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いや〜〜〜砂原糖子先生の作品って、なんでこうも胸にドーン!って刺さってくるんでしょう。。
15年ぐらい前の作品ですけど、全く色褪せていないのがすごい。
(LINEじゃなくメールでやりとりとか、出会い系アプリのない時代なので人の紹介で知り合うとか、そこはかとなく時代を感じる描写はありますが)
(以下内容に触れます)
軽いお遊びのような気持ちでゲイの多和田と会っているうち、本気で好きになってしまった攻めが痛い目を見る”攻めざまあ”ストーリーです。
私的には「ざまぁ」部分がもっともっと「ざまあ!」でも良かった…つまりもっと痛い目に遭っても良かったと思うんですが、そこは惚れた弱みなのかな。
高校時代大好きだった現親友の前で、不本意に当時の気持ちを暴かれたりしたら、私だったら殴った上に着信拒否、現代でいえばSNSブロックするぜっ、と思ったりしました。
泣きながら逃げ出した攻め(※自分が泣いていることに気付いていなかった描写、秀逸でした…!不本意ながらきゅんとしました。。)を必死で追いかけ、声をかける受けの姿を想像して胸が締め付けられましたね…
この攻めの新山が、自分でも自覚があるとのとおり性格が悪いんですよね。といっても性悪というわけではありませんが;
多和田に恋しちゃってるのに、わざと傷つけることを言ったり、からかってると捉えられてもおかしくないような、どうしようもない嘘をついたり。(←「恋人がいる人は、会えない間は自慰しない」ってやつです。それを信じ込んじゃうウブな多和田…!なんて健気で一途で可愛いんだ〜〜…!)
ノンケで見た目よくて女遊びもしていて売れっ子脚本家で。どうしても卑屈になってしまう多和田の気持ちに共感して、胃がキューっとなる場面がいくつもありました。
終盤、自分が本気であることをきちんと言葉にして伝える新山はやっぱり格好よくて多和田と一緒に私も赤面しそうでしたよ。。
多和田の返した「”愛してる”になる予定だよ」ってことばが素敵すぎて、ため息が出ました。
「恋のはなし」というタイトルも素晴らしいな、本当にこれはシンプルに「恋のはなし」だよな、と納得です。
ほぼ受け視点で書かれていますが、私にとってはこれは遊び人の攻めの”初めての本気の恋の話”でした✨
再読です。
初読時から何年も経っているというのに内容をはっきりと覚えているのは、やはりなんと言っても!攻めの性格に難があるものだったからでしょうね!
当時はそんなワードはまだなかったと記憶をしているのですが、今で言ういわゆる攻めざまあが楽しめる1作かと思います。
このキャラクターは好みがはっきりと分かれるだろうな。攻めてるなあ…!と思った記憶が蘇ります。
ゲイであることを引け目に思っている真面目な多和田と、そんな多和田に出会いをと男性を紹介する親友。
しかし、当日現れた人物は実は別人で…と、誤解と思い込みと嘘から始まる恋のはなしが両視点で描かれています。
受けの多和田は相手側の事情なんて分からないままなので、彼は自分と同じゲイなんだ!と勘違いしたままどんどんお話が進んでいくわけなのです。なんてこった。
先述の通り、ノンケの新山がまあ自分本位で最低なやつなんです。ちょっと足を出して引っ掛けてやりたくなる感じ。
一方の多和田は、恋愛に不慣れで初心なかわいらしさのある内向的で繊細な人だというのだからさあ大変!
