Renta!限定特典付き
2023年8月に読破。「ピーと千尋」好きにはたまらない世界観。
本作は かすみ楼シリーズ「明鳥夢恋唄」に次ぐ第2弾で、第3弾は「恋染龍雨衣」で、本作にも「明鳥夢恋唄」のキャラが登場しますが、どの作品も単体で楽しめる内容になっています。
9ページ目のド迫力見開きページの美しい瓦楽ちゃんを見て圧倒され、読むことを決めました。
瓦楽ちゃんといえば「がしゃどくろ」、最も有名なのは歌川国芳の浮世絵「相馬の古内裏」で、私大好きなんですよ…!
このTシャツを着てる欧米人さんもたまに見かけます。瓦楽ちゃんTシャツ欲しい!
「元男娼のロン毛イケメン鬼x黒髪メガネ陰陽師」です。
受けの一族と鬼は千年前から続く敵対関係で、そこをどう展開させていくのかが見ものなんですが、妖怪専門の船形遊郭周辺にある結界の修復を受け一族に依頼するという導入部分…!
これだけでもうオラ、わくわくすっぞ!
受けは「ボールは友達!」的なノリで(あっ、やべぇこれ若い人に伝わらねぇわ)幼少の頃からずっと妖怪と仲良し。
その妖怪たちも可愛い!
個人的にもともとこういう妖(あやかし)ものは大好きなんですが、朔ヒロさんの作品は作り込みがすごいので和風ファンタジー好きさんにはめっちゃくちゃおすすめです。
歴史もきちんと調べてくださっていて、絵も本当に美しい。
特にRenta!限定でくっそイケメンの鬼さんにボクサーショーツを履かせてくださった時はマジ神か?と思いました。なんという和と洋の美しい融合…!
攻めがイク瞬間にぶるっ…と感じてる姿も拝めます(拝む
ちょうど気になるところで本巻は終わるので、ぜひ現在出ている2巻までお読みください。
話自体はまだ続いてて、6月2日に連載再開されるそうです。楽しみ~
つい最近本屋に行ったら、今年2月に発売開始した本作の独語版「Drachenregen: In mondheller Nacht (龍の雨:月の明るい夜に)」が入荷してたのレビューしようと思いました。
そう、翻訳の関係でこれだけタイムラグが生じるんですよ…。
ちなみにこの独語版タイトル前半、なぜか3作目の「恋染龍雨衣」を訳しちゃってるんですよね…「美しい彼」もタイトル誤訳問題ありましたが、今回も解せぬぅ…っっ!「明烏夢恋唄」も「Drachenregen – Der Ruf der Krähe (龍の雨-烏の呼ぶ声)」で、しかもシリーズの順番が
①恋染龍雨衣→②明烏夢恋唄→③④羅城恋月夜
になってるんです。解せぬゥッ…!
<注意点>
・巨大ムカデ的な怪物や巨大グモが出てくるので、昆虫苦手な人はキツいかも
・妖怪のタヒも描かれます
・攻めに過去 恋人がいます
・血はありませんが生首シーンあり
世界観は幻想的で、でもちょっと可愛らしいコミカルさがキャラにあって、ストーリーは切ないすれ違いで胸がキュッとする、、、(ღ˘͈︶˘͈ღ)
なんとバランスの良い1冊となっているのでしょう!!
「明烏夢恋唄」からの関連作
前作のメインCPも出演♡(攻めはチラっとだけでしたが一緒に居るのを見れて嬉しい‼)
妖の世界と人間の世界の捉え方なども今回の受けである紺を通すことで分かりやすくなっていて世界観への疑問などがなく、集中して読めました
攻めの茨木(シキ)と酒吞童子のお話しにも気持ちが動かされながらも、その想いを超えていく茨木と紺のお話しが、本当に良かった!
しかも、、、これが続く!!!
一気読み出来るありがたさ、、、!!
リアタイ読者さん達はどれだけ見悶えた事か、、、と察するに余りある2人
早く続編読まないとーーー♡
続刊でも瓦楽ちゃんは出るかな???
瓦楽ちゃんと紺の絡みが癒されてとても好き.゚ .(´∀`*). ゚.
電子特典の4話扉絵会話付きVer.がめちゃくちゃ可愛すぎてビックリした!!
電子で読んで良かった…!!!
修正&濡れ場+α|細いライトセーバー系の白抜きになっていた、、、残念だが・・・。
それにしても、、、!茨木の身体が美しい事よ///お茶目なのに色気がある!たまらん攻めの鬼さんでした(๑>◡<๑)
そんなに濡れ場が多い訳ではないけれど、雰囲気が完璧過ぎてエモエロメーターがブンブン振り切ってました♡
癒しの鬼だけど、鬼なので「人を攫います」!!最高やんけ…!!!
はよ読まな…!!!
