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化粧品会社の営業促進部の上司藤原と部下甲斐谷のお話なんだけど、お仕事部分がとてもしっかり描かれていて新規ブランドの行く末がどうなるのかも気になりながら読んでました。
上巻では、ちっともラブの気配がなくこの先本当に甲斐谷と藤原はくっつくの?と心配なくらいでしたが、急速に惹かれていく2人に読んでるコチラはビックリ!
キザで美人で彼女をコロコロ変える藤原、私の中では今は亡き古畑任三郎の方の若い頃を想像しながら読んじゃってた。キザが似合う男ってなかなかいないよ。
厳しくて融通が効かない鬼上司と思ってた藤原の事を尊敬できる人物だと思ってからの甲斐谷の恋に落ちっぷりは凄かった。
反対に、藤原からして甲斐谷の良さって何処?って思っちゃうんだけど、若さと真っ直ぐさと気持ちをぶつけてくるところにグッときちゃったんかな?
あと、素材でしかない甲斐谷を磨いていいオトコにしたいって思っちゃったんかな?
まぁ、学生時代のトラウマに対して一緒に考えてくれたところも心に響いたんだろうな。
両思いになってからの2人の仲がとても良かったです。
美人でモテ男な藤原が受けでも淫乱っていうのがまた良き。ツンデレ美人上司だよ。
売り言葉に買い言葉で仲が拗れて素直じゃないから元鞘になかなか戻らなくてじれじれしたけど最後にラブラブの藤原視点があってよかったです。
ここで今蔵のピアスの話題出てきましたよ。何やかんやで藤原も開けるってなったら、またバーのマスターに開けてもらうの?マッチョ囲み髭好きなはずのマスター、また新たな性癖開いちゃうかもやん。苦手なタイプのナルシスト美人もいいかも♡って。
藤原が付けてた香水、Shangrila限定販売することになったね。今度こそ大好評だといいな。
藤原はフレグランスを別の爽やか系に変えちゃったけどあれからまた香りはShangrilaに戻しててやっぱ気に入ってたんじゃんと嬉しくなりました。
その人の香りの印象ってあるからやっぱそのままでいて欲しい。
恋人になるのか?なれるのか?にドキドキしました。
やたら強引に事を進めた攻めの行動力半端ないです。
自分の気持ちを通すためなら一度清算した脅迫ネタを再度持ち出すあたり、人間らしい醜さ健在で好きです(笑)
この巻で皆さんの言う通り課長の内面の良さも分かってくるんですよね。
言い方をもう少し優しくしてほしい気もしますが、尊敬できる上司ですよね。
甲斐谷のやれやれ要素は多いのですが若いからこそのエネルギッシュさでグイグイくるワンコ部下のことは憎めません。
甲斐谷は、上司・藤原の弱み(陰嚢が一つしかない「片タマ」)を握り、自分が押すボトルデザイン案を通したにもかかわらず、コスト削減に本気で取り組めなくて、藤原に厳しく叱責されてしまいます。藤原が会社全体のことを考えて動いていることを知った甲斐谷は、心を入れ替えて頑張り、コスト削減を達成。ますます藤原に惹かれていきます。あるとき、甲斐谷は、藤原が高校時代に片タマを理由に酷いいじめにあい、死にたいほど苦しんでいたことを知ります。自分がしたことはいじめっ子たちと同じ…。後悔した甲斐谷は、心から謝罪し、藤原を慰めます。それがきっかけで友人のように親密になりますが、甲斐谷は藤原への想いが募るばかりで、苦悩します。思い余って、あろうことか再び片タマをネタに「一日だけでいいから抱かせて」と藤原に迫り、強引に恋人関係に持ち込んでしまいます。しばらくは蜜月を過ごしますが、甲斐谷が新商品のノベルティに藤原が昔開発して売れなかったフレグランスを使いたいと言ったことから、対立。喧嘩別れをしてしまいます。その後、藤原の強力なアシストで甲斐谷の案が通り、新商品は爆発的なヒットに。そして藤原は「恋愛感情はない」と、甲斐谷を振ってしまいます。
