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表題作ホワイトライアー

陣ノ内大河
若手人気俳優,22歳
白石慧
美容師,28歳

その他の収録作品

  • Redcarpet(描き下ろし)

あらすじ

28歳、美容師として働く慧は、過去の恋愛のせいで人間不信ぎみ。
長らく本気の恋から遠ざかり”遊び相手<オトモダチ>”とその場の熱を分け合ってきた。

ある日、仕事で超人気俳優・大河を担当することに。
不愛想に見えた大河だったが、カットが終わると人懐っこく豹変して――?

「慧の匂い、落ち着く」
急に近づく距離感、熱っぽく呼ばれた名前。
流されるまま関係を持ってしまう。

これまでの”オトモダチ”とは違う大事そうに見つめる視線も触り方も、芝居だったとしたらタチが悪い。

そう思うのに、知ってしまった体温は簡単に手放せるものではなくて……

作品情報

作品名
ホワイトライアー
著者
芹澤知 
媒体
漫画(コミック)
出版社
オーバーラップ
レーベル
リキューレコミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784824006028
4.4

(557)

(350)

萌々

(128)

(56)

中立

(13)

趣味じゃない

(10)

レビュー数
52
得点
2443
評価数
557
平均
4.4 / 5
神率
62.8%

レビュー投稿数52

素直にも強欲にもなれない…ふたり

若手人気俳優,22歳陣ノ内大河✕美容師,28歳白石慧の再会ラブ。
ふたりのどちらも感情表現が分かり辛いかったようで突っ込みところが多いの感想もあり、完全に私なりの解釈になりますので、解釈違いはご理解を。

大河が初めての撮影でのヘアメイクが慧でした。
私はその時点で大河は一目惚れしていて「またね」のセリフは全て慧に向けたもので、初恋の気持ちだけを胸に慧の名刺をお守り代わりに、いつか何処かで会えたら、と思って俳優業をしていたと思います。

そこで再会の時がきたけど、若さ故の不安定さと、余裕な大人ぶって「おともだち」してたんだと。

慧は過去のダメンズほいほいの経験から臆病になっているようですが、どちらかと言うと、もうすぐ29歳と言っていたことから、大河はまだ若いので芸能人だし、これからの可能性を潰して欲しくなく足がすくんでいたのかな、と。

要はどちらも相手ことを想い過ぎて素直にも強欲にもなれず…欲しいものを欲しいと言えず。
だったと察しました。
大人ぶってしまった大河と大人が故に素直になれないこじれた慧。
ここらへんは私がもう貴腐人の年齢なのでどっちの気持ちも分かるよ、な読み解きです。

それぞれの行動が心理描写や感情描写がすっ飛ばされている部分が多く、読者に委ねるってところが多かったので、そこで評価が分かれてしまったのではないでしょうか。

最後の青ノ島のシーンは好きです。
大河が自分が形成された場所で、好きな景色があるから。
役じゃないホントの自分を見て欲しかっただけの気持ちは少年の時のままな、未熟な男子。
気持ちと行動がちぐはぐなのは若さ故だな、と思う。
切ない、両片思いが私は好きでしたよ!

0

1本の映画みたいでした。

読んだのは去年。レビューが良くて、買いました。1番記憶にあるのは、美容師の作品だから、髪の毛の作画やスタイルがとてもオシャレです。
ネタバレになりますが、俳優の黒髪の方の大河くん。ずっと、美容師の主人公に恋がれていて、執着しているところ。そこのすれ違いが、おねショタみ。いわゆる歳の差があって、最高でした。主人公が人間不信で⚫︎フレ扱いだったのが、さらによきです。あといたすシーンは、ドラマメインなため、少ないと感じましたが、情感をくすぐられる作品でした。爽やか。

