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読んだのは随分前なんですが、
もう大好きで何度も読んでるシリーズ。
麻々原先生の素敵な絵は去ることながら、
原作の小説を思わせる、独特の語り口がまた
親切な説明はないんですけど、
ちょっと可笑しな物語りの気分を盛り上げてくれます〜
一番好きな場面は、なんと言っても
茅島氏が、好きな人にアプローチをするやり方を実践すべく、
庭師の家に突然訪ねて告白するところから
始まる一連のやりとり❤︎
何度も見ちゃう…庭師もカッコいいし
碌に話したこともない館の若い主人から
迫られて慌てるところも楽しい。
茅島氏のウブ全開の、でも飾らない告白に
参っちゃうとこは、こっちもくすぐったい❤︎
2人のラブストーリーだけど、
茅島氏の魅力に振り回される回ですね。
育ちの良さからくる真っさらで
世の中を俯瞰したところがあるかと思えば
欲すれば全てを手に入れられるくらいの貴人が
どこまでも一途に庭師を恋する姿が
誰よりも素直で可愛い❤︎
振り回されながらも、茅島氏に本気になっていく庭師と、育ちの違いからくる解釈違いで
すれ違いながらも大人の恋の階段を一歩ずつ上がっていく茅島氏❤︎なんだか愛おしくなってしまいます。
全3巻でラストまで完璧なんですけど、
やっぱりもっと読んでみたいくらい
本当に楽しいお話です❤︎
原作もコミックも何年も積んでてやっと読みました。
庭師(名前ないんだっけ?)と当主の恋。
駆け足気味に感じましたが、庭師と一緒の時のうっすら嬉しそうにする茅島氏がとっても可愛くて良かったです。
無気力無表情無関心な茅島氏がなぜ庭師を好きになったのか?
傲慢なのはどっちか?
茅島氏の素直さ気取らなさひたむきさがこの作品の大きな魅力なのではないかな。
ちゃんと気持ちを偽らず言葉にして。初めてを庭師に捧げて。体を作り変えられていって。
庭師ももう茅島氏を愛してしまったようですね。
続編のタイトルから悲しい予感がないので、茅島氏は傷ついたりしないのかな?とホッとします。
資産家である澄人の性格がこの作品最大の魅力かなと思いました。落ち着いていて、淡々と話す、喜怒哀楽の感情表現が控えめな青年。両親がそういう人達だったんでしょうか。めちゃくちゃ世間離れしているというわけでもなく、かといって一般人からは程遠い。どこまで世俗的なのかは本人のみぞ知る、というミステリアスな彼。擦れてないからこそ、恋愛でも駆け引きなしで素直に積極的に迫ってくる。そういうところに庭師の攻めが惹かれる、そのきっかけが素敵だなと。澄人の言動1つひとつがもどかしくて可愛げがあり、続きが楽しみになりました。
血筋の良い資産家の御曹司が、両親を亡くした後、広大な屋敷で犬(ラルマニノフ)と使用人に囲まれて、一人で暮らしている。美貌の御曹司は、性格も素直で、すれていない。ただ感情の表し方が、子供のように下手。
よく手入れされた庭が、広すぎて、豊かさよりも、寂寥感が濃く漂う。
こんなに綺麗な所にたった一人で、喜び合ったり、語り合う相手が居ない毎日を送っていたら、魅力的なゲイの庭師と恋に落ちてもおかしくない。
この庭師さんは謎深い人、大学の法科卒業で、庭師に就職・・??
淡々とした描写から、御曹司は深い孤独を抱えているんだなー、単調な毎日が寂しくてたまらないんだろうなー、ということが伝わってきます。
澄人さんが、意地らしくてかわいそうになってしまった1巻でした。
庭師の彼と英国にガーデニング見学の旅に出る所までで、次巻に続きます。
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犬目線から見た、澄人さんたちの様子を描いた短編小説が巻末についてます。
ラルマニノフは、ボルゾイ。この犬は、仔馬ほどの大きさになる気位が高い大型犬。近所にボルゾイを飼っている人が居ましたけど、胃捻転を起こしやすい犬種で、食後に突然亡くなってしまったそう。飼育が難しい犬種です。
上流階級に属する人間と庭師、身分違いの恋と聞いて、うっかり”チャタレイ夫人の恋人”を思い出しちゃう年代ですが、友人に勧められて平成最後の夏!初めて読みました。本作が長い間多くのBLファンに愛読されている理由がなんとなくわかったような気がします。
クラシカルで上品なムードが全体を貫いていて世界観が素敵です。綺麗なものしか読みたくないんです、という気分にぴったり。現実を忘れて、お紅茶を飲みながら、この端正な茅島ワールドに浸りたいです。(でも合体するときは結構ワイルド…ギャップ萌え)
自分の魅力にも孤独にも無自覚だった茅島氏が、情熱的で優しい庭師(名前ないんですね…)と出会って恋をして人生を知る、大切な人を通じて広がる世界の素晴らしさを茅島氏と一緒に堪能できる気がしました。