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表題作ずっと君が好きだった。

八木弘道 公務員 23歳
原田裕紀 役者 23歳

その他の収録作品

  • やっぱり君が好きだった

あらすじ

「五年間好きでいてくれたら、お前のこと好きになるよ」高校時代に八木に告白されて裕紀はそう答えた。
これをきっかけに二人の友人付き合いが始まる。
役者の道を志したバイト生活の裕紀に、八木はご飯を作り励ましてくれた。
いつしか実直で優しいその男は裕紀にとって、かけがえのない親友になっていた。
そして五年後。
ずっと裕紀を想い支え続けてきた八木から二度目の告白をされる。
恋人は嫌だが八木と離れたくなかった裕紀は、キスや愛撫を受け入れてしまい…。

作品情報

作品名
ずっと君が好きだった。
著者
夜光花 
イラスト
文月あつよ 
媒体
小説
出版社
海王社
レーベル
ガッシュ文庫
発売日
ISBN
9784877245634
3.8

(46)

(14)

萌々

(13)

(17)

中立

(0)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
12
得点
173
評価数
46
平均
3.8 / 5
神率
30.4%

レビュー投稿数12

悪気がないクズ主人公

悪気がないことが尚悪いタイプのクズ主人公でした。主人公の言動が結構酷いです。

学生時代、自分に告白してきた同級生の八木に「五年経っても好きならお前のことを好きになる。まずは友達から」というような事を言って告白を有耶無耶にした主人公。
五年後、自分の発言をすっかり忘れていた主人公は、自分から離れて行こうとする八木を引き止める為に八木と付き合うことにします。

舞台俳優の主人公のちゃらんぽらんで自己中心的な言動がクズキャラとして良かったです。
そんな主人公が自分の気持ちを恋愛感情として受け入れて八木に告白。初主演の舞台に挑むまでは楽しく読めました。

しかし二人の気持ちが通じてからの波乱の置き方がちょっと……そこでかなり萎えてしまいました。

主人公の初主演舞台、八木は主人公のキスシーンを受け入れることが出来ずに観劇途中で離席してしまいます。
主人公の本気の演技を見た八木が、主人公からの告白を演技だと疑ったのかな、と思ったのですがそう言った切り口はありませんでした。
主人公に演劇を勧めたのは八木なので、舞台中に離席して別れ話にまで発展するなら、恋人のラブシーンが不快だった以外の理由が何かしら欲しかったなと思いました。
正直、お前が役者として背中を押したのに!? と思ってしまいました(笑)

しかし八木が主人公に友だちに戻ろうと言うシーンは因果応報な感じがして良かったです。
やり返した形なので八木の印象は悪くなりましたが、主人公にはかつての自分の発言を省みて欲しかったです。
結局二人ともイマイチ反省せず。後日談でもラブシーン問題は解決しておらずで、ちょっとずつモヤモヤが残るストーリーでした。

0

おもしろかったー

「天に唾する」展開が、駆け引きめいていて面白かった。

その場の流れで、思い付きの言葉で常に裕紀は凌いてきた。
そして自分が出した言葉の果を受けていく。

--高校卒業前
●原田裕紀:高校の文化祭で女役を演技。
八木の告白を受け、つなぎとめたくて「5年もし・・」と返答。
●八木弘道: 高校の剣道部主将。
卒業前、裕紀の演劇を観て、一目惚れを告白。真面目で一途。

--五年後 
●八木:大卒後、市役所勤務。マンションで独り暮らし。
五年後のその日、約束を失念した裕紀に「別れ」を告げる。
●裕紀:大学中退、劇団「夢一夜」所属の役者。
裕紀を励まし続けたのは、八木。
八木を引き留めたくて抱き合う。愛情の好きと友情の好きの違いに悩む裕紀。
演劇のニューハーフ役になり切ることに努める。

--舞台終了後
●八木:裕紀の恋愛場面が耐えられない。見合いをして、「友人に戻る」と告げる。
●裕紀:舞台は大成功。次の仕事が来る。孫を望む八木の両親を見て悩む。
八木の気持ちを受け「二度と会わない」と、泣きながら帰る。

