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表題作wow!嫁に来ないか

紫竹梅一,17→19歳,高校生
折上汐,17→19歳,高校生で梅一の幼馴染

同時収録作品wow!嫁に来ないか

紀ノ由雁,専門学校生で汐のルームメイト,20歳
折紙汐,専門学校生、19歳

その他の収録作品

  • あとがき
  • 今日も明日もその先も
  • カバー下漫画

あらすじ

紫竹梅一の初恋相手はお隣さんで幼馴染みの折上汐。幼稚園の時に結婚の約束をしたけれど、タラシの汐は成長するにつれてとっかえひっかえ彼女を作るように…。それでも梅一の愛は変わらず、17歳までひっそり一途に汐を想い続けていた。幼馴染みとしてただそばにいたいだけ…。そう思っていたのに、初めて汐をオカズに自慰してしまい、罪悪感から不毛な恋に終止符を打つことを決意! 彼女を作るべくいざ合コンに参加したら、それを知った汐に「最初におまえを見つけたのは俺なのに!」と激怒しながら大泣きされて…?

作品情報

作品名
wow!嫁に来ないか
著者
キカ糸 
媒体
漫画(コミック)
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
バーズコミックス・リンクスコレクション
発売日
電子発売日
ISBN
9784344848726
4.1

(72)

(33)

萌々

(22)

(14)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
14
得点
297
評価数
72
平均
4.1 / 5
神率
45.8%

レビュー投稿数14

幼なじみわちゃ

お隣同士の二人。
容姿端麗、頭脳明晰な梅一。でも女っ気なく汐に一途なDTくん。妄想で色々。。
一方の汐は彼女を取っ替え引っ替えで結構軽い。でも梅一がデートしていると聞いて動揺し。。

自覚なしだった汐が、梅一の部屋に隠されたゲ⚪︎グッズを発見し、女性に嫉妬したことから深い愛を自覚する物語。

1話でお付き合いすることになるのだけど、その後、どっち問題や入らない問題など、あけすけな汐とウブな梅一の二人がわちゃわちゃしてて楽しいお話でした。

0

奥が深い

お互いに小さい頃から好き合っている梅一と汐。
幼稚園ですでにキスも結婚の約束もしたふたりが恋人になるまでのお話かと思いきや、そんなに簡単なものではなくて。

幼馴染だし男同士だし、ずっと側にいたからこそその関係を変えることができない部分があるのでくっつくまでモダモダ、付き合ってからもなかなか上手く気持ちが交わらなくてハラハラ…。
そんなふたりが色々なことを乗り越えて幸せになるまでを見守るような、たくさんのドラマが詰まったお話でした。

楽しい雰囲気と明るげなふたりのやり取りが目立つので、軽めなお話っぽくみえるけれど。
ふたりとも悩んでいたり迷っていたり…という、心の動きがしっかり見えたので奥が深かったなと思いました。
由雁くんもすごく良いキャラだったので彼もぜひ幸せになってほしいです。

0

家族兼恋人

 幼稚園の頃からの幼馴染で家も隣という2人。梅一の片想いにはかなり年季が入っています。結構序盤で汐に想いを打ち明けるけれど、そこからが大変。急に関係性が変わって距離感に戸惑ったり、いざセックスしてみようとすると上手くできなかったり、梅一の方は不安定な家庭に影響されたり。勝手知ったる相手ならではの気安さもある一方で、一歩間違えれば長年の関係性にひびが入ることへの不安もあり、お互い探り合いながら新しい関係を構築していくところはリアルでした。

 梅一の方が前々からはっきり自分の恋心を自覚しているので一見2人の熱量に差があるようにも見えるのですが、実は汐も梅一に対する独占欲は結構強い、というところがこの作品のミソかなと。受けとして自分が梅一を上手く受け入れられないことに焦ったり、友人に漏らしたり、付き合い出してからは彼の方が悩んでいるくらいなんですよね。遊び人だった彼が、同性の幼馴染のためにそんな風に葛藤する姿に共感し、健気で可愛いなと。梅一はヘタレそうに見えて、汐のことに関してどっしり構えて受け止める、という姿勢でそこにも惚れました。まさに破れ鍋に綴じ蓋の2人でしたね。

2

可愛くてじれったくてラブい

幼なじみの「寄り道したけどずっと好きだったんだぜ」なお話。片方は一直線でずっとドーテーだったけど、もう片方は諦めるためにオンナノコをとっかえひっかえ……でもホントは好きだったんだね!

