そうだよ 俺はそういう目で夏目サンの事見てる

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表題作成長痛

柏野すばる,東京の高校1年生
夏目圭,高校3年生,田舎の高校の図書委員

その他の収録作品

  • bonus track(描き下ろし)
  • あとがき
  • 電子限定オマケページ! 2P

あらすじ

田舎の高校に合宿でやってきた柏野すばるは、ひとつ年上の図書委員、夏目圭に出会う。
早朝の図書室でのひと時、すばるは圭の色素の薄い眼や、雨に濡れた肌が気になってしまう。
自分より背の高い、同性の年上相手に不埒な夢を見て動揺する中、合宿が終わり、圭から「手紙を書いてよ」と文通を持ちかけられる。
互いに手紙を送り合うふたりだったが、とあることをきっかけに、すばるは返事が書けなくなりーーー。
注目気鋭・梶ヶ谷ミチルの待望の2ndコミックス! 描き下ろし後日談収録。

作品情報

作品名
成長痛
著者
梶ヶ谷ミチル 
媒体
漫画(コミック)
出版社
祥伝社
レーベル
on BLUE comics
発売日
ISBN
9784396783181
4.2

(181)

(93)

萌々

(51)

(28)

中立

(4)

趣味じゃない

(5)

レビュー数
49
得点
757
評価数
181
平均
4.2 / 5
神率
51.4%

レビュー投稿数49

あまりにも青くて美しい恋

多感な高校生の時期に合宿先の短い期間で出会った高校生同士の恋のお話。

高校生でありながら田舎と東京の遠距離から始まりそこに徐々に気持ちが生まれ恋愛になって両想いになるまでを描き、さらにその2人の繋がりが文通というとても拙くて細い線で育まれる縁があまりにも切なくて眩しかったです。

最近の遠距離ものはやはり簡単に連絡を取れてしまうし、縁を断とうとしてもどこかで相手を見つけることが出来てしまうある意味便利な世界がゆえの苦しさを味わえるのでそれはそれで好きなのですが、この手紙という不自由さと縁を切ろうとどちらかが思ったらもう二度と会えなくなってしまいそうな頼りない縁がちょっともうすごく綺麗で切なくて最高でした。

またかっしーの身長とともにストーリーが進んでいきますが、本当に子供から思春期を経て相手のことも思える大人になっていく様がすごくリアルでとてもよかったです。

本当にこの漫画でしか味わえない心の動きを得ることが出来て本当に最後まで最高でした。

1

久しぶりに、萌え死んだ・・・

梶ヶ谷ミチル先生、初読みです。

もぉ〜なにこれぇ〜、久しぶりに萌え死んだ感〜半端ないわwww
読後の高揚感〜幸せのお裾分けって、こういう事言うのね。

最初の出会いが、合宿先の図書室・自転車で二人乗りして海・そして文通!
この文通ってのが・・・うはっ!
ストーリーもとても丁寧に進んでいく中、文通の内容が端折らずに〜記載されて、心通わす様子にグッと来ました。

タイトルの「成長痛」が、ストーリーとぴったり当てはまり、彼らの成長と心の痛さも描かれていて、とても大満足の1冊でした。

梶ヶ谷先生のコミック初めて読んで、ストーリーの進み方と心理状態に無理が無くて〜とても良かったので、他のコミックもとても楽しみ!

2

タイトルの勝利

作品名とコンセプト勝ちの作品です。各話タイトルの伸びる身長、成長痛と心の痛み…うまい。この時点でまだ梶ヶ谷先生2ndコミックスだったのか!ゲイの自覚のない男子高校生がこういう風にくっつくかな〜という気もすれど、なにせしてることが文通ですから、ファンタジー男子高校生。
すばるが大人になりたいと願うんだけど、夏目サンもまだしっかり子どもなところが愛しい。成長過程だなぁ。

ebook 電子限定おまけは、あとがきの延長のような文と、イラスト1枚でした。最終回より後の時間軸かな?

萌〜萌2

0

いい!好き!

良いです。好きです。
なんてこたぁない会話や出来事が続くお話なんだけど、何がいいんだろうと考えるに、表情、セリフ、独白が噛み合っていて、心情がつぶさに伝わってくるし、それがみずみずしくて萌えるんですよね(でいて、ポエミーじゃなとこが好き)

チャリ2ケツした時、急ブレーキかけたら後ろの夏目が前によりかかって、ドキドキそれがいいとなったすばるがもっかいわざと急ブレーキかけるとことか。

浴衣がはだけた夏目を見て(わ…っ わーー‼︎)(み…っ 見え 見えてる見えてる!)とドギマギするすばるとか。

手紙の返事をもらえず、電車を乗り間違えて、すばるに会えないんしゃないかと不安になる夏目。が、すばるに会えて泣いちゃうとことか。
 
全部、そうかそうかわかるぞー!と入り込んできたところで…自然な流れでのちゅーですよ。ここめっちゃ萌えた!!

