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表題作恋する遺伝子~嘘と誤解は恋のせい~

六車騎一,23歳,劇団・シベリアブリザードの劇団員
朝来野尚,24歳,著名な劇作家を父に持つ公務員

同時収録作品本音と妄想は恋のせい 完全版

和久井仁,26歳,サラリーマン・結哉の恋人
嵯峨結哉,20歳,大学2年生・和久井の恋人

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

高額謝礼の一万円につられ、精子を提供しに向かったザザ・バース・ラボラトリー。そこで尊敬する人気劇作家(故人)の受精卵が廃棄される危機に出くわした騎一は、男前に「俺が産む」と名乗り出て!? 

作品情報

作品名
恋する遺伝子~嘘と誤解は恋のせい~
著者
小林典雅 
イラスト
小椋ムク 
媒体
小説
出版社
白泉社
レーベル
花丸文庫
シリーズ
嘘と誤解は恋のせい
発売日
ISBN
9784592876397
3.3

(104)

(20)

萌々

(28)

(35)

中立

(11)

趣味じゃない

(10)

レビュー数
33
得点
328
評価数
104
平均
3.3 / 5
神率
19.2%

レビュー投稿数33

えええ!

コミカルなお話がメインかと思っていたら、ぶっ飛びでこういうストーリーなんだ!
と思いながら読み進めていたんですが。
精子バンクに一万円で登録する(本当のところ、相場ってどのくらいなんでしょうね)バイトに研究所に行ったキイチ。
そこで出会った有名監督の子息。


ん?
そうなるの?!

と、皆さんが書かれているように、ネタバレなしの方が良いです。
で。本題は、和久井CPのその後です!

これがメインで良かったんじゃ…くらいに彼らのバカップルぶりに、というか和久井の壊れっぷりが良かったです。

0

うーん。。。

1作目が比較的楽しく読めたのですが2作目のこちらは残念ながらノリについていけませんでした。
むしろ1作目でなんとかついていけたが2作目で限界をむかえたのかもしれません。
3作目も購入していますがなかなか読めずにいます。
他の方のレビューは高いのでツボにはまる方は多いのかな?
小林典雅先生はわたし的に大当たりとハズレがハッキリしている作家さんなので今回は残念でした。
少し時間を置いて再挑戦してみたいと思います。

1

ワケあって受胎というパワーワード

オメガバースでもファンタジーでもなく、現代設定の男性が妊娠をする。
こちらの作品が発売された約10年前当時としては、かなり珍しい…いや、かなりイロモノな設定だったかと記憶しています。
時代は変わったなあなんて思いながら再読。

「ワケがあって、実は、受胎したんだ、俺」
そんな言葉を放つのは、前作で珍妙な2人をくっつけるきっかけとなった、珍妙なアンケートの製作者であり、これまた強烈かつ珍妙なキャラクターだった先輩の騎一。
受けではなく、今作の攻めである彼が代理母ならぬ代理父として妊娠をするという、奇抜かつとんでも設定なのですが、これがなぜかするっと読めてしまうんだなあ。
故人となった父と継母が、不妊治療の末に遺した受精卵をどうするのか?
そんなデリケートな問題に直面する中で「なら俺が産む」と、嵐のように飛び込んで来た珍獣・騎一に、今作の受けである尚も読者も翻弄されてしまう。
本当に突拍子もなく、ありえない設定だらけなのです。
しかしながら、攻め受け両視点で読み進めていく内に、不思議と違和感がなくなっていくのはやはり小林先生マジックでしょうか。
おかしいだらけなのに、謎の説得力がある文章なんですよね。
医療関係の用語がしっかりしているように見えるからなのかも。
強靭な楽観性と、海を通り越して地球のようなおおらかさを持つ妊夫・騎一のマタニティライフに、尚と共に「ありえない」だったものが「もしかしたらあるのかも」と、思考が変えられていくのがなんとも愉快です。
途中からは2人とシンクロするかのように、気付けば"若様"の誕生を心待ちにしてしまっている自分がいてハッとする。
それだけ2人が真面目に、大切に若様に向き合っているのが理解出来たからなのでしょうね。
この珍妙なお話を描きながら、騎一という未知の生命体と出逢ってしまって以来、常識人でどこか頑なさがあった尚という人がどんどんと丸くなり、ちょっと素直じゃないだけの可愛い人へと変わっていく様も描いているのはお見事。
脳内で騎一の事をボロクソに言う表現が豊かで笑えて仕方がない。
オチに関しては賛否があるようですが、私はこういった展開は嫌いじゃないですね。
想像の余地があって良いのでは?と思いながら、終始楽しんで読めました。
その後の2人に関してはシリーズ3作目をぜひ。
ただ、初見も再読時もBL的にどうこうというよりは、どちらかというとヒューマンコメディのような感覚で読んでしまったかも。

同時収録作は、前作のメインカップルの短編。
前作で大活躍したトンチキアンケートですが、付き合った今だからこそ違う答えが出るのでは?と、もう1度やる事になった2人。
今回はなんと騎一によるリニューアル版も用意されています。
結哉につられてなのか、どんどんと壊れて変態化していくナイスゲイ和久井さんが愛おしい。
和久井さん、本当に元ノンケなのだろうか…?
和久井さんの結哉溺愛っぷりがすごいのか、和久井さんをこうまでさせる結哉がすごいのか、はたまたそのどちらもなのか?
先日1作目を読み返したばかりなのですが、確実にこの短編でおかしくなっている…
突き抜けたぶっ飛び加減が楽しく、お腹いっぱいなバカップルな2人でした。
全体的にマニア向けな作品な気がします。

1

えぇ〜そんなぁ…といった感想

亡くなった憧れの劇作家の受精卵を自分の腹で育てるという、突飛な出だしにあんぐり。
いくら騎一が型にはまらない人間とはいえ、このノリについていけなかったです。
この妊娠云々が長いし、ラブにはなかなか発展しないしで、読むのに疲れてしまいました。
で、オチがアレ…。
うん…そんな感じかな〜とは思ってましたが、現実もラブでいて欲しかったです。

短編は和久井×結哉。
これは良かった〜萌えた〜!
和久井の変態性、まだまだ奥深そうですね(笑)

前作が面白かったので即購入して読みましたが、正直期待外れでした。
レビュー見ると3作目は良さそうなので、そちらに期待します^ ^

3

本編[中立] & 巻末SS[神] → [萌]

私自身、不妊治療、生殖倫理に関わる仕事をしているので、最初はこんなアホな話があってたまるか!と一瞬読むのをやめようかと思いました。人ひとりの人生を簡単にホイホイ請け負う騎一と、それに順応してしまう和久井と結哉に幻滅したりもしました。でもシリーズ1作目がとても好きだったので、頑張って読み続けてみて−−−
からの大どんでん返し!そうか!それなら全然問題無いです。OKです。
尚が騎一に惹かれる部分も物足りないと思ってたので、こういうオチなら逆に物足りないくらいでよかったかも。もっと”尚”に共感してキュンキュンしちゃってたら最後のオチに「なんだよ!今までのは一体なんだったんだよ!」と納得できなかったかもしれません。次巻で2人に進展があるとのことなので、3作目があるからこそ、意味のある本作だと思います。

本編は中立の感覚ですが、巻末のSSが神!笑
和久井さんのキャラがどんどん崩壊していく様に、二人の行く末を心配したのは私だけじゃないはず。
末長くお幸せに(笑)

1

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