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6話の最後で私まで涙出ちゃった。長年の片思い切ないよ...。澄春、いじらしいんだもん...大悟もいいやつなんだよね…鈍いけどさシェアハウスのメンバーもいい子ばかり。ここに住んだら楽しそうだなぁ。いい余韻で終わったけどまだ続きが欲しいぐらい
ノミネートからの読み直し作品です!
大好き絵津鼓先生作品で、今作は大人の不器用でもどかしい恋愛が描かれていますが、そこに魔法道具のようなものが介入すること余計に拗れたり、クスッと笑えたり、誰かの決意にものすごく切なくなったりと本当にうまく現実とファンタジーを融合させていて、切ない大人の恋愛がテーマだけどいい感じのラブコメになっていて最高に面白くてぎゅんとしてきゅんとする1冊です!!
天国のような同性だけの家族であり親友でありみたいな関係性のシェアハウス、めちゃめちゃ羨ましい!本当に楽しそう!!
作者さんのものは無条件に読みますが、それにしても毎回期待以上を超えてくるのが流石です。
ドラえもんの秘密道具のような物が出て来て、SF方向に風呂敷を広げて行きつつも、切ない片思いのスパイスたっぷりのストーリーに仕上がっているのが、流石としか言いようがありません。澄春が自分の思いを封印するシーンでは涙が止まりません。大吾がその思いに気付いて、報われて良かった。あくまで秘密道具は物語のスパイスとして登場していますが、その謎も特には明かされていないのでその辺は気になります。恋愛ものとしてもファンタジーとしても不思議な風の余韻を残します。
古い民宿をリノベしてシェアハウスにし、五人の男たちが共同生活をはじめます。
いまはシェアハウスだけれど、いずれはここを老人ホームに……と、アラサーのやることにしてはだいぶ気の早い予定が立っているわけですが、その理由は本文を参照ください。
シェアハウス内のあちこちには大悟の祖父所有の不思議道具があり、それを使うことでミラクルが起こったりも。
そんなシェアハウス「NIRVANA」の管理人、大悟(だいご)と澄春(すばる)の物語です。
澄春は高校時代から14年もの長きにわたり大悟を想い続けているのですが、大悟はドドドドノンケでありつつ物凄く鈍感なので、澄春の想いは伝わりません。そのため澄春はちょっと鬱屈した気分を抱えています。
一見、澄春が大悟にただ一方的に執着しているだけのようなのですが、澄春が何か言ったりしたりすると、大悟は超思わせぶりなリアクションを都度返してくるという、澄春にとっては生殺しの日々なのでした。
大悟の思わせぶりのパンチ力たるや。これは勘違いしたくなるやつー! と、そのシーンがくる度に心がぷるぷるしてしまいます。すれちがいっていいな。
私的に一番ヒットしたシーンは、高校時代の回想シーンです。名簿に記入しようとした澄春に、何の悪気もなく背後から覆い被さるようにして自分も記入しようとする大悟。
これが胸キュン……泣いてるのは、私……?
何気ない瞬間に恋の沼にズボッと落ちるのが、リアリティーすごくてよきでした。
不思議道具で起こるミラクルも面白いです。シェアハウスの住民みんな大人なので、不思議道具が見つかった時に冷静に、どうする、使ってみる? と話し合うのがいいですね。
先生の作品は『メロンの味』など数作拝読しており、好きな作家様です。気になっていた本作、やっと読みました。結構厚みのある本で読み応えあります。
前作『メロンの味』とは雰囲気が真逆なコミカルな感じで始まります。
あらすじでもわかるように、ちょっと不思議な雰囲気です。
主人公の澄春、長年の片想い相手の大悟、プラス3名、5人で、シェアハウス生活が始まります。
この5人の生活が、ほんわかしてて本当に楽しそうで、読んでいてほっこりします。5人がそれぞれが個性的で魅力があって面白いです。
旅に出ている大悟の祖父が、色々な不思議グッズを保管していて、それにより5人の身に不思議な出来事が起こります。2話で澄春が突然女性に変身したのには爆笑しました!
大悟は全くのにぶちんで、澄春の気持ちに全然気づいてないのですが、後半ある出来事により、ちょっと変化球だけど澄春が告白して、関係性に変化が生じます。この辺の澄春はちょっと切なくてほろっとしました。
そして終盤は、キュンとするシーンの多い展開で良かったです♪
まだまだ続くのかなと思ったのですが、後書きによるとおしまいみたいですね。
ほっこりしたり、爆笑したり、キュンとしたり、とても楽しめる作品でした。
エロ無しだと、ちょっと物足りなく感じがちなんですが、本作ではそれはなくて満足でした。
ぜひまた読み返したいと思える作品でした♪