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表題作百日の薔薇(2)

クラウス・フォン・ヴォルフシュタット,26歳,軍人
タキ・レイゼン,20歳,機甲師団長

その他の収録作品

  • 仁義なき肉球編

あらすじ

神代から続く一族・レイゼン家に生まれた美しき指揮官・タキと、元は敵国の軍人でありながら国を捨て、彼の騎士となったクラウス。
その気性の荒さから、クラウスはタキの側近たちから疎んじられるが、ふたりの絆は数々の困難を乗り越えるたび強くなっていくのだった。
そんな折、同盟国・エウロテの不穏な動きが明らかになる。
様々な思惑と陰謀が渦巻く中、タキの下した決断とは!? 
ますます緊迫する大河ロマン待望の第2巻!

作品情報

作品名
百日の薔薇(2)
著者
稲荷家房之介 
媒体
漫画(コミック)
出版社
オークラ出版
レーベル
オークラコミックス
シリーズ
百日の薔薇
発売日
ISBN
9784775509555
4.3

(58)

(41)

萌々

(3)

(8)

中立

(5)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
17
得点
246
評価数
58
平均
4.3 / 5
神率
70.7%

レビュー投稿数17

怒涛の展開に夢中…

今回は怒涛の展開や二人の関係に最後まで目が離せない。

戦況が激しくなる中、互いを想いあうタキとクラウスに二人の絆の深さを感じる。
出撃前、命令を下すタキとその手にまるで花にそっと触れるかのように口づけるクラウスの姿が印象深く、主従関係の美しさに魅了される。

戦闘シーンも2巻の見どころのひとつ。
戦場で鮮やかに指揮をとるタキの気高い姿、自ら太刀をふるい冷徹な目で敵に向かう姿はまるで別人だ。
「狂える花」と称されるほどの強さと美しさに圧倒される。

ラスト、周囲の制止を振り切り瀕死のクラウスに息を吹き込むタキの姿にクラウスへの想いの強さを感じる。
クラウスの意識が戻った瞬間の二人の表情が美しく、タキの「おかえり」という言葉、クラウスの安心したようなやさしい目に感動で胸がいっぱいになる。

今後更に苛烈をきわめそうな展開、激しく美しい世界にもう、夢中。

5

その言葉をこの身の刃に代えて

自らタキの刃となり前線に切り込むクラウスと、
絶対的信頼をもって命と言葉を下すタキ。
互いに想い合っているのに愛の言葉は決してなく。
タキを求めて狂わんばかりのクラウスは、
身の穢れが「死」に値すると知り
タキの体には一切触れないと告げます。

絡みあう視線、伸ばした指先、幾度となく思い返す出会いの園。
戦場では、こんなにも言葉にならない想いを交わしているというのに。
伏して手を取り口付ける忠誠の場面は、
まさしく愛の誓い以外の何ものにも見えません。

クラウスをこれ程までに突き動かす情動は、
彼だけが知っている密やかで心からのタキの願いがあるからこそ。
さらには、「血」の絆、古よりの運命が2人に関わっているようですが、これはまだ明らかにされません。
年配の側近達からは、クラウスの狂気じみた執着と言動を
危険視する声が多く、2人の関係には危うく不穏な影がつきまといます。
この側近のおじさんズや若手隊員がとても魅力的なのですよ。
タキを慕い敬いながらも、それぞれに絆や友情篤い会話があり、
もっと彼らの関係を覗いてみたくなります。

それにしても、何度読んでもため息が出るのは、
周囲の反対を振り切ってクラウスに人工呼吸を施す場面。
時が止まり音が消え、自分からは決して求めなかったタキが
まるで無心に口付けするかのような姿は、神聖な儀式のごとく。
民の、兵の上に立つ者としてではなく、だたの人として
クラウスを求めるタキと、身も心もタキに捧げるクラウスの献身が、
どうか信仰と戒律の鎖を断ち切って欲しいと願うばかりです。

何より、糸を引く唾液がこんなにきれいと思えるとは。
涙、汗、体液など液体の粘度の描き分けはもはや神!!
そっと唇をおとすシーンが1巻から何度も描かれますが、
はむような噛みつくような唇のどアップには惚れ惚れします。

5

薔薇の師団長は戦場の花

稲荷家先生のHPに続編について追記があったので、何度も読んだこの物語を、再読してレビューしています。

同盟国エウロテの王族列車が中立地帯に不法進入するという情報が入り、戦況が刻々と変化していく2巻。クラウスの家に伝わる我らが半身と呼ばれる花の香りのする人々と、置き去りにして来た約束。ヴォルフシュタット家の血に潜む運命。ライカンスロープと呼ばれたクラウスの過去とそれを知る男。そして亡命を願い出たエウロテの姫の思惑。神々が流れ着いたと言われる約束の地とクラウスが見たもう一つの約束の地とは?沢山の謎と伏線が提示され、物語は更に複雑になっていきます。

