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表題作魔神皇子の愛しき小鳥

クロノゼラフ・アシュタル, アシュタル魔帝国軍上飛将・死神級戦闘機のパイロット,第二皇子,46歳
カイ,死神級戦闘機のパイロットになってしまった人間,18歳

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

辺境の村で養父母たちと暮らしていたカイは偶然が重なり、魔力がない彼には操れないはずの戦闘機を乗りこなしてしまう。
その後、村を守るため、戦闘機パイロットになるカイ。右も左もわからない彼を導くのは、最も濃く魔神の血を引き、帝国最強の第二皇子クロノゼラフ。
自ら伝説の死神級戦闘機に乗り、カリスマと冷酷さを併せ持つクロノゼラフは、時折カイに誰かの姿を重ねているようで……?
抗えない執着の鎖に絡めとられた運命の行方は――!

作品情報

作品名
魔神皇子の愛しき小鳥
著者
宮緒葵 
イラスト
みずかねりょう 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
発売日
電子発売日
ISBN
9784773063806
4.7

(52)

(40)

萌々

(10)

(2)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
10
得点
246
評価数
52
平均
4.7 / 5
神率
76.9%

レビュー投稿数10

執着攻め様がさすが(≧▽≦)

読み始め、一途で健気だわ~、と思っていたら、はやり宮緒先生の描かれる攻め様でした。
これ一途って言わない…めっちゃ執着やん"(ノ*>∀<)ノ

受け様は平民で人間のカイ。
なぜか戦闘機に魔力を認められ、パイロットになることに。
攻め様は魔神の血を強く引き継いだ、第二皇子で戦闘機パイロットのクロノゼラフ。

ルビがすごい。
独特の言葉にはまめにルビかふってあるので、読みづらくはないのです。
担当さんありがとうございます。
でも、国やら人やら飛行機やら、いろんな名前が出てきて覚えられない。
ん!?これどこの国だっけ!?何の名前だっけ!?と行きつ戻りつ(^_^;)
上下2段にたっぷりで、読み応え満点。

しょっちゅう出てくるクロノゼラフが口にする『私の小鳥』の存在。
カイが時折頭に浮かぶ風景。
私が想像してたのとは違ってて、なるほど、そうだったのか、でした。

クロノゼラフと、彼の小鳥であるヴィルベル。
お互いに認め合える、唯一の存在で。
最初にヴィルベルを失った時のクロノゼラフの慟哭を思うと、泣けるし萌える。
そのシチュエーション、大好き(*^ω^*)
ヴィルベルと再会した時のクロノゼラフも好きだし、2度目に見失った時の焦燥ぶりもいいですわ~。
とっても好きで、なんて健気で一途な攻め様かと思っていたのですけどね。

手に入れたからにはもう絶対に手放さない、と壮大な鳥籠を用意しようと画策しているクロノゼラフで、素晴らしい執着を披露してくれました。
まぁ、1度失ってるからね、心配にもなるわね。

後書きで、魔力が燃料なので環境に優しい、と書かれてて、笑っちゃいました。
エコな戦闘機なのか(≧▽≦)

イラストはみずかねりょう先生。
パイロットスーツ姿がカッコいい(*ˊᵕˋ*)
服を着てても着てなくても美しいです(˶ᐢωᐢ˶)

1

壮大なストーリー・安定の執着攻め

いや〜、安定の宮緒先生の「溺愛執着攻め」、そしてエロスがあり、とてもとても読み応えのある作品でした◎

ファンタジー設定で、国同士の争いや戦闘機の構造など最初は頭が追いつかず
心配になったのですが、杞憂でした。
ストーリーに惹き込まれて、最後まで一気に読めてしまいます。

主人公二人の絡みがそれはそれは官能的で…読みながらごくり、と喉が鳴って他と思います、多分。

18年間忘れられずにいる相手と、初めて体を重ねることができる喜びが、官能的に表現されておりました。

クロノゼラフが愛しのヴィルベルを呼ぶ時の「そなた」「愛しい小鳥」などの呼称にも、時代物っぽさ(ノスタルジーと言うのかな)を感じてきゅんとしました。

ヴィルベルの名前を他の人に呼ばせないため、「金糸雀(カナリヤ)の君」と呼ばせていた…なんてところからも、執着心・独占欲がダダ漏れ(元々隠す気もないのだけど)ですね。よき…

=========
欲を言えばここが…、というか、ん?私の捉えていたキャラの性格と違うな?と思ってしまった点が一つ。
一最後のSS(2人が魔帝国士官学校に通う学生だった頃の話)のヴィルベルが、いじめっ子に対して嘘泣きしてクロノゼラフを呼び寄せ、仕返しさせてほくほく笑う、というところ。

ヴィルベルって、私の中ではそういうやり方で(自分で反撃せずに、攻めをうまく利用する)あっかんべーするような印象ではなかったため、ちょっと違和感を感じてしまったのでした。

※+、個人的な地雷(妊娠)があったものの、それは私の趣向に合わないというだけで素敵なお話だと思ったため、評価要素には含んでいません☺︎

2

読みやすくて一気読み。小鳥小鳥小鳥小鳥小鳥小鳥小鳥。

予約して買ったのにやっと今日読みました。2段組だし戦闘機ものとのことだったので尻込みしてました。

もっと早く読めば良かった!
読みやすくてお話に夢中でさくさく読み終わりました。

宮緒さん、今回の執着はいつもと違う?
犬と飼い主じゃないし、なんか爽やかですらある!
クロノゼラフ、18年も…(泣)と思ってたら、あらら。

やっぱり宮緒流執着攻めだったかも。

最初からそうかな〜?とは思った伏線がやっぱりで。良かったね!!だったけど、最後を読むとやっぱり宮緒攻めだ。

だから受けの人権!!
確かにカイの苦しみは解決するかもしれないけど、それ以外の目的が自分の為じゃん!

