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表題作茅島氏の優雅な生活 3

庭師「彼」
やんごとなき御方「茅島澄人」

その他の収録作品

  • 彼と浴衣と線香花火
  • すれ違い
  • Anniversary
  • おともだち
  • 茅島氏の誘惑と熱情

あらすじ

帰省する庭師の青年についてきた茅島氏は、初めて普通の民家に寝泊まりすることに!? 人気シリーズ、待望の文庫化第3弾!!
(出版社より)

作品情報

作品名
茅島氏の優雅な生活 3
著者
遠野春日 
イラスト
日高ショーコ 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
シリーズ
茅島氏の優雅な生活
発売日
ISBN
9784344816862
4.3

(70)

(39)

萌々

(20)

(9)

中立

(0)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
12
得点
302
評価数
70
平均
4.3 / 5
神率
55.7%

レビュー投稿数12

可愛い可愛い茅島氏

最終巻です。
すでに深まっている茅島澄人氏と庭師の彼の関係ですが、本作では彼が茅島氏との今後についても思いを馳せたり、家族にもいずれ紹介しようと考える過程が描かれ2人の関係が確固たるものになっていく展開でした。

"彼"の実家に着いて行ってしまった茅島氏のエピソードが1番好きでした。
離れとは言えど、家族のいる実家でも愛し合ってしまう2人に複雑な思いはしましたがw
まあその後もっと所構わず致すので、そこでつまってる場合じゃないのですがね…笑
2人で手持ち花火をするくだりがほのぼのとしていて、貴族な茅島氏の日常の良いアクセントになっていたように思います。

相変わらず凡人には理解不能な茅島氏の思考、行動ですが確かな事はただ一つ。
"彼の事を死ぬほど愛している"
という事。
ただ愛のために生きている茅島氏なんですね。
大抵の事柄については達観しているというか、大して動揺したりすることもないけれど"彼"についてだけは狼狽え、不安になったり、ちょっと慎もうかなどと考えちゃう茅島氏が可愛かったです。
末永くお熱い2人であって欲しいです。

1

此処が彼の原点・Ⅲ

茅島氏フィナーレ、2009年刊、初版は2002巻のリーフノベルズより。
ようやく全3巻読み終えました。

でも最終巻に読んでいる自分の熱量が少し冷めてしまったかな。
既に2巻までのうちに一般人の庭師×高貴な生まれの資産家といった身分差は覆す事はできないのは解っていても、周囲に暖かく見守られての恋愛関係だからね。
ここへきて衝撃を食らう程の事件が起こっても逆に困るけれど。
まぁこの3巻では好きになる事にのめり込んでしまってのすれ違いがあって、多少の波はあったけれども。

あと、最終巻で評価がダウンしてしまったのは、人形のような美貌の主治医・聖司が絡んでくる短編にピンとこなくて煙にまかれた感じがしたのもある。
確か彼は別作品で他の人とくっついたんだよね?
1巻のエピソードだけでは入り込めないってのもあるが、どうもスピンオフのほうは自分の趣味に合わなそうで読むのに躊躇するなぁ…

まぁ茅島氏はこれからも遠野さんの他作品に気紛れに顔を出すだろうから、名残惜しさが薄いのは幸いかも知れない。
何故か彼は色々な物語に不意に登場しても年を取っている気配がなく、年齢不詳のイメージになっていく不思議さがある。

2

永遠に読み続けていたかった…

今回も嬉々として読み進めましたが、終わりに近付く度寂しい気持ちでいっぱいになり…読み終えた今は幸せでもあり切なくもあります。

もっともーーっと続いてほしい作品…と今頃言うのもアレですけど。

どんな内容であれ庭師の彼と茅島氏…二人が出てくるなら全て最高と思えるシリーズでした。
挿絵も全て素敵でお話の空気にぴったり。何度ガン見したことか(笑)

いつまでも大事に本棚に置いておきたいシリーズです。
出会えて良かった!

2

すれ違いもまた可愛い

茅島氏シリーズ3作目、完結編です。

今回は茅島氏と庭師の彼の間にすれ違いが生じてしまい
どうなることかと気をもみました。
二人とも言葉足らずですね(笑)

これまでは茅島氏が彼の元カレに嫉妬したり、
彼の気持ちに自信が持てなかったりしていましたが、
今回は彼が茅島氏と往診にくる先生に嫉妬する場面が見れます。
彼の大胆な行動にドキドキです。

茅島氏の大胆で予想のつかない行動やら彼の言葉責めやら
読んでいてほっこり笑える作品でした。
面白かったです。

3

神キャラだったと最後に気付いた

小説、コミック全て通して 神 でした。
多分、いつまでも「ああ、あれね、懐かしいわ」と思うシリーズになること間違いなし。
そしてこの茅島様。BLという分野において、独立したキャラとして
ずっと覚えている、他に類をみない、神キャラ。
彼の人生が、今後も庭師と共に、様々な彩りに満たされていくことを願います。

ショーコ先生の挿絵のお話を少し。
カラー口絵は、花火のシーンでした。
それから実家でいたしているところと、茅島邸のお庭で二人座っているところが
個人的には神絵。
コミック版で神絵だわ と思った最後の二人並んで歩くシーンは、なし。
ちょっと残念。まああれは見開きだから出来た技だろうしな・・・

かたやお話。
彼と浴衣と線香花火、すれ違い、Anniversaryはコミックで
描かれていた通りで、本当に感動。
すれ違いの最後のところで、庭師が深く深く
茅島様を大切にしよう、愛してると認識されるところは
何回読んでもじんわりじんわーり感動です。
ただの文字列なのに、意味があって、人を幸せな気分にしてくれるなんで、
やっぱり小説って素敵と感じます。

おともだち、茅島氏の誘惑と熱情は、コミックにはなかったです。
おともだちは、コミックでは姿を見せなかった
キレイなお医者さん(聖司)との交流の様子。
緑色の瞳をしているそうで、キレイなものに目がない茅島様、
本気でお友達になってほしかったご様子。
もちろんお医者さんも茅島様にすぐに陥落、
いいお友達になりそうでした。

二人ともキレイから、並んでるのをみて庭師は
少々複雑な気持ちのようでしたが(笑)

茅島氏の誘惑と熱情は文庫化にあたっての書下ろしのようでした。
茅島様のお知り合いのところへ、庭師と二人でお出かけになられた後のお話。
帰り道、庭にまでヤキモチ焼く茅島様に、庭師陥落、
車の中でイタシテおられます。だめじゃん(笑)

あーあ、終わっちゃった。寂しい。
もしこれから読まれる方、万が一おられましたら、
個人的にはコミックから読まれることをお勧めしたいな。
コミックで概要把握、小説でより詳細把握 となるかなと思うので。

何かの機会にまたお目にかかりたいです、茅島様。

4

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