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高評価で気になっていたので1,2巻まとめて入手しましたー!
1巻の感想から。
いや~……面白いんだけど、とにかく疲れた…
というのが正直な感想です。
カラッとパキッとした受けの性格は好みの範疇だったのですが、なんせ龍に関する説明が多くて…何が何やら。
オリジナル設定の龍に関する言葉が飛び交い、それにまつわる歴史や由来のこと、そして「物語」というより、世界観や国や皇子に関する「説明」部分が大半を占めているような感覚に陥るほどしっかり描かれていました。
作者様が細かいところまで作り込まれているのがよく分かったのですが、もう後半息切れしちゃって。読んでいて、これは作品上絶対必要な説明なの…?と疑問までも。あと漢字が多い印象。
読み応えはかなりあるし、ハマったら最高に面白いという評価も納得できます。
期待していた分残念、どうやら私は付いていけなかったようです。
ラブ面も甘さは薄く、ちらほらと雰囲気はあるけど最後の最後にやっと…という感じでした。そもそも性格的に恋愛味が薄い受けですが、敬愛は分かるけど=恋愛になるのはちょっと不思議かなぁという気もしました。
攻めはかなり苦労性なので、受けの存在に救われていくのだろうなと思います。
初めての夜伽シーンも、もうそこまでで疲れちゃって身が入らなかった。作中で受けが散々なぜ手を出さない?掛かってこい的なこと言ってますが、こっちが焦らされた(上に疲れてしまった)
面白いんだけど、こだわりが強すぎるように感じるというか…
もう少し枝葉を軽くして欲しかったなぁという気がします。
なんという読み応え!!((((;゚Д゚)))))))
2巻発売のタイミングで一気読みしよっと思ってたけど、もっと早くに読んどけば良かった。中華ファンタジーの壮大なスケールに圧倒されました。
魅力的なキャラクターたち、緻密に練られたストーリー、ゆっくり育まれていくBL展開、どれもが素晴らしかったです。
ストーリー的にはシリアスな面も多いのですが、うまい具合に力を抜いて楽しめるコミカル要素もちょこちょこ入ってます。それがすんごい良い間合いで攻めてくるもんだから、ストーリーにどんどん入り込んでしまいました。
ガチガチに固められた難しめな話が続くと、多少気疲れもするけど、この作品は適度に緩めてくる会話のキャッチボールが楽しい楽しい(´∀`*) 物語の面白さだけじゃない、文章全体から滲み出る緊張と緩和の絶妙なバランス力に酔いしれました。
王族、皇位争い、守護龍…が絡む派手目なストーリーだけど、きめ細やかにアプローチする物語展開のお陰でこの世界観に没入。大胆に攻めるところは攻め、繊細に受けるところは受ける……見事でした。
脳筋の皇子・天音の豪胆な性格が周りを引っ掻き回し、裏のない素直な性格で皆を魅了していくキャラがとても素敵。こういう前向きなコは見ていて楽しいですね。応援したくなるワクワク感が、最高でした。
蒼月とのロマンスも、尻が未使用のフレーズ連発で大爆笑の嵐でしたし、何から何まで面白すぎでした。
そんなわけで、続刊を早くも読みたくて堪りません!
2人の恋愛も、2人を取り巻く状況も、どうなっていくのか楽しみです♪
すっっごく良かった!
