電子限定描き下ろし付き
オメガバースの最高傑作!
オメガバースで同級生の再会もの。
タイトルから運命の番の話かと思ったのですが、違いました。
オメガとかアルファとか関係無いところで最初から共振してたってことなのかな(?)
互いに自分の気付かぬうち相手の支えになっている、とても素敵な関係性の二人でした。
お互いにとって良い存在であることがしっかりと伝わって来たのでとても応援しやすかったです。
作風ですが、全体的にモノローグの多い作品だと思います。出来れば絵で魅せて欲しかったなと思うシーンが幾つかありました。
しかし、詩的なところが魅力の作家さんだと思うので、こればかりは個人的に作風があまり合わなかったというか、まだ慣れていないといったところだと思います。
オメガバ設定が本当に好きで今までずいぶんたくさん読んできましたが、これほどオメガとアルファがそれぞれに抱く心の葛藤を繊細に描いた作品は初めてだなと感動。
確かにエロは少なめだけれど、そこにたどり着くまでの過程がしっかり描かれているので物足りなさはありません。(でも続編出てくれたらもちろん飛びつきます!)
つよつよアルファが最初からオメガをガッツリ抱え込む系も好きですが、お互いが本能なのか自我なのか分からない欲を我慢しながらじりじりと距離を縮めていく感じがたまらんです。
とにかく、素晴らしかったです。
早寝電灯先生の作品は恥ずかしながら初見でございました。
靴下が両足同じじゃない人、たまにいますよね。
気にしない性格なのか、おっちょこちょいなのか…。
攻めの清成くんはそんな人。
受けの武史くんは几帳面で気づいちゃうんだけど。
それをあえて伝えたりしない人。繊細。
2人の距離感を、靴の触れ合いや纏う空気感で
キラキラと伝えてくれるのが、とても心地よかった。
高校の時、後ろを振り向かずあっさり帰っていた彼が
白根くんには振り向いて挨拶するところ、ギュンとした。
Ωに生まれたら、Ω性にガチガチに捕らえられてしまう苦しみ。
女性が生理に苦しむのに近いなっていつも思う。
誰も女性を選んで生まれてないし、
子ども産みたくない人も生理はくる。
女性がオメガバース設定を本能的に苦手に感じる部分
(もちろん全員じゃないです!)て、
毎月毎月イヤってほどそれを痛感してるからだと思う。
なんで私が?今日いきなり?明日受験なのに、旅行なのに、面接なのに。
性に振り回される苦しみ、それと白根くんは果敢に戦ってる。
逆に清成くんはα性のレッテルをくだらないと思ってる。
αだから優秀。これは「男は男らしく」みたいなのに近いと思った。
男に生まれたくて生まれてない。でも、男らしくしろってなんか言われる。
男なんだから泣くなとか。無茶苦茶言われる。
持って生まれた性を、
何も気にしない人も、簡単に受け入れることができる人もいる。
でも、そうじゃない人もいる。
それは理解されにくい、孤独。
そうじゃない人は、どうしたらいいの?
その苦しさを同じように分かち合える人に出会えてよかった。
孤独なクジラでいる覚悟は必要だけど、そうならなくてよかった。
白根くんは(考えてみたら2人の名前も凛として清らかですね…)
清成くんと一緒にいることで、
他の存在に影響されにくい自分でいられることに気づき、涙する。
「偶然が生まれた瞬間それは運命だから」
冗談交じりに交わされたこの言葉、ワタシはとても好きでした。
自分の中にもある、いろんな落としどころのない感情を
まとめて涙で流してくれて、救ってくれた幸せな物語。
間違いなく神作品です。
早寝先生もオメガバもまだまだビギナー読者です
急速にファンタジー慣れを進めている中、ずっと「いつか必ず読む!」と決めていたこの作品を読ませていただきました
この作品を送り出して下さった早寝先生、そして教えておススメして下さった素敵な声の数々に最大限の感謝よ、届け…!
オメガバを読み始めてツライ描写ばかりじゃない、というのも分かって来たのですがこの作品を読んだ事で「こんなにも優しい世界」をオメガバ設定だからこそ味わえる、という事も知れました
バース世界の解釈の幅の広さに可能性の奥深さを感じ、ますます読みたい作品が増えていきそうです!!
清く優しく傍にいるだけで心が休まりそうな2人
2人の周りの空気は澄んでそうで呼吸が楽になりそう、と勝手に思っています
混じりっ気のない美しさを感じます
物凄く高級な香水や効果バツグンなアロマの香りではなく、自然由来の澄み切った空気で肺が広がるような感覚です
思いっ切り空気を吸い込みたくなる…!
大袈裟に感動を煽る訳ではなく、ただそこにある事で感動が自然と生まれる、、、温かさが滲み出るようです
「共振」空気の振動同期して通じ高めていく、、、この作品のタイトルも素敵でしかない
寝起き一発目に読み、頗る気分が良いです!!
でもこの作品、1日のどの時間帯に読んでも気分が良くなれます!!
すごくすごく良かった…!(アワード〆切ギリギリに読んでしまった事だけが、、、(¯―¯٥)あぁ…素敵な作品が多過ぎて困る、という幸せな悩み、、、)
私のように「オメガバースあんまり得意/好きじゃない…」という方にも自信を持っておすすめしたい、大好きな作品です。
好きすぎて一時期毎日読み返してました。
オメガバースは自分には合わないんだ、と諦めていた自分の固定観念がひっくり返されました。
切なく、優しいオメガバース。
高校時代の同級生の、社会人になってからの再会ラブストーリーです。
タイトルの謎はぜひ読んで確認していただきたい(雑
番にならないし、アルファに襲われたりしないし、妊娠・出産もありません。
攻めの清成(α)がね…すごくすごく白根のことを大事に思っていて、絶対に傷つけたくなくて、でも距離を縮めたくて…!って葛藤する様子がめちゃめちゃ伝わってきて、胸がきゅーっとします。
好きな場面はありすぎて書ききれない感じなんですが←、
必見だよ!と思うのが
まだ清成→白根への一方通行の恋の時、二人で食事に出かけ、テーブル下で白根に足をコン、とぶつけるシーン。
偶然か、意図的かちょっと判断が難しいぐらいの絶妙な塩梅で、白根を見つめながら”好き”をアピールするんです。
エモっ…思い出すだけで情緒不安定になれる…(?
お互いの想いを確認した後のセッも、優しくて濃厚で。
受けの白根が、しっかり「男性」の体つきなのも、注目ポイントです!!!
ほどよく肉感があって決して女性的ではない白根が乱れる姿がセクシーすぎる。
あとあと、電子の「巣作り」のお話も必見かと。
まあとにかく、読んで…!と声を大にして言いたいのです。。