たくさんの女性と短い付き合いを繰り返してきた藤原は、本当の意味では恋愛をしてこなかったのですね。自分が優位な関係では主導権を取れるものの、そうでないときは自分の気持ちをうまく言えない。だから、甲斐谷とキャッチボールしたいのに、グローブをクローゼットの見えるところに置いておくしかできなくて。
「どうして俺のこと振ったのか、教えてよ」と聞く甲斐谷に、なかなか気持ちを認められなかったのも、本当に好きになったのが初めてだったからなのでしょうね。これまで甲斐谷は藤原に何回も「好き」と言っているのに、藤原は作品中一度も「好き」と言っていません(笑)。言わせてばっかりはズルい。仲直りの後、甲斐谷にお姫様抱っこされて、藤原が自分からキスしたのは、「好き」の代わりなのでしょうね。プライドの高い藤原の精一杯が、すごく可愛かったです。
藤原のプロフェッショナルな仕事ぶりに刺激を受けて甲斐谷が成長し、甲斐谷の熱さで藤原が大胆に動いて、結果、藤原が過去の失敗を振り切れるという流れが、とてもいいなと思いました。恋愛だけでなく、仕事においてお互いが高め合う関係がとてもいいです。
藤原の片タマコンプレックスも、甲斐谷に「(片タマが)可愛い、可愛い」と言われ、癒されてよかったです。男の人は、なかなか繊細なんだなあ、と微笑ましくなりました。
※辛口注意※
上下巻構成なんですがすみません、纏めます。
純粋に主人公の攻が好きになれないです。
性格は悪いですが、受の藤原は非常に良い味を出していると思います。
こういう完璧に見えてコンプレックスに塗れてるキャラって、とっても人間らしくて好感が持てるので。
そして木原さんが書く歪んだキャラって、腹が立つけど憎めないというパターンが多いのですが、今回はちょっとどうしても自分の中で受け入れられない部分があり、それが引っかかったまま最後までズルズルいっちゃった感。
攻の甲斐谷がもうどうしてもどうしても受け入れがたかったです。
人のどうしようもない身体的欠点を、本人の同意無く騙すようにカメラに納めて、それを脅迫材料にするって部分さえなければ、普通のお話として楽しめたと思います。
もしくは、そうしてやりたい、と思うだけですませるとかね。
行為や裸の写真を脅迫材料ってBLではよくある展開ですが、これはそこに【触れてはならない部分】が含まれていて嫌悪感しかなかったです。
【Don't Worry mama】のスピンオフなんですが、前作のキャラが攻受ともに非常に魅力的だっただけに、余計にこの攻が……。
どんなに恋愛に発展しようが最初の行動が生理的に駄目で、最後まで性根はそういう人間なんだよね、という目で攻を見てしまいました。
違和感を感じるポイントは人それぞれなので、残念ながらこの評価にしましたが、ストーリー展開は非常に上手くいつもの木原さんです。
まったく、この甲斐谷は頭のネジがいくつか抜け落ちているとしか思えない。
あんなに毛嫌いしていたキザ課長、藤原泰人とどういうわけか「ドログチャ」のHを体験してしまい、狂おしい恋に落ちてしまった甲斐谷。
対して媚薬を使われていたせいでHを覚えていない(!)藤原課長。これがまた身も蓋もないドライな恋愛観の持ち主。
告白してもラチがあかず、お決まりの脅し文句。
『俺と寝ないんだったら、恥ずかしい写真を社内中にばら撒いてやるっ』
犯罪です。はい、またしても合法薬物付きのエロいHです。(またの名をムリやり)
その後、お仕事のアレコレ、藤原課長とのゴタゴタ等モロモロありつつ、甲斐谷の推していた男性用スキンケア商品の大ヒットや、藤原課長の同級生とのいざこざなどを経て、遂に二人は心身ともに固く結ばれます。
もーこの二人のHはアホみたいにあまあま。ワンコな甲斐谷は「好き、好き…」と迫り「見せて、見せて」とねだり、「認めなよ。俺が好きだって」とだめ押し。ハイ、藤原落ちました。
「ある日の藤原課長」
藤原にメロメロのワンコ甲斐谷。負けず劣らずワンコに絆されている藤原。どっちもどっちのお二人さん。ピアス、してみてもいーんじゃない?