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柴田さんがドナー時代のお話。
とにかくせつない。春人は優しくて柴田さんを愛しているが故に死を選んでしまった。その選択を柴田さんが望んでいないのに……でも腕を斬られた時点で、春人の覚悟が決まったシーンは本当に切なかった。
ドナーとイキガミの恋愛の辛さがつまっています。
春人の死をイキガミ検査の法令化に利用したり、柴田さんに命が助かって良かったと声をかける人に怒りが湧いてきました。
この時の柴田さんの思いを踏まえた上で、先の2巻を読むとまたせつないです。
柴田のお話も読みたいと思っていたけど、まさかこんな過去があったなんて……!!
涙が滝のように溢れ出て……悲しくて切なくてセリフの文字を追うことができません。゚(゚´Д`゚)゚。
このスピンオフになって、イキガミとドナーの関係のネガティブな側面を目の当たりにしました。ドナーはイキガミの身体のパーツのスペア。イキガミは身体の一部を失うほどの傷を負ったとき、ドナーは速やかにその部位を差し出さなければなりません。
唯一無二の彼らの関係は、深い絆で結ばれているように感じる一方、身体の補完対象であることの無慈悲さを嫌でも感じてしまうところがやるせない……。柴田のイキガミが素朴で純粋で思いやりに溢れたすごく素敵な青年で、彼の最期は信じられない思いでした。
本編で、柴田のイキガミは殺されたとあったけど、まさかこんな顛末があったとは……。この重く暗い過去をずっと心に背負ってきた柴田の思いはいかばかりでしょうか。
本編のときに柴田は滝とイイ感じだったので、2人のラブラブなストーリーがメインになるのかなと思っていたら全然で。軽い気持ちで読むにはシンドすぎましたが、サイコーに面白いのは間違いありません!
めちゃくちゃ引き込まれました!!( ˃̶͈̀∀˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾
滝との身体の関係も心が伴っているのかいないのか微妙なラインで、柴田の心を滝が救っていけるのかが見どころ。どうなっていくのか下巻も引き続き楽しみです。
うっかり夜中に読んだら、冒頭から涙が止まらず、翌日顔がパンパンに腫れました…(笑)
この作品を涙なしで読める人がいるだろうか?いやいない。バスタオルを準備して読んでください。
※前作『イキガミとドナー』のネタバレを含みます
前作を読んでいる読者は二人のことを知っているわけで……しかも想像以上に春人がいい子で純粋で可愛くて、読み始めからもうホロっときてしまいます。
けど、さらに想像の上を行っていたのが柴田の可愛さ。冷淡な野心家だと、周囲の人も柴田自身も思っていそうだけど、実はただ、真面目すぎて不器用すぎる人でした。まあプライド高いのは見た通り。そして頭はいいくせに天然で鈍感で無自覚という……。
どストレートに告白されてやっと「ああ…そういう…」って、これまで気づいてなかったんか! じゃあ高校生の頭をナデナデしたのは策略じゃなくて天然だったのか!
柴田が無自覚に春人を煽ったり、無自覚に春人に堕ちていったり……が可愛くて可愛くて。前作の鬼道もそうだったけど、情緒未発達の男が恋をして、人間らしい心が育っていくのってめちゃくちゃ好きです。
でも、お互いを想う気持ちが強くなるほど、追い詰められてしまうのがイキガミとドナーの関係。
イキガミにとって、危険や恐怖に身を晒すことももちろんだけど、それで自分が傷を負ったら、ドナーを傷つけることに直結してしまうのが二重に辛い。ましてそれが愛する人だったら。でもドナーからすれば「全部あげる」ことが愛であり。
同じ場所に包帯を巻いて向かい合う……何という残酷さ。
冒頭のモノローグが作中で繰り返されるんだけど、そのたびに言葉の意味合いが違って見えてくる。柴田の不器用さが哀しい。
春人編はとにかく泣きっぱなしでした。イキガミとドナーの置かれている立場の過酷さや、喪失の悲しさもあるけど……それ以上に、春人と柴田がお互いをただ一心に想い合う、その愛の深さに泣きました。
上巻の後半から滝編がスタート。
滝は、国民から人気があるところとか、柴田に惹かれる過程とか、春人と共通点が多いんだけど、まるっきり春人にそっくりでもない。健気!って感じだった春人より、滝の方が明るい図太さがあって、なんだかホッとしました。
(下巻のレビューに続く)
前作を読み下巻のレビューで「光」だなと思った柴田さんの「闇」のお話しでした
BLアワードノミネートきっかけで先ずこの「二人のイキガミ」を読みたい欲が刺激されました
ただ、前作を読まないときっと分からない内容なんだろうな~とシリーズ読みを決意し読む事にしたのですが、あらすじなども見ていなかったのでこの作品で柴田さんのお話しを読めるとは思わず、、、読み始めて、、、あぁ。。。だからイキガミが2人なのか…。と深く納得しました
1人目のイキガミ
柴田さんのお話しは前作を読んでいれば「春人」の存在を知っている訳なので彼らの歴史を知って行く過程は否が応でも胸をキュッと締め付けて来ます
それでも「二人のイキガミ」を描くには知らなければいけない大切なコト
春人の選んだ熱く貴い想いの深さに胸が打たれます
普段の春人の大らかさからは想像を絶する強い意志に柴田さんは愛を感じつつも自身の無力を感じずにはいられなかったと思うと、、、イキガミとドナーという関係で結ばれた2人の残酷さを恨めしく思ってしまいます
「お互いがお互いの人質」である辛さが貴さと共に最悪のカタチを迎えてしまった事が苦しい
柴田さんの首元に顔をうずめ呼吸をする春人の熱さ、返せなかった「好き」という言葉。。。
数々の柴田さんの後悔に満ちたモノローグがとてもとても切ない…
2人目のイキガミ
前作で湊の存在が見せた、今が動き未来に繋がったように見えていたあのシーンの後にまさか、、、まさかこんな事態になっていたとは。。。
柴田さんの「闇」はまだ「光」を取り込めても吞み込んでしまう程の深さ
光の輝きが強い分、闇の濃さが比例してしまうのだろうか…
同じ分だけ輝か無くてもいい。。。
その闇に光を取り込み続ける事が出来るだけの穴を開けて欲しい
柴田さん、、、
早く下巻を読まないと…!!