--八木と別れた後
●裕紀:仕事で忘れようと、演技の幻想世界に没頭する。
丸山が八木に千秋楽を伝えて・・再会、ハピエン

「やっぱり君が好きだった」・・八木の要望で、ドラマ撮影の衣装のまま帰宅した裕紀。

変わっていく二人の気持ち。何度も山場や節目があって、読み応えありました。

★削除済みID・粗文・意味不明の嫌がらせコメは、荒らし行為として、運営に通報済み。

0

受けの役者魂が好き。

あらすじを読んでも思い出せないので、再読してみたけど、そうだった……。
攻めのドン引きポイントがあるんだった……。

五年前いきなり八木から告白された時、「五年間好きでいてくれたらお前のこと好きになるよ、だからいきなり付き合えないけどまずは友達から」みたいなことを言った裕紀。
それから五年間。
五年前の約束なんか覚えちゃいない裕紀はコロコロと彼女を変えつつ(酷い)、八木とは友達付き合いを続けている。
ところが五年目のある日、八木から二度目の告白をされ、今や唯一無二の親友である八木を失いたくないからと、付き合うことにする……。

攻めの八木は実直で、一途で、途中までは好印象。
だけど、裕紀が主役のお芝居で、他の男とキスしている演技を見て耐えられなくなり、上演中に席を立ってしまう箇所が個人的にアウトすぎる。
もし自分だったら、あ……無理……別れよ……と思ってしまう。
(気分が悪くなったとか、そういう不可抗力で席を離れるのは仕方ないけど)
全身全霊で演じている裕紀をあからさまに否定するような行動&周囲の観劇の妨げとなるマナー違反なんてことよりも、「他の男とキスするのは見たくない」という自分のお気持ちが一番大事な男なんだなって。
ここが本当にがっかりポイントですね…。

受けの裕紀はナチュラルに無神経だし、恋愛も生き方も根無草っぽいんですよね。
それがマコという役をきっかけに演劇にのめり込んでいく過程がとてもいい。
フラフラしていた裕紀の中に、少しずつ確固たるものが出来上がっていく様子がとても良かった。
正直、二人の恋愛よりもここが一番好き。

0

優しく待つ男

他の皆様も仰ってる通り、夜光花先生作品にしては非常にストレートに甘いお話。
いつもはもっとホラー/オカルトテイストがあったり監禁があったりトラウマがあったり…ですが、本作は非常に読みやすいです。

主人公が高校生の時から物語は始まります。
モテて女の子に不自由してないけど、「恋」はしてない裕紀。
高3の冬休みが終わっていよいよ高校生活も終わり。そんな時にいきなり剣道部の主将・八木に告白される!
焦る裕紀は、八木と友達になれれば自分も変化するきっかけになるかも…そんな気持ちで5年間好きでいてくれたら…と返事する。
そして時は過ぎ、舞台役者になった裕紀は八木とは親友付き合い。あの時の自分の言葉はすっかり忘れていたが…!
…という展開ですが、裕紀からすればどうしよう⁉︎というコメディでも書けるし、八木からしたら絶望というシリアスでも書ける題材。
しかし夜光花先生は限りなく中立的に裕紀視点のシリアス寄りで淡々と話を進めていきます。
八木との友人関係を失いたくないから、と恋人になる返事をする裕紀はある意味無責任で残酷でおバカ。
はじめは性行為が怖いと思っているんだけど、次第に八木の本気に引きずられていくのか、何よりも八木の存在が大きくなってくる。この辺の心理状態は余り細やかには書かれいないのでなぜ裕紀の方も思いっきり本気になっていったのかはわかりづらいけれど…
八木が裕紀の演じるラブシーンに反対したり、八木が見合いをする危機などありつつも、最後はしっかりハッピーエンドになって優しい物語になったと思います。

「やっぱり君が好きだった」
本編後。
TVドラマに出演している裕紀。ゲイ役で、男性とのキスシーンが放映される日。
八木と一緒に見るとまた嫉妬するかも、とそのシーン近くになると八木にフ◯ラを…
でも私ももし恋人が役者でラブシーン・Hシーンあったら、なんかモヤモヤしそうですけどね…隠されるのもイヤかなぁ。

0

予想を裏切る友人関係

夜光花作品としてはわりと普通仕立てですが、中でもとりわけ好きなお話です。タイトルもキュンとします。

高校生同士の友情から始まり、五年を掛けて成就する一風変わったラブストーリー。今まで読んできた友人→恋人ものの中では切り口が斬新で、それまで作家さんに抱いていた作風のイメージを覆す萌えをいただいた作品です。