とっても凝った良いお話でした。
私の小鳥小鳥小鳥小鳥小鳥小鳥小鳥小鳥。ワンコ攻めから新しい関係性が誕生したのかな?

2

私のオタク心がくすぐられました

凄く面白かったです!2段組の大ボリュームですが、ページを捲る手が止まらず夢中で一気読みしました。SNSでネタバレしないように担当者さまが頑張って考えた帯らしいと知り、読み終わった後になるほどと感心しました。読む前は???ですが読後に帯を読み返すと作品の特徴を上手く捉えていて、クスッとしてしまいました。

あらすじに戦闘機とありますが想像していた物と違っていて、私のオタク心を凄く刺激されてしまいました。もう、このシーンだけで妄想力を掻き立てられ大満足してしまいました。

そしてカイが戦闘機のイムドゥグドに乗ることにより何となく彼の正体が分かってしまうのですが、どうしてそうなったのかとか原因が後に判明するのですが、この辺りが凄く上手くて流石だと思いました。

更にクロノゼラフが宮緒先生の攻めらしくて、受けに一途で他に興味がないばかりか大量の精液を受けの体内に注ぎ込むのはいつもの事なんですが、今回はその量が18年分ってとこで吹いてしまいました。(安心して下さい。一気に出しては無いですよwww)

このクロノゼラフが魔神アシュタルトの再来と言われるほど魔力が強いので、18年分の精液で奇跡を起こしちゃってました。とにかくカイの正体が分かった後では溺愛でした。

個人的にこの作品の好きなところは悪い人物がそれなりに処罰されてるところです。思い切りが良くて凄くスッキリします。そして、クロノゼラフがカイと一緒にいる為に持てる力や権力を総動員するところでしょうか?周りが納得してるところにクロノゼラフの恐ろしさを感じました。www

173ページ下段の15行目なんですが、フレースヴェルグではなくて、カイの魔力を吸い上げたとあるのでイムドゥグドの機体だと思うのですがどうでしょうか?
敵機が取り囲んだのはイムドゥグドですよね?そこだけ気になりました。

こういう作品大好きです。ほのぼのとシリアスが上手く混雑してるし、宮緒先生の戦闘機もの良いですね!もっと読みたいです!

6

見える伏線と隠れた真実の交錯が見事です

今回は魔帝国第二皇子で上飛将と孤児の青年のお話です。

墜落した戦闘機にパイロット認識された受様が
攻様とともに隣国の侵攻を止め、新して未来を掴むまで。

ここラクリマ大陸の国は大民に君主も人間の国、
魔神を祖とする君主が人間を支配する魔国、
天使を祖とする君主が人間を治める聖国の
3つに分けられます。

太古の昔
大陸に降りた魔神や天使は人間と交わり
生まれた子供達は人間を凌駕する寿命と身体能力をもち
魔国や聖国と呼ばれる国を建国します。

天使は魔神は魔神を人を堕落させる悪しき者とした為
子孫は対立をし続けますが

時の経過により魔神の子も天使の末裔も血が薄れ
かつてのような圧倒的な力は失われて数を減らしていき
弱体化した彼らを廃する事で人間の国が増え続け
今では魔国は5つ、聖国は1国しか存在しません。

受様の暮らすアシュタル魔帝国は
魔獣の心臓とパイロットの魔力で操る戦闘機を創造して
他の魔国を席巻し、人間達の国にも恐れられています。

人間である受様は魔帝国軍基地にほど近い村にて
若夫婦に拾われて育った孤児でしたが

ネルガ戦闘機と対したアシュタル戦闘機が
受様が薪を拾っていた森に墜落した事で戦闘機に近づき
パイロット認識されて村のために交戦することになります。

受様はネルガの戦闘機を撃沈した為
国民の義務として軍に招聘されてしまいます。
軍に招聘された受様の未来とは!?

圧倒的な魔力で魔帝国に勝利を導く攻様と
人間の孤児ながら戦闘機にパイロット認定された受様の
バトルアクションファンタジーです♪

受様は基地の最高司令官で最高の戦闘機を駆り
戦神と呼ばれる第二皇子の麾下に入ることになります。
この皇子が今回の攻様です♪

攻様は側妃腹ですが強い魔力を持つ魔瞳持ち故に
皇后と皇太子には煙い存在であるために
孤独な立場にいました。

それでも攻様が我が小鳥と呼ぶ
伯爵家の魔瞳持ちの子息を傍近くに置いてから
攻様は少しづつ変わっていきますが

ある事件がきっかけで彼が亡くした事で
攻様は戦いの最前線に好んで立つようになるのです。

受様と攻様の小鳥に何かあるのは明らかですよね♪

受様の過去というか出生の秘密がどうやって明かされるのか
受様をパイロット認定した戦闘機はソレを知っているのか
魔帝国を狙う敵国の侵略をどう食い止めるのか

攻様を廃そうとする皇太子と攻様を狙い続ける皇太子妃
人間の国リベルの手を借り進攻するネルガの将軍
裏で糸を引く天使の末裔セラフィエル聖王

読者にも明らかな伏線を上手く利用しつつ
隠された真実と現状を上手く交差していく展開に
ハラハラ&ワクワク、たいへん楽しく読ませて頂きました。

読み進めていくうちに攻様の執着と大型ワンコ味が
強まっていくのも良かったです♡

5

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