龍が出てくる中華風ファンタジー。
独自の設定がちょっぴり難しいけど
(途中途中でしっかり説明あり)
表紙とめくってすぐの絵でもうテンション上がります。
笠井あゆみ先生、最高。
天音がもうとにかくかわいい。
儚げピュア系のかわいさじゃなくて、
腕っぷしが強くて脳筋で、素直すぎる言動に
思わずフフッとなります。
兄のような立場の元神官と武官のふたりが
主である天音に対して
歯に衣着せぬ物言いをするのもかなりツボ。
蒼月とのやりとり(特に初エッチまでの)も
楽しいです。
はー、なんか幸せ。な読後感です。
続編も出るみたいなので待ち遠しいです♡
生まれた国から命を狙われ、隣国まで逃れてきた皇子の悠華。
いまは名前を天音と変え、母国から一緒に逃れてきた元神官と武官の二人と兄弟設定で、庶民として過ごしている。
そんなある日、兄と設定している元神官の寿命のために高額な龍の骨が必要と知り、天音は第2皇子のもとへ男娼として側仕えさせてほしいと願い出に行こうとしたが、妖魔が出現。
第2皇子である蒼月に、力を放出させているところを目撃されてしまい、、、??
というお話。
蒼月が、噂通りのヤリ〇ンかと思いきや、まったくそんなことはなく、天音を大切にする真面目で優しい、思慮深い男なのがとても良かったです。
けれど、自己犠牲的なところがあって、最後天音に対して、欲しがっていた龍の骨を送ってくるシーンには、思わず、くぅぅう! と、その不器用さに歯がゆくなってしまいました。
でもこういう攻め、嫌いじゃない。
むしろ好きな部類。
そしてなにより、笠井先生の描かれる蒼月がかっこよいんですよねえ✧!
対して、受けの天音も脳筋(笑)という表現が作中出てきましたが、とにかく真っ直ぐで、思いやりのあるいい子でした。(あれ?? 攻めと同じようなことを書いている??)
龍の設定や蒼月一家の関係性など、説明の読み応えがたっぷりで、二人のLoveも最後まで致すまでが、焦らさず急がずで(天音は周囲に言われて焦ってた節もあったのかもしれないけど)、じっくりと読ませてくださいました。
最後まで気の抜けないお話ですが、読み終わったあとは謎の達成感を得られるお話なので、ぜひ皇子の確執などが絡んでくるファンタジー好きな方にはオススメの1冊です!
杉原先生、おかえりなさい!
先生の作品をまた読むことができてとってもうれしいです。
この文体が好きなんだよなあ。
中華風ファンタジーな世界観にプラスして龍要素と、なかなかに独自設定が多い印象だったのですけれど、特に問題なくするっと入り込めました。
というのも、これはきっと主役から脇を固める人々にいたるまでのキャラクター設定が良かったからなのではないかなと思うのです。
世界設定的には、正直なことを言えばやや盛りだくさんです。
でも、彼らの関係性や会話を楽しく追っているうちに自然と頭に入ってくるんですねえ。
中華風の名前の読みに苦手意識があったのですが、そちらに関しても問題なしでした。
中でも特に好みだったのは攻めと受けの2人。
どちらもがなんだか妙にツボにハマったと言いますか…
形がぴったりと合う対のなにかのような、終始テンポ良く繰り広げられる2人の会話のリズムが心地良くてとにかく楽しいのです。
もっと冷たそうな人なのかと思いきやかわいらしいところもあり、ふとした時にくだけた口調になる蒼月のギャップに変な気持ちになりましたし、天音のことを「きみ」呼びだったのも個人的に好きなポイントのひとつかな。
そして、天音の天然ものの大物感と嘘のない性格が最高に良かった!
かわいいやら頑張りや加減が気持ちが良いやらで、読んでいてどんどん愛着がわいてくるようでした。
いっぱいご飯を食べさせてあげたくなる受けでしたね。
恋愛面もとびきり甘いわけでもないはずなのです。
でもなぜかふわ〜っと甘く香ってくるのが面白い。
やっぱり会話のやりとりが微笑ましくて楽しかったからかな。
龍関係やサブキャラクターに関しては、少々まとまりが良くは見えない部分もあり、もう少しすっきりさせるかじっくり読みたかったなとこちらの評価になりました。
ですが、「もっと読みたいな」の状態で読み終えられる楽しい1冊だったと思います。
続きがあればすごくうれしいのですが…