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表題作始祖の血族

ノア・セント・ジョーンズ
名門ジョーンズ家子息,魔法団所属
マホロ・ボールドウィン
18歳,光魔法の子

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

ノアが大好きだけど、闇の血族としての彼の本能を疎ましく思ってしまうマホロ。
アルフレッド陛下からマホロを守るため、ナターシャ王女殿下と婚約したノア。
惹かれ合いながらも、ふたりは身動きできなくなっていた。
そんななか、反乱者たちは不穏な事件を起こし、アリシア妃もまた陰謀を張り巡らせる。
闇の血族の憎悪と対立を生んだこの世界を自分なら変えることができる…
選ばれた光の血族の子として、マホロが選んだのは──…

血族シリーズ、ついに完結!!

作品情報

作品名
始祖の血族
著者
夜光花 
イラスト
奈良千春 
媒体
小説
出版社
大洋図書
レーベル
SHYノベルス
シリーズ
烈火の血族
発売日
電子発売日
ISBN
9784813013341
4.7

(74)

(62)

萌々

(6)

(5)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
11
得点
349
評価数
74
平均
4.7 / 5
神率
83.8%

レビュー投稿数11

No Title

ついに読み終わりました……
はぁ、途中心配になりましたよ。
あとこれだけしかページ数ないのに全然不穏な空気流れてますけど!?って。
最終巻は心穏やかに甘々かと思ったら大間違いでした。
ノアの大暴走を予想していたけど、ノアと水晶宮へ逃げ込み、自分が扉を失いかけて世界を変える決意をしたマホロ。

ノアがいないと生きていけない、とマホロも愛を再確認し、お互いの気持ちを確かめあった矢先の別れ。

ノアと交わる運命は訪れなかった、の箇所は
私も胸がおしつぶされそうな思いでした。

ハピエンにまとまったけど、新世界のふたりももっと読みたいよ!!!

1

哲学させられました……!

とうとう完結、ということでドキドキしながら読みはじめました。
読み進めていくうちにページ数が足りるのかドキドキしてしまい、本当にこの巻で完結?と思うくらいに最後まで終わりが予想できませんでした。
最後、マホロの決断はマホロらしいもので、彼の純真さと成長を感じて涙しました。
文句なしのハッピーエンド! これまでのことを思うと寂しい気持ちもありましたが、この世界の彼らにとっては最上のものでしょう。

あとがきでも触れられていましたが、私はこのシリーズを読んでいろいろなことを考えました。
「生と死」「善と悪」「決断すること」「犠牲と平和」などなど、自分の人生とマホロたちの状況を比べたりしました。
ノアに「質問。」と投げかけられるたび、私自身も「哲学」しました。
きっと正解はないだろうけど、そうやって考えることが正解につながっていくのだと、このシリーズを通して学びました。学生のころにこの作品に出会えていたらどんなに良かったかと思います。
考える機会をいただけたこと、夜光花先生に感謝しています。


キャラクターたちについて。
マホロは自分の意思を持つようになり、1巻から比べるとかなり成長したように感じます。意見ができるようになったり、将来のことを考え始めたり。地の文だけを見ても、思考している内容が全然違うなと嬉しくなりました。
最後の決断後に世界が変化してから、マホロはどれだけ心細い思いをしたのでしょう。それでも後悔することなく前向きに生きている様子が印象的でした。

ノアのマホロへの愛は本物でした。
ところかまわずマホロを抱きたがる部分は笑っちゃいますけど、最後まで悪にならなかったのはマホロへの愛が一番大きいのではないかなと思います。
マホロのためを思って陛下と交渉したり、マホロのジーク様への思いをわかろうとしたり。一直線なノアなので、目に見えるところ以外はわかりづらいけれど、それでも深い愛を感じました。彼もマホロとは別の方向性で、かなりの成長をしたと思います。

他にも好きなキャラがたくさんいすぎて、語ろうとするとどんどん文字数が伸びてしまう……。
特に陛下! 陛下は本当に好きで好きでたまらなかったです。どこか裏を感じるけど、悪にはならなそうで。国のためにしっかりと働き向き合っている姿がとても好きでした。
でも冷酷でばっさり切り捨てられるところがあって、薄々感じていた「もしかして……?」が答え合わせできてスッキリです。彼ら王族もきっと苦しかったのでしょう。
そう思うと、本当にマホロは頑張ったと思います! もとの世界のためによく頑張った!

