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前巻でルルにひどい仕打ちをしたクラウスに、きっとみんな怒ってたはずです。でもこの再逢編を読むとクラウスがルルを追放した後、どのように真相を知ったのか、どれくらい後悔していてどれだけ必死にルルを探したのかがしっかり書かれているので、とってもスッキリしました(笑)。
再会したあと、ルルはまだクラウスと旅をしていた時の記憶がなく、リエルの名で呼ばれることを望み、クラウスと共に過ごすようになる。ルルの時の記憶が無い時は平和な時間が流れているが、記憶に無いはずの心の傷は未だに残っていていかにルルが深く傷ついていたかを物語ることになります。
しかし、ルルの時の記憶が無いままでいる訳ではなく、記憶が戻った時のリエルの苦悩、葛藤がとても重く響きます。ルルとしての記憶を取り戻して、リエルの時のようにクラウスを愛せるのか…というまさにこのお話の核心で…以下続刊でした~。
読者はずっとルル視点でハダルとのやり取りを見てるのでルルの気持ちが痛いほど分かるから簡単に許して欲しくないし、でもルルが好きなのはクラウスだということも分かってるからやっぱり辛いですね。愛したいけど裏切られるのが怖い、また同じ目に遭わされたら?という心情を細やかに書かれる六青みつみ先生の筆致がひたすら素晴らしいと思います。
めっっっちゃくちゃ最高でした!
2巻の終わり方も、すっごい良いところでエンド。こりゃ3巻買うっきゃないぞ、と。ルルとクラウスのハッピーエンドを見届けるまで、風邪の1つも引かないように健康維持気をつけます。
1巻はそりゃあもう悲しくって苦しかった…。クラウスにしても、悪者たちにしても、全てがルルの敵で私の胸も押しつぶされそうでした。
2巻はクラウスの「攻めザマァ」展開です。
ルルにとってもクラウスと過ごした日々の記憶を失っていて、どちらにしてもそんなに良い感じじゃないんです。なんですが…これがいい感じに描かれているのが、作者さまの力ですね(^ ^)
まずは悪妃への処罰。1巻のルルの仇討ちと言わんばかりに、悪者妃達はコテンパンに罰せられます。作者さまからのプレゼントと見なしましたよ、私は♪あーースッキリ!
そしてクラウスは片翼であるルルを探し出し、国へ連れて帰ります。ルルの記憶が無いので、クラウスに対する愛情は本能で感じとっているものの、理性的な部分でちょっとした拒絶反応も出てるんですよね…。これが読んでいて悲しい。
クラウスがルルにキスしていいか?のおねだりに、別に良いけど…みたいなツンで返すシーンは、あああ…と悲しくなりました。
それもこれも1巻でのクラウスの非情な仕打ちによるものなので仕方ないんですけど、クラウスが心を込めてルルに献身的に尽くしても、ルルはクラウスの心が理解できないと、クラウスの愛情を手を広げて受け入れることができないのです。
クラウスにとってまさに耐え時…これこそがタイトルにある「贖罪王」たる理由です。
1巻では、ルルが真実を知っていてクラウスにアプローチしていたのに対して、2巻では逆。クラウスが真実を知っていて、ルルにアプローチしています。2人の置かれている立場が逆転していて、それにどう向き合うのかハラハラドキドキしながら読んでいました。
記憶を取り戻したルルがクラウスの愛に疑心暗鬼になっていて、2人のホッコリあまあまシーンもそれなりにあるのに、それより先に踏み込ませないもどかしさは、ジッタンバッタンしてしまいました(^^;
ルルが記憶を取り戻したからこそ、クラウスの愛に疑ってるワケなんですが、でもあっさり赦すのもやっぱり違うと思うし、ルルにはそれをするだけの資格があるんですよね。
クラウスの家臣や使用人たちが、みんなでクラウスの人の良さ・王としての資質、ルルをどれだけ愛してるかをルルに訴える姿はジーンときました。クラウス…愛されてるなぁ。
クラウスの生命の危機を聞いてルルが突き動かされた気持ちが、ルルの本心。ようやく…ようやく心が繋がったシーンでした。でも側にはクラウスがいない。片翼なのに…離れている悲しさ、ツラさがぶわぁぁ〜と溢れる盛り上がりが最高です!(´༎ຶོρ༎ຶོ`)
これで2巻が終わりなんですよ…3巻は間違いなく素晴らしいものになると確信しています。
注目すべきは2人の寄り添い合いだけじゃないんです。
この世界の成り立ちやあり様、翼神や魔人、聖導院や聖導士たちとの抗争うんぬんの作り込まれた背景と、なぜそうなったのかの仕組みが紐解かれていて、複雑な絡み合いの謎が解き明かされていました。もうスゴイのひと言!
