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ショクドー・ディナーショー

shokudou dinner show

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表題作ショクドー・ディナーショー

食堂でバイトする大学生 森野市太郎・19歳
食堂の常連で同じアパートの社会人 岸本涼・26歳

同時収録作品真夜中コーヒー、やがて夜明け

その他の収録作品

  • ショクドー・カーテンコール
  • バラいろアオ写真
  • あとがき

あらすじ

大学生のイチはバイト先・平田食堂の常連、「涼さん」のことが気になっていた。ある日、食堂で事件が起こり彼に近づくことができたイチは・・・。
(出版社より)

作品情報

作品名
ショクドー・ディナーショー
著者
梅松町江 
媒体
漫画(コミック)
出版社
プランタン出版
レーベル
Cannaコミックス
発売日
ISBN
9784829685037
3.4

(30)

(3)

萌々

(11)

(12)

中立

(4)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
14
得点
99
評価数
30
平均
3.4 / 5
神率
10%

レビュー投稿数14

キャラの心情が荒削り

◆ショクドー・ディナーショー(表題作)
 うーん、何だろう。食堂の空気感や2人で一緒にご飯を食べる描写なんかは好きだったのですが。やはりノンケ同士がこれだけ短い期間、何の変哲もない交流をしただけで、お互い好きになるという展開の説得力がないんですよね。どちらにとっても、たまたまアパートが同じで、喋る相手、気が向いたら一緒に食事できる相手ができてラッキーくらいの感覚で止まるのが自然なように思えて。せめてどちらかがゲイなら、そこから恋愛に発展してもおかしくないとは思うんですが。

◆真夜中コーヒ、やがて夜明け
 こちらもキャラクター設定や、掴みは面白かったのですが、あとがきでも仰っているように、創り上げたキャラを先生自身あまり掴みきれないまま描かれたんじゃないかな、と思うような内容でした。展開が先走っていて、キャラが追いついていないように感じ。萌える萌えない以前に、キャラの心情変化の描写が乏しくて、共感できないんです。そこがもう少し丁寧に掘り下げられているといいかなと思いました。

0

食で繋がる恋

食が繋いだ可愛いラブストーリー。
振られたばかりの市太郎と食べっぷりのいい涼が出会い、
惹かれあっていくノンケ同士のお話です。

食堂で出会った二人ですが、実は同じアパートだったとい
うところはご都合主義を感じました^^;
無事にくっついた後はHについての悩みが生じますが、
正直、涼が受けだと思ってなかったので驚きました!
筋肉質で身体も大きい涼が受けということもそうですが、
あんなに無表情で感情が読めなかったのに、
恋人になってからは市太郎にペッタリくっついてきて可愛かったです( ´∀`)

0

同時収録作が好き

購入時は全くおもしろいと思えなくて、多分購入ぶりに読んだのですが、割とよく見る感じのBL漫画、ぐらいの気持ちになりました。
エッチシーンも少ないので、超初心者向けにはいいかもしれない。

ノンケ×ノンケでBLにもっていくのは、相当きちんとしたストーリーがないと納得できなくて、表題ハマりませんでした。

表題より同時収録の「真夜中コーヒー、やがて夜明け」は結構好きです。コメディ色をもっと強めてギャグショートショートにしたらもっと好きだった。

※電子書籍 カバー下有り

0

ほんわか、さらりと。

梅松さんの新刊「オールドショコラ」が粒揃いの短編ばかりでとても良かったので、既刊を読み返し中です。
表題作が全三話&描き下ろしと、その他のお話が一つ、全部で二カプの作品が収録されています。

【ショクドー・ディナーショー】
ノンケ同士の恋。食堂で働く学生・イチとそこの常連リーマン・涼のお話。
食いっぷりが良い常連さんが実は自分のアパートの階下に住んでることを知り、お互いの部屋を行き来する仲になります。

このリーマン・涼が、表情が乏しいというか捉えどころのないキャラでなんか印象が薄いんだけど(と思ったら、あとがきでも2話くらいまで涼のキャラがつかめずとあった)イチは「とにかくいちいち男らしいというか漢!って感じ」で「変に色気があって」とドキマギ&ウットリしちゃうんだけど、そうかぁ?とちょっと同意しかねるところがある。
涼を見て色気があるとは私には思えないし、そもそもノンケが漢っぷりのある漢の色気に惹かれるもんなのかなぁと。イチがゲイだったら全然問題ないんだけど。

