裏路地日向

何気ないやりとりから伝わるもの

単行本未収録作品を同人誌化、そして電子配信して下さり大変ありがたいです。
先生の絵と作品が好きでして、全作読破したいです（まだ途中）。
本作もとてもよかった。
一見ぶっきらぼうないい男が片思いしていたり、大好きな感情が漏れ出るさまが大好きでして。
新場がまさにそのタイプで好みど真ん中でした。
ファミレスでケイトに好きだと言っちゃうシーンがめちゃくちゃかわいい。
キスくらいは…と食い気味にしちゃうところは激萌えでした。
借金を返すまでは付き合えないと筋を通すところも好きですし、でいてケイトを好きな気持ちは隠せないのが最高です。

ケイトがさみしいことを自覚するシーンは刺さりますね。
あっけらかんとして普段は忘れているのに…と伝わる繊細な心理描写がお上手で好きです。
ケイトは無自覚にさみしかったから新場をこっそり追いかけたのか〜と感じ取れる。

2人のやりとりが全部よくて何気ないセリフなのに気持ちがわかるのがたまりません。

タイトルも味わい深いですね。
借金があったり家族がいない裏路地のような場所でも日があたるんだよ…というあたたかいメッセージのようです。

もう1編のお話もよかったです。