電子限定描きおろしページつき
うーん正直…ジーンがコロコロ意思を変えるのがイラっときました。
「キャラが自然に動いてそのセリフを喋っている」のではなく、
「こういう展開にしたいから無理やりこう喋らされてる」感があって、それぞれ別人格に見えました。
純粋にBLとしても、「トレヴァー→ジーン」への熱量に比べて「ジーン→トレヴァー」への熱量が BL作品としてはあまりにも少なすぎるように見えて、読み終えた最初の印象は
「一体なにジャンルの作品を私は読んだんだろう…」「これはBLなの?」でした。
もちろんBL要素はそれまでにふんだんにあって本作はBL作品、そこは間違いないのですが、あんなに濃密で幸せな日々を送って、あんな変な別れ方をしたのに、そんなアッサリした態度で再会するのかなぁと。
以上の理由で、好みではないかなぁ…と感じたのでこの評価です。
実のところ良さがよく分からなかったです…。
実際、作者さんもあとがきで「恋人同士に戻るのかわからない」とおっしゃってるし、小冊子でジーン本人も「まだよくわからない」と言ってますね。
私はラムスプリンガの方が好きです。
でもまるで映画を観ているような壮大な物語には引き込まれましたし、お話自体はヒューマンドラマとしてすごく良いと思います。
主人公の若いジーンと同じく、2人の恋の行末が気になって仕方がなくなります。
広い世界を見たいと願うジーン。保護者として、恋人として、それを応援したいと思いながら、かけがえのない人を失う悲しみに、時に潰されそうになるトレヴァー。
このまま夢を諦めてトレヴァーのいるNYに留まることになったら、後味悪いなあと思っていたら、やはりの吾妻先生。そんな安易な持っていき方にはされませんでした。
2人には辛い選択だったかもしれないけど、やはりこれしかなかったと思う。
そしてラスト。
これからどういう関係になるかも彼らに、そして読者に委ねられます。それが一層余韻を残し、忘れられない作品にはなりました。
ジーンの名前の伏線も見事に回収されて、これ以上の完成度のストーリーないのでは?というくらい感動しました。
構成がしっかりしていて、普通の小説にありそうな内容でした!もちろん描写のエロさもあるんだけれど、自分のルーツに葛藤する1人の青年がきちんと描かれていてとても良かったです。トレヴァーが泣くところとかもうグサグサきてやばかった……回想からの現在っていう時の流れも良いし、読みやすいと思います。最後は読者のご想像におまかせですが私はまた恋人になってくれてたらいいなぁなんて思います!!!
ぜひ一読して欲しい名作です、これは。
名作ということで、
美人受けは苦手な部類ですが読了。
とてもよかったです。しかしボーイズラブ?ではなかった気がします。ボーイズラブを求めていたのでこの評価ですが、愛の本としては神だと思います。
2巻については
リバが見たかったなぁ…と(爆
全体的にトレヴァー→ジーンへの愛はとても感じましたが
ジーンはトレヴァーを抱かなかった
それを見て、あれ?あれれ?
ラスト、トレヴァーからジーンの手を取って引き留めたのを見て、ん?????
私の解釈ですが、
ジーンは、ゲイではないんだろうなぁと。
トレヴァーが彼に取って全てを超えた神だったので、抱かれていたけど、
実際のところは恋愛対象は男性ではないのではないか…と。
だからこういう描写だったのかな?とモヤモヤしました。
なんか、パトロン見えてしまって…汗
とはいえ、この再会後、一緒に住んで
ジーンがトレヴァーを抱くことがあったら
文句なしの神評価です。
できたらあの夜に、抱きながらあの独白をして欲しかったですが涙
胸がいっぱいになる大好きな作品です。
何度も読み返しています。
ただラストについては読む人によって感想が二分するのもわかります…ジーン側の視点が見えないから余計なのかもしれません。
思えばトレヴァーとカレンの関係も元婚約者で結婚の直前までいってたにも関わらず親友としてずっと付き合いが続いていて、愛の形は様々なんですよね。
それでもジーンとトレヴァーのいちゃいちゃがみたい!と思っていたところ、J庭のペーパーをみてこの2人はきっと元の関係に戻るな…と嬉しくなってしまいました。
ぜひいつかスピンオフも見たいです。