電子限定おまけ付き
神性が強くなればなるほど人間の体を持つという獣の世界。その王は、獣になれないヒトの子を好いていて、というお話。
恋が何かも分かっていないシーア。その名を呼ぶことも憚られるような王、ゼン。だけれど二人は身分を離れて生き物同士として向き合っている。
さて、そんな王が妻を娶ることになるのですが、二人の運命はいかに、というのが上巻です。
シーアを獣に見せようとお面を被せ、花嫁候補に紛れ込ませると、シーアを求めてやまない王、ゼンはすぐに気づいて、王宮に呼び寄せるのだが。。
二人の前途はなかなか多難そうです。
この作品の世界観といったら、すごく壮大。そして絵がものすごく美しい…。ライオンキングみたい!って思ったのが第一印象です。
その中で育まれるゼンとシーアの恋……キラキラで可愛くて、獣世界の中でのオアシスのようです♪( ´▽`)
獣世界を統べる王・ゼンと、人間のシーアの禁断の恋に、最初から少し切なくなっちゃうんですけど、与えられたハードルを、シーアの健気なゼンへの恋と、ゼンのシーアへの深い愛で乗り越えていくところに胸がドキドキ騒ぎました(*´︶`*)
オオカミ族に扮して素性を偽ってまでゼンの番になりたいシーアの度胸に、初見一発でシーアだと見抜くゼンが応えます。しかも甘く甘く甘く…
ゼンはシーアだと知っていて、シーアはバレてないと思ってるチグハグに、焦ったいってよりもキュンとなる。この感情の収まりどころは難しく、2人のトロあまな、そしてちょっとエッチな営みに更にドキドキが爆走しちゃいました。
シーアだと分かっているから気持ちがはやるゼン、良いですね〜♪だって表向きは番ですからね、抑えなくていいんですよね。
ゼンの甘さに恥ずかしがるシーアも可愛いくて、焦れていてもずっと見てられます。なのにこの2人、自分たちが両想いだってまだ知らないのが、嘘みたいです。
ゼンは番候補に手を挙げたシーアの思惑を知らないし、シーアはオオカミ族の娘に扮した自分を好きだと思ってる。このすれ違いの落ち着く結末がどんなものか気になって仕方ありません!
この2人なら絶対にハピエンだと確信めいた気持ちがあるので、そんなに心配せずに見届ける安心感は嬉しい^ ^
番を大事にする王・ゼンのシーアを想う気持ちに酔いしれながら、これから下巻を読むのが楽しみです。
動物図鑑?植物図鑑?と見紛うばかりの圧巻の作画‼
これだけでこの世界観の説得力が上がります
「絵の持つ力」「漫画で読む意味」を感じる作品です
そしてキャラが魅力的
長髪スパダリ攻めが好きな私にはゼンというキャラだけでも大変ありがたい
その上脇キャラにも美人な長髪さんも居ますし♡
そして1番はシーアの家族がとっても好きです(*´▽`*)
シーアがあんなに真っすぐなのはやっぱりあの父がいて、兄の大きな愛があって、そしてそして何と言っても弟のウルがキャワワの権化!
ペットがしゃべったらなぁ~っていうBLとは全く関係ない視点での萌がありましたwww
先ずは上巻はストーリー萌えよりキャラ萌え、
キャラ萌えより作画萌え、といった印象が強い出だしです
でも、お話しも難しくないので読み易いですし、しつこいですが…作画の力が本当にスゴイ!!
独創的な神秘の世界での幼馴染・両片想い・拗らせ身分差BLにご興味あれば!
先ずは絵を見てみて下さ~い←しつこいですが…この絵は絶対に多くの人に見てもらうべき絵だと思いますので是非とも♡
お話しは萌2かな?ですがこの作画には「神」です!
上巻はそこを思いっ切り評価したいです
「午前2時まで君のもの」から突き抜けた印象がある奥田枠先生ですが、今作ではこんなに絵が上手かったのかと驚愕さえしました。
先生の作品はだいたい読んでいるのですが、今回は世界観が凄く好みでした。特に獣たちの王・ゼンの神々しいまでの美しさと、唯一の人であるシーアの愛らしさに気が付けば紙面を舐めるように眺めてました。www
カバー表紙の美しさがそのまま本編でも堪能出来て、作画がどれだけ大変だったのかと思う同時に画集を出して欲しいと思ってしまいました。
もちろんストーリーも面白くて、獣たちの王であるゼンの孤独と、どうしてシーアを求めるのかとか、またそんなゼンをシーアが慕い、やがて独占欲を覚えて番になりたいと泣く姿が無垢で愛らしいんです。
そして魅力的だったのがシーアの狼族である家族でした。生真面目な兄と大らかな父親、そしてシーアに寄り添い励ましてくれる四つ足の弟、何より赤ん坊だったシーアを拾って狼族に託したのがゼンだったと知りかなり滾りました。
上巻では兄にバレてゼンの元からシーアが連れ戻されるところで終わってました。上下巻同時発売でなければ下巻発売まで苦しい時を過ごさなければなりませんでした。
同時に発売していただきありがとうございます。
神性によって獣の部位が人間の姿に近づいていく、というちょっと不思議な世界観。奥田先生のタッチは線がはっきりしているのでこういうファンタジー作品でも、幻想的というより地に足ついた雰囲気があります。雌の番として王の隣に紛れ込んだシーアと、その正体に気付かないふりをしながら喜ぶゼン。最初はトントン拍子で進んでいくので世界観に反して随分軽いなぁと思いましたが、後半になるにつれ少しずつシリアスさも増していきます。2人がどう穏やかな生活を手に入れるのか気になります。