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表題作ブルーモーメント

(仮)観月尚人
28歳,映画配給会社勤務
(仮)多田響
30歳,BAR BLUE MOMENT店長

同時収録作品ブルーモーメント

日比谷征司
40代,BAR BLUEMOMENTオーナー,会社経営者
多田響
30歳,BAR BLUE MOMENT店長

その他の収録作品

  • 描き下ろし漫画 ymz
  • ホワイトモーメント(ショート小説) 一穂ミチ

あらすじ

BAR BLUE MOMENTを切り盛りする響は、
コロナウイルスによるパンデミックをきっかけに、客の尚人と仲良くなる。
尚人との距離が近づくにつれ、愛人・征司への後ろめたさは増すばかり。
そもそも、尚人との関係は、コロナ禍の中、不謹慎ーー…?

「何で あの人といたら この人のこと思い出して この人といたら あの子のこと 考えてるんだろう?」

原作/一穂ミチ、漫画/ymzがタッグを組んで、
未曾有のパンデミックに戸惑う三角関係を、鮮やかに描く!

作品情報

作品名
ブルーモーメント
著者
ymz 
原作
一穂ミチ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
講談社
レーベル
ハニーミルクコミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784065285053
3.9

(88)

(40)

萌々

(21)

(18)

中立

(4)

趣味じゃない

(5)

レビュー数
16
得点
342
評価数
88
平均
3.9 / 5
神率
45.5%

レビュー投稿数16

愛人ってどゆこと?

今思い返すとあの頃はそうだったよな…としみじみ思います。
お仕事状況や生活も変わり大変でしたよね。
みんな切羽詰まってました。

バーの雇われ店長の響。
オーナーの征司の「愛人」って、恋人じゃないの?どう違うの?既婚者?その辺が分からないままでした。

常連客の尚人がこんな時期でも1人でお店に通ってくれて。
彼の目力や言葉に色々ハッとさせられる響。

征司のことが好きなのか愛人の義務感なのか最初から曖昧な感じで。そんなところに尚人がズイッと華麗に割り込んで来て…。

あんな曖昧な尚人の言葉で愛人やめちゃって大丈夫なの?とも思いましたが、違うんでしょうね。自分でやらなきゃいけないことをやってもらってきたり、考え方が違ったり。
いつか来る日が来たってことでしょうか?

みんな価値観の違いとか倫理観や正義感のズレがパンデミックで浮き彫りになったのかな。

0

不安定な日々の中で

コロナのせいで誰もが行き場のない気持ちを抱えて生きていたど真ん中の頃のお話で、
作品の登場人物たちがそれぞれに現実と向き合いながら暮らしている様子がとてもリアルだったなと思います。

響は恋人がいるけれどバーの常連・観月と仲良くなっていきやがて気持ちが傾いていくような展開になるけれど、そこには三角関係的なドロドロはなくて。
ままならなくなった日常を真っ直ぐに進んだ先に待っていた、淡々とした答えだったように思いました。

そもそも征司と響の関係は恋人同士ですがお互いに深くまで踏み込めていないのかな?という距離がはじめからあった気がして。
その正体が一体なんだったのかハッキリとはわからなかったけれども、観月と関わっていくうちに動いた響の心がすべての結果だったのかな、と。
自然にできた歪は誰も責めることができないのがなんだか悲しかったです。

恋愛の部分も印象的ではあったのですが、あの頃の鬱々とした日々を思い出す場面がたくさんあってとても苦しくなってしまったけれど。
一番大変だった日々を乗り越えられた彼らが幸せでいてくれたらいいなと願ってしまうような作品でした。

0

変化と距離

バー「ブルーモーメント」の店長の多田響(30歳・受け)、バーの常連客で明るいワンコ系の観月尚人(28歳・攻め)、バーのオーナーで合理主義な日比谷征司(40台・攻め)の3人の、近づくことをためらう世の中で、今、誰を想うかを考える、切ないトライアングルラブです。ちなみに、響と征司は5年来のイイ関係にあります。

参考までに書くと、コロナ禍(2020年辺り?)の世の中の様子や心情がしっかり描かれています。

今作は三角関係ということで、結末は言わないように感想を書こうと思います。

28歳と30歳と40代の三人なのですが、恋愛面で激しい修羅場になったりとかにはならず、それぞれがいい意味でも悪い意味でも大人で、考えて行動をしていたと思います。むしろ、距離や立ち位置を理解しているからこそ身動きが取れない、そんなはがゆさがありました。
そして、三人ともそれぞれに個別にしんどいことが起こるのですが、その時、誰といたいのか、誰を思うのか、それぞれがそれぞれに対する心の距離や体の距離、そのままならない変化を感じました。

響が一緒にいたいのは
5年来の付き合いで会えば甘えさせてくれる、中々会えない恩人でもある年上オーナーの征司か
最近どんどん気になる存在になってくる、年下のバーの常連の尚人か

三角関係にピリオドを打った彼のあのセリフが、とても印象的で切なくて大好きでした。そして巻末の小説の後日談がじんわり心に染みました。


実は作中では「新型コロナウィルス」という病名は1度も登場していないんです。でも、2022年を生きている私たちは、冒頭の数ページ、何なら1ページ目を読むだけですぐに「コロナ禍」を思い浮かべることができるんです。でも、このレビューを書いている今でさえ、作中とは状況が大きく変わっていることからもわかるように、この感覚は、段々ずれが出てくると思うんです。だからこそ、5年後、10年後とかに読んだら、また違う感想、印象を抱けそうなお話だな、と思いました。

もしかしたら、あまりに現在進行形過ぎて、共感しすぎて辛くなるかもしれない、と、不安を胸にドキドキしながら読みました。
現実逃避には向かないかもですが、私的には、今、読めて良かったと思える作品です。

1

無題

分冊で読んでたにも関わらず紙本買ったのですが、値段高くて吃驚しました。

最近はこういうのをテーマにしていなくてもマスクをしている漫画多いので、今作が特別という感じも無くなりました。

収束したと思ったらまた感染者が増えるの繰り返しなので、もうパンデミック以前を思い出せなくなりつつあります。

個人的になりますが今回のコロナ流行で一番人生観が変わりました、幸い自分はそこまで生活に大きな影響は出なかったのですがそうでも無かった方も多い。

人々の表情や外出時の空気が目に見えて変わっていって、今作でそれを追体験してやや辛い。

0

ご時世に沿ったBL

表紙がとても目を引き気づいたら手に取っていました!

このご時世に合わせた物語を見たのははじめてだったので凄く興味をそそられましたし、今この時に見れたからこそ沁みるものがありました。

出てくる人みんないい人だし優しくて何か嫌だなともやつくこともなく、心地よさに揺れながら読了しました。

優しくてあたたかな絵柄と丁寧な心理描写に大満足です!

1

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