特典付き
尊いってこういうことなんだと改めてしみじみ実感させられる1冊でした。
男子高校生で寮生活で同室で、先輩と後輩の関係性という設定の時点で勝ちが確定しています。仲良くなりたいとがんばるのも、意識しはじめたときの照れと焦りと、好きな子を間近で眺められる優越感と、欲を覚えてしまったときの罪悪感と、そういう心の変化が隠せない物理的な距離感、寮の同室って男子高校生にとってなんて大変な環境でなんて魅力的なんでしょうか。
色々な葛藤があるが故にツンツンで不愛想な先輩と人懐っこくて愛される陽キャな後輩というキャラもまたすごく、すごくよかった…。
ツンツンだけだった先輩が少しずつツンデレに変化していくのも、愛されキャラだからこその自信からくる強引さと素直さを持った後輩のわんこ感も尊いの一言につきます。
こういうDKBL大好きです。最高でした。
寄宿タイプの高校に通う二人。同質になった先輩は、とっつきにくいけど、優しいところもあって。。
とにかくこれから同じ部屋で暮らしていく先輩と仲良くなりたくて必死なワンコ後輩。
一方、ゲイゆえに誰とも親しくしないと頑なな先輩。でも、猪突猛進型ワンコの勢いに押されて、隠していた本音が漏れてしまう。
お互いにウブで、甘酸っぱい高校生ラブストーリーになっていました。
メガネの細い先輩がだんだん本当に可愛く見えてきます。
BLにハマりたての10代の頃のキラキラした気持ちを思い出したい時に、手に取りたくなる作品です。
男子校、寮生活、ルームメイト。
底抜けに明るい陽キャなワンコ後輩攻め。
黒髪メガネの口数少ない真面目な陰キャ先輩受け。
後輩からの猛アタックに絆される先輩。ふたりのやりとりがとにかく可愛い。
個人的に『あぁ、あの頃の私、こういうの大好きだったなぁ』と思わずにはいられません。
きっとあの頃の私が好きな属性を詰め込んで創作BL小説を書いたらこんな設定で書きそうだな……と、思うぐらい、BLによくある話なんですよ。
だからこそ、こういう王道の話しって一冊ぐらいは手元に残しておきたくなるんですよね。
BL作品に出会いたての高校生ぐらいの方に特におすすめしたい。絵柄も少女マンガっぽい雰囲気なので読みやすいと思います。
貴腐人の方が読む場合は、新鮮さを求めるのではなく、青春っていいな、BLっていいな、を再認識する感じで、懐かしみながら読むのがいいと思います。
はぁ~、可愛くてキュンキュンしちゃいました。
下まつ毛眼鏡黒髪の先輩がエロくて、同室のワンコが悶々としちゃう健全な性欲は可愛い(2回目)。体育会系と文系(理系かもだけど…非体育)、高温と低温、体温高そうな攻が好物という性癖にもドはまりしてくれました。
自称・先輩キラーな体育科の日高が懐柔できない同室のクールビューティー先輩は、なぜだか全身で自分を拒否ってくるのが気がかりで、仲良くしたいんだけど、どうしたらいいんだろう~?と、先輩の一挙手一投足が気になりだして。観察しだすと、怖い先輩の無防備なエロスに惹かれたり、周りに無関心なのかと思いきや勉強をみてくれたり、稀にみる優しい表情にギャップ萌えして…どんどんどんどん気持ちを募らせていくワンコ。ワンコは温もりを求める生き物だから、そうなると触りたくて触りたくてたまらなくなるという…可愛い(3回目)。
この先輩はやはりどうしても無自覚にエロいので、周囲の嗜虐心を煽るタイプらしく、そういう気持ちで見ている生徒が意外といるんだよとイヤミー先輩から聞かされるワンコが、好きなコはめちゃくちゃ優しくして甘やかして尽くしたい!って憤慨するまっすぐさに読者も絆されてしまいました。(攻の”庇護欲”スイッチ入る感じ好き!)
明るくて素直で優しいワンコにグイグイおされて絆されほぐされていく先輩の気持ちの繊細な変化も良くて、ほのぼのする癒し系DKラブでした。
もっと先輩が天然セクシーでエッチ度高めな作品かと思いきや、ピュアに寄った少女漫画色強目の作品でした。先輩の成績が下がったくだりも必要以上に重苦しくなく、読みやすい作品です。ライトBL層に自信を持ってオススメできる。描き下ろし3ページの先輩かわいい…「おしりもやってみよう」ってなったということは、しっかり先輩も「やってみよう」に賛同しているわけで。先輩かわいい。
シーモア限定おまけは目黒さん→北岡先輩です。シーモアカバー下有り。
日高は日高の先輩のヒゲも気になるんだよな。ジョゼ先生、ひっそりヒゲの気配を感じる。
萌〜萌2