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表題作百日の薔薇 Maiden Rose Ⅰ

クラウス・フォン・ヴォルフシュタット,26歳,軍人
タキ・レイゼン,20歳,宸華の一族・レイゼン家の子息で第十五機甲師団長

その他の収録作品

  • 春 la primavera
  • あとがき
  • 百日の薔薇 仁義なき肉球編
  • 仁義なき肉球 おもちかえり編

あらすじ

神代から続く宸華の一族・レイゼン家に生まれ二万の兵を率いる美しき指揮官、タキ・レイゼンと
彼に忠誠を誓う騎士であり気性の荒さから狂犬と呼ばれるクラウス。
主従の契りで結ばれているだけでなく思いを寄せあう二人だが、
すれ違う気持ちからクラウスは激情のままタキの身体を蹂躙してしまう。
しかしタキにはクラウスを受けいれる事が出来ない理由があって……。

新装版『百日の薔薇 Maiden RoseⅠ』全ページ加筆・修正&描き下ろしにて登場!

作品情報

作品名
百日の薔薇 Maiden Rose Ⅰ
著者
稲荷家房之介 
媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics ihr HertZシリーズ
シリーズ
百日の薔薇
発売日
電子発売日
ISBN
9784813032878
4.6

(42)

(34)

萌々

(3)

(3)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
8
得点
193
評価数
42
平均
4.6 / 5
神率
81%

レビュー投稿数8

待ちわびた新装版

旧版を読んだ際、あまりの画力の高さと迫力ある戦闘シーンに非常に驚いた記憶があります。
何年経っても印象に残っているほど好きな作品だったので、今回の新装版、更には続きが読めるのが本当にうれしくて。
旧版と読み比べてみましたが、新たに描き下ろされた追加ページ+全ページに加筆修正がされているとのことで…いやはや、その量に驚きました。
絵柄等懐かしく感じる部分もありつつ、今の稲荷屋先生の絵柄と自然に混ざり合っていて全く古く感じさせません。
旧版をお持ちの方はもちろん、気にはなっていたけれどずっと絶版で手に入らなかったという方にもおすすめです。

凛とした美しさを持つ若き師団長・タキと、敵国の人間でありながら、国を捨ててまでタキに忠誠を誓った軍人・クラウス。
架空の国を舞台に描かれるただならぬ関係な2人、そして彼らを取り巻く戦争。
この一筋縄ではいかない2人の関係に当時どうしようもなく心奪われたことを思い出しました。
甘くはなくヒリヒリとした雰囲気と、背景にある壮大な世界観は読む人を選びそうではあります。
現在・過去とあちこちに場面が飛びますし、画から読み取るしかない部分もありますので…正直、パッと読んだだけでは何がなんやらと混乱してしまうかかもしれません。
ですが、じっくり咀嚼して読めば読むほどな作品だとも思います。

軍服がお好きな方や、2万人の兵を指揮する清廉で美しい青年と狂犬の主従関係、身分差、身長・体格差、下克上あたりのワードに何か引っかかるものがある方は2巻とあわせてぜひ。

0

新装版

商業BL読者歴も長くなってきまして、このシリーズは完結しないんだろうな〜と半ば諦めている作品がいくつかあります。そんな中でもこちらはかなり好きで、かつ作者様の消息がわかっていて、続きを期待している作品でした。新装版発売となり、大変嬉しいです。
稲荷家先生が作画を担当されている『蒼空の絆』(作:かわい有美子先生)を読んだときは思い出さずにはいられなかったなぁ…
描き直しについては、あとがきでも言及されている通り冒頭がしっかり変わっています。試し読みでも確認できる部分なのでぜひ。ドラマチックになりましたね〜
新装版の発売で当時の絵柄と変わり過ぎてしまう点が気になるパターンもまま見ますが、もともと作画の安定していた稲荷家先生なので問題なし!

