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表題作SEX PISTOLS 1

斑目国政 斑類の重種の猫又
円谷ノリ夫 斑類でもレアな先祖返り

同時収録作品SEX PISTOLS 1

斑目米国 斑類の重種の蛟
藤原しろ 斑類の重種の犬神人

あらすじ

「俺がお前を孕ませる」
…ノリ夫は突然、普通の高校生から「斑類」に目覚めてしまった! そして出会ったのは傲慢きわまりない野獣系の男・斑目国政。出会ったその日にガンシャされ…。動物の魂を持って生まれてくる「斑類」って一体なんなの!?
男なのに子供が生める!? 繁殖を志すサイエンス・ラブ・フィクション!

作品情報

作品名
SEX PISTOLS 1
著者
寿たらこ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
ビブロス
レーベル
スーパービーボーイコミックス
シリーズ
SEX PISTOLS
発売日
ISBN
9784835215440
4.2

(109)

(54)

萌々

(31)

(18)

中立

(4)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
24
得点
452
評価数
109
平均
4.2 / 5
神率
49.5%

レビュー投稿数24

まずは4巻までイッキ読みを

この連休に何となく再読して、寿たらこさんってやっぱすげーなと。
個人的には、昨今の妊娠・出産BLの隆盛でそれらの元祖作品的立ち位置でばかり紹介されるのが、アイコンとしては分かりやすくはあるものの何となく惜しい気がしてならないです。
この作品の唯一無二感、もっともっと強調しないと勿体無い気が。
一言で言うなら「寿たらこさんの頭の中、底知れない。」
ラブコメだと思って気軽に読んでいるうちに気付いたら思考と混沌のたらこワールドにすっかり飲み込まれていた、みたいなそんな底知れなさが潜んでいる怪作じゃないでしょうか。

ということで、
まずは最初の【気軽に読めるラブコメ】部分にあたる1〜4巻のイッキ読みが個人的にはオススメ。
メインカプの区切りが4巻目で一旦つくので物は試しに読んでみるならちょうどいい部分ですし、ここまではファンタジーといっても左京亜也さんのクロネコシリーズみたいなノリのファンタジー度合いなので誰でも読みやすいと思います。
登場人物がどんどん増えていくのがちょっとこんがらがるぐらいかな。

ヒトが「人類」と「斑類」に分類されている世界のお話。

1巻は、メインカプの話(国政×ノリ夫)と、国政のお兄ちゃんの話(米国×しろ)の二本立て。
あとまで読み進めていくと後々気になる点もあることに気付くのですが、この巻自体は本当に完全にラブコメで、よもやこの先の広がりを誰が予測出来ようかといった感じ。

私はぶっちゃけメインカプよりお兄ちゃんが好きでして♡
なんなら「変温キャラ萌え」という新しい萌えの扉をこのお兄ちゃんによって開かれましたよね(〃ω〃)
蛇とワニの子ってことで、人間なんだけど変温動物なんです。体温が下がっちゃう。
体温が下がっちゃったら誰かにあっためてもらわないといけない。
なにその萌える設定…!
でもってこれはBLですから、最初はそこら辺の女の子達にあっためてもらっているんだけど足りなくて、本当に身も心もあたためてくれるのは・・・となるわけです。
なにその萌える設定…!

