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温度差の激しいカップル
ダメ元で告白したらあっさりと付き合うことになった社会人2年目の淳史(受け)。
たまたま恋人枠が空いていたから付き合うことになっただけのため恋人になった綾瀬(攻め)から好かれている実感はないまま早一年。
一年以上もったことがないという綾瀬なのでいつ別れようと言われるかとどきどきしています。
そんなとき、淳史の職場に中途採用の年上の後輩(湯沢)ができます。湯沢に教わることも多く急速に親しくなり、反対に綾瀬とはすれ違いが続きます。
綾瀬が私にとっての地雷男すぎてで読み進めるのをどうしようかと思いました。
温度差のあるカップルなので、矢印は淳史から綾瀬からしかありません。(途中から変わっていっていたとしても見かけ上は)
週末には綾瀬の家に行くけど、淳史が遊びにきても綾瀬は仕事をしたりスイミングに行ったりとセックスする以外は好きなことしてる。淳史はその間掃除したりご飯作ったりストック作ったり映画見たりやはり好きなようにしていて、通い妻かよって感じ。
すれ違いと言っても、今まで綾瀬に合わせていたのが、仕事関係で合わせることが難しくなったってだけ、あくまでも合わせてるのは淳史。
追いかけるのに疲れて身を引いてその存在の大きさに遅まきながら気づいてザマァの後元サヤっていう話を前読んだなーと思いながら読んでました。
それよりは大分マシだったけど、それでもなんでこの人が好きなんだろうと思わないではいられません。
二人が幸せだからいいのかな。
恋人らしいこと何にもしてない。
デートもすることなくて、外出するのは食事だけって恋人なのに寂しすぎる。
誕生日プレゼントは本人望んだとはいえ料理グッズだし。
それを綾瀬の部屋に置くならそれはプレゼントじゃないと思うんだけど。
せめて、それとは別に淳史のためのものも買うとかなんかないのって、どうにもこうにも読んでてネガティブな方向に向いてしまいます。
色々あって、ちゃんと綾瀬が意識して二人で生きていくって流れになったのは良かったと思います。ちゃんと淳史のためのプレゼントも用意できるようになったし。
片方だけの献身では絶対いつか破綻する。
綾瀬が淳史と別れたくなくて勇気を振り絞った時は、あの時恋愛初心者の淳史がどれだけ頑張ったかわかってほんとよかった。
とはいえ、私はこんな男嫌だなー
二人の矢印が同じくらいになってやっとスタート地点に立ちました。
二人の相性は良いようなのでこれから二人で幸せになって欲しいですね。
とはいえ、もっと酷い人間がいたので。
あの時咄嗟に綾瀬を頼り、綾瀬がちゃんとそれに応えられて良かった。あれがなかったら絶許だった。
お話の流れは面白かったけど、綾瀬がもう少し恋人としてちゃんとしてたら良かったんだけど。
すれ違いも常に受け身の綾瀬が動けば防げたことだし。
高評価の中、ネガティブなことばかり書いてしまいました。
安西先生の「別れる理由」が好きで、読み始めました。
まさかこんな特徴もない自分と、爆イケ綾瀬が付き合えるとは思っていなかった淳史。
いきなりホテルに誘われても、憧れの人といることができると舞い上がってしまう淳史。
淳史のこの気持ちがよくわかる。
綾瀬に面倒だと思われたくない、ほんとに付き合ってるのか確認してしまう気持ち、共感しながら読んだ。
ところが、綾瀬ターンに入ると、実は綾瀬も淳史のことが好きなんだとわかってその不器用さにビックリ。
淳史の匂いが好きな綾瀬。素直で、かわいい淳史に惹かれていたことがわかる。
綾瀬は向けられる好意を受け止めるだけで、常に受け身。
不器用、喧嘩を避けて、のらりくらりと、これまでの恋人たちと付き合ってきた。
それだけ気持ちが入った恋愛をしてこなかった。
でも淳史に対して、やっとやっとこれまで付き合ってきた人たちとは違うと気がつく。
そこからの綾瀬の猛攻がよかったです!
安西リカ先生の作品7冊目です(数えてみた)
ディアプラスさんからは31冊目だそうです!
