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「ミステリー作家串田蓼生の考察」がすごく良くて、「ミステリー作家串田寥生の見解」を読み始めたところ、超美人な内野とやらが早々に登場。
どう見ても脇役じゃないので調べたところ、こちらの作品の受けだったことが判明したので読んでみましたが……。
うーむ……。
なんというか、出てくる登場人物がみんな強烈すぎて疑問符だらけ。
そういえば、あらすじの「「恋人なら抱かせろ」と貪るようなキスをしてきて!?」という点で、なんか嫌な予感がして見送ったのに、すっかり忘れてポチってしまった私のアホー!!
「ミステリー作家串田蓼生の考察」はこちらのスピンオフだけど、本作をもし初めに読んでたら買わなかっただろうな…。
なんというかとにかく攻めの婚約者さん(女性)が気の毒すぎましたね。
一切の非がないし。
可哀想すぎる。
一方的に婚約破棄され、婚約者(攻め)に受けとの濡れ場を見せつけられるだなんて、自分だったらマジで絶望しかないわ。
被害者でしかない。
それと妹の初音には、終始イライラさせられました。
めちゃくちゃウザくて自殺未遂(死ぬ気はゼロ)するくだりとか、そんなに死にたきゃ死ねば?と思ってしまうほど……。
そして攻め。
思考回路が犯罪者というか、根が優しい人があんな事思いつく??
おまけにネチっこいSな濡れ場(複数回)には正直食傷気味。
ああいういたぶる系が好きじゃないので、ページを早送りで読んでました。
私は長年片思いしてて初合体時には夢みたいとか泣いちゃうような攻めが大好物なんで、初合体時にあんなにドS全開で責めるノリが辛くて……。
こいつの思考回路どーなってんだろ…と思ったら、後から実は辛かった、もう無理……とかほざいてましたが、いやいやちんこギンギンで二回戦突入してましたよね‥‥??
いくら長年の思いの末の合体とはいえ、割と素質あると思うんですよ??本当に無理な人なら、ちんこ勃たないと思うんで……。
三行感想
> ヘタレ攻め
> マゾ受け
> 脇キャラが濃ゆい
普通に感想
これは、過去のトラウマで妹のワガママを拒否れない受けが、妹を誘拐され「妹を返してほしければ学生時代にフッた攻めの婚約を妨害しろ」と言われる話です。
意味が分からないんですけど、まぁなんやかんや受けは攻めに嘘の告白をして婚約破棄させ、その後も惰性で攻めとの関係を続けます。
攻めには恋愛感情の無かった受けですが、攻めのSMちっくなプレイにハマってしまい……そっから攻めと別れたり妹と修羅場ったりしてなんやかんや脇キャラの助けもあって攻めと結ばれます。
個人的にはよく分からない話でした。
個人的に面白かったところ
とある人物が結構なことをやらかして目的を達成するのに、途中から「なんか思ってたんと違う…」って言ってリタイア宣言したのは笑いました。
まさかの◯◯の不一致が原因で…だと……?みたいな衝撃を受けました。ギャグならたまに見かけますが、シリアス系の話では珍しいと思います。
ここまで色々周りを巻き込んでお前……みたいな驚きで、つい最後まで読んでしまいました。
まとめ
サスペンス展開みたいなものがあると聞いて読みましたが、過度に期待し過ぎました。
ちょっとシリアスな執着攻めが読みたいな〜って軽い気持ちで読んだ方はオチを楽しめると思うんですが、「ゾッとする話が読みたい!」「サスペンスどんとこい!」みたいな方は肩透かしを喰らうと思います。
「ミステリー作家串田蓼生の考察」を購入したところ、本書「眠る劣情」のスピンオフだ、という事を知り、まずはこちらから、と読ませていただきました。
しかし。どこに串田が出てくんのよ〜と焦る。
「串田蓼生」はペンネームで、この「眠る劣情」では本名の久緒、としての登場なんですね。で、当然脇役です。終盤までほとんど意味のあるような登場はありません。
ではメインストーリーはどうなのか。
妹が誘拐され、警察にも言えず犯人の言いなりになって、高校時代からの友人章文と肉体関係を持つことになってしまう晶。章文の方も結婚寸前の女性がいたのにあっさり別れて、晶を嬲るように抱く。晶は言葉で責められ、ビニールテープで縛られて、強烈に感じている自分の性癖に気付く…妹初音は怪我もなく戻ってはきたが、元からあった晶への執着が激しくなり、晶は章文との先の見えない関係と家庭内の重苦しさに押しつぶされていく。
そこで久緒の登場なんですね。晶から事件の概要を説明され、犯人を推理する。その真相は?
