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表題作すき

井上祐輔,33歳,瑛斗をデビューから担当する編集者
草野瑛斗26歳,就職浪人後デビューした新人作家,

その他の収録作品

  • だいすき
  • あとがき

あらすじ

好きになったのは、優しいけれど振り向いてくれない人。仕事相手の彼に想いは募って――
敏腕編集者×新進作家、厄介な大人のビター・ロマンス!
(出版社より)

作品情報

作品名
すき
著者
月村奎 
イラスト
麻々原絵里依 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
ISBN
9784403522918
3.6

(67)

(15)

萌々

(24)

(22)

中立

(3)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
12
得点
240
評価数
67
平均
3.6 / 5
神率
22.4%

レビュー投稿数12

健気な恋がかわいい。子どももかわいい。

担当編集者を好きになるけれど、そっけなくされて、期待しないように努める健気な受けがかわいくて、きゅんとしました。攻めの井上に告白をかわされて、だけど優しくされて、期待したいけれどしたらいけないという気持ちが切なくて、またイラストも合ってて良かったです。
できれば井上にもっとやきもきさせるエピソードが欲しかったけれど、話が深刻になりすぎないから、かわいいお話を読みたいときにおすすめです。
月村作品の中ではあまり人気がないみたいだけど、個人的には何回も読んでしまうくらい好きです。
「だいすき」の方では井上の娘の萌々香ちゃんが活躍?してて、それがすごく可愛かった!

0

編集者コブ付紳士イケメン×一生懸命ネガティブ可愛い系小説家受け

確か答姐で紹介しておられるのを見て、読んでみようと手にとったはず。
麻々原先生の挿絵の受けとお子ちゃまの可愛らしさが、とっても嬉しく、
また今ちょうどこのような糖分度合のものを求めている時期だった模様で、
好きでした。ほんのり幸せ、桜色気分。
ご紹介いただいた方、有難うございました!

担当編集者さんがとても熱心に世話してくれるので、
好きになってしまった駆け出し小説家(もともとゲイ)のお話。

攻めさんがとても紳士っぽくあろう と頑張るところがとて好きでした。
もともと大人な方なんだと思いますが、
「ここにこれを入れてもいいですか」なんて丁寧に聞かれると、
こっ恥ずかしいやら、くすぐったいやら・・・
なんともテレテレしてしまいました。私は関係ないのにさ。

受けさんはぐるぐるネガティブさんですが、なぜかあんまり苛立たず、
しっかりしなさいっと見守る母か遠縁の伯母さんの気分でした。
一生懸命で、すれてない雰囲気だったからかな。
お子ちゃまが可愛らしいので、気が紛らわされたのかな。
中表紙が そのお子ちゃま(女子)の絵なんですが、めっちゃ可愛いです。

そう、お子ちゃまが割合しっかり書かれているので、
お子ちゃま登場するのは嫌じゃ という方にはオススメできません。
あとエロさを求める方にも。

うーん いい糖分具合でした!

1

悪くないが

新人作家の瑛斗が片思いしているのは担当編集者である井上。冷静沈着で包容力があり編集者としても頼りになる彼を一途に想っている瑛斗ですが、些細な失言ですでに自分の恋心は井上本人にバレた上にきっちり振られている…というなんともギクシャクした関係の二人のお話です。ちょっとしたことから井上に小さな娘がいることを知った瑛斗はそのことにショックを受けつつも、娘・萌々香とも仲良くなって井上との距離が縮まることに喜びを感じるようになりますが…。

うーん。このオチはどうなんでしょう。私は肩透かしでした。

私の場合、月村奎さんの作品は「萌」の壁を超えることはないんですよね…。これまで5冊ぐらい読んで「悪くないがこれと言って萌えない。以上」という作品ばかりだったので単純に相性の問題ですが、全体的に、悪意、妬み、自己嫌悪、逡巡、憎悪といった負の感情の書き込みが弱い気がして、両想いになるべくして両想いになる展開ばかりで、ドキドキ感がいまいち足りない。良い人しか出て来ないし、月村さんご自身がとても優しく真面目な方ゆえなのかな~なんて思います。