その後、イチは勘違いして暴走して勝手に距離を置いて‥と一人プレイが激しいんだけど、そんなイチに対して怒りを露わにする涼。
その怒り顔を見て、感情表現の乏しい人の怒った顔の原因が自分だという事にイチが妙な嬉しさを覚えているところが好きでした。

【真夜中のコーヒー、やがて夜明け】【バラいろアオ写真】
小説家・北村とゲイのリーマン・和史という恋人同士のお話。
「真夜中のコーヒー、やがて夜明け」はカフェで和史が別れを突きつけるという不穏な出だしからスタートするお話で、「バラいろアオ写真」はそんな二人のなれそめエピです。

小説家の北村があまりにも人の話を聞かない感がすごくて、こんな男とやっていけている和史ってすごいなと思いつつも、不器用ながらも真っ直ぐに和史を愛しているところや和史に好かれたいと思ってるところが可愛いなと思った作品。
表題作よりもこっちのほうが好き。

この本は5回以上は読んでるはずなんだけど、良い意味でも悪い意味でもアクの強さがないので(そういう作家さんなのは判ってるけど)表紙を見ただけですんなりと内容を思い出せる作品ではないので、今回レビューを書いたからもう絶対に忘れない!と言い切れる自信は‥ないです。

1

2組とも愛おしいひとたち

笑いながら楽しめる作品が好きな方にはぜひともおすすめしたい作品です。
食べ物が出てくる作品が好きなので買ったこちらの作品のおかげで、梅松町江さんという素晴らしい作家さんに出会えた喜び。食べ物大好きで良かった!

というわけで本棚整理をしつつ、手元にある好きな作家さんの作品のレビューを書かせていただいているのですが、読み返してもやっぱり好きだなあ。同時収録までいとおしい。

表題作+後日談と同一カップルの短編が2つ収録されています。

【ショクドー・ディナーショー/ショクドー・カーテンコール】
大学生のイチがバイトする平田食堂の常連で、必ず生姜焼き定食を注文する涼。食べっぷりの良さに好感を持っていたものの、あるとき食い逃げした客を涼が捕まえてくれて…、という始まり。

ノンケ同士の恋です。
登場人物がみんなすごく良くて。
イチは完全に恋する乙女で可愛らしく、涼は一緒にごはんを食べたくなる豪快な食べっぷりが魅力。食堂のおじちゃんは食い逃げ客を捕まえてきれた涼に「暗い顔して肉体派だね」なんてさらっと失礼なことを言ってしまうし、おばちゃんはかかあ天下。イチの大学の友達でバンドメンバーでもある3人組は辛辣ながらも優しい子たち。
そんな人たちが交わす会話がいい。小さい文字まで落とさずに楽しんでほしいです。
「嫁に来てほしくなる香り」という言葉を聞いて、「その会話、気になる!」と思った方はこのノリを楽しめるはずです。

イチの気持ちが「カッコいい」から「ときめき」に変わっていく流れの作り方もうまいです。基本的にBL作品を読むときは「主人公のしあわせを願う親友」スタンスなので、主人公の気持ちや目線に共感できたらもう完全にハマってしまいます。ハマりました、まんまと。段階を追っていくうちに、どんどん涼がカッコよく見えてきました。

ちょっとした出来事でイチが落ち込んだり暴走したり、また落ち込んだりするのですが、この出来事というのが、分かってしまえば何てことないことだけど、恋する乙女にはそう見えるだろうし、恋していなくても腐った目で見たらそう思えるという内容なのです。それがまたおかしくて。

ちらほら出てくる食べ物を楽しみつつ、ほのぼのと読みながら胸きゅんも味わえる素晴らしい作品です。
わたしの好みや読み方に「わたしもそう!」と感じた方は読んでみてください。

全然関係ないけれど、イチはどうもギターがそんなに上手くないようなのですが、7弦ギター弾きです。スゲー。7弦というと思い浮かぶのはKORNとかヘヴィメタばかり。メンバーに女子もいるので、どんなバンドなのか気になります。

【真夜中コーヒー、やがて夜明け/バラいろアオ写真】
作家の北村とリーマンの和史の話です。
1つ目は北村の自分勝手さに疲れた和史が呼び出されたコーヒーショップで別れを告げるところから始まって、予想外な着地点へ辿り着く短編映画のような味わいのある作品。
2つ目は一緒に住む家引越してきた日に北村が「玄関で写真を撮る!」と言い出すところから、和史が出会った頃を思い出すという回想がメインです。