早く3巻を読みたくて仕方ありません。
この壮大な世界に身を置いた2人の愛が、どのように深まっていって結ばれていくのか最後まで見届けたいです(^ ^)
「そのとき誰かもうひとり、近くにはいませんでしたか?」
読んでいる時はとても面白かったのに、あとがきで懺悔されている通り前作の「次で完結」を撤回されていたのに正直かなり怒りを感じました。これってタイトルで順番分かりづらいし、上中下表記もないし、発刊の時に編集部も何か表記に心配りがあっても良かったんじゃないですか??読むのが遅い人間にとって、長時間楽しみに読んで、無駄に昔話やサイドストーリーを挟んで結局終わらないってキツいんですが。
内容は面白くて、読ませる言葉と感情の連なりに引き込まれました。何かは分からないが満たされない、何かを失っている気持ちってロマンティックで好き。
クラウスの裏切りを客観的に見たリエルと、ルルの記憶を取り戻してからは真っ直ぐに愛せない気持ち。同じ立場に陥った時に相手の感情を理解する流れも好きでした。
六青さんの書く丈夫の絶望は凄まじくて、受の為に滑稽に映るほど取り乱す様も、それを支えてきた健気受も可愛い。指輪をリエルが受け取り、あの時の青年だと純粋に感動できる場面も凄く良かった。これはもうルルではありえないから…
クラウスがルルへの誤解と失態について、そして愛するが故の待遇(ルルが生きていく上で困らない状態をつくる)についてあれこれと思い行動するのは当然だし読んでいられるのですが、それを第三者がルルに「だから許してやってくれ」と言ったり、「私の昔話を…」「まずはこの国の状況から…」とか話し出すの五月蝿く感じてしまいました。世界観を作る上で、また今後の戦争について大事な部分もあるのでしょうが、脱線して長引かせている感、話が進まない感じがダレるし、ワイは二人がくっつくのが見たかったんや。
前作あとがきに、次作で完結とあったけど、今作ではなく、次作で完結・・らしい。 面白いので、ずっと続いても買い続けると思う。
クラウスがハダル達の企みにやっと気づいて、ルルを探し出す。
城に連れ帰っても、ルルの記憶は戻らない。
後半、クラウスを拒否して逃げるルルが階段から落下。
クラウスがルルよりハダルを信じた場面の記憶が戻る。
ルルの記憶が戻ったら、ルルはやっぱりクラウスの酷い仕打ちを赦せなっかった。
心が幼いから仕方ないけど、城内別居を希望して、クラウスを拒否。
鉱山を視察に行ったクラウスが、落盤で生き埋めになる。
現場に向かい、ルルが鳥に変化して救いに行く場面で次作に続く。
次作は、魔導士と戦闘。いつ頃発刊なんだろう?
六青先生は、不憫・健気な焦れ焦れファンタジーが上手です。
※この巻で完結すると思っていたのですが続きます。
彷徨編と2冊続けて読みました。
ファンタジー+不憫受け読みたいってなると、私の中では六青先生の作品が必ず浮かぶので未読だったこちらを拝読しました。やはり例に漏れず受けが不憫。
再逢編は別人格まで形成してしまった受けにどうやったら許してもらえるのかという攻めの努力と、その攻めをどうしたら許せるのか葛藤する巻になっています。
必死に誠実であろうとする攻めのクラウスに一定の共感と理解を感じはするのですが、この巻でもまだ若干ポンコツ感が否めない。周りも寄ってたかって「王様を許してやって」というのが透けて見えて本当にルルの心の傷を理解しているのかちょっと疑問に感じてしまいました。
リエル(ルルの別人格)は「自分は良くてもルルだった頃の自分が良いというかわからない」というようなことを言っていて、その通りだなーと。許すって膨大なエネルギーが必要ですからね。
その葛藤の最中、クラウスの窮地を知ってルルが勇気を振り絞るところで本は終わっています。
続きが激しく気になるので、完結まで待てないタイプの方はしばらく待ってから一気読みすることをおすすめします。