電子限定おまけマンガ付
いつかお前を飼い馴らしたい
最強に面白くて個人的大ヒットだった『スモーキーネクター』『スモーキーネクター Renew』のスピンオフ作品がこちら、『ドメスティックビースト』です。
『スモーキーネクター Renew』がパーフェクトな続編だとすれば、『ドメスティックビースト』はパーフェクトなスピンオフだと言って間違いありません。
まずタイトルからしてお洒落すぎます。
domestic という語が含む “家庭内” の意味。
そこからは、蔵持家と分家に関わるバイターの処遇、また兄弟間の関係性などを含んだ今作のテーマがよく伺えます。
かつ “飼い慣らされた” という意味も持つ domestic。このダブルミーニングにしてやられました。
『スモーキーネクター』でも問題児として登場した桜次郎を躾け飼い慣らすことができるとしたら、それは一体どんな人間なのでしょうか。
それはもう、期待に胸を膨らませつつ読み始めました。
そして登場してくださった大庭家の壱真くん。
攻めが「はい、攻めです!」という顔で登場してくださることの尊さに思わず拝んでしまいそうになります。
p38ではもういきなりクライマックス来るじゃん…!!とテンションが爆上がりしました。
優越感と征服欲をはらんだ表情で受けを見下ろすこの角度!攻めの本性が出現した瞬間はまさにスタンディングオベーションでした。
ミナヅキ先生も壱真くんも読者を裏切らない。観客の湧かせ方をよくご存知です。
そこから何がどうなって互いに情が動くに至るのか?その途上で起こる展開が面白すぎるのは言うまでもありません。
ヤバい男にはヤバい男を。
ヤバい男達の行き着く先をこんなにも楽しめる日が来るとは。
最高に最高な作品でした。
まずスモーキーネクターを読んだ当初このヒールっぽいサブキャラの子かわいいな……と思っていたらまさかのスピンオフで登場してることを知り動転しました。
絵が綺麗なことはさながら、ストーリーもハラハラドキドキ他にない展開で進んでいきめちゃくちゃ面白かったです。新しい扉を開けました笑
個人的には本編では掴みどころがなく不穏に見えたお兄ちゃんが掘り下げられていたのが嬉しかったです。3人の関係が尊い………。
本編が大前提ですが、こちらの作品の方が個人的には好みでした。続編なさそうな終わり方でしたがまた是非二人を見させてください……!!!
スモーキーネクターを先に読んだ方が作品の内容がより分かって楽しめたかも?という感じは否めませんが、バイターという稀有な存在でありながら問題行動を起こした桜次郎を持て余していた蔵持家に管理を申し出た壱真は初めて見た時から桜次郎を飼い慣らしたいと虎視眈々と狙っていた‥。
始めは静かに威厳を持って接する壱真ですが桜次郎の荒ぶれっぷりは抑制器で何とかなっているだけ。さらに規定を逸した抑制器の設定で桜次郎の不満は爆発。
そんな2人の関係に桜次郎が発情期を迎え変化が起こる。
いや、コレどんな結末で収まるのって思ったけどいいハピエンでした。
管理され腫れ物を扱うように大人に囲まれて育った桜次郎が、過去も含めてありのままの自分を丸ごと認めて生涯を看取る覚悟だと抱きしめられて、やっと求めていたものを手にした桜次郎。
ミナヅキアキラ先生のストーリーの結末は読んだ後、優しい余韻に浸れるので好きです。
先生の作品読破してると思ってましたが、
こちらの作品未読だったことに気づきました。
スモネクファンは必読でした!
作画美麗、表紙はどちらがビーストなのかわかりません!
ヒールである桜次郎の生い立ちを知ることで
バイターの孤独と闘いを、
アンみつのかけがえのなさを改めて知る作品。
親をも見放す粗暴な桜次郎ですが
壱真は幼い頃から魅せられていて。
襲われても惹かれ続けて…!
従順なフリしてここぞとばかりに
桜次郎を躾けようとする下剋上にゾクゾクします。
壱真のそれは復讐ではなく、
執着からくる想いと気付き
怯みながらも絆されていく桜次郎の可愛さたるや..!
お兄ちゃんが奪還したくなるのもわかります。
桜次郎のしたことは許されないことで、罰せられるのは当然のこと。
生存抹消も付きそう壱真の愛情の深さ〜!
桜次郎に救済と希望を与えてくださるスピンオフでした。
アンみつもこれで安心、2人の出演にニッコリです♡
変わらず絵が洗練されたアニメのようで見応えあります。動きや表情まですばらしい。
桜次郎が傲慢で態度が悪いのは孤独からくる反抗なんですね。
で、殺人を犯して罰を受けるのは当然でありながらフィクションでそこをきっちり描かれるのは納得感があります。
ただストーリーとしてその罰が恋愛へと発展していくというね。うまいことできています。
壱真のルックス、髪を上げた時、おろした時、無口で必要なことだけを話す…など好みどストライクでした。
桜次郎が繁殖期の時にかわいくなって、壱真に触れられた時の表情が気持ち良さそうな猫みたいで萌えでした。
そんな桜次郎を憎らしくも愛しく思う壱真の表情が色っぽくてめちゃくちゃよかった。ここが個人的にいちばん好きでした。
特殊設定ではあるけれども、結局は執着独占欲ですもんね。と言っては身も蓋もないですが。
バイターの力を壱真がどう制御するかがポイントで、それにより壱真の自分への執着を桜次郎が感じて求められる喜びを知ったのだから、設定が活かされている。だからすんなりおもしろく読める。
と見たままのことをすみません。
執着+独占欲による愛情を交わし合えるいい物語だと思いました。