1

読後の余韻がすごい

美容師と芸能人の恋、というBL作品では珍しくないカップリングです。
相手が芸能人だと知っていたパターンと、知らなかったパターンがありますが、今作の美容師は後者。
美容師の白石慧がお手当てがたくさんつくので時間外のお客を引き受けたところにやってきた、浮浪者のような風貌の芸能人、陣ノ内大河。
美容師という仕事に対する熱意は感じられない言動の慧ですが、腕も良く仕事もきちんとしていて、相手の様子、言動から気持ちと性格を考えて、いい匙加減で距離ととって関係を作っていく様子が、人としてとても好ましく感じます。
お客さんに誘われても普段だったらほいほい食事に付き合ったりしないのに、タイミングと気分があって付き合って、それから、またちょっと流されて体の関係を持ってしまいます。
この展開の流れ、加減が、とっても良くて、わくわくしました。
下手すると、安いAVの無理やりな導入になりそうなエピソードなのに、じわじわと2人の関係を縮めながら、縮まりすぎない程度でワンナイトラブに流れ込む様子がとてもドラマチックです。

お互い都合の良いセフレのような関係だけど、片方は根の深い執着があり、片方はほだされていった両片想い、恋愛が上手でない2人、というのにとても萌えました。

すれ違ってしまってからの、告白に至るエピソードはさらにドラマチックで華麗、情景も舞台もとてもきれいで、読み終えた後の余韻がすごいです。

何度も再読していますが、そのたびに、はあ~と幸せのため息をついてしまう作品です。

2

英語の「white lie」とは意味が違ったのがビックリ

表紙(パース)がずっとネックで読むのを躊躇していた本作。
やはりいまだにレビューが上がるのを目にしますし、大人気のようなので個人的にレビュワーさんに背中を押された形で読破。
中の絵柄は全ページ美麗で非常に満足です。

カメレオン俳優である攻めの態度が演技ではなく本当なのかを信じ切れない受け。
全体的にキレイなストーリー&描写の再会系BLで、内容的にも満足です。

<モヤった(?)点>
・「ホワイトライアー(white liar)」の元ネタである英語の white lie とは、たとえば儀礼的なお世辞や、誘われて行きたくない時に言う「その日は用事があるんだよね~」みたいな、「悪意のないウソ」という意味です。
つまり無意識ではなく意図的な行為で、~ liarなら「~ウソをつく人」。
タイトル回収いつ来るんだろう?とワクワクしていましたが、本作ではその本来の意味からはズレて「ウソと呼ぶにはあまりに○○」という意味で使われていてビックリしました。これ似てるようで全然違うので。
でもこの面白い手法に作者のオリジナリティーが感じられて良かったです。
・レストランで女性の本命が寝てる時に、両想いになれるよう その友達に協力を頼む描写が、なんかちょっと少女漫画すぎて萎えました。
もし熟睡してなかったら本人に聞こえる可能性もあるだろうに…(それとも、そうやってバレる展開も狙ってたのかな?)

<好きな展開&描写>
・翌朝二人が目覚めた後にもう一回やるやつ(x2回も!)
・玄関での別れ際に攻めからちゅーして受けが驚くやつ
・朝日を浴びながら騎乗位(作画が本当に美しい!)

<注意点>
女性がガッツリ絡んでくるうえ、彼女と友人なのにお泊りまでするエピソードが出てきます(でも彼女の片想いなので何も起こりません)

1

2人の笑顔の余韻が残る

 久々に芹澤先生の作品を読みましたが、やはり絵が本当に綺麗ですね。大河も慧も好みの見た目でした。芸能人というだけで遊んでいそうな、一般人なんか目に入らなそうなイメージを持ってしまいますが、元は皆一般人だったわけですし、芸能界の闇に染まらない人もいるでしょう。撮影に緊張していた子供が純粋な気持ちを抱えたまま成長したのが大河という男。いつも真っ直ぐに慧をとらえる目線で、序盤から慧に対して本気なんだなぁと分からせてくれました。恋愛に後ろ向きだった慧にとって、あの頃からずっと変わらない大河ほど安心できる人は現れないでしょう。綺麗にまとまりすぎていて少し物足りなさも感じましたが、2人にはこれからも穏やかな愛を交わしてほしいと思います。

2

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