0

予告版読了 シナリオも、描写も 力強くて綺麗

「百日の薔薇 Maiden Rose」は、
「腐女子の萌えツボ、的確についてる」と絶賛レビューが多かった。
でも絶版。
旧作の新装版、全ページ加筆・修正&描き下ろし復刊。
RENTAで一部が予告版として公開中。明日7/15、発売。

皇紀1928年、
受:タキ・レイゼン:(20歳)
 神代から続く宸華・レイゼン家の二万の機甲師団「ローゼンメイデン」を率いる師団長
 旗印は三つ葉の薔薇。
攻:クラウス・フォン・ヴォルフシュタット(26歳):
 敵国人のタキ・レイゼンに、全てを捨てて忠誠を誓った騎士。気性の荒い狂犬と呼ばれる
・・
機甲学校で再会した二人。クラウスはタキに惹かれる。
クラウスは、戦争のため帰国するタキの「騎士」になり、共に生きる決意をする。
タキは、兵士の心の拠り所であろうと、クラウスの愛を受けいれる事が出来ず、苦悩する。
でも、タキは呵責しつつも、次第に深くクラウスを愛していく。

この物語の醍醐味は「主従」の「すれ違い」。
7月15日に2冊同時配信です。
試読版は、タキが乘る列車に女の凄腕殺し屋が侵入・・気になる。

1

凄く大好きな作品です。

タキに忠誠を誓う騎士で気性が荒く「狂犬」と呼ばれる元敵国軍人クラウス・フォン・ヴォルフシュタット大尉と、一国の命運を担う気高く美しい指令官で機甲師団長のタキ・レイゼン。
出会った時から惹かれ合うクラウスとタキ。
留学先のルッケンヴァルデ機甲学校での、最後の夜の互いを純粋に想い合う心を感じさせるエチシーンは現在のところ唯一の痛くない描写で良き。

祖国に帰り、タキは簡単には寄り添う事が許されない立場。清浄潔斎であれ、と求められる身である事をクラウスに隠していたタキ。想いが上手く伝わらず擦れ違う様が切ないです。

クラウスの狂犬っぷり、タキの圧倒的な剣捌き。
どんなときもお互いを心に、生きようと必死で戦う2人に切なさが募ります。
過去の2人の出会いも鮮烈な美しさで、運命を感じさせる。
平安時代の貴族文化が残るif世界の独特な世界観。
和洋折衷で、軍服も平安衣装もとにかく美麗。

旧販より進化した画力、良修正、まさに神作品です。

CDを持っていますが、井上さんと千葉さんの声で漫画を読むと自動的に変換されるくらい、リピート再生しすぎています。すごく再現されているので、ぜひ再販されて、皆さんにもっと聴いてもらいたいなぁと思います。

稲荷屋先生の画力は、緻密で素晴らしいと思います。

時系列があちこちに飛ぶ場合がありますが、何度か読み込むと理解出来ました。
オススメします!

2

17年振りの新装版❣️❣️

元学友のクラウス×タキ。

留学先で同部屋になり親交を深めていたが、自国と敵国の関係が悪くなり、戦に出向かうために国外退去命令を受ける。
その頃にはお互いに気持ちがあったけど、師団長として自国の戦に向かわなければならなく、お別れをしなければならなかった。
そこに現れたクラウス。自国を捨て、タキの騎士となるためタキと共に帰る。
そこから始まる物語。

学友から主従関係に変わることで、今までのように自分の気持ちだけで動くことができない。そのことをクラウスに伝えられないまま戦が始まる。
クラウスはそれが理解出来ず、無理やり蹂躙してしまうんだけど、それでもタキはクラウスを突き放さない。

自分の国を捨ててまで自分と共にあることを選んだクラウスにそんなことはできない。でも立場上、今までみたく気持ちを開くことはできない。
気持ちがお互いにあるのにすれ違うの。切ない。

お互いがお互いを守り、信じることを続けてる関係なのに表面上は上手くいかない。もう本当に…

現在はノベルでイラストを担当することが多い先生ですが、元々コミック連載していてストーリーも画も素晴らしく、今回新装版が出るということはとても嬉しく、沢山の方に読んでいただきたい作品です!

昨今のBL作品では中々ないストーリーなので、読むとその世界にハマってしまうこと間違いなし❣️です。

また、肉球編໊のタキ様がこの上なく可愛い
やっぱり時代が変わり、白抜きが多くなってますね。。。(旧版はかなり緩いです)
でも紙本の特典は素晴らしいものばかりです!

是非とも紙本で特典も堪能してほしい作品です。

3

この作品が収納されている本棚

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