高校の文化祭で上演した劇で、女装役が見事にハマった原田裕紀。その姿に衝撃を受けた(一目ぼれした)剣道部主将、ガチ硬派の八木に突然告白されます。

裕紀は完全にノンケ設定で、若さの割にはBLにありがちな告られた相手へのよろめきが全く無くて、八木とは友達だから離れたくないよ!五年後にまだ自分を好きでいてくれたら気持ちが変わるかもしれないけどぉー、なんて自分に都合のいいこと言って八木を繋ぎとめるんですよね。ヒドイ…

いやいや、八木にしてみれば裕紀と恋人になれないんだったら、友人として会い続けることすら辛いからスッパリ諦めて友達もやめようっつってんだからさぁ、八木がかわいそうだよ…

周囲にも自分にも無頓着で、これといった趣味も特技もなかった裕紀は、八木のおかげで演劇に目覚めます。

親の反対も聞かず、大学を中退してバイトで生活費を稼ぎながら劇団員として地道に活動していた裕紀でしたが、同じ劇団に所属する高校時代からの同級生、丸山が書いた作品の主役に抜擢されるチャンスが巡ってきます。

その役柄とは、丸山が裕紀に当て書きしたマコという名のニューハーフ。初めての主役に意気込み、役作りや稽古に励む裕紀は、マコと自分をダブらせることで八木との関係性をも見つめ直す機会を得るのです。

マコを通して裕紀が八木との関係をより深いものにしていく過程がナチュラルに説得力があって、ものすごく面白い!

駆けだしの舞台俳優がずっと「待て」をさせてきた堅物公務員と恋人になるまでの道のりが楽しめます(特に真面目すぎる八木が可愛い♡)。

夜光花さんのお話では自然と攻め厨になってしまうのですが、本作の裕紀はなかなか魅力的な受けでした。

1

仕事を愛する女子への応援歌ではないかと

先にレビューされている方々も書いておられますが、アクションもミステリもない夜光さんのお話。
なので確かに『夜光さんっぽくない』のですが、受けさんの裕紀が元気で頑張るところは「やっぱり夜光さんかな?」と思ったり。
お話全部が裕紀視点で進みます。

さしたる目標もないまま女子とくっついたり離れたりを続けている高校3年生の裕紀は、剣道部の主将の八木に告白されます。学園祭のクラスの出し物で演劇で女装した裕紀が頭から離れず、玉砕覚悟の告白でした。
今のだらだらした自分を変えたいと思っていた裕紀は、自分の周りにはいない、真面目で真っ直ぐなタイプの八木と「友人になりたい」と思い「友達になれないか」と持ちかけます。難色を示す八木に「5年くらい俺だけを好きでいてくれたら、根負けして好きになるよ」と。
5年後、八木が勧めてくれた様に演劇を始めた裕紀は、大学を中退して劇団に所属しています。
忘れていた約束を八木に持ち出されて、八木が離れていくのを恐れた裕紀は、彼と体をつなぎ『恋人』となりますが、ほぼ同時に劇団の公演で主役に抜擢されます。それはニューハーフ(記載ママ)の役。裕紀の熱演で公演は大成功を修めるのですが、招待した八木が劇中のラブシーンに耐えられず途中で退席してしまいます。
演劇が大切な裕紀は八木に理解してもらおうとしますが、八木は徹底して裕紀を避け続けます。そんな時、女性と仲睦ましげに歩く八木を見かけてしまい……

「何かに夢中になりたい」と思う高校生の裕紀の気持ちはよく解ります。
剣道に打ち込んでいる八木に『感化されたくて』近づいたのだということも。
で、彼の勧めるまま演劇を始めて夢中になった。
その演劇が原因で彼に拒絶されてしまうのは、かなり辛かったと思うんですね。
だって、裕紀が一番拍手をもらいたいのは八木なんですもの。

このお話がスカッとした読後感をもたらすのは、裕紀が八木に理解してもらうのが『演劇を通して』だからなんだと思います。八木を感動させること、つまり自分の『成果』によって、彼を変えたんですね。
仕事というのは、やっていると嫌なこともあるし、結構辛いものでもあるのですけれど、でも、やっぱりやり遂げたいものじゃないですか。
お仕事を、なんだかんだ言っても、結局は愛している姐さま方はご一読を。
ここにドリームがあります。