わざと辱め軽蔑されるようなことをしてでもタキを守りたいクラウスは、危険な任務に身を投じ、クラウスの忠誠を信じるタキも不浄の地へ降り立ちます。大怪我を負い意識のないクラウスに口づけて人口呼吸するシーンでは、タキの叫びがクラウスへの愛に溢れていて心を揺さぶります。「こんなことで私が穢れるものか」「クラウスは私のただ一人の騎士だ!」タキの思いをしっかりと受け取ったクラウスのラストシーンの台詞が、冒頭で祖父の語った伝承に繫がります。「蜜の代価は既にある」『花の香りは我らが半身、見失うな』
戦場での血生臭くて激しい戦闘と、儚い夢のように描かれた花の伝承。交差して描かれたラストシーンは、どのコマも途方もなく美しくて、このまま終わってしまってもいいと思ってしまったほどです!今でも時々そう思うこともあります。それでもやはりこの作品の終りが見てみたい。2人の運命を見届けたい。沢山の人がこの作品を読み、新しい掲載先が決まることを心から願っています。

5

この世界に酔ってます…

OVAの前に読んでおこう!と読み始めたこのシリーズ…1巻でやられました。
ダメ、好きすぎるこの感じ!
クラウスはもちろん痛いんだけど、タキが…!タキが痛すぎるよ!
「神」たる存在であるタキが、拷問された血まみれのクラウスを落ち着くまで抱いてあげてたり、息が止まった時に必死に人口呼吸してあげてたりと、タキはどんなことされてもクラウスのことは信頼しているんだな、大事なんだなって感じました。
一方クラウスは…タキのことは大好きなんだと思う。でも大事にしすぎるあまり、タキが自分のことを穢らわしく感じているんじゃないかと思い、そのせいでタキのことも傷つけてしまう。
お互い大事に想い合ってるのになぁ…クラウスの場合はちょっと自分の思いばっかり押し付けすぎなんですけどね。
まぁそのすれ違いがオイシイんですがね!!!
でも、ハッピーエンドが見えない分、余計に痛い。ちょっとくらいタキの二人の幸せそうな顔が見てみたい。…肉級編以外で(笑)
まぁテーマが戦争だしね、無理だと思いますけど。
自分を殺しに殺しているタキも、いつかその想いを見てみたいですね。今回のラストではちょっと感情を抑えきれなかったみたいですが。
なんかほんと…タキ幸せになれないかな、ほんと。何か救いはないんだろうか、ちょっとほんと悲しくなってきました。
続きが見たい…OVAも早く見たい…(でもやっぱりかなり痛いんだろうな…)
タキ@千葉さんがかなりエロいらしいですね!ほんとやばいな…早く見たいな

4

そんで もって2巻

3行であらすじを書けるような単純なストーリーではないので、そこはさくっと割愛。
クラウスとタキの関係を知り苦々しく思いつつも、黙して見守るオヤジ スグリ少尉が渋いっ!!
拷問で傷ついたクラウスを一晩中抱いていたタキ様に萌えっ
クラウスが討たれたと知り「狂える花」となったタキ様に萌えっ
クラウスを見つけたときの泣きそうなタキ様に萌えっ
もう呼吸困難になるほどに萌え萌えです (*´Д`*)ハァハァ

嵐が来る・・・って雰囲気で終わってるんだけど、
この後、エウロテ公妃がひっかきまわしてくださるんでしょうか? おいらあのオバちゃんきら~い
伏線っぽいクラウスの間諜疑惑はどうなるんだろう
# コミックスではなかったセリフですが OVAでは クラウスが
# 「なぜ庇った?」って言ってるので やっぱりあれはタキにも内緒の
# クラウスの単独行動だったんですよね?
そういえば、タキ様の母上のことをちらっと口にしたじいさんがいたなぁ。あれも伏線だろうか。。。気になって仕方がない。

そして『肉球編』
なんでいきなりパート4なんだぁ 2と3はどこだぁ (号泣)
えっ? どーじん? 守備範囲外だ(財布の都合で)・・・どうしよう ショボーン
ほこほこの猫おにぎりがかわいいっす

絵がね 1巻よりもさらに素敵に綺麗になってます♪

作者の事情により掲載(というか執筆?)が先延ばしになってます。
「早くぅ」とはせっつけなさそうな事情なので、まったり待機。

3

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