小説

  • 雪降る王妃と春のめざめ 花降る王子の婚礼2

雪降る王妃と春のめざめ 花降る王子の婚礼2

yukihuru ouhi to hau no mezame

  • 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作雪降る王妃と春のめざめ 花降る王子の婚礼2

グシオン・ラビ・ゾハール・アレゴエイダス,武強国イル・ジャーナ国王
リディル・ウニ・ソフ・スヴァーティ,エウェストルムの王子でグシオンの妃

あらすじ

帝国皇帝となるグシオンを助けるため、大魔法使いになりたい──。それなのに魔力が不安定で悩んでいたリディル。そんな折、帝国ガルイエトが大軍勢で攻め込んできた!! 戦場のグシオンは瀕死の重傷、リディルも落馬して記憶喪失になってしまう。不安定だった魔力も、ほとんど失ってしまった…。リディルはグシオンを助けたい一心で、大魔法使いと名高い姉皇妃のいる雪国アイデースを目指し!?

作品情報

作品名
雪降る王妃と春のめざめ 花降る王子の婚礼2
著者
尾上与一 
イラスト
yoco 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784199010255
4.6

(150)

(120)

萌々

(17)

(6)

中立

(1)

趣味じゃない

(6)

レビュー数
16
得点
687
評価数
150
平均
4.6 / 5
神率
80%

レビュー投稿数16

花と雪の深くて尊い愛が染みる…

前巻を凌ぐストーリー展開、見事でした。

国の垣根を越えたスケール感、魔法が生み出す神秘的世界、失われた中で"失われて"いない夫婦の絆、兄弟愛……よくぞここまで濃厚な設定を爆盛りにできたものです。
一つ一つの場面展開が目まぐるしく変化していくにも関わらず、詰め込み感を感じない上にストーリーの流れに無理がない。そのせいか飽きがこず、すんなり話が頭に入ってくる心地よさを心ゆくまで堪能しました。


奇襲をかけてきた敵国とのバトルシーンは臨場感・緊迫感に溢れ、またアイデースに嫁いだ兄に会いに行くシーンからは逼迫した切実な状況が伝わってきたりと、終始目が離せませんでした。この混乱に陥ったリディルたちの未来がどんな着地点に落ち着くのか、途中経過からは予想ができないほどの圧倒的ストーリーです。読みながら興奮で鼻息荒くしちゃいました。


記憶喪失という不穏な状況をひっくり返す回復劇にはシビれました。めちゃくちゃ気分が昂りました!
もう、そこからの怒涛の物語展開といったら声にならないくらい最高で最高です。
nice!good!great!amazing!excellent!のコンボ祭り。終盤はワクワクが止まりませんでした。前半部の鬱々とした気分が一気に晴れやかになる素敵ロードへまっしぐら〜…楽しくて嬉しくて仕方ない(≧∀≦)


このシリーズに酔いしれたもう一つの理由。それは、リディルの兄夫婦の存在です。
いやいやいやいやいや……こちらもリディルたちに負けず劣らずのおしどり夫婦。素晴らしいものを見せて頂きました。
前巻では謎めいていたリディルの兄・ロシェレディアと嫁ぎ先の大国・アイデース帝国でしたが、そのベールが見事に解放され、私の想像を遥かに超えたアイデース国夫妻の深い愛と絆に大・感・動。

えーー…この夫婦を脇キャラに据えていて良いんですか?のレベルです。ロシェレディアとアイデース皇帝・イスハンのストーリーをメインでじっくり読んでみたいのですが、あり得る話でしょうか。グシオンとリディルたちとは違う濃密な関係で繋がっている彼らの物語もいつか読める日が来たら嬉しいです♪


さてさて。2巻でこれだと3巻も期待大です。
3巻の発売を知り、1巻から一気読みしている花降る王子シリーズビギナーの私ですが、どハマりしちゃってるのは言うまでもなくです。
3巻はどんなストーリーが待ち受けてるのか読むのが今から楽しみです♪。

 

0

花が舞う

「花降る王子の婚礼」の続き。
神レビューばかりですね…すみません。
※ネタバレ注意※
前巻は読みやすいものの設定など好みではなく萌評価。長いお話になって、登場人物の掘り下げが深くなることを期待しました。早々に記憶喪失ネタか〜〜手垢がつきまくってるんだよな〜とやや落胆したものの、結果前巻より好き!スケールの大きい話が好きなので、特にロシェ兄登場以降の壮大さが良かった。リディルが身体を失いそうになる描写は"花降る"設定の勝利です。読みながら情景が思い浮かぶタイプの読者はそれぞれに花を舞わせたことでしょう。期待した登場人物への愛着はあまり深まらなかったものの、今回もするするっと詰まることなく飽きることなく読めました。
グシオンがリディルの拷問についての無垢っぷりというか無知っぷりに苛立ってたとこ言及されてたの好きです。リディルはこの世の汚い部分をもっと知るといいけど、そうはならないだろう。

0

末永くお幸せに。

待望のシリーズ続編。

王道と思われる王妃略奪シーンや記憶喪失ネタを尾上先生が書くとこうなるのか!という面白さがあった。

リディル王妃の魅力とグシオン王の包容力に今回も悶えました。

毎回思うのだけど、尾上与一作品はカップリングが絶妙すぎて他の誰かでは考えられない唯一無二の存在なことがとても理想的。
読むたびに幸せを分けて頂いている感じがするのだけど、この王と王妃は特に心が温かく満たされます。

切なくて、愛おしいお話。
どのカップルも末永くお幸せに。
まだまだシリーズとして続いて欲しいですね。







0

前作に負けない危機と興奮!

前の話が緊張感と興奮目いっぱいだったので、今回はどうなるのかと思っていたら、さすが!尾上先生!息つく余裕すらありません!

帯の通り、記憶喪失に陥っても、グシオン王への思いがどこかにあって。何とかしようと必死になる姿が切ない。
そしてグシオン王はじめ、出てくるキャラ(フクロウ含む)みんな命がけ過ぎて!普通死ぬでしょーーー!
グシオンの、まず王として生きるが、何よりもリディルの身の降り方を一番に考えるのが・・・ね(号泣)愛よね・・・

で、今回、ロシュ兄さまとステラ兄さまがね、とても良い。スピンオフ読みたい!特に、小冊子読んだら、ロシュ兄さまとイスハン帝の話がみんな読みたいはず!お願いします。

そして緊張の中で、思わず吹いてしまった、デルケム叔父上・・・

1

健気

ハピエンの前作からのドラマチックで波瀾万丈な今回。
ネタバレ無しで感想を…というと非常に難しいけど、兎に角リディルもグシオンもそれぞれ厳しく困難な状況の中でお互いを思い労り合う部分は揺るぎない。カルカとイドも共に主人を支え思う姿も胸打つ。
大魔法使いとは?という部分、今回の物語の大事なリディルの二人の兄も登場し読み応えたっぷり。
続編を是非!

1

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP