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表題作ハッピー・オブ・ジ・エンド 2

浩然(ケイト)
柏木千紘,23歳

その他の収録作品

  • think about christmas(描き下ろし)
  • extra scene(描き下ろし)

あらすじ

最悪の出会いを経て、行き場のない千紘が
浩然の元に居候をして始まった共同生活。
何かから逃げるように繰り返される引越しの中
浩然が初めて見せる表情やしぐさに戸惑う千紘だったが
心の距離が近づき、触れ合いにも甘さが混じる。
気持ちを確かめ合ったふたりは身体だけでなく心も重ね
映画館デートをしたり、プレゼントをもらったりと、
"普通の恋人"らしい穏やかな時間を過ごす日々。

そんなふたりの前にひょっこり現れた男・マヤ。
家を転々とし逃げ回るほど会いたくなかった相手を前に
動揺を隠せないでいる浩然だったが――?


「俺がいなきゃ生きていけなくなってくれ」
「……もうなってる」

痛みを抱えながら生きてきたふたり
背中を寄せ合うように過ごす"普通の幸せ"
――束の間の平穏

作品情報

作品名
ハッピー・オブ・ジ・エンド 2
著者
おげれつたなか 
媒体
漫画(コミック)
出版社
竹書房
レーベル
バンブーコミックス Qpaコレクション
シリーズ
ハッピー・オブ・ジ・エンド
発売日
電子発売日
ISBN
9784801976160
4.7

(385)

(310)

萌々

(49)

(16)

中立

(7)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
47
得点
1801
評価数
385
平均
4.7 / 5
神率
80.5%

レビュー投稿数47

闇から出るまでの苦しみ

やっとささやかな幸せが手に入ったと思いきや、迫り来る闇。
どうしてこのままでいられないのか。
どうしていつもこうなってしまうのか。
底辺にいるからこそ希う想い。
見えていた光が消えそうな不安。

どうか幸せになりますよう、読み手も祈らずにはいられませんでした。

0

幸せそうな二人が愛おしい…

こちら大好きな作品。3巻を読む前に再読したのでレビューします。

1巻ラストで心が通いあった二人。
2巻は表紙から既に甘い雰囲気が漂ってきます。内容も初めから甘々な感じですね。

1巻では塩対応が多かった浩然が、千紘を溺愛し始めて、千紘も初めは戸惑い気味w
突然の浩然の「同棲中の彼氏」発言からの「確認…大事だ…」のシーン、大好きです!正式なお付き合い開始で、二人とも可愛いです。

その直後の濡れ場で、千紘に初めて体を見せる浩然。何も言わずに「あったか」と千紘。「好きだ」という浩然がとても幸せそう。愛情あふれる素敵なシーンです。

その後もラブラブイチャイチャしていて可愛いです。浩然がものすごくデレて、人生で初めての両想いに千紘も幸せそう。

ある時ちょっとしたきっかけで口喧嘩して、出て行く!と家を飛び出す千紘。何時間もして帰ると、浩然はずっと玄関に立ったまま。浩然にとって千紘が失えない存在となったことを感じます。切ない…。

そしてとうとう過去に浩然と仕事していたマヤが現れます。不気味。
過去について語る浩然。マヤに怯える浩然に「俺がついてる」と言う千紘が男前でカッコいい。浩然も嬉しそう。
千紘という大切な存在ができて、以前よりもマヤを恐れる浩然が切ないです。過去が明らかになればなるほど、浩然の闇の深さを感じます。

「俺がいなきゃ 生きていけなくなってくれ」
「…もうなってる…」
二人のセリフ。浩然の強い想いと、千紘の愛が感じられる、素敵なシーン。好きです。

そしてクリスマス。プレゼントに真剣に悩む千紘が微笑ましい。そしてプレゼントをもらった浩然の、はにかんだ笑顔が可愛らしい。二人ともとっても幸せそうで可愛いです。

マヤという存在に怯えながらも、両想いになった二人が幸せそうな2巻でした。しかしその先に何が待っているのか…。

2巻も濡れ場が結構あるんだけど、普段は普通の男って感じの千紘が、エッチと時は浩然に可愛くさせられちゃう、ギャップが良きです。そしてどれも愛のあるエッチでとても良かったです。

ラストはマヤが現れ不穏な雰囲気で終わりました。3巻で完結のようですね、早く読みたいと思います!

紙本 細白線でぐしゃぐしゃ修正

1

首筋に刃物を当てられているかのよう

とても正直なことを言えば、1巻のダークさと仄暗さに惹かれすぎてしまったのか、1巻を読み終えてすぐに2巻を開いたのもあって、序盤から幸せいっぱいの2人にちょっとだけ温度差を感じてしまったのです。
でもですね、なんでもない幸せな光景の中に絶妙な不穏さが付き纏うんですよ。
2人が幸せであれば幸せであるほど怖いというか、幸せな2人を見ている首元に刃物をチラつかされているような感覚になるというか…おげれつたなか先生、上手いです。