キカ糸先生っぽさが満載でありつつ、フツーのDK二人が主人公なので、ロボットとか不思議な世界観は苦手〜と言う人も美味しくいただけると思います。いつものネコちゃんたちは健在です。

この本は、初エッチまでの道のりが良い!だいたいBLってハジメテのおしりなのにスルッと入っちゃうじゃないですか?(誰に聞いてるのか)でもシオくんは「痛すぎる!」となって、インpになっちゃうんです。そらそーだ。ドーテーくんに、突然おしりイジられてきもちいいとか才能がすぎるもんなあ。やっぱりハジメテは痛いんだよねえ。で、そこから色々準備しようとするシオくん、と、「今度は自分が…」と考えるウメイチくん。どっちも可愛いゼ。そして、モダモダしている二人をくっつけてくれた(もうくっついてるけど)ユカリちゃんに乾杯です。ユカリちゃんのビジュアルめちゃくちゃ好きだ。

やさしくて、臆病で、お互いのことが大好きなDKたちの、オトナになるまでの可愛い話です。

1

梅汐は甘じょっぱい。

フワワっとした絵柄。コマの内外に描かれる外野的ネコちゃん達。隅々まで細やかに。散り散りに。まるで忙しいのだ。
そんな一見ファンタジーな幼馴染もの。
梅一はお隣に住む汐が好き。その気持ちはずっと押し隠して来た筈なのに。
思いがけずリミッターは外れる。といった、幼馴染あるあるもの。
ところが、互いに想いはすれ違う。まず。汐は普通に彼女を作る。その度にキリキリと胸を痛め、スンとした想いをするクセに、何も行動はしない梅一。
気を紛らわせたい梅一は、合コンに行ってみたり。自身のセクシャリティを疑ってみたり。
アワアワしては空回りしている。梅一は男が好きなのでは無く、ただ汐が好きなのだ。
そんな逡巡する梅一を見て。汐は、梅一の相手が自分以外の他の誰か、では嫌だと気付く。
汐の論理は無茶苦茶で、自分が彼女を作る、作って来た、のは良くて。
梅一が彼女を作るのはダメなのだ。それは許し難い。しかし、自分が男と付き合えるものか分かりようが無い。なので、「とりあえず」ヤッてみようと持ちかける。
ゴタゴタと空回りしながら。汐の家庭の変化を取り込みながら。互いの生活が変わり行くのを感じながら。それでも七転八倒しながら収まるところに収まって行く2人。

ここで。作者自身は全くそんなつもりは無かっただろうが、失礼ながら他の作家さんのある作品の「匂わせ」的なものを感じてしまって。後半は特に集中出来なくなってしまった。
むしろ、そう思って読み返してみると。ある種のユルさ。内外に描かれた猫、あるいは猫の様なもの。そのキャラクターを着けた部屋着。第三者である、由雁の登場。梅一のところに迷い込んで来た変な顔のノラ猫。と、類似点(の、様なもの)を見つけてしまう。
猫の様な瞳の汐。気まぐれにも見えて一途だったりする彼の、恋の成就。
ロマンチストで妄想癖の、実はそのイケメンっぷりが無駄遣いだった梅一の。
ほんのり甘じょっぱい読後感は、この作者だけのものだったりもする。
不思議な気持ちにつままれる物語でした。

0

幼馴染に恋した故の切なさ

キカ糸先生の作品は初めてでした。

今までのレビューが神のみなので、レビューするのにとても躊躇しました。
とても面白かったんですが、神になるほど萌えたかと思うとそうでもなかったんです。

幼馴染ものは本来大好きです。
そして実は相手も好きだったのに、諦めて勝手に拗らせていたとか最高に萌えるシチュエーションでした。
でも何だろう梅一の一途なまでの強い執着と違って、汐が彼女を切らしてなかった点がどうしても梅一より思いが軽く感じてしまったんです。

終盤になってやっと汐の必死な姿を見れたけど、梅一ほどの必死さが足りないと思いました。そんな汐が不器用で可愛いと言えば可愛いんですけど… そして汐は梅一に対してこれからは一途になるだろうと信じられました。
でも神では無かったかなと思いました。

それでも幼馴染に恋した切なさは満点だと思いました。

2

幼馴染大好きです!