ただ一つ心残りがあるとすれば、すべてが丸くおさまったあとのイチャイチャをもっと読みたかった……!!! ノアとマホロのイチャイチャをください!!!
ということでその後のSSなどがないかと探していたら、コミコミさんの有償特典なる存在を知りました!!
電子で読んでおりましたが、まだコミコミさんに在庫があったので即ポチりました!!
届くのが楽しみです! どんなその後になっているのでしょう。ワクワクしています。

1

ネタバレなしで

終わった!!寂しいです(TдT)
すごく楽しませてもらいました、先生ありがとうございます!!
もう完全に映画レベルです!

エンディングは先生の言う通り一番無難なエンドですね。
ゲームにしたら絶対に面白い!!
ジークフリートルート、アルフレッドルート、レオンルート、オスカールート…
最初誰にするか絶対に悩む!!
ノアルートはもう分かったから最後にするw
という妄想は止まらない。

やはりジークフリート編読みたい(TдT)

3

新世界編希望。

あと1冊番外編集を出して頂きたい。
夜光先生は本当に面白い作品を書かれます。
私の中では、1番読みやすく、作品を楽しみにしている作家さんです。
血族シリーズも最終巻となりましたが、もう1度最初から一気読みされることをお勧めします!
新刊が出るごとに読んでいたので、シリーズものは完結したら最初から読み返すのが流れが理解できてよいと思います。
私の中ではまだ続編希望がありますので、完結おめでとうはまたの機会に。
奈良千春先生のイラストが、恐ろしく嵌っているので、虫メガネを用意してじっくり見るべし!

6

壮大な血と魔法の物語

血族シリーズ最終巻。
読み終えてしまった…と、終わってしまうのが寂しい気持ちと、全7巻にも及ぶ壮大な血と魔法の物語をリアルタイムで追えたうれしい気持ちとでいっぱいです…!
薔薇シリーズや少年シリーズを読んだ時にも感じましたが、これほどまでに手に汗握る展開に熱い本格的なバトル描写、胸踊る設定の数々を織り込んだファンタジー作をBLという枠の中で見事に描いてしまう夜光花先生の筆力に驚きを隠せません。
こちらの血族シリーズもハラハラ・ドキドキ・ときめきが揃ったジェットコースターに乗ったかのような展開が待ち受けていて、続刊が刊行される度に終始わくわくとしながら夢中になって読みました。

最終巻を読み終えた今、いろんな感情がぐるぐるとしています。
まず、すごく面白かったです!
ノアとマホロの関係性はもちろん、1作目では頼りなさすら感じられたマホロの成長が見どころのひとつかなと思います。
前巻の終わりからあと1冊でどう着地するのかが全く予測がつかないものだったので、どんどんページが少なくなっていく度にえっ?どうなるの?とそわそわし、ラストにはこう来たか〜!と唸ってしまう。

でも、良かった部分とうーん…としっくり来ない部分があったのも正直なところです。
高評価が多い中で評価を少し下げてしまって心苦しいのですが、これも個人の1レビューということで。
今作は前作よりもほんの少し中弛みして失速してしまったかなと感じました。ちょっと人が多かったのかも。
もう少しここも詳しく読ませてほしかったなと思う部分もあり…ラストまでの展開を悩まれていたとあとがきにあって、なるほどと思ったり。
ですが、先述の通り途中からグッと盛り返して一気に夢中にさせられました。惹き込む力、読ませる力がすごいです。

今作のみですと萌萌寄りの萌、シリーズを通してだとやはり神評価。
奈良先生の挿画も最後まで迫力のある美麗さで素敵。
エンドマークが付くのが寂しいですが、本当に読み応えのある作品です。最後まで楽しませていただきました!
魅力的なキャラクターが多い作品でしたので、願わくばスピンオフも読んでみたいなあなんて。

5

血族シリーズ完結巻

最後までハラハラとドキドキしながら一気読み。優しいマホロはみんな助けるために扉を開けて新世界へ。ノアとマホロが新世界でのラブラブがもっと読みたい。奈良さんのイラストも相変わらず素晴らしい。

2

血族シリーズ最終巻

血族シリーズ最終巻。
闇に堕ちて行く者が多くて、誰かが動く度に胸が痛くなり、最後までハラハラでした。最大の敵はやはりアリシアだったなぁ。最後まで戦ったノアに拍手。

理由があるのは解っていても、ノアの愛情に対してのマホロを考えるとずっともやもやしてて。でも愛を失う事を覚悟して門を開けた事は最大の愛情だなぁと、その勇気に心震えました。
ノアも血族じゃない、マホロ自身を見ていた事が嬉しくて。涙涙でした。
あとがきで色んなエンドが考えられていたと知りそちらも気になる。
最高に面白く愛情深い作品でした、大好きです。

2

最高じゃないですか!

