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さあ、おとなしく私を受け入れろ
①「腹黒アルファと運命のつがい 」
②「スパダリアルファと新婚のつがい」
・・に続く、スピンオフ。将臣の後輩、失踪した倉持のその後の巻。
背景の時期は、①の後。②の東条武信の計略のちょっと前。
警視庁勤務の倉持は、養殖警護に行った先で出会ったエクストラ・アルファのアラブの皇子の「運命の番」。
皇子は気づいたけれど、倉持はそれを知らない。
任務上、エクストラ・アルファの特性を知っている倉持は、皇子と必要以上に接近しないようにしていた。
皇子から情報提供を受ける見返りに、肉体交渉を要求され、ダラダラと関係が続く。
皇子は、倉持の意思を尊重して、アルファオメガにするつもりはない。
・・・二人は、微妙な関係。皇子は、思いやり深い。
皇子の情報提供で、将臣と聖也を陥れる計略を、倉持が阻止。
でも倉持は、皇子と距離を置いたまま終わる。
終わりがすっきりしないので、萌2。
オメガバース作品の中でも設定が少し他の作品と違って、エクストラアルファやアルファオメガなどバース種にこだわりのあるシリーズなんだなと言う印象でした。後書きで他の作品のスピンオフだとありましたが、作中でも過去の因縁について思わせ振りな表現が多く、この作品から読み始めるとモヤモヤしながら読み進めることになるかも?という感じでした。もう少し過去の経緯や、関係するカップルの説明があった方がスムーズに読みやすかったかなあと。
作品自体はスパダリ×意地っ張り(攻め属性?)のイチャイチャでオメガバースにありがちな強引感が少なく、安心して読み進められました。
前作・前々作を読まれていないと、今作だけでは理解し辛いというか、作中でのフォローがないので読み辛いかと思います。
「腹黒アルファと運命のつがい」に登場した将臣の親友・倉持をメインキャラクターとして描いたスピンオフ作となります。
全体的に甘さやコミカルさはあまり無く、どちらかと言うと硬質さのあるお話でした。
このシリーズに登場する「エクストラ・アルファ」という、アルファよりも更に珍しく秀でた能力のある独自バース設定が見どころでしょうか。
アルファを「アルファオメガ」という特殊なバース性に変異させる能力を持つものなのですが、運命のつがいすらも自分の意思で決めてしまえるほどの力がある。
要するに自分好みの人間をつがいに出来てしまうので、エクストラ・アルファの前では運命のつがい論は意味をなさないのです。
しかしながら、エクストラ・アルファの特殊な能力を無効化したり殺せる者はアルファオメガだけであったりと、つがいにするのならばある意味命がけとも言える諸刃の剣のような、本当に愛した者でなければ…という設定が面白いですよね。
良かったところは、カーディフがエクストラ・アルファでありながら倉持を自分の良いように簡単にアルファオメガへ変異させなかったところ。
このバース設定であれば、気に入った人間を自分の思うままに…なんて事もあっさりと出来てしまうと思うのですよ。
しかし彼は、倉持という人を好ましく思っているので、彼の意に反する事は決して行わない。
倉持の気持ちや心がこちらへ向くまで待ちの姿勢で居ながらも、さり気なく包み込む。
うーん、執着や葛藤を抱えながら、おおらかに見守るカーディフは良い攻めでした。
正直、個人的にあまり萌える要素は少なかったかな。
事件や思惑がメインに描かれていたからだと思うんですけど、そんなに盛り上がる事もなく読み終えてしまった。
あとは、前作キャラクターである将臣と聖也本人は登場しないというのに名前が出張ったり、事件に巻き込まれたりと、ごちゃごちゃしていたかなーという印象が強いかも。
今作だけだと評価が難しいです。
スピンオフという事で、もっと倉持とカーディフの関係を濃密に描いたものだったら萌えたかもしれない。
将臣との関係や2人の今後についても曖昧なままなので、これは続編が出るのかも?
もし出るのであれば今度はラブな部分もたっぷり読みたいな。
将臣と聖也のお話よりこちらの方が断然好みでした。
出会って直ぐにお互いが特別な存在だと意識していたのに萌えました。
べたべたしてないカーディフと倉持の距離感が素敵です。
独占したいのに倉持の意思を尊重するカーディフの包容力が素晴らしいです。
そしてなんだかんだ言ってても、最後には倉持もカーディフを思って行動しているのに萌えました。ハッキリと好きだとは言わなかったものの、カーディフ以外はあり得ないと言ってるも同じですからね。
倉持が同期の真備を期待させないように、容赦なく振るところも好感が持てました。諦めてないようだけど。
将臣と聖也とは違う幸せの形もあっても良いと思いました。
倉持の妹の鞠子が何か企みがありそうですが、いくら妹とはいえBL作品で女性キャラの存在が大きくなるのは興醒めするので、もう登場しなくても良いです。
将臣に接触するのも夜源とのやりとりはいらなかったかな。
それからアルファオメガをオメガアルファと間違えた箇所があったりと、他にもミスがあったので担当者様には頑張って貰いたかったです。
「アルファとつがい」シリーズ第三弾。今回は1作目で気になっていた倉持君のスピンオフでした。さらっと読んでしまったので萌にしましたが、倉持君の続きが出ないかなあ。本編210P超+鞠子様のお話6P+将臣聖也ファミリーのほっこり話8P。鞠子様と夜源さんのところが絡んでもうひと悶着ぐらいありそうなんだけど。
警察庁バース課で特別管理官として働くアルファの倉持。秘密クラブで行われたオメガのSMショーをめでたく摘発、事件の後片付けでてんやわんや。摘発にはサルージュ王国第三王子であるカーディフの協力を得ていて、そのご褒美としてカーディフに呼び出される関係で・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
真備(受け同僚、分析官)、サマルーン(攻めの兄)、東條武信(将臣の叔父)、鷹司夜源(東條グループ総帥)、鞠子(夜源の妻、受け妹、オメガ)、三沢(武信のところへ潜入中)、アディル(攻め側近)ぐらいかな。
**以下 印象に残った箇所
アルファを超えるバース、エクストラアルファというのがこのシリーズの特徴で、つがいと見込んだアルファをアルファオメガに変えてしまえるという、無敵な設定。
エクストラアルファであるカーディフに見込まれた倉持君、バースに変化が見られたら、すぐこの関係を絶つ!といって、渋々情報提供&肉体関係を続けていますが、要はデレ無しのツン。そして最後の最後までツン。
アルファオメガになるのかと思ったら、アルファのまんま!
そこが「おお?」と思った箇所でした。
カーディフ殿下は「つがいにしたいけどそれにはアルファオメガにしないとダメ、でも倉持の意思を大切にしたい・・」と一応考える、「おお、ちょっと大人じゃん」という感じの策士さん。良いです、ちょっとだけ余裕ある様子でちゃんと倉持のこと見ていて。
倉持君は最後にはカーディフ殿下しかいないなと自覚しているけれども、自分の中で抱えていることがきちんと終わらないと、オメガになんかならないと思っているのかな。なので、倉持君の葛藤(東條家を滅ぼしてやるぜ)が無事解決するよう、将臣とも仲直りできるよう、また続きが出るのを待っていたいです。鞠子様も何やら思う所があるようだし、気になるなああ。
萌えたか?と言われると、めっちゃ恋話的に盛り上がったのではないのですが、とにかく倉持君の行く末が気になるお話でした。頼むから続いてー。