キカ糸先生の作品は人形型モノクロームで初めて知りました。すっごく切なくて好きだったので、こちらも期待して読み始めました。

すっごく好きでした!

幼い頃に結婚の約束をした幼馴染の話でしたが、そこからずーっと一途な梅一が必死過ぎて可愛い!汐は結構梅一に酷いことしてると思うんですが、へこたれないのが凄い!

あんなに女の子と遊びまくってた汐が、梅一の女の影で嫉妬するんだから吃驚です。
なんだかんだお互いの事が好きなんですよね。

付き合う事になってもほとんど進展ないまま、高校卒業してそれぞれの進路に進みますが、家を出てやっと初夜!梅一の妄想爆発した部屋の飾り付けに吹きました!どれだけ大事にしてたんだろw
それなのに上手く行かないんですが、意外にもそれで沈むのが汐の方で驚きました。汐の本音を知ると切ない…汐は汐なりに思う所があって過去の態度だったのか、と。

どんどん沈んでいき、心配になる程すれ違って、本当にハラハラしました。
汐の気持ちは重い!梅一の明るい一途さとは違って、ドロドロした重さで、浮上出来ないのではと心配になりました。

最終的にはハッピーエンドになりましたが、それまでのちょっと重い、切ない展開は流石キカ糸先生だな、と思いました。

リベンジ初夜上手くいって良かったです。梅一はまたぎこちなかったですが、脱童貞おめでとうでした。

笑いだけではなく、切なくさせてくれるキカ糸先生の話が好きです。これからも手に取りたいと思います。

3

幼馴染萌えの必読書だと思う。

表紙見るとアホなウェイウェイ系の二人に見えるけど、攻めがハイスペ、かつシャツの第一ボタンまで閉めて着ちゃうような端正で乙女思考な子なんですね。
そこがとっても魅力的なのに、なんかこの表紙とタイトルじゃそれが全然伝わってこないわ……と思います。
「wow!嫁に来ないか」じゃなくて、「ぼくのお嫁さんになってください」とかのほうが攻めが言いそうなのに。

幼稚園生のときに、幼馴染の受けと結婚の約束して以来、ずーーーっと一途に受けLOVEな攻め。
そして、その時にもらったお花の結婚指輪をいまだに大切に持ってるピュアな(重い)男。

モテる素材のハイスペ男なのに、受けに愛を捧げてるせいで童貞な攻めっていいですよね。

初夜(乙女な攻めの言い方に倣った)の描写が、めーーーっちゃ萌えた。
攻めがクッッッッッソかわいいの。
乙女なドーテーの破壊力たるや。
悶え死んだ。

だけど、初夜は失敗に終わっちゃう。
ここがBLファンタジーしてなくて、良い。

幼馴染同士が恋人になって終わり!ではなく、初エッチして終わり!ではなく、あれこれ躓くというか、すんなりいかないところがすっごくいいんです。
長〜い間、一緒にいたからこそ突然恋人モードに切り変われるはずがないし、あれこれ必死で考えるんです。

このすんなりいかなさが、すごく楽しめました。
幼馴染萌えの人は、絶対に楽しめると思います。

描き下ろしも良かったな。

電子限定描き下ろしは、電子限定じゃなくて全公開してほしい内容でした。
プロポーズしてますよ!


2

もだもだ感に超萌えれる

幼なじみもの。私の大好物。

正直絵が好みではなかったけど、あらすじを見て内容的に読んでみたくなったので購入。
すると絵だけで買うの嫌厭してたらもったいなかったな、と今は思います。

コマ数が多いページが割と多め系だったからか、読み終えた後、結構いろんなことがあったなーって感覚をおぼえてなかなかに満足でした。

コマ数多いとごちゃごちゃして読みにくいと感じる作品もある中、この作品では読みにくさは特に私は感じませんでした。
多いとはいえ、ずっと多いのが続くわけではなくいい塩梅だったのもあるのかな?

