電子限定かきおろし付
ドキドキハラハラな上巻ラストでしたが、下巻は二人が10分で話し合え!と言われたシーンが一番印象的でした。涼介を守るために「一般人」との熱愛情報を流して引退をしようとする小島さんに対して、二人が一緒にいれる道を選ぼうとする涼介。
涙を流しながら気持ちをぶつける涼介の表情…胸にくるものがありました。
彼らの出した答えから……5年の月日が経ちます。40代に突入した小島さんと今では売れっ子になった涼介の様子。最後にえちシーンあるものの、物語がブツン、ブツンと途切れる感じに思えてしまったのが少し残念ではありました。
社長さんは相変わらず年齢不詳で年をとりません笑笑
電子白塗り
人気・実力ともトップの俳優・小島と、俳優になる事を夢見る運のない駆け出し役者・涼介。
涼介が小島の付き人兼俳優になるところから、二人の関係は始まりますが、実は小島は以前から涼介を知っていて、得体の知れない涼介への興味の正体を知りたくて、涼介を自身の付き人にしたのでした。
・・・とだけ書くと、なんだか小島が執着ストーカー気質のヤバいやつみたいな感じに受け止められそうですが・・・
執着ストーカー気質のヤバいやつです(笑)
自身の生家の家柄により、子どもの頃から何に対しても興味が薄く、他者への興味も抱いた事のなかった小島が、唯一執着を見せた相手が涼介でした。
とにかく涼介が大切で、何よりも失いたくない存在で、自分を犠牲にしても守りたい。
俳優としての涼介の才能も見抜いていて、涼介を売れる俳優にするべく、知識や人脈を惜しみなく与えてくれます。
涼介に対する愛が何よりも深く、小島の行動の全ては涼介のためなんですよね。
涼介はごく普通の優しく明るい青年で、一般家庭育ちなので金銭感覚も狂ってないし、俳優として売れ始めてからも天狗にならず、良識も失わない稀有な存在。
ぱっと見頼りない感じがするし、流されやすそうな気もするんですが、ときに現れる芸能界ならではの誘惑にも毒されず、意外とブレない芯を持っている人です。
涼介はずっと小島に憧れ続けているけれど、小島にとっても涼介は唯一無二で、お互い魂レベルで求め合っているんだなーというのが端々から伝わってくる内容でした。
小島が攻め様として完璧過ぎかなーとちょっと思いつつも、面白くてキュンとなるポイントも満載の作品です。
最終巻では世間へのカムアウトや生家との確執も描かれ、どうなっちゃうのー!?と思いきや、大団円のハッピーエンド。
圧倒的攻め様・溺愛・ハピエン好きな方に特にオススメな一作でした♪
上巻でピンチな状況で終わっいたので下巻でどうなるんだろうと思いましたが、完璧雅人様が慌てふためくということはなく、毅然とした対応をすぐ決めたところは男前だなと思いました。涼介の与り知らぬところで勝手に1人で決めたことはカップルとしてよろしくなかったけれど、自分と相手のいろんな方面への熱量を秤にかけて決めようとしてしまうことは誰にでもあり得ることですよね。そんな雅人の前に立ち塞がり、自分にとって何が本当に大切なのかを堂々と伝えた涼介もすごくかっこよかったです。大人に見える雅人の心を揺さぶるほど、声色や表情から真摯な気持ちが伝わったんだなぁと。俳優業の描写はほぼないままでしたが、芸能界を生き抜く同性カップルというテーマがメインと考えれば、満足できる内容だったとも思います。
ついに先生の「アクマと契約 シリーズ」が完結しました。BL作品がこれだけ長期間にわたって読者に愛され続け、無事に完結まで辿り着けたことに、ファンとして本当にうれしいです。
完結巻では、芸能界引退の危機という大きな試練が待ち受けていました。一時はどうなってしまうのかとハラハラし、手に汗握る展開に心臓がバクバクしていました。
でも、最終的には結婚、そしてこれからも二人のストーリーが続くという予感。
最高の形で物語が締めくくられ、読後は幸せな気持ちに包まれました。
完結、本当におめでとうございます。そして、長い間素晴らしい作品を届けてくださり、ありがとうございました。先生の次回作も楽しみにしています!
下巻は、尺足りないんじゃないの?!!
と思うほど、濃い内容でした。
というかね。
絶対、涼介の身にまたなにか起こるんじゃないかと思っていて、またそれは小島も思ってたわけで。
だからこその、あの究極の決断を下したわけで、、、
ですが、お表紙のハッピーウェディング的なふたりが存在しているので、どんなに不穏な展開が訪れようと、最後の最後はハッピーで終わるんだ!
と、自分に言い聞かせて読み進めまして、、、
そんな下巻は、、
涼介がMBBのメインキャストに合格。
ですが、
小島家のお家騒動は相変わらずだし、そのせいで小島をターゲットにした顔は伏せてあるけれど涼介とのキス動画が流出しちゃって真夜中の出来事だったのに大騒ぎだし、だからこその涼介とはしばらく逢えなくなるという現実からの、とある重大な決断を下した小島だったり、、、
偶然小島の緊急記者会見があることを、海外へ行く前に目にしてしまった涼介。
当然、黙っているわけはなく、、、
だからこその、その後記者会見前に乗り込んできた涼介とのやり取りは、涼介らしい迫り方と言いますか。
ここまで読んできた読者であれば、やっぱりそうなるよね?!!
でもさ、小島の心配も分かるよ。
だってさ、いつだって小島のせいで、涼介の未来を壊しかねないんだしね、、
と。
ですが、あの直球プロポーズを前にしたら、ふたりの出した結論は間違ってなかったなあ、、
というか、ふたりらしいなあと胸に熱いモノが込み上げてきました。
で、あれから五年の月日が経ち、、、
まさかの涼介がめっっちゃ背が高くなってることにびっくりしつつ!(世界で活躍しているのは既定路線だと思っていたので、そこは驚くというよりは、納得)
家を継いでいたアラフォー小島が渋くてカッコイイのはもちろん、俳優業の活動休止から、昂や澤の機が熟すのを待ってふたりにその立場を返した小島が大人の男としてかっこよすぎたし、
あまりにもドラマティックすぎるエンディングの余韻と、過去二作が走馬灯のように脳内に流れてきて、
ふたりとも永遠であれ!!
と、胸に十字を刻んだまりあげはでした。
あのプロポーズと、会見、、めちゃ痺れたなあ、、♡
六年ぶりの続編を描いてくださったハル先生には、感謝しかないです。