嘘の出会いから始まった、性格も考え方も正反対の2人がどうなっていくのかが見どころかなと思います。
初めての恋にそわそわと落ち着かない多和田がすごくかわいいんです!29歳とは思えない素直さとかわいさ。
でもですね、読者は攻め視点も読めるわけですから、読んでいて多和田は本当にその男で大丈夫なの?となってしまう。
もう、あまりにもピュアすぎるので…
ただこの攻め視点がなかなかに効いていて面白い。
読み進めていく内に小気味良くなるかならないかは、攻めの新山のことを許容出来るか出来ないかで変わってくるかもしれません。
萌えた〜!とまではいきませんでしたが、私はこのクセのある攻めはそこまで憎めず、決して嫌いではなかったです。
恋愛における焦ったさともどかしさが楽しめる1冊でした。
いつの間にか続編が出ていたので、引き続きそちらでその後の2人を覗き見てみたいと思います。
いや~、これ好きでした!!評価しよう♪と思ってこちらにきたら、なんと”つづき”があるとは!そのままポチりました♪
内容を雑に言うと、美貌の拗らせDTと女性にだらしないプレイボーイ(死語?)が恋という化学反応のもとに再生していくというドラマで、まさにこれ、”恋のはなし”だよ!!ってハマりました。そんなわけで、個人的にはすんごい好きなのにアレですけど、正直”つづき”は意外でしたw
なぜ意外かというと、キャラクターのクセがかなり強いかな!という印象だったのです。ただ、彼らがなぜにそういうお人柄なのか?ということについても、流れのなかで自然に言及されていたので、それぞれの態度や愛情表現も私は納得できました。攻は性格悪いし、受は頑ななんですよねw 特にすけべのときの言葉攻めのえげつなさはw、事後に受が冷静になって”引く”気持ちがわかる気がするのですけど、それでも好きな気持ちを持て余す強気な甘えん坊感があってなんだか憎めません。そもそも、だまってもモテてたし今まで積極的に女性を求めたこともないんだろうというところが見えるからこそ、なおさら受に対する執着には萌えました。
一方の受は対処に困るとすぐ心のシャッター下ろす系の人で、今までの彼の経験から防衛過剰になるのはとてもわかるのですが、もっと気持ちを伝えよう、、と何度となくツッコミたくなりました。攻の執着と親友のフォローがなければ、きっと一生シャッター下ろしたまんまなんじゃないか、とすら思えます。ただ、もう攻に対する気持ちは完璧に一目惚れなので、後半に至るまでは切なさと不憫さが交互にきてしまいました。
攻はある意味恋愛DTだったのかなと後から思うのですが、自分の思うようにならない相手にたいしてイライラする気持ち、面倒くさい人だから、できるならもうバイバイしたいのに、どうしても手放したくないという強い執着を初めて感じた、出会いのときから頭から離れなくなったとか、じわじわと感情のかたちを意識していく過程が面白いなと思いました。
書き下ろしの”愛のはなし”で、すけべの時の自分の反応を面白がっているんじゃないか…と、まためんどくさいことを考える受に、”好きだからだよ!”ってキレ気味な攻めの態度がすんごい好きでした。”気持ちだけでいいなんてない、ちゃんと体も”という、とても健全な欲求を吐露する場面が最高でした。そして、締めの一言が素敵すぎ、高久先生のイラストもあいまって”神”以外の評価は考えられない、パンチのきいた名作でした。
攻めざまぁだと聞いて、電子がないので紙を購入したのですが……。
スッキリしない&これじゃない感が……。
受けの多和田は、孤独なんですね。
ゲイであることに罪悪感を抱き、バレないように息を潜め、ノンケの親友への片思いを密かに葬り、温かい普通の家庭に憧れるけれど自分は持てないと悟っている。
そんな多和田に親友が「ゲイの男」を紹介してくれることになったんだけど、当日現れた男は、別人の新山。
脚本家の新山は、次のドラマでゲイを出したらどうかと思いつき「ネタ」素材として多和田に接し始めます。
一方、生まれて初めて出会った同類を前に、隠さなくていい事にホッとし、少しずつ親近感を覚えていく多和田。
やがて多和田が「好きになってもいいんだ。この男を好きになっても許される」と思うシーン。
初めて生まれた安堵と喜びと。
切なすぎて、この一文だけで込み上げてくるもんがあります。
一方で、新山も興味本位で接していたのがいつしか本気になり…。
どうやって攻めざまぁになるのだろう?とワクワクしながら読んでいったのだけど。
真実を知って距離を置くことに決めた多和田の家に、新山が乗り込んでいくんですよ。
そこで多和田の秘密を親友の前で暴露して、最後っ屁のようなセリフをかます。
このやろぉぉぉ……!!
その言い草はなんなの……?!
さいてー!!さいてー!!
そして後半でも擦れ違った挙句、別れを切り出す。
その気はないのに、なにかあると「別れる!」「離婚する!」とか言うウザい女みたいで、受けを振り回すんじゃねー!!と思ってしまいました。
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密林で、新刊買いました。
初刊が2008年なのに、まだ新刊があるの?!と思って届いた作品の奥付を見たら2011年の第7刷のもので。
99%電子派で紙事情には超疎いこともあり、そんなに増版してるんだ!と驚きました。
続編もあるので、人気なんですね。
だけど、私には新山がなんかイマイチでした……
攻の新山くんが無理でした…。惚れてしまえばとーっても魅力的な男ってのは分かるんです。受の多和田さんがとても惹かれてしまうってのも分かるんですけど…
好きになれません。読んでてイライラしました。
「しゅみじゃない」の一言につきます。
文体とか構成とかそういう難しい事や、それこそストーリーの面白さなんかよりも「メインキャラにはまれない」という点がかなりのマイナスポイント。
ストーリーが面白かっただけに残念。
続編もあるのですね。今のところ読むつもりはないかな〰