北村が破天荒すぎて、どんな枠にも嵌らないタイプです。自分の直感だけで突き進む、周りの見えないタイプを「面白い!」と思える方はきっと好きになる人物です!
振り回される和史も可愛くて、ツッコミ笑いながらほのぼのできる。そういう作品がツボな方には読んでいただきたいです、ぜひ。

2

可愛らしい二人

表題作、受攻が意外でした!
食堂でバイトしてる大学生×常連客のサラリーマンですが、二人は偶然にも同じアパートに住んでいます。 無銭飲食をした客を涼(サラリーマン)が捕まえたのをきっかけに二人は親しくなっていきます。
じわじわと恋に落ちていく市(大学生)がとても自然に感じられました。
二人共可愛らしい感じではありますが、涼の方が男らしい感じがするので攻めかと思いきや「柔道をやっていたから
痛みに強いんだ」と受けを希望したりのやりとりも微笑ましかったです!

もう一つのお話は短いのですがすごくキレイにまとまっていました。 変わり者の小説家と一目惚れをされてほだされてしまった和史のお話ですでにカップルです。
大きな動きがあるわけではないですがじんわりと心が温かくなる作品でした!

1

友人らが面白い!

食堂でバイトする大学生、イチと常連客のサラリーマン、涼の恋物語。
2人は住んでるアパートまで同じで、イチが一方的に涼が気になりソワソワしています。

なんてない下町食堂を舞台にしたほのぼのとしたお話ですが、ノリはコメディーでテンポがよく、可愛いと思う以上に笑えるお話でした。
イチの友人らが男性に恋したといっても応援してくれるのてすが、みていてとても面白い。

作者さんも書かれてましたが、涼が何を考えているかつかみにくいキャラで、気持ちが最後までよくわからなかったというか…キャラの性格がちょっとわかりずらかったです。
なのでもちょっと共感できるキャラだったら良かったのに惜しいなぁと思っていたら…
え、そっちが受けるのですか?
ここでいっきに萌え度が上がりました。イチが可愛いのでリバーシブルでもよさそうですが…。
これはこれでとてもよいカップリングだったと思います。

「真夜中コーヒー、やがて夜明け」
作家×サラリーマン。
BLに出てくる作家と学者は変な人が多い気がしますが、この作家もかなり変わり者で、お付き合いするのが難しそう…。いきなり別れ話から始まるお話です。

場面が一切移り変わらず、その場で淡々と終わってしまう構成がショートドラマのようで、こういう地味で綺麗にまとまってる話は大好きです。
地味ながらに萌えもきちんとあります。
2人のその後のお話と出会ったころのお話も入っていて、ストーリーとしてはこっちの方が表題より好みでした。

表題のカップルもとても萌えましたので、個人的にまるまる一冊オススメしたい作品です。

2

ほんわか幸せ

120ページ分くらいが表題作です。
食堂でバイトしている大学生×食堂の常連リーマン。住んでいるアパートが同じだったことから仲良くなっていくお話。

さらっと読めるけど、大学生(攻め)がリーマン(受け)にどんどん惹かれていく様子が丁寧に描かれていて、なかなかキュンキュンできます。
どっちが受けでどっちが攻めかの問題はちょっと意外でした。逆かと思った。
リーマンがすごく男前な感じだったので、てっきり攻めかと。
でも逆でもとくに気にはなりませんでした。

このお話は攻めの大学生が可愛いですね!
受けの笑顔を初めて見て、なんか嬉しくなって、背景でぽんぽん花が咲いてく表現が可愛いかった。

攻めのバンド仲間たちが好きです。
ちゃかしてきたり、応援してくれたり。
攻めくん愛されてるな~と思いました。

軽めでほんわかしたい時にオススメです。

0

さらっと流し読み♪

全部で2つのストーリー入り。

どちらのストーリーも、さら~りと読める作品でした。

表題の方は、短いながらもいろいろな要素が詰まってましたね。
主人公カップルの喜怒哀楽がちゃーんと入っていて、
友人たちとの会話も笑え、楽しめました。

もうひとつの方も、「作家」さんの変人っぷりが面白かったw

どちらも、短いのに纏まってるんですよねー。
特別面白かった!とまでは言わないですが、普通に面白かった\(^O^)/

初めて読んだ作家さんだったので、
他の作品にも興味をそそられましたw
ぜひ、読んでみたいですね♪

1

ほんわかほのぼの~

ほのぼの~ふわあま~でほっとひと息つける癒し系BL。
コメディはコメディでもゲラゲラ系ではなくクスッと和める系です。

表題作「ショクドー・ディナーショー」シリーズのメインは、バンドに励みつつ食堂でバイトするぽわぽわ系大学生のイチと、無表情で食いっぷりは激しくて柔道をたしなんでいるのにぼーっとした雰囲気の涼さんw
私はちるちるの受攻表記を見ずに読み進めていたので、正直絡みシーンまで受攻が逆だと思ってましたww
しかし、ふたりとももともと受っぽいというか草食系な雰囲気なので、どっちが攻めるかみたいな話し合いすら微笑ましかったですww