それまでも、すばるは自分の気持ちでいっぱいでぐるぐるするの思春期そうよねーとわかるし。
夏目は平気そうに振る舞うけど、実はテンパってたとあとで白状するのもわかる。
こういう気持ちの揺れを描かれるのがとてもお上手だなと。

気持ちが通じ合ってからも最高、
くっつく絵がとても好みだし。
夏目が素直で意外に積極的なとことか。
すばるはぐいぐいいくのは年相応ぽいなとか。

何より、タイトルがいい。
それに伴い各話タイトルと扉絵もいい。
すばるの成長物語でもあるんですね。
すばるが身長が伸びて、かっこよくなったし、中身も本人が考えていたように少し大人になった。

あとがきにもうんうん頷きました。
先生も成長痛だったんでしょうかw すばらしい!

0

素朴男子たちが良い!

作者さんの作品は初めて読みました。

高校生男子のひと夏の出会いから、文通をする仲になって…というとってもエモい私好みの作品でした。
読んで良かった!

部活の合宿で訪れた田舎の高校、早朝の図書室で2人は出会います。
普通なら合宿が終わればそれきりの2人だったはずが、お互いに何か惹かれるものがあったのでしょう。
文通したり、夏まつりにまた田舎を訪れたり…。
田舎の高校生・夏目は携帯を持ってないんですね。
ゆえに文通なのですが、返事を心待ちにしたり怖くて読めなかったり、スマホ世代にはありえないドキドキ感やすれ違いがあり、そういう所もストーリーにアクセントをつけてくれます。

年下攻め・すばるの成長とともに膨らんでいく夏目への恋心や欲望が良い…。
夏目の年齢より幼い感じと、段々オトコになっていくすばるの主導権の移り変わりもキュンとしました。
まだ成長過程でしたが、きっと溺愛執着攻めになると思うんです。
いつまでも見ていたい2人でした。

1

青春の一コマが未来に続くv

タイトル通り、
青春期の変化していく身体と心の物語。

特に大きな事件が起こるわけでもなく、
田舎と都会の遠距離恋愛(⁉︎)が続いていく。
もどかしさと同時に微笑ましさが重なるのは、
きっと二人のキャラクター故。

嫌味のない優しい絵柄と、
穏やかなストーリー展開に癒されます。

欲を言うなら、
もう少し長くこの先も読んでみたいなと。
都会に出てきた夏目くんと、
拙いながらもそれをフォローしていくすばるくん。
二人で都会の波風に立ち向かって欲しい!

評価はもっと先が見たい物足りなさで、
神に近い「萌×2」で!



1

振り返ってみると結構あっさりしていた

 文通で繋がる関係、素敵ですね。今の時代周りで文通しているという人は聞いたことありませんが、実際親にケータイも買ってもらえなくて家にPCもない場合、遠くの人とやりとりしようと思ったら電話か手紙しか手段がないですし、そうリアリティのない話じゃないのかも。私も小学生の頃は従姉妹と文通していたなぁと。電話だと本人以外が出たらどうしようとか、どう会話を進めようとか、いろいろ考えて緊張することもあるけれど、手紙なら気持ちを整理する時間は十分取れる。熟考して言葉を選ぶこともできる。そういうところが醍醐味ですよね。

 題材自体はとても素敵だったのだけど、メインの2人の関係性に萌えるにはあと一歩という感じでした。すばるはここで初めて自分の性的対象を自覚したのかもしれない。一方で、夏目は気を許しつつあったとはいえ、2年も後輩の同性を受け入れて抱かれることにもっと抵抗はなかったのかなと。なんとなく2人が相手に恋愛的意味で惹かれる過程が薄いように感じたので、肝心のBL部分に上手く乗り切れなかった感がありました。単に好みの問題かもしれないけれど。読みやすい青春ものではあると思います。

0

君の背を追い越す事が出来たら。

思春期の甘酸っぱさと。
タイトルのままの、成長痛。膝の痛みと、こころがキュッとするような痛みを温かく感じるストーリーです。
自分の心の筈なのに、どうにもならない痛み。
恥ずかしさ。たぶん最初は、変な感じ。
もどかしさ。もっと上手く言えた筈なのに…
それが丁寧に描かれていて。とても素晴らしいです。
身長の伸びていく様と比例して、夏目がカッコよくなって行ってるのも萌えます♡
生まれる独占欲。嫉妬。高まり。
この時代に手紙?って言うのが最初謎だったんですが。簡単に取れる連絡方法が無かったからこその募っていく想い。すれ違いが生まれていくさま。
大人になってしまってからでは手に入れられない感情は、この連絡が取れにくい方法だったから。
今はもう無くしてしまった、自分の成長痛を思い出します。私自身、高校生の時、1年間で11cmも伸びて、とても痛かった。。。男子か⁈って、言われたものです。

0

身長と一緒に育つ等身大の恋

いろいろなところでレビューを読んで、ずっと読みたかった作品です。
買って良かった!素晴らしかった!!

