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表題作のぼせるからだ

草羽史奏
実家風呂屋の番台もする書家
鈴見佳永
繁盛しているパン屋の店主・28歳

同時収録作品さめないやまい

山之辺蒼汰
酒屋の息子
草羽晴日
銭湯の息子

その他の収録作品

  • こじらせる日々
  • あとがき

あらすじ

商店街で人気のパン屋を営む鈴見佳永は、アイドルのようだと言われる自分の容姿にコンプレックスを抱いている。そんなある日、鈴見が近所の銭湯「草羽湯」を訪れると、そこにはやたらと男前な番台がいた。なぜか番台からの不躾で執拗な視線を感じる鈴見。後日、その男が、書家として著名な草羽史奏だと知るのだが・・・。
(出版社より)

作品情報

作品名
のぼせるからだ
著者
ミナヅキアキラ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
ミリオンコミックス CRAFT Series
発売日
ISBN
9784813053378
4

(82)

(37)

萌々

(22)

(17)

中立

(4)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
22
得点
328
評価数
82
平均
4 / 5
神率
45.1%

レビュー投稿数22

銭湯で晒される想い

◆のぼせるからだ(表題作)
 銭湯の番台兼書家×パン屋店主。この組み合わせだけでも萌えますが、なんといってもこの作品の魅力は草羽のアプローチの仕方ですよね。押して引いて、押して押す。これより少しでも強引に迫っていれば、ストーカーとほぼ変わらないくらいなのですが、彼は鈴見の反応を正確に読み取っていて、ここぞというタイミングで押している。だから、鈴見も読者も拒否反応が出ないのだと思います。あなたをまだ知らないから知りたい、だから付き合いたい、という気持ちも嘘がなくていいですね。駆け引きが上手い人だなぁと。そして、あざとさを感じさせず、常にその時の正直な反応を返す鈴見もとっても可愛いんです。顔だけで中身がないと言われることに怯える彼に、等身大でいいんだと教えてあげて欲しいですね。

◆さめないやまい
 草羽の甥・晴日の話。叔父と違って、まだあどけなく純粋な晴日に、片想いする酒屋の蒼汰。学校のシーンなどはなく、ほぼ銭湯と実家でのシーンだけですが、未成年らしい瑞々しい距離の縮め方にきゅんとしました。晴日も実は蒼汰をそういう目で見ていたというわけではなく、蒼汰に恋愛的好意を告げられて初めて自分の好意の本質を理解していった流れもリアルで良かったです。

0

新たな気持ちで読んでみる

再読なのに全く覚えていなかった……
記憶力がヤバすぎる;

強引な書家攻め・黒羽と健気なパン屋・鈴見。
黒羽の実家の銭湯や鈴見のパン屋が、同じ商店街にあるところが生活感があって面白いですよね。

ストーリー自体も切なくてドキドキして良いのですが、黒羽の気持ちが分かり辛いと感じました。
初めは、軽い気持ち?興味?だったのかな……?
鈴見に拒絶され、次第に本気になった……?
そのように汲み取れだのですが、もう少し分かりやすかったら黒羽にも感情移入できたような気がします。

対して、鈴見の過去やコンプレックス、手に職をつけて自分の足で懸命に生きている様子は痛いほど伝わってきました。  
こういう愛されたい人は、きっと男同士の方がいいんだろうな。

 
同時収録作は、表題作のスピンオフです。
黒羽の甥・晴日と幼馴染の蒼汰のお話。
こちらは初々しくて可愛かったです。
ちゃんと2人の揺れる気持ちが描かれていて、すごく切なくてキュンとするラブストーリーでした。

1

画面を黒く染める書家

まず表紙をめくって次に出てくるカラー絵!
椅子に座ってうたた寝の和服草羽さんが美しすぎます。

書家とパン屋さん、専門的な表現は特にされていないのですが佇まいや存在感がしっかりしていて、設定がお話に溶け合っていたのがすごく良かったです。
内心臆病でがっかりされたくない佳永と、自信家で動じずグイグイ迫る草羽の組合せもすごく良い…

作品全体は黒とトーンを抑えた白っぽい画面なのですが、そこに黒髪の書家草羽が現れ佳永の心を掻き乱すのと同時に、画面を墨のように侵食していくんです。そこが目に面白く、ワクワクしました。

なる程、顔がいいのもそんな苦労があるのか…という佳永の悩みでしたが、そこに怯えつつ負けないように手に職をもちお店を繁盛させ、職場の人間関係も良い様は強くかっこいい人だと思いました。
それでも店頭に出れば自分に声をかけてくるお客さん達に
(パンを
美味しいと思ってくれてるだろうか)
って、切な過ぎるよ…そんなパン職人(泣)
居るなら通うから場所教えてください。

2

求められて…

銭湯でのお話ですね。

表題作
唐突ですね。攻めはなぜいきなりそこまで受けを好きに?顔に似合わない体とコンプレックスで頑張ってるから?
受けもここまで自分を求められて嬉しかったの?
いきなりエッチもファンタジーなんだけど急でついてけませんでした。

収録作
銭湯の攻めの甥っ子と商店街の向かいの酒屋の息子との幼なじみ同士ですね。
子供の頃からずっと一緒にって約束してたのに受けがイギリス留学しようかな?と思ったところから急に事態は急変し。
攻めはずっと受けが好きで、子供の約束じゃなくて本気だったんですね。戸惑う受けですがやっぱり攻めとは離れがたく…。
なんでまたすぐヤるかな。いやまだだったけど。
その後レクチャーを受けて本番。
ファンタジーなのに毎回不粋ですが、すぐヤりすぎ。もっと気持ちの動きの面やあれやこれや読んでからなら受け入れられるんですけど。

1

銭湯でアレコレ

表紙をじっくり見ると、タイルと水滴がなんとも官能的ですね。

◾︎草羽(くさば 書道家 銭湯の番台)×鈴見(パン屋の店長)
最初は苦手なタイプだった草羽は徐々に可愛くなりました。ミナヅキアキラ先生の他の作品も、こんなタイプの攻めと受けがいて、その攻めはどうにも好きになれませんでしたが、草羽は変化が描かれています。
鈴見があまりにも男性との恋愛に頓着しなかったのも不思議だった。ゲイやバイに偏見ないって言っても、銭湯に普通に入れるタイプの男がそう簡単に男性と付き合って男性に欲情できるものだろうか。
28歳でパン屋の店長やってるのは相当厳しい設定だし、人雇ってるって無理な気がする。実家がよほど太くないと。
と、まぁなかなか気になることの多いお話でした。

◾︎蒼汰(そうた 酒屋の息子)×晴日(はるか 銭湯の息子)高校生
表題の草羽の甥っ子のお話です。可愛い

1

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