久しぶりに読んだけどこっちの二人も好きだな〜〜
二作目は人間受けの伝説の鬼の部下に当たる鬼攻め。
4本鬼の角って珍しいよね。それに人間受けは受けでも陰陽師ときたものだから、ストーリー的にも陰陽師と鬼は敵対してるもんだから、色々とドキドキ展開。
それに今回の鬼にとって受けの陰陽師は大事な親友(恋仲だったかは曖昧)を殺された(受けはその子孫)仇なものだから、恨みも深いだろうと。けれど受けの性格が、人間嫌いの攻め鬼にとっては合うものがあったようで自然と恋情育むように。巻末は三年後に迎えにーーという展開で2巻読むのが楽しみです!!
良かったです良かったです。なにから言えばいいだろう、とにかく良かった。
「明烏夢恋唄」に続く、かすみ楼シリーズの2冊目。
前作の「明烏夢恋唄」と同じかすみ楼が舞台なので、同じキャラも登場して、その後が見られて嬉しかったです。翠蓮も、豆腐小僧も白うかりも大好き。
前作は、一般人が妖かしの世界に行くお話でしたが(助けた亀に連れられて竜宮城へ、に近い)、本作は、陰陽師の東御門家の長男が主人公で、かすみ楼から結界を張り直すように依頼を受けるところから始まるお話。
本来は妖かしとは対極の、魔を払うのがお仕事の東御門家。主人公の紺は小さいときから寧ろ人間より物の怪が大好きで、今回も反対する父親を押し切って依頼を受けます。
かすみ楼に居る物の怪と仲良くなったり(そもそも妖かしを好きなので垣根が低い)、物の怪の生態や文化にわくわくしたり、その好奇心旺盛なところが可愛らしいです。
紺が最初に仲良くなったのは、鬼の茨木(しき)と、がしゃどくろの瓦楽(がら)で、交流を深めていき信頼関係を育んでいく様子がとても微笑ましいです。
紺の恋のお相手の茨木は、かつて斬られた自分の右腕を探しているのですが、右手に親友の酒呑童子の角を握ったままになっているから、というのがその理由。
そもそも腕を斬ったのは人間で、紺のご先祖である東御門家(陰陽師)と源氏(武士)の手にかかったという経緯。
ほんわかしている作品の雰囲気が、この相関関係が明らかになったときにぴりっと引き締まります。
つまり二人は敵対関係にあるということなのですが、前半で明らかになるので、この先どうなるのだろうというドキドキ感が募ります。
お話の作りも破綻なく、全6話できれいにまとまっていて、読みやすいしキャラクターは生きていて可愛いし、なんといっても絵が丁寧で美しいです。
名も無いキャラまでもが可愛いですし、着物の柄や調度品などのディテールも全然手を抜いていない。
また、紺が結界術を得意としている設定なのですが、その結界術で魔を守っているのが良かったです。本来の使い方は魔を閉じ込めて人を守るもの。同じ力でも使い方が異なること、そういう事柄一つとってもキャラや関係性や作品の裏打ちになっています。無駄なものが何一つなくて、全1冊という中に全部詰められているのが凄いです。
全体的に雰囲気がよくて世界観が完成されていて、アニメにならないかなあと夢想しました。
シリーズ2作目なのは知ってたけど、まずはここから読んでみました。
かすみ楼の雰囲気、すごく好きです。怖いのもいれば可愛いのも愛嬌あるのもいて。特に瓦楽ちゃん可愛い。可愛いのにかなり強いらしい、強いのに幼いっていうギャップがいい。
そしてシキが美しい……!
美人で色っぽい攻めも珍しくはないけど、なんだろう、独特の艶っぽさがある。外見はしっかり男っぽいのに、ほんのり女性的な色香を纏っているというか。『恋染龍』にも書かれていたけど、茨木童子って女の姿に化けたり、伝承によっては女の鬼とされることがあるらしく、その感じがうまく出てると思いました。とにかくこの美しさ、好きです。
宿敵関係にある鬼と陰陽師、しかもシキには1000年も囚われ続けている過去が……と、すごく切なくて深いドラマを期待してしまったけど、その辺りは思ったよりあっさりでした。
シキは最初から友好的だし。紺はもともと99%あやかし寄りのスタンスで、人間=加害者、あやかし=被害者みたいな一方的な構図になってるし。出逢って間もないころから当たり前のように惹かれあいすぎてて、葛藤が薄く感じました。
さらに、酒呑童子の角が戻ったときの扱いが、あまりにも……。
そりゃあね、1000年の間に茨木の中で恋しさも哀しさも消化されてきてはいたんだろうし、今では紺の方が大事なんだとしても。それでも、自分の身体も命さえもも差し出して探し求めてきたものが、長い長い歳月かけてやっとその手に戻ったのだから、そこはちゃんと落ち着いて向き合わせてあげてほしかった。その間を与えない紺にも、あっさり後回しにするシキにも唖然で、その後の展開に集中できなかった……。
ラブストーリーとしては少々もの足りなかったけど、和風ファンタジーとしては大好きな世界でした。もう少しこの世界に浸りたくて、シリーズ3作揃えることにしました。