5月、部活の校外合宿での出会いから、文通を始めたすばると夏目。
8月は田舎の夏祭り。11月は大学見学。そして3月の卒業。
1年に満たない時間の中に、少年らしい瑞々しさがぎゅっと詰まってました。

すばるの身長の伸びと恋をリンクさせるという、このプロットを考えつく才能が素晴らしすぎて…。
一目会っただけで気になる、触れるとどきどきする、まだ恋にならない気持ち。
手紙という閉ざされたふたりだけの世界で、誰よりも近い存在になれたと思っていたのに、遠い場所でお互いを知らずに過ごしてきた時間の方が長いという現実。
嫉妬や焦りから、考えるより先に動いてしまう若さや、逃げ出す弱さ。
知り合いのいない場所でひとり待つ心細さや、会えた嬉しさ、自覚した気持ち。
もう何もかもが若くて、青くて、瑞々しくて。
ふたりの大事なものを分けてもらえた気分で、読み終わったあともしあわせでした。

一番共感できたのは、東京で電車を間違えて知らない場所に来てしまった夏目のシーンでした。
ずっと手紙の返事がもらえなくて、だけど会いたくて、それなのに失敗してしまった自分。頼れるひとのいない心細さ。電話の向こうに聞こえる自分が知らないすばるの世界。「ひとりぼっち」というのがどんどん浮き彫りにされていって、「帰りたい」という言葉で涙腺崩壊しました。
夏目はずっと落ち着いていて、高校3年生という年齢よりも余裕があるように見えたのに、あのシーンで初めて「この子もまだ必死で成長してる途中の子供なんだ」と気付かされました。
あのシーンは本当に素晴らしかったです。素晴らしいしか言えないのがもどかしいほど素晴らしかった。

みなさまのレビューのおかげさまでとても良い作品に巡り逢えました。
ありがとうございます!!

3

タイトルが秀逸

特に劇的なことは起こらないんだけど、なんだか良いんです。都会の少年と田舎の少年のボーイミーツボーイ。甘酸っぱくてほんのり幸せ。

「成長痛」というタイトルに、少年がグングンと成長していくという肉体的な現象だけではなく、恋を知って焦りや不安といった心のチクンとする痛みも知って…という様子が重ねられていてとても秀逸だと思いました。すばる、本当に成長したよね。

高校生の頃の1〜2年って、大人になってからの1〜2年とは全然違って、本当に濃くて深くて大事な時間。

これが現実の話だとしたら、成長したすばるはこの関係を「あーあんなこともあったなぁ」などと記憶の1ページに収めてしまって次に進む…なんてのがありがちなパターンかもしれませんが、この2人はちゃんと続いていきそうで。
ある意味おとぎ話めいていて、現実にはないよ! とも思うのですが、それでも良い。仲良くしてね!と茂みに隠れて応援したい気分です。

5

何ともいえない甘酸っぱさ

東京に住む男子高校生と田舎の男子高校生のお話。

部活の合宿で田舎の高校を訪れたすばる(攻め)が、朝の図書室で図書委員をやっている圭(受け)に出会う。
たわいのない会話を交わしただけなのに、その後、部活に励んでいても今朝出会ったばかりの圭のことが気になって思い出してしまう・・・
それがその後の恋に繋がります。

ノンケ同士なのに?
(もしかしたらゲイである事に自分自身気づいていないかもしれないけど、そういう事には触れていない)
たったそれだけでなんて変じゃない?

と、いつもの私なら思うんですけど、何故か、あぁそういうのもありかもしれないな・・・と妙に納得してしまう雰囲気がこの作品にはあるんです。

それは圭のキャラクターの存在感が大きいと思います。
登場シーンの図書室で朝の光の中に佇んでいた圭の透明感、優しくて穏やかな雰囲気が最後まで保たれていたこと。
携帯なんて持ってない、無くても困らないから、手紙ちょーだい、という今時の高校生らしくない、いなさそうで、でも圭ならあり得ると思わせてしまうところ。

文通、田舎の小さな夏祭りといったノスタルジックな小道具や舞台。

そういうものが織り成す世界での二人の恋は、途中、性の葛藤もあるけれど、それを含めてもうただただ甘酸っぱい。

なんだこれは、少女漫画みたいな甘酸っぱさだなぁと思いながら読み進めると、最後のほうのシーンで星を二人で見ながら圭が照れて困惑した表情で言うんです。
「これって少女マンガみたいだよ。」
「ほんとに少女マンガみたいだよ・・・。」
と。
それに対してすばるは言います。
「いーんだよ!こーゆーのは照れたら負けなんだよ!」

というわけで、照れずにキュンキュンしながら読むのがこの作品の正しい読み方であります。

その他、この作品の良いと思ったところ
・攻めがお話の最初は164cmだったのに、ラストでは176cmまでに成長するので、受けとの身長差(最後は受けを追い越します)、体格、顔つきがどんどん大人っぽくなる過程を楽しめる。
・「成長痛」タイトルが秀逸。



4

この雰囲気が何とも言えず好き!!!