で、本作も例によって「悪くないがこれと言って萌えない」結果となりました。瑛斗は良い子なのですが、それはもう完全に良い子なのですが…それだけです。個人的にBL作品では攻にも受にも男性としての積極性が欲しいところですが、どーも月村作品の受キャラは受け身姿勢の印象が強く、棚ボタ的展開で攻キャラの行動を受け入れてハッピーエンド…というパターンが多い気がします。だから毎回「これ、受は女の子のほうが自然なのでは」と思わなくもない。

一方の井上は小狡い男だなと思いました。なんか上手いこと言ってるけど不誠実じゃないかな、この人。

まあ二人が幸せならそれでいいですけどね。

2

受けに共感できれば

表題作と続編の2作品が収録されています。どちらも瑛斗(受け)の視点で進んで行きます。

「すき」で二人は恋人同士になり、「だいすき」の短めの続編で、二人の関係が萌々香(井上の娘)にバレます。

とにかく期待をしないようにと考える瑛斗が切ないのですが、その分、両思いになった後の甘い雰囲気は楽しいです。

ただ、過去が辛いといっても義兄に失恋しただけではあるので、「すみません」が口癖の瑛斗の臆病でネガティブな性格にイラついてしまう方もいるかもしてません。不憫という程のものでもないですし。
瑛斗の、自分が悪いと嘆く姿勢にどっぷりはまりこめば、切なさを楽しむ事ができると思います!

あと、瑛斗の作家仲間のまりあも井上を好きだったようなので、失恋した形になったのが、仕方ないですがちょっと可哀想でした。当て馬になった慎之介が良い男だったのでくっつけば良かったのにと勝手に思いました。

萌々香は可愛いですし、周囲も良い人物ばかりで安心して読めます。ただ、自分的にはタイトルはぴんと来ませんでした。

切ないけれど、明るい作品でお勧めです。萌々香が描いた井上の絵には笑いました。

3

当て馬が好きだったなあ

子供が登場する作品はあまり好みではないのですが、大人の男を描かれるという印象だった麻々原さんが描かれた表紙の女の子の可愛らしさに驚いてしまい購入。
肩とか直角でバシッとした人物しか見たことがなかったので、この子供特有の膝の感じとか良かったです(笑

********************
受けの瑛斗は26歳で、子供の頃から内気でオドオドしたタイプ。(月村さんの受けの基本ですね)
就職浪人中に書いた私小説が井上の目にとまり、なんとかデビューし今に至る新人作家。

攻めの井上は瑛斗の三年にわたる片想い相手であり、担当編集者。
娘の萌々香(5歳)と二人暮らしで、36歳。
********************

視点は受け、そして敬語攻め(笑)
始まって数ページで、もう瑛斗が一度井上に振られていることが判明。
はやいっ!
編集者×作家というBLではかなりある設定かと思いますが、こんなにはやく振られているのは初めて読んだかもしれません。
そして、この瑛斗ですがかなりウジウジ系ではありますが憎めません。
『コブ』エピソードにしろ何にしろ、天然なのかも。

空回りして振られて落ち込んで…と大忙しな瑛斗と落ち着きのある井上。
作家とは一線を引いて接する井上でしたが、思わぬとこらからそれが崩れ急接近していきます。
井上も実は途中から好意を持っていたらしいのですが、その辺りはちょっと都合良いかなーという感じ。
瑛斗が食われちゃったかもと誤解してからのーというシーンは王道ではありますが、萌えたのですが。
これって攻め視点もあれば、性急感を感じないで済んだ気がするのですが。

そして脇キャラのあの人は、登場時から当て馬に違いないといった感じでしたが、その通りで。
ただ、わたしはこの作品の中で一番好きだったかも(苦笑
彼の救済作品が出れば良いのになあ。

5

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