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表題作小説仕立てのラブレター

相良藤吾
光彦幼馴染の会社員,28歳
黒田光彦
政治一家出身の大手企業の会社員,28歳

その他の収録作品

  • 恋文返信
  • あとがき

あらすじ

上司から見合いの打診があったと何気なく告げた週末の居酒屋で、突然親友の藤吾に告白された光彦。藤吾のことは大事だが、恋の相手として見たことはない。丁重に断るものの、ふたりの未来を想像してみてほしいと重ねて請われ、夢小説がよく当たると評判の小説家の従姉に、自分と藤吾の夢小説を依頼するが……? 包容力攻×生真面目受のミラクル・ロマンス。

作品情報

作品名
小説仕立てのラブレター
著者
海野幸 
イラスト
羽純ハナ 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784403525841
4.1

(56)

(25)

萌々

(16)

(13)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
16
得点
230
評価数
56
平均
4.1 / 5
神率
44.6%

レビュー投稿数16

小説の中に小説が

てっきりカプのどちらかが、相手に長い恋文を書くお話かと思っていましたら!
小説家の従姉妹がふたりのお話を書きそれに影響されまくってストーリーが展開していくという、
おもしろい設定でした。

最初は鈍感な光彦が小説を通して自身の気持ちに気づく、というものでしたが、後半では藤吾もずいぶん影響されていましたね。

周りの目を気にしまくりの堅物光彦が、持ち前の斜め上を進む気質を全開にして見事に変化、
長年想いを寄せてきた藤吾と末長く幸せに過ごしてもらいたいものです。

0

No Title

政治家の家に生まれて、家族に迷惑をかけないようにと生きてきた光彦に自分自身の人生を生きてほしいと願う藤吾の愛情が伝わってきてとても良かった。 自分自身の気持ちに鈍感な光彦だけど腹を決めたらめちゃくちゃかっこいいとこ…好きだよ… そして小説家の柚希ちゃんの書く物語がまたとんでもなく切なくほろ苦い展開もあり好きでした天才!! 後半は藤吾視点だったんだけど物語ラストの藤吾の提案がとっても素敵で感動したし、光彦の想いもとても良かった!小説家の従姉妹に2人の物語を書いてもらうって面白い設定だったなぁ

1

イタコ小説の通りにならなくてよかったですね

【・・・・・・お前に背中を向けられて、俺はどうやって幸せになればよかったんだ?(藤吾)】

エロス度★★★

おやおや、光彦の従姉妹が書いたイタコ小説が長い長い両片想いに終止符を打つキューピッドとなるのが面白いですね。

羽純ハナ先生が描く2人の体格・身長差も萌えちゃいます。

藤吾の想いが本当に一途で健気で、仮に光彦に想いを受け入れて貰えなくても親友として彼の人生に寄り添いたいとか・・・ドMかな?
光彦も最初から藤吾が特別だったのに自分の想いに無自覚な超鈍感っぷりがツボる。

家族や世間の目・評価を気にしていた光彦が男前に豹変したり、スイーツな名前に反して地雷多そうな展開にならなかった藤吾の幸せがたまらない。

1

イタコ小説すごい


片想い歴10年以上の男と友人が1人しかいないせいで恋がわからない男


政治家一家の次男・光彦(受け)は上司から勧められた見合い話を受けるという話を小学校からの親友・藤吾(攻め)に話します。すると、藤吾に流されて結婚するな、そして実は昔から好きだったと言われて驚きます。
持ち帰って考えてと言われた光彦は悩みに悩みんだ挙句、今ネットで話題になっている従姉妹の柚希が書くイタコ小説を書いてもらうことにするのです。
イタコ小説とは、依頼者を主人公にした小説で、小説に書かれたように行動すると恋がうまく行ったと今評判の小説なのです。
男性同士でうまく行くはずがないと告白を断った後どうなるかを小説に書いてもらった光彦でしたが‥

光彦は政治家一家に生まれていますが、家業は兄が継ぐので、光彦は完全に放置されています。それでも、政治活動に支障が出ないよう静かに暮らすことを強要される生活を生まれた時から続けています。
放置されることが寂しく、優秀であれば家族が自分を見てくれるのではないかと長年努力を続けてきて、結婚も家族のためにしようとしている状況に待ったをかけたのが藤吾でした。

今作ではイタコ小説がトリガーとなって話が進んでいきます。
これがよく出来ていて、本当に2人に憑依して未来を見てきたんではないか本気で思ったくらいです。
何度か話を作ってもらった光彦はそれを元に藤吾と話をし、頑なだった自分の殻を破り自分の気持ちに気づくことができるのです。

この作者様の受け様は変わった考え方や癖のあることが多いのに、今回は家族の愛に飢えてる比較的普通の人だなと思いながら読んでいましたが、後編で本領発揮。複雑怪奇な楽しい思考の持ち主でした。
クリスマスなんて一度も祝ったことかないのに、恋人ができたら当然のようにイベントに参入する光彦に笑える。いつもやってなかったから今回もやらないつもりだった藤吾に対して、言うに事欠いて情緒がないのか?だなんて、情緒がないのはお前だろーって笑ってしまいました。

後半の覚悟を決めた光彦は強かった。
観察に優れている柚希が読み間違えるほどに。
諦めきれないと言いながら直ぐに親友の座に戻ろうとしてしまう藤吾と今まで自覚してなかったくせに自覚した途端、家族を半ば脅迫してでも一緒にいようとする光彦という正反対な2人がとても楽しかったです。


1

儲けた気分。

雑誌掲載の受け様視点だけだと『萌2』なのですが、書き下ろしを読んだら俄然好きがマシマシ♡

受け様は名の知れた政治家の次男、光彦。
攻め様は、光彦の小学生からの幼なじみである藤吾。

社会人となってからも連絡を取り会っている2人。
光彦に見合い話が舞い込み、親や世間体を気にするばかりで、自分の幸せをまるで考えていない光彦の様子に、藤吾が「好きだ」と告白して、自分との未来を考えてみてほしい、と告げる。

びっくりして慌てた光彦が、従姉妹で小説家の柚希に自分達を主人公にしたイタコ小説を依頼すると。


柚希が書いたイタコ小説。
一途に光彦を思い続ける藤吾視点の切ないショートストーリーをいくつも読ませて貰って、本当に儲けた気持ちになりました(*´꒳`*)
絶対安心な溺愛ストーリーやラブコメも大好きですが、こんな切ないストーリーも好きですよ( *´艸`)

藤吾とは唯一無二の何より大事な”親友”だと思い込んでいた光彦が、イタコ小説を読むことで、2人の違う未来を想像して、自分の本当の気持ちに気付く。
石頭の光彦のそれからがよかった(≧▽≦)

で、書き下ろしは藤吾視点。
そういえば、光彦は藤吾の幸せばかり念頭に置いてたけど、藤吾は藤吾で光彦の幸せを一番に考えてたよなぁ、なんて思い至り、今度は藤吾頑張れ、と思ってたら。
いやはや、藤吾が一番大事だと気付いた光彦、最高でしたわ(*`ω´)b


1

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