【電子限定おまけ付き】【イラスト付き】
冬眠BL。
2人の穏やかな家で過ごす冬眠中の様子が、なんとも暖かくてふわふわで可愛かったです。
リックの持ってきた木の実の扱いが素敵で、2人が一緒に食べるのを楽しみにしているのが良かったです。
ただ、文章が平易で読みやすいけど簡単すぎて童話風?で何だか馴染めませんでした。
ストーリーや展開も緩やかで全体的に大きな盛り上がりがなく、
2人だけの世界でリスのリックがあわあわしている描写が多いので、段々とあざとく感じられてしまいました。
そしてディビスが最初から溺愛風味だったので、う~ん…。個人的に、2人の関係性でもあまり萌え所がなく。
リックが何も知らないのにすぐにHな展開にいこうとするのは、(いくら自分がずっと我慢してたからって…)ディビスには、もうちょっと順序立てて関係を進めてあげてほしかったなぁと思います。
あぁ〜〜〜…もうだめです。かわいすぎる…
なんてやさしくてなんてかわいらしいお話なの。
すっかりこのお話の虜になってしまいました。
大きな熊獣人のディビスと小さなリス獣人のリックは冬眠中。
ご飯をたくさん食べて、寄り添い合って眠って、お風呂に入って、同じベッドでまたくっついて眠るの繰り返しが描かれます。
この繰り返しが最高なんです。大きいと小さいの組み合わせが織りなす、ぬくぬくと暖かい最高の冬眠生活をずっと見守っていたくなっちゃうんですよ。
微睡みの中で繰り広げられる癒し度の高い甘い会話の数々に頭を抱え、どストレートなディビスのリックへの好意に悶え、寝汚なさすらかわいらしいリックに思わず笑んでしまうこと数度。
冬眠中って無防備じゃないですか。
食べる・寝るを繰り返し、ある意味本能丸出しの無防備な状態だと思うんですよね。
そんな中で営まれる2人の暮らしがなんというかもう、読んでいて幸せ。じわじわくる多幸感がすごいです。
冬の間はミルクティーのような甘さの2人の愛らしく微笑ましい姿を楽しみ、長い冬が終わり芽吹きと目覚めの春を迎えれば、雪解けと共に動き出す恋が楽しめます。
本当に冬にぴったりの毒気0なとびきりやさしいお話でした。
獣人とは?獣人ではない人はいるのか?など、細かいことはあまり語られません。
だというのにそこは特に気にならず、読みやすいリズムで心地良く進む冬眠生活に夢中になれます。
どちらのキャラクターも非常に素敵だったのですが、特にディビスのキャラクターが私は好みでした。
小柄な獣人であるリックの今までの頑張りや苦労を自然と想像が出来る人で、心からの言葉でリックのことを尊敬していると伝えられる性格の気持ち良さには好感しかありません。
リックが精一杯の気持ちを込めて買って来た木の実を大切にしていたり、愛情の伝え方も飾り気のないストレートさ。
いやあ、好きですねえ。良い溺愛攻めでした。
個人的には春を迎える前の冬眠中の2人の姿に萌えが募っていたものですから、後半の体を重ねるあたりのシーンはもう少し控えめの方が作品の雰囲気に合っていたのではないかなあ…と思う部分もありましたが、自然とこちらの評価になりました。
萌えと癒しとかわいさが詰まった、ぽかぽかとした暖かみのある素敵な作品です。
説明文の冬眠BLってなんだ?と思いながら読み始めたのですが、いやーめっっちゃ可愛くてほっこり癒されました!!
大きくて寡黙な熊さんディビスと、小柄で可愛いリスさんリック。獣人たちの世界で社会人として働く2人が文字通り冬眠する為に期間限定シェアハウスするお話。
ディビスさんが、リックにとっては怖いぐらい大きくて体格が良くて寡黙なのに本音がダダ漏れストレートなのが良い。そしてリックさんが小柄でどうにでもできちゃうくらいの体格差なのにめちゃくちゃ紳士なのも好感度高い!
リックさんは仕草がほんっと小動物でした…!ディビスさんから可愛いが漏れちゃうのも納得。そして社会人として寄りかかるだけじゃなくちゃんとしてるのも良きです。
そんな2人が冬眠中ぽやぽやしながらお風呂入ったら食べて寝て…抱きついて寝て…とにかく癒されたい方に読んでいただきたいです!
私の初めての神評価をこの作品に捧げたい。
そう思わせてくれたのがこのほっこり作品です。
スマホの癒し系ゲームとかでよく、放置系、見守り系みたいなのあると思うんですが、この作品から得られる癒され感覚はそれに似ています。
表紙から受けるイメージって「静か、冬、真っ白、2人、いっしょ」みたいに私は受け取ったのですがイメージそのままで。とても素敵な表紙ですね。
この作品はこんな作品です、がとても表現されてるなと。
真っ白で汚れない綺麗な世界に、熊の獣人さんとリスの獣人さんがいます。
2人が一緒に、冬眠したり、話したり、木の実を食べたり…ふかふかのお布団の中でぬくぬくするような、優しい空気感。
前にいたお家のことを思い出してしんみり、ちょっと郷愁に駆られるところもあったりして、素敵です。
読者はほんわか癒されながら2人のゆっくり、のんびりな時間を見守るわけです。
最高の読書体験ですね。
あと、うまいなと感じたのが大型獣人が社会的に有利で小型獣人が社会的弱者、なんて設定。
1人で都会で仕事見つけて住む場所確保して生きてきたリックが偉いなとか凄いねと言ってもらえるところ。
世界観が現代風なんですが、ここ多分、今の世の中で社会的弱者ながらも必死に仕事して生きてる女性にすごく刺さる部分で、読者もリックと一緒にディビスさんに褒めてもらったような気分になれるんだろうなって。
ここ、「あ、すごい。うまいな。こんなの人気出るに決まってる」って、感動しましたね。
恋愛も段階踏んで初々しく甘酸っぱく進むので、ラブストーリーとしても素晴らしい…えっちもあるんです、文句なしでしょう。神!
とても心が温まる絵本のようなお話でした。
絵本と言ってもえっちなシーンはちゃんとあります(笑)
設定がまず可愛い。
獣人の世界。可愛いなぁ。
主人公はリス型獣人のリックさん。天涯孤独、そして自宅アパートの火事から始まる。めちゃくちゃ可哀想なところからお話は始まります。
明日から冬眠する予定だったリックさんに、明日から冬眠する予定の友人を紹介する親切な消防士さん。
冬眠て!もう冬眠設定も可愛いしかないですよね!
冬眠に備えて丸々とした動物を想像するだけで嬉しくなります。
そして動物の消防士さんなんて、かわかっこいい!
何の獣人かわからないけど、正義感の強い優しい大きな獣人さんなんだろうなぁ。妄想が止まりません。
リックさんのお相手の方はディビスさんなんですが、熊の消防士さんというから可愛い。
そしてディビスさんの口癖は「リックさんは可愛い」なんですよね。無意識につぶやいちゃってます。
温かい部屋、食糧庫いっぱいの食べ物、そして優しい人との冬眠って幸せすぎます。
愛も産まれるし、育まれますよ。
読んでいてほっこりできるお話です。
今は2月末日。春はすぐそこまで来ています。
寒い時に読むのにピッタリなお話でした。