amazonの電子書籍版です
いやぁ、色んなネタが入りまくってますが、それそのものは地雷では無いんだけど、ちょっと物語が全く入ってこず(苦笑)
色んなプレイに対してへぇ、そうなのかー、とは思うものの、萌どころを掴めないままラストに至った感じでした。
そもそもの雅彦との関係も嫌々そういう関係だったと誤解してたけど、好きだったのかな??
九堂は廉に思い入れがあったようだけど、その表現があれなのかぁ。
うーん。。
いやーぶっ飛びます。
これBLじゃないだろー極道小説だろーってくらいの容赦のなさ、えげつなさ、ていうか、痛いから!!色んな意味で!!
全編男臭い内容とコッテコテの関西弁にしびれる…自分を「わい」ていうBL初めて見たよ…間違いなく男が恐れ、そして惚れる九堂のアニキにメロメロです。土下座したくなる、本物の鬼畜。鬼。間違いない。
廉も勝気で負けてないんだけど、しかしほんとに九堂の相手は命がけって感じ。
これを読んだらもう他のヤクザものなんか鼻で笑っちゃうくらい甘いね…これぞ極道。きれいごとなんか一切ないあまりにもリアルな世界。強烈すぎる。
この話、続編が二つあるんでそちらも続けて読むといいです。が、さらにエスカレートしています。心のご準備を…
いつも1週間かけてゆっくり小説を読むのが日常的スタイルだったのに、この本に関してはそのスタイルが保てなかった…
自分でも驚くぐらいあっとゆーまに読み終わってしまって、内容は濃いのに物足りなさを感じてしまった……笑
もう、大好きです、この本!!!!
今までたくさんこーゆう系なBL作品を読んできたつもりだったけど、この本は凄かった…!
「そこまでするの!?!?」って何回思った事か……。火鉢当てたり…ヒルで獣姦?したり…。想像するだけでも「うわわわわわっ」てなりました。
九堂が廉に一途…(いや、狂気)過ぎる所はバッチグーで最高に萌えました!やっぱり、一途は最高ですね!!
「ムカデ」も最初は至って普通だななんて思ってたら、後半から結末までが怒濤過ぎて…。結末はほんとに怖かったです…。文章から恐怖って感じるもんかと思いましたわ…!
でも、まあ、話は怖かったですけど、構成もしっかりしててエロも変態的に良かったんで凄く満足してます!!
いや~…びっくりしました。。
何にって・・・今まで結構な数のBL作品読んできたつもりでしたが、ここまで突き抜けてるというか、完全にイッてしまっているというか、あらゆる意味で度肝を抜いてくれた作品は初めて。
攻めさまの愛情表現(受けさまの身体から出たものなんでも喜んで食べちゃいます)や、受けさまの思考回路が、すでに私の理解の範囲を軽々突き抜けてます。が、あまりにも軽々突き抜けすぎて逆に読めちゃいました。
にょろにょろ虫攻めとか、受けさま1人対組員50人とか・・・読者を試すかのような怒涛な展開(笑)
唖然としているうちにますますトンデモ展開になっていき、混乱しながらも攻めさまと受けさまの堂々とブレない主張を読んでるうちに、最後には2人を応援している自分がいました。
これって続編もあるんですよね。これでやりきってないの!?これ以上どうエスカレートできるっていうの!?という好奇心が抑えきれないので、近日中に手に入れて読んでみようと思います。
なお、獣シリーズのほかに、『ムカデ』という短編も入っているのですが、これも秀逸です。グロが苦手な人は絶対に無理だと思いますが、攻めの受けへの執着のあまりの転落っぷりがすごい。
『梔子島に罪は咲く』でも思ったのですが、綺月先生は、濃密で退廃的な空気感を漂わせる筆力がすごい。グロい描写ってだけでなく、そういう空気感に何度か息苦しくなりました。
確かにグロい。万人向けではない。でも、私は読んでよかった。気に入りました。
なんだか、一つの到達点を見たような気がします。
初見はかなり前、その後ヤクザの登場する話はいろいろと読んだけどここまで衝撃的なものは多分、他にはない。
ジャンル分けするなら、「マニアック・異色作・過激・ハードコア」とかになるんだろうな。
BL作家さんでここまで過激なものを書ける人がいたんだと驚くくらい仁侠色が濃いです。
そのためBLに乙女らしい萌えを求める方にはあまりオススメできない内容。「悪食」と思われる方には一見の価値あり。
内容はあらすじどおりまんまなストーリー。暴走族のヘッドだった廉が、自分よりも獣じみた狂気的な男・九堂にさらわれ身も心も雁字搦めに絡み取られていく話です。
全部は書けませんが、シバキあり、虫攻めあり(蛭!?)、失禁飲みありとBLにあらざる行為が目白押しです。
うげ~な場面多々ありなので注意が必要。
お前を殺して臓器を食べたい発言に凍りつく廉。恐怖と快感は、紙一重ってことでしょうか。
そのうち九堂の狂気に取り込まれていく廉ですが、既にありえない自体に遭遇している身としてはこれから起こることも「毒を食らわば皿まで」の領域。
最後のほうで行われる儀式なぞもう笑ってしまうしかない。
あと2冊ある続き、読んでないけどこの調子でまだやるんでしょうね。とりあえず死ぬまでに一度は読んでおこうかなと変にタメてるシリーズです。
ところで、この作品の九堂をものすご~く常識人にしてソフトにした感じのキャラが同作者の「負けてたまるか~白薔薇のキス~」の矢坂じゃないかと勝手に思っています。
ちなみに同収録作の「ムカデ」。これもヤバイです。
普通そう、どこにでもいそうな一般の人が見せる異常な執着愛。恋人がストーカー化したり残酷な殺人を犯す事件を連想させます。
もう一つの狂気の愛が、あえて獣と同じ本に収録するあたり作者によって示されていると感じました。