まだ余韻を引きずっているところです。なのであまり多くを語りたくないです。だけどこの心の中に渦巻くあれこれを吐き出したい気持ちもあって混乱してます。

前作のレビューでアルフレッドがノアとマホロを王家に取り込む理由の答え合わせをと書いてましたが、私が考えていたのとは全く違ってました。終盤のマホロの選択は想像通りでしたが、思いもしない結末で夜光花先生にしてやられた思いです。
あとがきに結末は幾つかのパターンを考えていたとありましたが、この結末が1番相応しいと思いました。

それにしてもマホロ以外の光魔法の血族はどうしちゃったのって感じでした。育ちの違いと言ってしまえばそれまでですが、個人的には本人の資質もあるのではないかと思います。

そして前巻から微妙にすれ違っていたノアとマホロでしたが、今作でもノアが王女の婚約者となってしまったのでなかなか接点を持てなくて意思疎通出来ない点が焦ったく思いました。

でも、どんな時もノアの気持ちがマホロにしか向かって無いので安心感がありました。ノア贔屓なので嬉しかったですね。

最後はですね、胸熱になること間違いなしなのでなるべくネタバレ無しで読んで欲しいです。

最初本を開いた時に文字の小ささに老眼が進んだのかと怯えたんですが、家人がチラッと見て同じ感想を抱いたらしく「そんな小さな字を」って言われました。www

4

完結巻でありながら始まりを感じさせる余韻

あぁぁぁぁぁ〜…!!
完結巻なのに大きな見せ場がどんどん入ってくるので、着地点や回収をどう処理するのかとドキドキハラハラしながら読んでいましたが、すんごく良かったです。

あとがきで作者さんがラストに対して色んな構想を考えていたと仰っていましたが、すごく分かる気がします。ここまでの壮大なストーリーですから、色んな可能性や方向性がいくつあってもおかしくない。
そのいくつもある結末の選択肢の中で、この道筋を選んで私たちの世界に降りてきたと思ったらとても感慨深い気持ちになりました。
(別ルートも興味ありますが… 笑)


前巻「呪縛の血族」から不穏な形でバトンタッチした今巻「始祖の血族」は、もちろん冒頭からノアとマホロのぎこちない関係が目立っていました。彼らにどんな事件が起ころうとも、読み進めることが出来るのは、これが完結巻であることの期待感があるから。
最終章までこの物語がどうもつれこむのか読めませんでしたが、期待も不安も併せて初めて楽しむことができたような気がします。


今巻で注目すべきは、そりゃもう全て。全方位が見どころです。
1番はマホロとノアの恋愛の行方なのは間違いがありませんが、2人を取り巻く背景や事件も最後にしてこうきたか!って感じです。いつも想像を超えてくるのがホント凄いです。

私個人として良かったなと思ったところは、マホロの成長や変化です。
マホロって流され体質というか、周りがこうだからこうするしかないよね…みたいな意志の弱さを感じることが多かったんです。まぁ、周りが主張の強い個性的な人たちが多いからかも知れませんが。

だから、ジークフリートの一件でノアを糾弾するシーンは初めてマホロの意志や強さを感じたんですよね。そしてこの完結巻においても、クライマックスは、マホロの意志や決定が大きく作用する大事な場面です。マホロがどうしたいのか、何がしたいのか……誰の助言も借りないマホロ自身の"やりたいこと"が初めて形として表れたな、と。

このマホロの決断が、完結編の大トリの部分。
最後は感動の嵐に包まれました!! 
最後の見開きのイラスト絵が最高に良かったです。やはり2人は何があっても運命に見守られた存在なんですね。目頭も胸もどこもかしかも多幸感で嬉しさが沁みました。
余韻が心地いい納得のエンディングです。


続刊へ続く…となるたび、激しく続きを欲していましたが、終わるとそれはそれで寂しい思いがありますね。2人の幸せを見届けたらそれは物語の終わり。それは当たり前のことなんだけど、やはりしんみりとしてしまいました。

私にとっては終わりを見届けた物語ですが、ノアとマホロの世界ではこれからが始まりなわけで、今後も2人の新しいドラマは時間を刻んでいくことでしょう。
戦いもしがらみもない幸せな世界線で、いつまでも仲良く過ごして欲しいと思います。

10

堂々、完結!