あとは、周りの反応とか、友人へのカミングアウトの場にされてしまったスタジオのスタッフの人の反応とかがちょっとリアリティあっておもしろかったw
バンド仲間もイチの仲間だけあってほわほわ系w
食堂のオヤジもしっかりおかみさんの尻にしかれていますw
うん。ほのぼのw

「真夜中~」「バラいろ~」は、常識とはズレまくった感性の持ち主(発想はベタw)な売れっ子小説家北村とうっかりほだされてしまった和史(ツッコミ担当w)の痴話げんかを経て仲直りして同棲する話となれそめの話w

全体的にほんわかほのぼの~とした空気が流れているコミックスで気負わずに読めます。

1

地味なところがイイ!

表紙の雰囲気からシリアスで重く暗そうなお話かなと思っていたもので、良い意味で拍子抜けです。
だって帯の文が…
「信じて」って君は言ってくれたけど、多分、僕はその言葉のすべてを真に受けることができない――。
ってさあ…暗そうでしょ?まあたしかに、明るくはないんですが、モノローグでぶふっと吹くシーンも多く、話の進め方のテンポが良くてセリフも自然で、先生のぐるぐるした思いも共感でき、なにより全体を通して気負ってないというか、カッコつけてない感じがとても好きです!

高校の現国の教師である青木は、自分が高校生の頃、恋愛で悲しい想いをし、それからは誰とも真剣に付き合うことができずにいたが、あることをきっかけに、一回りも年下の教え子である斉藤君に告白される。
この斉藤君、なに考えてんだかよくわかんないというか、何も考えてないのでは?と思ってしまうようなワンコ君ですが、ちゃんと色々彼なりに悩んだり深いとこまで考えてたり、先生から見ると当然子供なわけですが、同年代からすれば実はけっこう大人っぽいコなのかもな~と思いました。

もう1話は、高校時代付き合っていた二人が、11年後再会して…というお話ですが、これまた鼻にツーンとくるお話でね、おいちゃんこういうの大好きだよ!!
自然消滅みたいな別れ方をしていた二人が、よりを戻すのって、ある程度どっちかが強引に迫らなければ進まないと思うんですよね。玉砕覚悟で。
それをやれるかやれないか。
過去の失敗を恐れていた二人が、一歩踏み出して大きく前に進む。いいねえ。遅れてきた青春ですよ。

2話ともなんとかなったあとの二人のその後を、描き下ろしで読ませてもらえて幸せな気持ちでございます。

2

ご飯を食べる

表題作連作、他2作短編収録。
主役のイチは大衆食堂でバイトしてる大学生で失恋したばかり。
その食堂で毎回生姜焼き定食を注文して見事な食いっぷりをみせる常連がいるんですが、その常連・涼が実はイチと同じアパートに住んでいる事が分かります。
実家からやたら食べ物を送ってきて量を持て余しているイチは、涼を自室に招いて一緒にご飯を食べるんですがそこでも見事な食べっぷりをみせてくれる涼。
そんな風に2人でイチの部屋でご飯を食べるシーンが出てくるんですが、何というか誰かと一緒にご飯を食べるってだけで良いのだなあ。
自分自身が一人暮らしなので、他人と一緒に自分が作ったご飯を美味しいって食べてもらうとそれだけで嬉しくなるっていうのは凄く実体験として分かる分かるー。
そんな風にして行く内に、次第にイチは涼に恋愛的な意味で魅されていく。
最初は相手は男だぞとか思ってるんですが、落ちてしまった恋には勝てない訳で、理不尽に涼を避けたりもしちゃうけど最後はハピエン。
イチはバンドを組んでるんですが、そのバンド仲間とのエピソードが微笑ましかった~。
あっ、あとてっきりイチが〔受〕側かと思ってたんですが、ですがっ……予想外に涼が受でした、まあこの2人の場合どっちでもいいかっていうかリバ希望。

他2編も、真面目なんだけどどっかすっとぼけててそのズレっぷりがたゆやかでよろしかったです。

1

和史は「ショクドー」に出張スベシ。

※コメディです。

……なのに何故だろう。
ツッコミが足りな過ぎるよщ(゚Д゚щ)!?