私の萌えが今まさにピークに達しようかといったところで、2巻へ続きます。


メモ
#1,2 国政×ノリ夫
#3,4,5 米国×しろ

1

セクピス、第1巻

2004年に始まるこの「SEX PISTOLS」、今をときめくオメガバースよりもこんな以前から、繁殖・男性の妊娠(しかも女体化は無し)という世界観を打ち出した作品だと言えると思います。
設定は「斑類(まだらるい)」。
人類(猿人)とは別の哺乳類や爬虫類からヒトに進化した人間。猿人には斑類は判別できない。
…という前提がありまして、主人公のノリ夫くん(高校1年)が、事故った後に猿人の血に隠れていた斑類の血が現れて、今まで見えなかった斑類が見えるようになってしまった、というはじまり。
ノリ夫は「猫又」の先祖返り、というレアなプレミアちゃんだった…!
そんなノリ夫を手に入れようとするのは、超絶オレ様の斑目国政(まだらめくにまさ)・ジャガーな男(高校3年)です。
DTで普通の恋愛に憧れるノリ夫が、想像を絶する斑類のヤるのヤらないのの世界に放り込まれて、という騒動の物語。
1巻ではもう1組のCPが出てきます。
それは国政の兄、斑目米国(よねくに)と、クラスメイトの学級委員長・藤原(高校3年)。
米国は極度の女好きなので、藤原は心で想うだけ。
でもこの2人、なんかあるよ〜、という所で続く。
米国は蛇、爬虫類の男のようですよ。寒さに極度に弱い、人肌を必要とする男。つまりエロ担当?
こちらの2人も要チェック!

3

即行で全巻大人買いしてしまいました!

まだ商業誌の漫画を殆ど知らない頃からSEX PISTOLSのタイトルだけはなんとなく知っていました。
購入する前にSEX PISTOLSの世界観や斑類とは…という説明を見て、設定が難しそうだな…と不安でしたが、読み始めると止まりませんでした!

はじめは主人公のノリ夫と国政のお話で、面白いし、世界観もすんなり頭に入りましたし、ですが、1巻の途中から始まる委員長(しろ)と男嫌いな米国の話がせつなかったです!!いつ読み返しても泣きます。

1巻以降は続々と色々な人物が出てきます。
ファンタジーが大丈夫な方、男性妊娠が大丈夫な方、ありきたりでは物足りない方に
すごくすごくオススメしたい作品です。

3

好きなカップルを見つければもっと面白い

寿たらこ先生のライフワーク的な作品になっている本作ですが、きちんと本筋の話(国政とノリ夫)の合間に繰り広げられる「同性異性関わらず妊娠が可能な斑類」たちの恋愛模様です。
BL作品なのでメインはもちろん男×男ですが、攻の国政の家庭はかなり複雑で、異父・異母兄弟がたくさんいることや、国政たち斑目兄弟の母親同士のお話(GL!)も後の巻に収録されているので、BL作品としてはかなり異色な方かな?と思います。
まだまだ先が長そうな作品ですが、完結しないでほしいなと思える作品です。
この作品には様々なカップルが(ゴールまでの距離は紆余曲折長短あれど)幸せになる物語です。
誰かお気に入りのカップルを見つけられるともっといいかなと思います。

他の方も言及していますが、最近人気の「オメガバース」に近い設定かと思います。
各種族には優劣があり、それが邪魔をしてしまう話もありますので、普通のオメガバースじゃ飽きてしまったなあという方にもおすすめします。

2

斑類に惚れる

1巻はもう10年以上前の作品になるのですね(遠い目)。

寿たらこさんは「SEX PISTOLS」以前から好きな漫画家さんです(それこそデビュー作から全部読んだ)。他の漫画家さんではありえないほど作風に合わせて画風が自在に变化するのが特徴の一つで、数年違う年に描かれた作品を読み比べると「本当に同じ人が描いたもの?」と思うぐらい。物語は一話読み切り or 長くても一冊だけの作品が多く、コメディがメインでエロは濃い目かつ表現が直截的なので、代表作がパッと思い浮かばない漫画家さんでもありました。けれど不思議なことに(?)、どの作品も構成・絵ともしっかりしていて、不安定さを感じたことが一度もありませんでした。

前置きが長くなりましたが、そんな彼女の待望の代表作がこの「SEX PISTOLS」です。ここ数年でメジャーなジャンルになった「男性も妊娠できる」「獣の血を引く人間」という設定の発祥はこの作品じゃないかなーと密かに思っています(違ったらすいません)。

「斑類」という特殊な人類が存在する世界で繰り広げられる、多種多様なカップル達の物語です。特に1~2巻は、まだ「斑類」の深淵部分が出てこないのでBL的に非常に分かりやすい萌えがギュウギュウに詰まっていて、力一杯オススメしたい作品になっています。巻数が進むにつれ小難しい物語になっていくのですが、2巻まで読むとすっかり「斑類」の世界に魅了されて続きが気になってしまうこと請合です。

…うーん。9巻はいつ出るのかな(遠い目)。

3

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