そして当て馬くんが結構人間的にいい当て馬くんで好きでした。もはやオカン。

幼なじみが恋人になるまでのもだもだ感を味わいたい人は迷わず読んでと言いたいです。

この作品でこの作者様を知ったので、他のも読んでみようと思います。

5

笑えるしいい話!

絵は独特だなと思いましたが、2人のキャラ設定やストーリー、いい当て馬や所々小さくツッコミを入れてくるネコ?とか笑える要素もあってとっても面白かったです!

幼馴染で幼稚園の時に結婚の約束をしていたのに、受けの汐はタラシで彼女は常に変わる、攻めの梅一は一途に汐を想い童貞で正反対な2人。
そんな梅一が突然合コンに参加した事を知った汐が怒りこの出来事をきっかけに付き合うことに。
その後まともにえっちが出来ず家を出るまでしない事になり、ようやくできる状態になるも失敗で終わる。この時の梅一のムード作りに爆笑してしまいました笑 失敗でしたがこんな面白い初夜最高ですね笑

そして汐のルームシェア相手の由雁と酔ってヤっちゃった的なエピソードはこっちまで焦る展開でした。梅一に絡むけど由雁がまともな人でよかったです。

スムーズに進みそうな事も悩みながら山あり谷ありで進んでいく2人の様子がみていて面白かったし凄くいいカップルで親目線ではないですが不思議な感覚で見守っているような感じで読んでました笑
これからも2人で幸せでいてほしいなと思いました!

2

めちゃくちゃかわいい

きたきたきたこれ!
キカ糸先生初読みの先生でしたが
久々にノーマークからの大ヒットでした。
もうめっちゃかわいくってストーリーも
コミカルなのに深みがあり楽しかったです。
お隣に住む幼馴染みものってもうありふれた?
大定番の萌えカプで
どれもこれもあれっぽいとか読んだ事ある感が出ちゃったりするもんだけど
あんまりない作画のせいもあってか
他にない感じのストーリーで新鮮に読めました。
一途真面目イケメン童貞×天然たらし猫目君で
はじめは攻め目線本編は受け目線
自分はずっと彼女いたのにおまえはダメ。って泣いちゃってあるある。萌え。
付き合ってもセックスがうまくいかなかったり
なかなかシビアな展開も。。
けどBLの簡単にするりとセックスできちゃうファンタジーじゃないとこすごくいいですよね。
猫目受け汐のルームメイトキーパーソン由雁がいいキャラでかなり好きでした。
汐がルームメイトのユカリとビッチな関係にならないのもいい。
先生がインタビューでビッチになる展開もあったって言ってたけど
その展開の方がBLにありがちですよね。
だから汐がビッチにならずほんとよかった。
けど由雁もかっこいいから
絡ませたかったのめっちゃわかります。
最後ははじめから読んでて
梅一は受けも良さそうな攻めだなと思っていたので
展開的にリバありでも面白いなとも思いました。
書き下ろしでの何もなかった汐が
梅のお仕事にしっかりお役にたってるのもすごくよかった。幸せだね。
てかキカ糸先生めちゃ作画かわいい。
カバーもカバー下も特典リーフレットも全部かわいいです。買ってよかった。
先生は変化球なお話が多いみたいですが
今作で完全ファンになったので
次回からは作家買いしたいです。

3

末永くお幸せに…

元々購入予定になかったのですがこちらのサイトのインタビューで気になり、試し読みで1話の途中まで読んでみて続きが気になったので購入してみました。予想以上にリアル感(?)があって良かったです!


↓ネタバレ有り
初めての時にポジションに関して一悶着あったり初めてが痛すぎてうまくいかなかったりというところにリアル感があって良かったです。私自身が最初からノンケの受けがそのポジションを受け入れてたり初めてで気持ちよくなっちゃう漫画によく触れていたので新鮮でした(そういうのも好きですけどね)。
梅一の真面目ゆえのズレてる感がありつつも一途で汐が大好きなのが溢れてる(汐本人にも伝えてる)のが良かったです。最初は梅一から汐への愛がひたすらにデカいなと思ってましたが、汐目線に立つと汐も梅一のことが大好きでお互い愛のでかい2人でした。あの時ゲイコレクションを送ってくれた梅一の友達ナイス。書き下ろしの数年後の姿も幸せそうで良かった、この2人なら途中で多少すれ違いはあっても末永く仲良く幸せに暮らしてそうと安心できます。
コマ数が多かったりコメント?や書き込みが多かったりで少し読みづらい感はありましたが、その分ページ以上の満足感がありました。初読みの作家さんだったので他の作品もチェックしてみたいです。

8

え。なにこれ好きすぎるんだが!?

