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表題作人豹と猛獣使い

豹(黄)
獣人
江川蘭伍
サーカスの猛獣使い

同時収録作品人豹と猛獣使い(当て馬)

獣人(黒豹、黄の弟)
江川蘭伍
サーカスの猛獣使い

その他の収録作品

  • 描き下ろし漫画:旅路にて
  • カバー下:描き下ろしオマケ解説

あらすじ

時は戦前昭和初期、帝都の闇に怪しいケダモノが蠢く時代。
鞭を振るう麗しき猛獣使い江川蘭伍の登場で、サーカス曲馬団の興行は拍手喝采で盛り上がっていた。
そんな彼らのテントに突如現れた豹顔にマントの獣人・豹さん。
彼はサーカス終演後に団員達から性的虐待を受ける蘭伍を心配して、
用心棒を買って出て変装の名手としてサーカス団に席を置くことになる。
見た目に似合わず物怖じしない優しい獣人に蘭伍の心は次第に惹かれて
団員以上の感情をいだきはじめ遂には体を重ねてしまうが…

作品情報

作品名
人豹と猛獣使い
著者
沙槻 
媒体
漫画(コミック)
出版社
ジュネット
レーベル
ジュネットコミックス ピアスシリーズ
発売日
電子発売日
ISBN
9784910582306
3.4

(5)

(1)

萌々

(1)

(2)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
4
得点
16
評価数
5
平均
3.4 / 5
神率
20%

レビュー投稿数4

不満点はあるけど、良かった!受けも攻めもカッコいい!

事前に自らネタバレ食らいに行ったので、攻め以外にいろいろされるのを知っていたし、そもそも獣人BLに全く興味ないので買う予定なかったんですが、著作「怪人は探偵に堕とされる」が今までちるちるで既読にしてきたBL1200作品以上の中で堂々のMy一位だし、30%引きだったしでアッサリ陥落。
クーポンもあるんだもの、使っちゃうよね~(弱い

江戸川乱歩著作「人間豹」のパスティーシュ(≒オマージュ)である本作。
原作未読でしたが全くの無問題でした。
作画が相変わらず美麗。とにかく攻めが美しい。

攻めの発情期は特殊で、TNKは特殊構造を持つため、
「(受けの)体を傷つけたくない」
「発情期は自分の意思じゃない気がしてキライなんだ」
という旨の発言が読者としてはすごーーーく嬉しかったです。
この発言があったからこそ、読者として モブられも当て馬ゴー完も許せた(←何様?

相変わらず沙槻さんはTKBの描写がすっごいキレイですね。
そして私が特に好きなTKB関連描写があるのですが…:
「片手で一度に左右両方やる」
これ、今まで1200作品以上BL読んできましたが、初めて見ました(歓喜
やっぱり沙槻さん、すごいなぁ…(拝む

細っこい体の受けは全然好みじゃないんですが、沙槻さんならば話は別です。
そして受けから当て馬への逆襲キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
当て馬ザマァ展開は嬉しいけど、もうちょっと本命攻めの活躍も欲しかったな…

そしてこれは単話版の試し読みでもご確認いただけるのですが、明智せんせぇえええええ!(うるさい
イケメンすぎますぅううううう!(うるさい
若い頃ですねこれは…あぁあああめちゃくちゃカッコいい~~~(目頭を押さえて天を仰ぐ

てゆーか恩田博士ー!あんただったんかぃ!w
髪型がそっくりぃ~とか思っとったらあの作品のご本人だったとわ!w

<注意点>
・冒頭でモブ団員たちに触られまくる描写&中盤で当て馬にとことんヤられる描写あり(なので☆マイナス1)
・出産シーンはないですが、最後の最後でハガキによって受けの体に施された「妖術」の内容が明かされます

<巻末より>
・イケメン黒髪団員2人(ウェーブロン毛・ショート)がやけに存在感あると思ってたらやっぱり(おそらく長野と)平吉ですかー!
・受けの蘭伍という名前にずっと違和感があったのですが(あまりにも原作者名とのこじつけ感があって)、日独ハーフですか!
ググったところ、なんと Rango はゲルマン系の男性名で「戦士」を意味するそうです。納得…

評価数:5、レビュー数:4ってドユコトドユコト。
獣人お好きな方、こんな良作がここにありますよ!
攻め以外にちょっとされるのだけは耐性ある状態でお越しください。

2

人豹×調教師のサーカスえっち本

沙槻先生の本は宅配業者と縄師のスーパーどちゃシコ本『男の縛り方、教えます。』に次いで2冊目です。今作もどちゃシコ展開を期待して購入。

こちらは江戸川乱歩の作品のオマージュ?のようです。恥ずかしながらその辺りの文学作品を全く読んでいないのでどの辺りが江戸川乱歩なのかは全然わからず_(:3 」∠)_