2

可愛くて素敵な2人

途中まで読んでて
「あれ?これ夜光花さんじゃなかったっけ?」
っと確認する位、あまり夜光花さんぽくないお話。
序盤で告白された時に言った「5年後に好きになってやる」
にまさか5年後に…とあったし、
5年後の告白の時に、八木(攻)と会えなくなるのが嫌で恋人にはなったけど、やっぱりHは…と裕紀(受)は悩んでたので、
やはりこれからヤバイ展開になるのかなーと思いましたが、
あらら、
無二の親友が恋人になっていく、暖かくて微笑ましくて、
読んでて気持ちの良いお話でした。
やっぱり心が綺麗な人はいいなー(笑)
(夜光花さんのファンです、念の為(笑))

八木は公務員に、裕紀は役者になっていくのですが、
純情真っ直ぐな八木は裕紀のラブシーンを受け入れられない。
初めての主役の舞台を1番に観て欲しいのは八木なのに、
八木が観に来るというだけで元気100倍なのに、途中で席を立たれるという…
そりゃ〜相〜当〜落ち込むよな〜。
読んでたこっちも頑張ってる裕紀を見て応援してたし、
「八木に観て欲しい!褒めてあげて!」と思ってたので、
席を立った時は「こらー!ばかもん!」でした。
そういう真っ直ぐな所もいい…じゃ許しませんわ(笑)

裕紀は自分の絶対に譲れない、生きがいと感じる部分に触れないような付き合いを八木とは出来ない。
ここが私は1番好きだったかなー。
一方八木は軌道修正しようとお見合いしてと彼も彼なりに努力はしてるんですけど、
やっぱりそれじゃだめなんですよね、裕紀は。
自分の生きがい、譲れない部分、
悲しくても自分に嘘をつかないで正面から八木に向かう裕紀が好きでした。

とにかく八木も裕紀もお互いに
「離れたくない、好きだ、側にいて欲しい」と相手を大切にしたいという所から生まれた行動。
何があっても可愛くない訳ないじゃないですか!!
あったかくてホワッと爽やか♪
でもやっぱり夜光花さんのエロはドキドキするわー
ってな一冊でありました。
眼鏡はちゃんと買い取りしてね(笑)

3

5年の恋心

流され侍(*´ω`*)
他の方のレビュー見て笑っちゃいました。
本当にその通り、流されさむらいの受け。
読んでてリアルでもこういう罪な人っているよなぁと攻めのことが気の毒になりました。
5年、好きでいろっていうのはかなり酷なこと。
一途な攻めは嫌いじゃないけど、ストーカーに近い感じがぞわぞわしました。
それでも、さっぱりとした受けとしつこい攻めで良いカップル。
明るいお話で、楽しく読めました。
演劇の仕事に関わっているキャラを読みたい方にオススメします。

2

友情の好きと愛情の好き

芸能ものはあまり得意ジャンルではありませんが(というか、苦手)、夜光さんは作家買いしていますので読んでみました。


受けの裕紀は、涼しげな容貌で学生時代からモテキャラ。
大学は中退し、バイトをしながらプロ劇団に所属している23歳。

攻めの八木は、高校時代に裕紀へ告白した好男子。
寡黙で、大学を卒業した後は区役所に勤める真面目な男。


八木の告白時に、『五年好きでいたらつきあう』と返事をした裕紀。
劇団には勘当同然で飛び込んだので、恐ろしいまでの貧乏暮らし。
そんな裕紀を支えてきたのが八木でした。
そんな八木は五年間、裕紀を想ってきましたが、裕紀自身は自分の高校時代の発言をすっかり忘れ果てていて、五年後の今、八木から『つきあえないなら友達づきあいも辛いからできない』と断言されてしまいます。
友達としても会えないと宣告され、裕紀は大いに動揺するんですね。
八木が離れていくことなど考えられないと、裕紀はつきあうことを決心するという流れです。

こんな展開ですし、夜光さんですから、わたしこの先、八木がどんなヤバイ攻めに変貌するのかヒヤヒヤしましたが、裕紀の心の葛藤に気づいていても八木はひたすら優しい。
五年かけて裕紀が依存するように自分が仕向けてきたのではないかとか、卑怯だったのではと、悩んだりしていて、しかもそれをキチンと裕紀に告げる。
うーん、素ン晴らしい攻めさんでした。

夜光さんの作品は比較的狭い世界が多いと思っていましたが、今回はとにかく劇団員が複数人出てきて名前が覚えられなくて(笑
けっこう思わせぶりなキャラが多く、スピンオフとか出れば良いのになあとも思いましたが、この作品は2007年のものですし無理なんでしょうね。
他雑誌でのキャラとリンクしているところがあるらしいのですが、わからなかった(苦笑