いつも優しい気持ちになれる作品をありがとうございます
羽純ハナ先生のイラストも素敵です!かきたてられる~~~
攻めサマが爆イケ。どこに行っても必ず視線を集めるのはすごいですね。
しかもバイ。受けちゃんの悩みも倍ですw
告白初日→初めてと知っててヤッてもすぐ解散
よく今までそれでやってこれたね?という残念な攻めサマ。
淳史が続いたのは、初めての恋愛でよくわからなかったから?そして今までの子たちと違って自信がないから..?と読めてしまうのがちょっと切ないです。
綾瀬の顔以外どこがよかったのかな、と思っていたのですが
湯沢が言い寄ってきた時に気づくのです
口先だけでなく、綾瀬がちゃんと淳史と真摯にむきあっていたことに。
この感覚のおかげで、拒絶反応で身を守れたのがすごく良かったです。ワーッてなりました(語彙皆無)
そして綾瀬視点になり、それまでぼんやりしてた彼の輪郭がしっかりと見えてきます。
見た目と生い立ち故に自分から動かないようになった綾瀬。
何もしなくても食べ物にありつけていたから自分から狩りにいく武器も言語も要らなかったのね⋯。
綾瀬が自分からいかないと!と本能的に気づき
これが恋なんだ!とわかるシーンが爆萌えポイント。
ヘレンケラーみたいな。ウォーターーーー!みたいな。
非常階段一気駆け上り、あな愛しや恋愛童貞の目覚め‥!
「翻訳できない世界の言葉」この本とても好きだったのでまたワーッてなりました(二度目)
そこからは言葉足らずなのがとても可愛い攻め様に読めて。
見た目派手だけど中はフツー、そこが淳史とも好相性なのがわかります。会話も微笑ましい。
淳史のかけがえのなさに気づけて本当によかったです。
幸せにしてやっておくんなまし。
めっちゃ萌えた!とかではないけど、ディアプラスの安西さんらしい作品だなぁと思いました。
攻めの綾瀬は「恋人はいればなにかと便利だけど、いなくても別段困らない」と思ってる男なんですね。
外見派手で男女問わずモテるから去るもの追わずで、「自分勝手でいつもうまくいかなくなるけど、それで無理ってなったらそれまで」なんてことを、平気で恋人の淳史(受け)にのたまっちゃう。
淳史が玉砕覚悟の言い逃げのつもりで告白したら「先週、彼女と別れちゃったからつきあう」とOKし、初デートは「とりあえずホテル行く?」と。で、やることやったらさっさと解散。
こう書くと、ノンデリカシーの最低クソ野郎そのものなんだけど、なんか読んでると不思議とさほどクソ野郎感はないんですよね。
恋愛に重きをおかないゆるーい脱力系というんでしょうか、飄々としてるやつなんだなーと。
それに浮気はしないし(「浮気はめんどい」からという理由なのが、これまたなんとも……だけど)淳史を粗末に扱ってるわけでもなく優しいし、二人で一緒にいるときは淳史のことを「くー」なんて呼んでて普通の恋人そのものって感じなので。
そう、側から見れば「普通の恋人同士」に見えるけど、淳史は「綾瀬に恋人がたまたまいない時期だったから付き合ってもらえただけで、こんな平凡な自分はいつ綾瀬に捨てられるか」という不安を抱えつつのお付き合いなわけです。
ギブアンドテイクじゃなくて、淳史はひたすらギブのみだけだけ。(こんなに尽くしてあげてるのに!みたいな押し付けがましさは皆無)
いつ自分が飽きられるのか、彼の前に新しい人が現れたらこのポジはおしまいだ…と思いながらの日々。
綾瀬のことがよくわからないし、近くにいるのに遠い……といった感じ。
だもんで途中で登場する「湯沢」はマメだし、こういう人のほうがいいわ!と私は思ってしまった(ちょろい)んですけど、罠だったわ!
ぎゃふん。
(だってさー、初デートで「とりあえずホテルでやることやったらさっさと解散男」はやだよねー。)
後半は、攻め視点!ありがたやー!
前半のノンデリカシー言動の答え合わせもできますし、恋愛に無頓着だった綾瀬が、何かを自覚し、目覚め……という過程が丁寧に描かれています。
恋人同士なのに、なんだか片思いみたいに不安になっちゃう気持ちがすごくリアルで、読んでて共感しちゃいました。
淳史が迷ったり戸惑ったりするところにハラハラするけど、綾瀬の一途で優しいところや二人の日常のやり取りに思わずほっこり。
小さなすれ違いやちょっとした誤解もあってドキドキするけど、甘さと切なさがちょうどいいバランスで軽く楽しめました。
読んでると恋愛って楽しいだけじゃなく、ちょっと不安や悩みもあるんだなって感じます。最後は温かい気持ちになれて、恋のドキドキ感や優しさをゆったり味わえる一冊でした。