人外と美しい猛獣使いの戯れをただただ楽しみました笑。

通常CPとは別に受ちゃんが攻くんの兄弟に蹂躙されるシーンがあるのでNTRが地雷な方にはおすすめできません。そこが問題なければぜひ読んでいただきたいです。

2

江戸川乱歩−陰惨=優しい豹人

沙槻先生の「江戸川乱歩」パスティーシュ作品の一作。
…ていうのは知らずに獣人さんの金色の瞳に魅入られて手に取ったんだけど、主人公の名前が「江川蘭伍」だもんね。
そして、本作は乱歩の「人間豹」という作品から着想を得たそうです。

時は戦前昭和初期。主人公・蘭伍はサーカスの猛獣使い。
終演後セクハラに遭っている所に突然現れた豹の獣人に助けられ、「豹さん」が蘭伍の用心棒兼サーカスの手伝いになって…
…と始まります。
豹さんの優しさを知るにつけ惹かれていく蘭伍。
そこはピアスレーベルですから、ほのかな片想いなどではなくガッツリHになるわけですが。
さて、豹さんには秘密があるようで…

豹さんが「親父」と呼ぶ博士。オヤジと言っても若い美形ですが。
彼が獣人を創り支配している?そして豹さんには危険な「弟」がいて…
…という展開に移っていくわけですが、この弟の黒豹獣人が怖い。
兄豹のものを何でも欲しがる。だから蘭伍も欲しがる。
蘭伍は弟の黒豹に思いっきり犯られ、その間豹さん本人は麻酔で動けなくさせられ。
しかし、蘭伍はヤられて壊れるような人物ではなかった!
ここが良かったですね〜。
カラダは快楽を追い、「心は屈しない!」と機をうかがう蘭伍です。

その後もパトロンに名乗り出る議員(博士の元恋人)や明智らしき人などの登場、そして戦争のキナ臭さから身を隠すために蘭伍と豹さんがどこかに消えてしまう…というラストまで。
非常に余韻がありますが、詰め込みすぎで消化不良なのが残念。
沙槻先生の江戸川乱歩シリーズ、他の作品も読んでみよう。

3

獣姦ではあるけど恋愛とは言いづらいような。

2020年に発売された読み切りアンソロジー「June ADULT2 人外特集」で、本作の第1話を読みました。
あの続きが描かれていたことを、今回コミックスになるまで知りませんでした。
昭和初期の帝都、サーカス団が舞台です。猛獣使いの少年と半人半獣(人豹)の流れ者のCP。
既読の第1話では、エッチな要素はありつつも純愛だったので、その路線だとばかり思っていたら、結構なエロ先行でした(笑)

受けの蘭伍(猛獣使い)が思っていたよりセックスしたがりで、豹の方が理性的。豹がお預けするからもっと欲しくなっていきます。
サーカスのテントで、団員が寝泊まりする狭いところで、声を抑えるでもなくAVまがいの言葉を叫んでやりまくるのはどうなんだろうと思ってしまいましたが、「おまえら」くらいしか抗議されず、公認の仲なのもおおらかな感じでした。
帝都から名古屋に移ったあたりで、豹の弟に蘭伍が連れ去られ、やられまくり、よがりまくりでして、私は何を読んでいるんだろうと我に返るなどしまして。豹が麻薬(あれ、麻薬?麻酔じゃない?)をうたれて檻に入れられている間のことなので、蘭吾がピンチに陥っている設定なのですが、それなのに蘭伍がいやだと言いながらも弟相手に気持ち良さそうだったりしているのがちょっと私の好みではなく、その後再会しても特段葛藤のようなものは一切描かれなかったりしているのもちょっと好みではなく、第1話が結構気に入っていただけに残念でした。
サーカス団のスターである蘭吾が拉致されていた間に不可抗力とはいえ迷惑をかけていたのに、二人があっさりサーカス団をやめていくのでちょっと驚きました。

半人半獣については詳しく語られていないので、どうしてそういう改造人間?を生み出しているのか(退化すると人間に戻るとか?)説明が欲しかったです。

目次の次のページに、作者による御挨拶、作品の裏話があります。レイアウト的には前に配置していますが、内容はあとがきでした。少しのネタバレもいやな方は先に読んでしまわないように御注意ください。

2

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