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青春、友情、恋愛感情。関係しているけれど簡単に混ぜることができない要素を、マーブルに混ぜていったような物語です。
異性愛が普通とされる中で、「では同性愛は異常なのか?」という問い。そういうのもあるとわかってはいても、自分では認めづらい思春期の葛藤が描かれています。
青と碧が高校を卒業する時、碧はちょっとずるいです。青に「なんか俺に言うことない?」と問うことで、「卒業してもたまに会ってください」と言わせます。本当はなんて言ってほしかったのでしょうか。勇気を出したけれど出しきれない二人の、甘酸っぱいとはこういうことを言うのだろうなというやり取りが愛おしいです。
大学生になって、高校の時ほどの密度と濃度はないけれど「友達」付き合いを続ける二人。この年頃では当然の「彼女がいないのはおかしい」という風潮や、悪気なく紹介してくれようとする友人の存在によってギクシャクしてしまうのが切ないです。どっちも悪くないし、どっちも勇気が出ないけれど、そんな年頃なのだと思います。大多数と違うことを認めるのも勇気がいりますし、ずっと大事にしてきた友人との関わり方を変えることで、友情すらも壊れるのではという恐怖もあったでしょう。
二十歳になっての高校の同級生飲みというエピソードもすごくいいです。久しぶりの吉田との友達トークもいいですし、相変わらずの絶妙な後押しもいい。高校生、大学生と成長してきて、二十歳で飲酒もできる大人になったという明確な線引きがされているのもいいです。緩やかですが、確実に時を経ているのを優しく感じることができます。そしてその時もちょっとずるい碧ですが、喜んでしまう青とのやりとりがちょっぴり切なくて萌えます。
社会人になってからは2人とも月一の定時退勤、食事会が楽しみ、という付き合いに変化します。
その温度感を、碧の後輩の反応で表現しているのもいいです。高校、大学時代の友人、吉田とは違いますが、この後輩の女性は芯が通っていて正直でまっすぐで、碧にいいパスを出しています。
月一の食事会でも、やはりずるい碧。優位に立って、青からのアプローチを待ち続けています。初めて青が強い言葉を使うシーンは、すごくいいです。「碧くんと会えなくなるのは絶対やだ!なんでいつも試すようなことばっか言うの?」
今までたくさん青から気持ちをもらってきたことで、ようやく覚悟を決めた碧の、ちょっと遠回しな告白が素敵です。それを受けて、思わず「好き」と言っちゃう青はかわいいです。
両想いになった後も、やはり青に対してはちょっとずるい碧。でも確実に歩み寄っている様子が甘くてかわいくて、すごく萌えます。
両想いになってからの先も、ゆっくり丁寧に描いているのがすごくいいです。ずっとまっすぐ一直線な青に対し、いろんな悩みや苦しみを経て、けじめをつけてから先に進みたい碧。
飯田、ありさ、後輩女子、高校・大学・社会人のいろんな仲間たちに報告して、それぞれの形で応援されていることがわかるのも、情感豊かで素敵です。
ちょっと適当な吉田がずっといいやつで、まっすぐな性根なのがわかるし心地よいです。同性愛の香りがほんのりするだけの会話で、「きもいこと言うなよ」と吐いてしまう碧に対し、「自分の吐いた言葉で傷つくの自分じゃないの?本気じゃないなら言わないほうがいいよ」と真顔で平穏な言葉で伝えてくれます。吉田は積極的な応援はしませんが、まっとうな言動の友達は応援する、というスタンスです。ずっと気づいていてずっとそっと応援して、碧の恋が成就した後は大きな花束を贈った吉田がとてもいいです。出番は少ないですが、物語で最も魅力的な青年だったと思います。
ゲイカップルで同棲して、「何が悪いの、いいでしょ」と全方向フルオープンにするのではなく、一つずつ、一方向ずつ丁寧に大切に進めていく二人が素敵ですし、未来もきっとずっと素敵で幸せだろうと思いました。
一冊の中に物語やエピソードがとてもたくさん入っているのに、詰め込みすぎな感じも駆け足な感じもしない、すごく素敵な作品です。
とても綺麗な絵柄だけど。碧と友人たちとのやりとりや「赤ちゃん」「赤ちゃん」というのが、ちょっとウザったいなと思って読み始めたのですが。
読み進めていくうちに、チビ青赤ちゃんの愛らしさの破壊力にやられてしまい、逆に虜になってしまいました。言い古された言葉ですが、可愛いは正義ですね。
現実にはありえないような優しい人たちの中で育まれるファンタジー。だからといって批判ではなく、こんな清らかな世界があったらいいな、という素敵なお話でした。
とくに吉田、「こんないい奴ありえないw」と思ったら、スピンオフに続いたんですね。
BLというと、家族や学校の友達、職場の人々にゲイだということをとにかくバレないようにし、そしていかにして家族にカミングアウトをするかというのが長らく大きなテーマだったわけですが。
青と碧も、もちろん悩み、長い年月をかけたんだけど、学校も職場も周りの人がみないい人ばかりで、時代が変わったなという気がします。
絵がすっきりと読みやすく、またチビキャラになったときの青のバブみは抗いがたい愛らしさで、よいアクセントになっていました。
お休み前の読書におすすめ。
ろじ先生作品を読むのは「親友の「同棲して」に「うん」て言うまで」に次ぎ2作目です。この後もう1作読みます。
青のタマネギ赤ちゃんがかわいいです。見た目が赤ちゃんではなく、長身でシュッとしているところが好きです。成績がいいところもギャップでいい。
碧がクールで素直になれずそんな自分が嫌いで…というのもわかるし、でいて世話焼きなのが好きポイントです。
絵がくっきり見やすくてお上手で作風に合っていると思います。
全体的にセリフのキレがいいところがとても心地いい。
2人のやりとりはもちろん、特に飯田と碧のシーンがさくっと切れ味よく、かついい友だち関係だとわかって好きでした。
腐友おすすめ、初ろじ先生。
エロエロじゃないよ、と聞いていたので覚悟はしていたのですが、セッ描写無しだったかー!
初恋こじらせ組のピュアっピュアな恋愛ですしね、
(17歳から8年モダモダして25歳のふたり)
そんな生々しいのは腐女子の想像力でカバーということですねw
タマネギが嫌いで赤ちゃんっぽいwイケメン、青くん。
世話焼き陸上部、なかなかゲイであること、青に惹かれていることを受け入れられない碧くん。
主人公ふたりもさることながら、吉田や飯田といった友人勢も魅力的です!