推理モノとしてならば。うん、犯人に意外性もあって良かったです。
BLとしてならば。エロシーン描写も高階佑さんのイラストも美しくて良かったです。(ソフトではありますが、SM系が地雷の方は注意。)
真実の判明後章文と行き違いがあり、晶は久緒に誘われて伊豆のリゾートホテルへ。そこでイロイロありまして…その後章文との気持ちが通じ合っての甘々のHシーンがかなり良かったです。
ラストシーン、からくり人形のラムネのエピソードが、ある種のどんでん返し的な趣きがあり、ハッピーエンドの中にもギョッとするスパイスになっていると思いました。
考えてみると、登場人物みんなとんでもない人達ですよ。
晶。かくれマゾ。かくれ死にたがり。
章文。執着、粘着、思考回路がトンでる。なんでこーなる?
初音。ヤバイの一言。
久緒。天然。晶とヤっちゃう気持ちがあったんですか?色々とフリーダムなヒト。
うーん…サスペンスというより、印象としてはサイコホラーでした。
謎解きや推理の部分についてはタイトルと表紙絵から想像がつくので意外性は感じませんでしたが、どう着地するのかなーと気になって読み進めたので、章文の本性が少しずつ明らかになっていくのがちょっと爽快ではありました。
この先、晶は幸せになれるのだろうか…とちょっと心配な気もしますが、章文に魅入られる前の状態も決して幸せではなかったと思うので、良かったのかもしれません。ドロドロした雰囲気の中、串田の存在が清涼剤のようで印象的でした。
このお話に出てくる久雄事串本のお話を読みまして、
あぁ〜串本どんな感じだったっけな?と、再読しました。
もうすべてのカラクリも解った上で読んだんですけど、
あんまり覚えてなかったのもあったり、
実はこんな態度してたんだーがあったりで、
全部解ってても楽しめました。
初めて読んだ時はまったく真犯人がまったく解ってなくて、
さすがに妹は怪しいなーとは思ってたんですけど、
最後の種明かしの所はびっくりしたのを覚えてます。
解って読んだ今は、うーん、もう少し引っ張れたんじゃないかなーなんて、一読者は欲深く思いましたが。
まぁ、でもどんな始まりにせよ、晶が振られちゃう所は胸が痛いですねー。
他をあたってくれって、おい!
でもまぁ最後はハッピーエンドに終わるので、
まぁいいんですけど。
でも一読者として、病院のシーンがこのお話の中で一番好きなシーンでした。
いやぁ、とにもかくにも章文は最低な奴ですね。
晶が好きなのは解るけど、どーしてこういうやり方しか出来ないのか。
結局、真正面からぶつかれない訳でしょう。
愛に対してだってやり過ぎ!
愛が可哀想過ぎました。
後、晶は縛られて酷い言葉を受けて性にやっと身を委ねられるって、うーん…確かに楽だよなー
どんな恥ずかしい事だって責任転嫁出来ちゃうんだからっとつい思っちゃいました。
でも最後の赤いセロファンのラムネを捨てた事で何かが変わりそう。
セックスも、私生活も。
なんか晶が好きだったんですよね。
なんか身近にいそう。
もう考えるのが鬱陶しくて、そこまで生にガツガツしてない人。
仲良くなるタイプではないけど、ただ解る所がなんかある。
彼の今後が見たいし、久雄事串田とも合いそうなので、
串田〜シリーズでその後の晶が見れないかなーと期待しちゃうキャラでした。
さてはて、当初の目的だった久雄事串本、
このお話ではのんきなおっさんレベルですね〜。
こういう人と仲良くなりたいわーのキャラでした。
後、イラストも良かったです。
表紙が綺麗で好きでした。
最近思いますが、そんなに絵に左右されないって思ってたんですが、
やっぱり小説でも絵は大事ですね。
キャラに対する印象が変わります。
今回も、もしイラストがあんまり自分の好みじゃなかったら、
この作品に対する評価も変わったかなーと思いました。