めちゃくちゃ良かったです!子供の頃に結婚を約束したお隣さん同士の幼馴染みのお話。王道ストーリーをただのありがちな作品にしない要素がいろいろあって、大好きになりました。
実質ほぼ梅一の片思いでしたが、とあるきっかけで汐の気持ちが揺れます。そこで腹を括って告白する梅一。正座して言い訳して縋りついてて情けなさマックスだけど、とても愛おしく思える必死さなんです。それを飄々と受け入れる汐も好き。
で、いざ付き合ったら梅一は童貞力全開で、大事に順を追っていこうとします。初Hに挑戦するシーンも恥ずかしすぎて居た堪れない!でも可愛い!結局失敗に終わってしまいますが、ここから汐視点に移ると、ちゃんと梅一のことが好きなのが分かり、しかもわりと誠実できゅんとしました。
汐はやらかしてしまう迂闊なところはありますが、浮気未遂相手のルームメイト・ユカリがまた素敵なキャラで。外見も中身もユカリが一番好みです笑。
最後はいろんなエピソードを回収して綺麗にハッピーエンド。表紙からは想像もできませんでしたが、じわっと泣かせてきます。
おまけで見る社会人になってからの二人は、すごくらしさが出て可愛くて良かったです。
絵はごちゃっとしてて見辛いかもですが、小ネタがたくさん散りばめられていて、隅々まで凝ってます。特に作品にツッコミを入れる謎の二匹の猫が味を出していて、ついつい探してしまいます。お初作家さん、他の作品も読んでみたくなりました。

4

コミカルで、切なくて、でも甘い。

前作『人形型モノクローム』がとっても良かったので、キカ糸さんの新刊を楽しみに待っていました。幼馴染から始まる、DKの一途な恋のお話です。

ネタバレ含んでいます。ご注意ください。




進学校の特進科に通う梅一は頭もよくイケメン。
だから常にモテるが、彼女がいたことはない。なぜなら彼には片想いの相手がいるからだ。
幼馴染で、子どもの時から常にそばにいる汐。まだ子どもだった時に結婚の約束をしたはずの汐は、常に女の子の存在がちらつく、そんな男の子になってしまった。

幼馴染で、親友。その立場で良い。ずっと汐の傍にいられたら。

そう思っていた梅一だったが、とあることをきっかけに汐と付き合うことができるようになって―?

前作『人形型モノクローム』とは全く異なる、コミカルでわちゃわちゃな作品。
かと思ったんですよ。読み始めたとき。

女の子としか付き合ったことがない汐。
汐にずっと片想い。モテるのにDTの梅一。
二人の「初めて」はうまくいくはずもなく―。

DKらしい性への執着心とか、両片想いとか、DKとか。
甘酸っぱくて、可愛らしい、そんなお話なんだと思って読み進めましたが。

あー。
うん、そうきたかー。
みたいな?

明るく元気いっぱいの汐の、彼の子どもの時からの孤独とか、いろいろなことを諦めてきた過去とか。
相手が好きすぎて、だからこそすれ違ってしまう恋心とか。
甘々、コミカル、だけではなくって、そこに秘められた二人の男の子たちの「中身」がめちゃめちゃ可愛くって、健気で、一気に萌えが滾りました。

今作品は梅一視点でスタートするので梅一が主人公、なんだと思っていました。けれど、今作品は汐の恋の成就の物語です。

ずっと欲しかった「暖かい場所」。
それを欲し、もがき、苦しみ、けれどそれを、梅一と共に手に入れていく。自分の思いに蓋をして、常に我慢し続けてきた少年の幸せをつかむ姿に思わず涙腺が緩みました。

コミカルなだけでもなく、二人の切ない恋心も盛り込まれ、そのバランスが秀逸の、めちゃめちゃ萌える作品でした。

6

この作品が収納されている本棚

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