「血族」シリーズの7巻目にして完結編。
あと1冊でどうやって話をまとめるんかな?と思いつつ読み始めました。

なんか、言葉を尽くしてレビューを書いても今シリーズの面白さとか素晴らしさって書ききれない気がします。一言でいうなら、

ぜひ、読んでください!

ってことですかね。

夜光さんの描かれるファンタジーものってどうしてこうも面白んですかね。
世界観が独特かつ、それを読者に読ませる手腕があるからに他ならないと思うのですが、次から次へとよくぞこれほど、と思わざるを得ません。

タイトルの「血族」。
これがまた良い。
自分の仲間(身内といってもいいかも)、そうではない他のグループ、切ることができない、圧倒的な絆。でも、「血」だけでそれを区分することは出来ないのだと。

その人の性格とか生き様とか、仲間とか出会った人とか、そういう「その人」を形成するものも、その人をその人たらしめているのだと。

ノアは闇魔法の血族でしたが、だからなに?
ノアを愛し、彼が愛した、その人たちは決してノアを「血」で区分していない。

そして、マホロも。
マホロは多くの人に愛されていますが、それは彼が「光魔法」の血族だからだけでは、ない。マホロの本質を、多くの人が愛しているのだと。それが、終盤にきっちり描かれていてめっちゃ萌えました。

何もなくなっても。
すべてを忘れてしまっても。ゼロからのスタートだったとしても。

何度出会っても、どこで出会っても、恋に堕ちる。
それは、お互いの本質を愛しているから。

もうムネアツです。
正直、あの混とんとした終盤の流れを、この少ないページ数でどう回収するのかと気になりました。そして、あ、こういう展開ね…、と思ったのも正直に言ってしまうと、ありました。

が、そこからが夜光先生の本分か。
こう来たかー!という結末に納得。めっちゃ良い。

ノアのマホロへの執着は、一貫してブレなしなのがいいですよね。
え、アンタここで盛んのかい!
と、要所要所で突っ込んでしまいましたが、彼は彼のすべてをかけてマホロを愛しているのだと。マホロが光魔法の血族だったからでも、ノアが闇魔法の血族だったからでもない。マホロだから、愛したのだと。

最後の最後まで息つかせぬ敵との対峙のシーンはもう手に汗握る、という感じ。
BLという部分だけではなく、ファンタジー物として読んでも面白い。最高か。

終わってしまって寂しい限りですが、またどこかで彼らに会えるといいな。

あ、あと忘れちゃいけないのは奈良さんの描かれた挿絵。
今巻も麗しかった…。
闘いのシーンの見開きの挿絵はマジでやばい。昇天するかと思いました。
奈良さんの画集、どこかで出してはいただけまいか。と切望しています。

11

何をもって善と呼び、悪と呼ぶのかーーー

シリーズ7冊目。いよいよ完結です…!
念のため読み順を置いておきます。
①烈火 ②花嵐 ③女王殺し ④異端 ⑤兇王 ⑥呪縛 ⑦始祖

1~6巻までの間 ずーーっと
先が見えない・展開読めないと言い続けてましたが、、、
最終巻になっても最後の最後まで気が抜けませんでした。
(最後の方は"これページ足りる?"って心配になるほど)

光魔法の民は一概に善ではないし、
闇魔法の民は一概に悪とは言い切れない。
何をもって善と呼び、悪と呼ぶのかーー。

ただひとつ言えるのは能力が極端すぎて
他の血族と共に生きるには存在そのものが異分子でね。

幸せな未来図が見えてこない世界観の中で
生と死・善と悪が絡み合う物語が本当に面白かった…!

もちろんBとLの観点でも
背反する血族の相違点で価値観のズレが生まれるけど、
惹かれる心が止められないもどかしさが良…ッ!!!

最後の最後まで夢中になって読みました。


さてさて。
恒例の冒頭別視点はアルフレッドから始まり本編へ。

ノアが王女と婚約した噂を聞いたマホロ。
ノアとの距離がますます離れていくばかりの中で
とうとうノア・レオンの卒業式の日を迎えました。

卒業式の日に姿を現わしたオスカー、
殺戮を繰り返すフィオナ、
何かを画策しているアリシア。

闘いが混沌とする中でマホロが出した答えはーーーと展開します。


◆ノア×マホロについて
2人について一番心に残るのは
価値観の違いで何度もぶつかりながらも惹かれ合う姿。

最初は貴族出と庶民という上下関係が自然とあった。
次第に対等なぶつかり合いが出来るように変化する。
光と闇の背反する性質で溝は深くなるけれど惹かれ合う。
変化の度にノアやマホロの葛藤が丁寧に描かれてました。

