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小説家モノ!と喜んで読んでいると…本物の妖精?タイトルは比喩かと勝手に思ったらマジのヤツなんですね。ファンタジーお好きですね。
運命の出会い、壮の帰国後、キランが押しかけ女房やって来て。
同居なんだから、関係性深まりつつ執筆とエロがさくさく進むお話かと思ってしまいました。すみません。
想像以上に壮のエゴが強くて、自分のことばっかり。
キランのことを考えてはいるけど、それよりもやっぱり自分の小説、才能のことで頭がいっぱい。
その葛藤がずっと続く。
それが小説家の性ってことなんでしょうけれども。
キランが本物の妖精で、共に年齢を重ねることにはならないみたいだけど。
とりあえずハピエンでよかったです。
リャナンシーという妖精は実際アイルランドの伝承としてあるんですね。世界には面白い伝説の生き物がたくさんいるなぁ。タイトルについてあまり考えることなく、表紙からエロ重視のラブコメを想像していましたが、思ったより葛藤するシーンが多かったです。もちろん濡れ場では魅惑の弾力あるお尻が輝いていましたが。漫画家でも小説家でも作家の苦悩は深く尽きることがないですね。キランがいてもそれが完全になくなることはないけれど、愛のある生活を送る作家が生み出すものはまた独特の魅力があるもの。2人にはこれからもエッチで詩的な生活を営んでいって欲しいです。
文学好き同士だからか、エロの言い回しが印象的でした。
例えば、チ〇コ→あなたの蛇。ア〇ル→洞窟、壺など。
攻めは小説家で息抜きに訪れた海外で受けと出会います。
スランプ気味だった攻めですが、受けとヤッたら創作意欲が漲り、次の日には宿へ帰り、執筆で二週間連絡を寄越さずそのまま帰国…。
そして再びアイディアに困ったら受けのお尻が恋しくなった頃、受けの方が攻めの元へやってきます。
しかも自分は妖精なのだと告白。
う~~ん、ちょっとこの辺りの違和感が拭えず読み進めるものの、家政婦として身の回りのことをお世話する受けを疑ってか攻めは冷たい態度。
しかし、ヤる度に作品のアイディアが浮かぶのでヤる。
ヤッた後すぐにでも執筆したい攻めに受けは離れてほしくないからと体に書いて欲しいと言い、身体中に執筆しながらヤッてるシーンもあります。
受けは髭、ムチムチなのでおそらく攻めよりガタイがいいです。
表紙からエロが多いのかなぁって思ったけどそうでもなかったです。
どちらかというと、攻めの書く作品の話(ミステリー)が多い気がします。
お尻をテーマにしているならもっと全面的に出しても良かったような…。
後半はお尻よりも、ヤるかどうかに問題の焦点が当たっていたり、小説家としての苦悩だったり、妖精のことだったりと色々詰め込みすぎて逆に混乱した結果、表紙から想像していたものとは違ったなぁと読了後に思いました。
アホエロっぽい表紙だなぁ、と思って読み始め、読み終わってからタイトルを確認してびっくりしました。
いい意味でタイトル表紙詐欺です。
芸術の才能を与える妖精である受・キランと、小説家である攻・生越。
自分の好みドンピシャのキランにどんどんハマっていく中で、作品作りのアイディアもドバドバ湧いてくる。家に帰れば理想の恋人然としたキランが家のことを全てこなして出迎えてくれ、世間では賞も受賞した売れっ子作家に。キランとの出会いで生越の人生は順風満帆です。
が、そこで少しずつひびが入ってくる。
妖精だからなのか、キランの言葉は無自覚にも生越の胸を抉ります。
逆に、生越も妖精ではなく人間なので、キランにしては突然のタイミングでキランに冷たくあたり、突き放したりします。
異種族の醍醐味ですね。丁寧に描かれていて、読み応えがあります。
文学を引用するからなのか、それとも妖精だからなのか、キランはどこか現実離れしています。
でも、やっぱり妖精であるキランにも、感情はあり、キランはキランの価値観で生越を、芸術を愛しているんだなぁと感じました。
生越が、作家仲間にもした質問をキランにした時の、キランの言葉が胸に刺さりました。
あのシーンは、何度でも読み返したいです。
えっちシーン最高に肉厚というかムチムチパラダイスなので、とても満足度高いです。おすすめです。
この先のふたりもずっと読んでいたいな、と感じるくらい、このふたりの関係性が心地よく、このふたりこそが紡がれていく芸術なんだなぁと感じました。
もっと早く読みかった〜!!
以前読んで、「表紙から想像できない硬派な作品だ〜」と感動して、萌2で評価してたのですが、改めて読み直したら神でいいんじゃないの!?と思い直したところ、時すでに遅し…で評価変更できませんでした(汗)。神よりの萌2です。
表紙から期待しちゃうエロもガッツリあり、文系おっさんと褐色ムチムチかわいこちゃんのラブと同時進行で創作についての物語でもありました。小説家が主人公ということで、語彙や表現が多様で新鮮で、ボキャブラリーが増えた気がしましたw。あと小説厨なふたりが繰り広げる論評がかっこえーし興味深いです。いろいろ共感しちゃいました。
そんなわけで、エロは官能小説の実況中継みたいでほのぼのしますし、リャナンシー(受)がいっつもどエロいランジェリーを身に着けていて眼福です!
最初、なぜアイルランドなのにこのビジュアル?だったのですが、その謎は書き下ろしで明かされてました。遊び心も満載!
小説家とリャナンシーという妖精の性質が呼びあった関係性のように見えて、実はもっとシンプルな理由が彼らの絆だったという、異種間の純愛モノでした。