表題作他、一編が収められています。あとがきにもありましたが、両方、コメディ色が強く、エチ度は低いです(というかほぼありません)。

そして、ツッコミもいませんΣ( ̄Д ̄)オイッ

まぁいますけどね。「真夜中コーヒー」の方に和史が……。

でも、どう見ても「ショクドー」の方にはいない。
森野くんは暴走(妄想?)ボケだし、涼さんは鈍いマジメボケだし、友達'sはアホだし……。
長山さん……常識人だけど出番少ない(;Д;)

どぉすればいいんじゃぁぁああああ!!!
特に番外編w
いや、森野くんのケツの心配をしている場合じゃないよ! ツッコミの心配をして><
そして森野くん!? 「いい奴らだ」なんて流さないでぇ~~~

と、結局、自分なりにツッコんだりして楽しんじゃいましたw
全体的に面白かったです。

セルフツッコミを推奨します\(^o^)/

0

餌付けされる男

この梅松さんの過去作品、読んで今一つなんだけど、何だかいいもの持ってそうな気がして新刊購入。
実は掲載作品全て、cannnaで既読だったのですが、番外が付くと知り、一体どんなオチを付けるのか少し楽しみにしていたのでした。
雑誌掲載時は、3回構成モノで、実は展開に一番最初のドキワク感を失速させていくものでちょっと尻すぼみな感じではあったんですよね。

町の食堂でバイトをする大学生・イチは彼女に振られるのですが、そんな折、見事な食べっぷりで注目してお気に入りだった常連さんが、喰い逃げを捕まえてくれたこと、同じアパートの上下の部屋だったこと、同じ音楽が好きだったことなどがあり、だんだん親しくなっていく。
彼の食べっぷりに見とれていると、今まで感じたことのないトキメキを感じて・・・

イチをけしかけるのがバンドの仲間。
一見和気あいあいで雰囲気いいのだが、彼等はどちらかというと読者の代表みたいな存在。
イチについては、引かないで興味津津に関わってくる友人達の存在で自分の気持ちを確認していくんだけど、
この相手の会社員・涼は、無自覚天然男?
イチが自炊をする男で、涼を食事に誘うようになってすっかり胃袋をつかまれて、一人で食べるのが淋しいと言いだす。
彼がイチにキスをされた事で、意識しだすようになるのだとは思うが、いかんせん表情の薄い男なんで、わかりづらい。
でも、そういう男だと思えば、それはそれでキャラなのだ。
割と筋肉質で体格がいいらしいのだが、絵でそれが表現されることがなくて残念だった。
むしろイチのほうがガタイがいい!
・・・それは番外編のオチへと繋がるのだが。
これからゆっくりと互いを理解していきましょう~なエンドはそれでよかった。
雑誌の性質上、多分エロシーンが入れられなかったのでは?と邪推する自分
それに、この二人だとエロはないほうが自然だ。
そして、番外で初エチに突入するのである。
本当に番外らしい番外で、これ本編より、単発でもいいくらい。
この作家さんの面白いところが出ているような気がするんですよね。
ノンケ同士であるが故のセックスの不安。
それがイチの友人たちがわいのわいの騒ぎ立て・・・
まさかまさかの受け攻め!!
準備してきたから今日はオレで。。。というかわいらしさ、どうしてくれようぞ!!

『真夜中コーヒー~』と『バラいろ~』は恋人カプの諍いと出会い編。
これも雑誌で既読でした。
天然の作家・北村がひねくれものでよくわかんない人。
なんで和史はこんな人がいいのか?ということで出会い編があるんですね。
やはりエチなし、キスなし。
北村がボケなんで、コメディいってます。
もうちょっといじると面白そうなんですが、今一つ、ただ状況説明だけになっている感じで、可もなく不可もなく。

実は単行本読んで、えっ!?これってこんなに面白くない話だったっけ?と寝かせました(涙)
ちょっと客観的になれて、中立に格が上がりましたが、絵も不安定で雑になる部分も見受けられ、何か本来の持ち味ってよくわからないけど、こういう作家さんじゃないんじゃないか?と違和感は覚えるのです。
まだ思考錯誤の段階なんだろうか?

2

この作品が収納されている本棚

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