想像を絶するほどに過酷な過去を背負っていた攻めが光を手に入れるお話が好きです。望まない形で受け側だった人が攻め側になるお話も好き。
浩然という人は、世の中が言う普通とは真逆の環境にずっと身を置かざるを得なかった人だと思うのです。
逃げようと思えば逃げられるけれど逃げられない状態。

「好きです付き合いましょう」「よろしくお願いします」のやり取りもしたことがなければ、傷だらけの身体を見て触れてあったかいと言われたことも、映画を一緒に観に行く人も、クリスマスとお正月を一緒に過ごせる人も、自分の過去や弱みを見せられる人もいなかったのではないかな。
千紘の前でだけは浩然の瞳にハイライトが入るんですよね。
彼にとってはこのありふれた普通の幸せな日常のどれもが、冬の夜空に浮かぶ星よりも輝いて見える尊いものなのかもしれません。
2人の平凡な日常の幸せが素敵でした。
千紘も浩然もすごく良い表情をするじゃないですか。2人ともかわいいったらないです。

ところで、マヤに沈められていた後藤さんは、1巻の公園にいたホームレスのお爺さんではないですよね…?なんて、深読みしたくなってしまう怖さがあるマヤがこの後どう介入してくるのかが気になります。
この締めで3巻の発売を待っていた姐さん方を思うと…これはさぞハラハラしたでしょうね…
果たして2人の行く末は明るいものになるのか?願わくば、長いトンネルを抜けて光の当たる方へ向かってほしいです。

0

心臓に悪い……いい意味でも悪い意味でも。

うーーーー……怖いぃぃ
怖いけど読む手が止まんない〜……

なんて心臓に悪い展開なんだろう。
浩然とマヤの関係が明らかになって、非常に胸糞悪くなりました。そのマヤが浩然に接触してきて、浩然と千紘の周辺が落ち着かなくなりハラハラヒヤヒヤしっぱなしです。
マヤから逃げるために住み替えを繰り返す環境の中でも、2人の結びつきは却ってどんどん強くなっていくことが嬉しいのに切ない…。普通に生活することが最大の望みの彼らに、忍び寄るマヤの影が気味が悪くて仕方ありません。


マヤの登場によって、サスペンス感が一気に増し、チキンハートな私にはしんどいことこの上なし。

浩然の身体がヤバかった…。
彼の身体に残る無数の傷が、マヤと仕事をすることの危険性を表しています。どれだけ壮絶なプレイを要求されていたんだろうかと恐ろしくなりました。(鬼畜趣味の客・森ってどんなヤツよ!?)
浩然の身体を軽々しく扱うマヤの鬼畜ぶりに軽く吐き気を覚えました。これで"親友"だと?ふざけるなと言いたい。


そんな傷だらけの浩然の身体に触れ、「あったか…」と愛おしげに言う千紘と、千紘の言葉に涙を流す浩然のベッドシーンには胸が震えました。身体の傷は消えないけど、心の傷は千紘の存在によって癒えたと思います。
このまま2人だけの時間がずっと続けば良いのにと願って止まず、私もついついもらい泣きしてしまいました。

時にケンカもしつつ、恋人らしい時間を過ごす2人にホッコリしたりニンマリしたり。甘く幸せなひとときを噛み締める浩然と千紘の世界は最高でした。
マヤの存在さえなければ思いっきり浸れるんだけどな…


マヤが何をしてくるか分からない胡散臭さが心臓に悪い。そして浩然と千紘の甘さMAXな幸せオーラもまた萌え度が高すぎて心臓に悪いです。
いい意味でも悪い意味でも心臓へのダメージが強くて、心臓バクバクでした。

すぐにでも完結巻が読みたくなる終わり方だったので、3巻を手元に用意することをおススメします。

0

私は加治が好き

2巻レビューしてなかったので今更ながら。
いやぁ、浩然いい笑顔が出来るようになってよかったね。あんな出会い方した千紘なのにこんな唯一無二な関係になれるだなんて。

千紘ってクズだけどいい子だからね。若いしまだどうとでもなれる。加治と3人飲みの時にコンパに行こうと誘われて「同棲してる彼氏がいるでしょ?」って真顔で言う浩然にビックリな加治と千紘。お互いにお付き合い宣言してからの燃え滾って玄関から盛っちゃう2人がとってもよかったです。言葉で伝えるって大事!ときめくね。
初めて裸の姿を晒す浩然。すんごく痛々しい傷だらけだけどその事には触れず素肌の温かさを噛み締める千紘にグッときました。

マヤの不気味さ、過去の浩然の描写は心臓がキューーーッとなります。痛々しい。
常識や理屈が通用しない相手に執着される恐怖。
でも、ずっと怯えて逃げ回るのは精神的にしんど過ぎる。しかも、千紘との大切な守りたい生活ができてしまったなら尚更。
はぁー、2巻嫌な終わり方してたんだな。
うん、一年前に読んだから忘れちゃってたよ。
ハッピーな出来事とヒタヒタと不幸が近寄ってきてる感じがどうも嫌な感じ。

そんな中での癒しポイントが加治だなー。2人にあたられちゃったり聞きたくないだろう惚気を聞いちゃったりしてさ。過去にマヤに浩然を紹介した後ろめたさもあるんだろうけど、憎めないヤツだよ。

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