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表題作言ノ葉ノ花

長谷部修一
白物販売員,25歳
余村和明
パソコン販売員,29歳

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

三年前から突然人の心の声が聞こえ始め、以来人間不信気味の余村。ある日彼は、自分に好意を持っているらしい同僚の長谷部の心の声を聞いてしまう。罪悪感を覚えつつも、言葉で、“声”で、一途に注がれる愛情が心地よく、余村も長谷部を好ましく思うようになる。そしてついに長谷部の告白を受け入れるが、余村が心の声を聞けると知った長谷部の反応は意外なものだった……。切なさ200%!! 胸に迫るスイートラブ☆

作品情報

作品名
言ノ葉ノ花
著者
砂原糖子 
イラスト
三池ろむこ 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
シリーズ
言ノ葉ノ花
発売日
ISBN
9784403521690
4

(305)

(141)

萌々

(80)

(50)

中立

(16)

趣味じゃない

(18)

レビュー数
50
得点
1191
評価数
305
平均
4 / 5
神率
46.2%

レビュー投稿数50

やっぱり名作ですね(*^^*)

確か、初めて読ませて頂いた砂原糖子先生のお話がこちら。
以来、すっかりファンになったのでした(*^^*)

受様の余村は、ある日、人の心の声が聞こえるようになってしまった。
心の中の本音を聞き続け、すっかり疲弊して、今では人との付き合いを最低限にしてひっそりと生きてきた。

そんな中、余村の事を心の中で大切に『余村さん』と呼び『好きな人』だと言っている人と出会う。
それこそが攻様である長谷部。

不器用だけど、誠実で実直。
分かりにくいけど、とてもいい人でいい男で、かわいくもある年下攻様。
余村が、長谷部の自分への好きな気持ちが嬉しくて、気持ちが傾いていくの姿が、好きが育っていってるなぁ、とにこにこで見守り( *´艸`)

余村の能力を知った長谷部。
好きな人だからこそ、心の中のマイナスな部分を知られるのは怖い。
確かにそうですよね。
好きな人に本音を知られるのは怖い事だわ。
いい事ばっかり考えてる訳じゃないもの。

それでも、余村さんが好きです。
という長谷部の言葉が嬉しい。

ホームでのやり取りは切なきゅんが溢れてました(´ーT)

書き下ろしでは、心の声が聞こえなくなった余村。
喜んだのも束の間、人の言葉が信じられなくなっていた余村は、不安を募らせていき。

余村が自ら長谷部の手を取れてよかった(> <。)

今読み返しても、いいなぁ、と思うお話です(*^^*)

0

No Title

先にドラマCDを聴いていたので内容はわかっていたはずなのに……
もどかしくて胸が引きちぎられる感じでした。
思わず先の、ハッピー部分まで読み飛ばしてしまうくらいに。
砂原先生のつむぐ言葉がとても心地よくて、”小説を読む”良さを改めて実感しました◎

0

記録用

記録用

0

心の声を拾ってるのは自身

心が読めるBLって漫画は多いけど小説でみた事ないなとこちらを読んでみました。他の作家さんでも読んでみたくなるテーマです。

心が読めるようになって人を信じられなくなり、そのあと心が読めなくなってからは能力に頼っていたことも知り、人を信じられないそのままで苦しむというのが面白かった。

ネガティヴな言葉の力は普段聞こえない分強力なものだと思いますが、人の心ってネガティヴだけじゃない。
後半で店長が「またやってしまった…」と一人自己嫌悪している場面がありましたが、やる気のないバイトも「めんどくさいけど明日は彼氏に会えるからがんばろー♪」と思ってるかもだし、電車の中のイライラ人口は凄まじいだろうが「クライアントに満足してもらえて良かったな」「今日のご飯なにかなー」とか色んなほのぼのや努力、楽しみが混ざっているはず。その全てが自分を卑屈にさせることもあると思いますが、余村はネガティヴなものを引き寄せ同調し、その世界を作っていたんじゃいかなとも思いました。

長谷部の真っ直ぐすぎる嘘のない感情に余村は癒されるが、もっと癒されてほしかった。もう一回くらい心が読める状態の濡れ場欲しかったな。

この作品の安心処・長谷部だけがリアリティに欠けていた。初恋の強さもあるだろうけど、勝手に離れる余村に一度愛想をつかしてもいいくらいちょっと不憫でした。
彼の様に心は真っ直ぐで綺麗でも、外側だけを見て無愛想で何考えてるか分かんない奴だと決めつけて接してしまっていることもあるんだろうなぁ。自分も相手も損してるな。

1

神様のイタズラに翻弄される

BL小説初心者としては有名作家さんの有名作は読んでおかねばなるまいと手に取った本作でした。

人間なんて、表の顔と裏の顔があって当然。
毒々しい事を考えている人だってたくさん居るでしょう。
そんな負の感情まで流れ込んでくる環境の中で、すっかり疲弊し諦観の域に達していた余村に流れ込んで来た温かい好意。
特殊な能力がなければ、生まれていなかった関係が始まるというストーリーでした。

再び普通の生活に戻れた余村が、なんやかんやで心の声を頼りにしていて、気持ちが読めない恋愛に苦悩するのがお話として面白かったです。
特殊な能力をあれほど疎ましく思っていたのに、いざ能力を失うとまた自信喪失でどん底へ…な余村が可哀想でもあり、人間って勝手な生き物だよなとも思えました。
非常に人間臭い部分が描かれていて、そこが良かったです。

余村が心を読めると知った時の長谷部の反応もリアルで良かったです。
余村さんが怖い…これが正しい反応だと思うので。

作者さんの作品は甘いイメージがあったのですが、案外人間の核心を突いてくる物語を書かれるなと思いました。

2

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