3

普通!な夜光花さん作品

普通っていうと語弊があるかもですがある意味スタンダードを一捻りしたストーリー。
あとがきにも書かれてるんですがトラウマ持ちとか、重い過去を持った人とか一切出て来ません。
カラーは明るめで、登場人物は基本的に皆いい人で悪人も嫌なヤツも出てこない、といつもの夜光花さん作品イメージとはちと違います。
八木[攻]も5年想い続ける愛の深さを持った人間ですがドロドロした嫉妬や病んでる独占欲は無い。
同性の結紀[受]を好きな事以外は常識人といっていいかも。

しかし流石と言うべきか王道BLストーリーに捻りを入れて来ます。
この作品の大きな魅力にもなっているのが役者である結紀が演じる劇なのですね。
結紀は劇中でマコという女装して心は女の男を演じるのですが、この劇の内容がおもろい。
上演されてたら本気で見てみたいと思わせる内容になってます。
マコという役に入れ込む結紀の描写も良い。
八木と結紀とは深い友情と愛情とが紙一重な部分もありますが、とりあえずラブエンドで目出度いからいいんじゃないかなー。
読後感が実にいい作品でした。
自分はこの劇中のマコが凄く気に入ったのでその点も大きくプラスして神で。

2

あまーい

夜光花先生はサスペンスものをよく描かれるので、ドキドキしながら読んだのですが、あれ?結構甘々だ!笑
あとがきで「今回は明るめに!」「誰も死なせない!殺さない!」とおっしゃってた通り、明るめなストーリーでしたw

高校の時、裕紀は八木に告白されます。あまり話をしたことがなかったのですが、八木とは友達になりたいと思いました。でも友達は嫌だという八木。そんな八木に裕紀はヤケになって「5年間好きでいてくれたら、お前のこと好きになるよ」と言います。
そして5年後、裕紀は再び八木に告白されるのです。

裕紀が結構フラフラしてて(^_^;)八木に5年間~と言っていることも忘れてましたし;
八木はすごく真っ直ぐな攻めでした!夜光先生の得意ないや~な執着攻めではなくw
真っ直ぐだから故に「友達に戻るならきっぱり別れよう」と言うんですね~
でも告白されてからずっと親友のように付き合ってきた裕紀は八木と離れるのがいやで「好きだ」と言ってしまいます。
でも「離れるのがいやだから」好きといったけど段々八木が気になり始める裕紀。むしろ裕紀のが八木のことを好きなんじゃないかと思いますw
裕紀は俳優志望で劇団に所属してるのですが、周りの劇団員の人達がみんないい人だった!舞台も成功してよかったんじゃないかと☆
…八木のことを除けば(笑)いくら裕紀が好きだからって八木はちょっと心が狭いのでは?という事件が起きますw

『やっぱり君が好きだった。』は2人のその後の話。
こちらは甘々でしたw裕紀がテレビドラマにでるようになって八木はそれを見るようになったんですが、ある日裕紀はそのドラマの役で八木に奉仕しますw

最後はハッピーエンドですし割りと安心して読めましたw

2

流され侍

主人公の性格が流され侍でした。水城せとなさんの「窮鼠~」に出てくる恭一を彷彿とさせるw
ノンケで、女の子に告白されたら断れないから付き合って、付き合ってる最中に他の女の子に迫られたら浮気して、フラれて…みたいな。ダメ男。
そんな主人公は五年前に男から告白されて、「お前が俺を五年好きだったら、俺もお前を好きになるかも」みたいな返事をして、その後は言ったことすらすっかり忘れてチャラチャラしてます。
五年たって、その男友達に「お前が忘れてるってことくらい途中から分かってた。この二年ぐらいは意地だった」みたく改めて告白され、「もう限界だ。苦しい。お前の顔は見たくない。もう俺の家に来るな」と言われる。
そこで流され侍の本領発揮です。五年の間にその友達に精神的に依存しちゃってたというのもあるんだけど、「親友としてのそいつ」を失う怖さで、流されてエッチしてしまいます。恋愛感情なく。そして相手もそれを知ってる。
その後もヒドイです。流され侍+超ドンカンなので、相手を無自覚に傷つけまくる。

そんな彼は、失ってからいろんなことに気づきます。後半切ないです。
ユーモアもあり、キュンとなり、甘々もあり、めちゃくちゃ面白かったです。
文句なしに神。

6

この作品が収納されている本棚

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