ノアはあれですね。最終巻だろうが、
状況が目まぐるしく動くのに初期から一切ブレない駄々っ子ぷりに感心しちゃうw
1巻の「やっぱりヤらせろ」と速攻戻ってきて笑わせてくれたノアのままでしたw

マホロ以外を見ていないノアにマホロは苦しみ、
変わらないノアにもどかしさを覚えるときもありました。
けれどノアもノアで苦しみながらも自分の心を貫いてて。
"完全に闇に堕ちない"強さがマホロへの愛だったのだと涙しました。

(闇魔法の性質上、相当苦しかったはず…)
(マホロのことが好きすぎるんよな~~!)

対してマホロはどんどん変わって成長しましたね!!!
最終巻では自分を見つめ直してて更に強くなりました。
正の感情だけでなく負の感情も知ることが、
マホロの中の天秤で中立が取れていたんだろうな…と。

萌え的な観点で言えば、

ノア:「ーーーを殺した男の腕には、抱かれたくない?」

↑↑↑この問いかけと、業の深さ~~~ッ!!!
ドチャクソに萌えましたッッッッ!!!(///Д///)
大切な人を殺したのは大好きな人っていうね!!!!

あと記憶を失った者と覚えている者の関係性。
大好物なので涙ドパドパ流しながら読みました…。最高。

◆敵さんについて
ジークフリードを失って統率がなくなった敵さんを見て、
改めてジークフリードのカリスマ性を実感しましたね…。
良くも悪くも。

今回はアリシア・フィオナ・オスカーと対峙してます。
が、悪を前にしたヒリヒリ感や勝ち筋が見えない焦燥感は
ジークフリードと対峙していた時の方が圧倒的でしたね。
油断できない敵ではあるけど比べると小者に見えちゃう。

(っていうか巻を追う毎に)
(ジークフリードが憎めなくなった私の解釈です…)
(前巻のラストのジークフリードが好きすぎて困る)

また、オスカーは人を殺してないけれど、逆賊で。
何を持って善とし悪と見るのかという展開の中で、
まさにオスカーの立ち位置がそのままだったのが印象に残りました。

オスカーが何を思い・何を考え・何を欲したかーー。
学生服に身を包んでノアとレオンの前に現われ、
やっと本質に触れることが出来て切なくなる(;ω;)

(オスカーが善か悪かと問われたら、)
(平和を脅かして笑っている時点で悪なんだよな…)
(人殺ししてないからレオンよりマシとはならない)
(レオンは守る人だもん…)
(そこをわかってない時点でオスカーは堕ちてた…)

◆アルフレッドについて
私はずっとアルフレッドを警戒してました。
イマイチ敵か味方かはわからないけれど、
どちらにせよ局面ではキーを握る人だと思っていた…。

心残りがあるとすれば、
最後の最後でアルフレッドが普通の人だったことです。
(どうやら私は何か裏があるのを期待してたようだ…)
(裏切ってほしくないのに矛盾してたね…)

腹が読めなくて苦手だと言い続けてきましたが、
好きと嫌いは紙一重っていうのを実感しましたね。
普通さにガッカリする程度には期待してて好きだったみたいです(;ω;)

でも得体が知れない理由の伏線回収はあったし、
嫌いなのに魅力されちゃう強キャラっぷりで最高でした!

アルフレッドには外伝があっても良いんじゃ…?
正直ちょっと描ききれていない部分があると思う。

BLの要でもないし
ジークフリードっていう敵のカリスマが既にいるから、
アルフレッドを掘り下げる理由はそんなないけどさ…。
でも敵か味方かわからない存在が面白かったんですよ!

(アルフレッドの主役のスピンとか…ないですかね?)
(レオンとブロマンス的な…)
(個人的には需要があると信じたいけどやっぱNG?)


愛ゆえに少しマイナスなことを書いてしまいましたが、
生と死・善と悪を考えさせられながらも没頭するお話でとても良かったです。
先が見えない展開がずっと続くので息切れしながら夢中になって読みました。

また、作り込まれた物語の挿絵が奈良さんだったのも
物語に深みがでてくる一端を担っていたと思います…!
表紙を初めとした素晴らしい絵の数々がめっちゃ好き!

面白かった~~~~~!!!!ヾ(*´∀`*)ノ

ちなみに有償特典の小冊子ですが後日談が楽しめます。
奈良さんの描き下ろしイラストとコメント付きでした!

15

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