梶ヶ谷先生の作品は「おはようからおやすみまで」を読み、それがとても好きな感じのお話や絵だったので他の作品も読み始めました。
この作品、田舎の男子高校生と東京の男子高校生が、ひょんなことから出会い、交流を深め・・・という流れになっています。各話のタイトルは攻め様の身長(最初は受け様より低かった身長がどんどん伸びていきます)になっています。まさに心も体も成長痛。

私は受け様のふわふわ~んとした感じのキャラ(しっかりしているようでどこか抜けていたり、不思議な色気があったり・・・)がとても好感がもてましたし、気に入りました。
そして、全体的に流れている空気感もとても良くて、普通の中にある独特な色っぽさに凄く萌えましたし、とてもドキドキしました。
文通でのやり取りとか、どこかノスタルジックさも感じたり・・・。それに、受け様がきちんと気持ちを文章にしたり言葉にするところも好感を持てました。

読む前は切なそうなイメージが強かったのですが、実際には嫌な感じの切なさではなく、胸キュンで甘酸っぱい、とても素敵なお話でした。

6

田舎のDKと文通ラブ!!

良かったー( ;∀;)文通BLってどんだけ時代錯誤!?って思ったんですが、受けの夏目くんは「携帯?持ってないよ。無くても困んないもん。手紙ちょーだいよ」なんてセリフが爽やかにキマるような好青年なんですぅー!!しかも、攻めのすばるくんは夏目くんに一目惚れしちゃってるので、そんなこと2人で海辺で水にたわむれながら言われたら、書かない選択肢はなしっ!!そうだ。便箋を買いに行こう!!ってなる訳です。

ピュアな恋なんですが、やっぱりDKなのですばるくんは夏目くんに触りたくて仕方がなくて、それで自己嫌悪に陥ったりして悩む姿がすごい可愛いです。夏目くんは年上だし、表面上シッカリした感じなんですが、実はおっとりのんびりな性格なので、最後の方はもう年下みたいに可愛くなってます。

最後夏目くんの受験が終ってからすばるくんが夏目くん家に訪ねて行くんですが、家族が旅行でいないのをいいことに、もーすぐに押し倒しちゃって。廊下で。しかも1階。きゅんきゅんしたなぁー(*ノωノ) 我慢できなかったんだよねぇ。ずっと遠距離だったし。やっと夏目くん大学で上京することになったし、結ばれてよかったね♡ 文通から合体まで書いてくれるなんてありがたや~幸せ(*´▽`*)

2

成長していく男子!

って、いいですね!

作者様のあとがきにありましたが、
すばるの身長を始め低く設定したのは
編集さんの助言からだったようで。
(編集さん策士!と言われていました。)

男らしくたくましく成長していく
2学年年下のすばる。
対する夏目は優しく清潔な印象の
男子でした。

受けといっても夏目は女の子っぽくはなくて。
それがこの二人が惹かれ合っていく上で、
大事なところかなと思いました。
すばるは夏目に女性っぽさを求めてなくて、
男性で、そして夏目だからいいという感じ。

夏目の友達が、すばるに身長を抜かれ、
げっ!となるのと、すばるのガッツポーズが
おもしろかったです。

10代の青い感じというか。
爽やかなブルーというか。
そんな雰囲気を味わえる作品でした。

5

ほっこり…

とても穏やかで 優しい世界だったように思います。
きっと初めて出会った時から
お互いに惹かれあっていたんだろうなあ。

表紙の右が攻め、左が受けです。
最初は受けのことを 落ち着いていてしっかりした
大人っぽい子だと思っていましたが
押し倒されたときも実は動揺していたし
攻めが自分の知らない子と仲良くしてたら
モヤモヤしちゃうし
1人で東京に来たら さみしくなっちゃうし
会いたいなってぼんやり思ったり
少し年上の のんびりした男の子でした。

いいなあ。田舎の学校の 図書室で出会った
色素の薄い 普通の 年上の男の子っていいなあ。笑
自分より背が高く 女の子みたいにかわいいわけじゃないけど
不思議な雰囲気があって いつまでも話を聞いていたくなる。

攻めも普通の男の子です。
みんなより背が低い。チビ。バスケ男子。
子供っぽいです。すぐ態度に出ます。

でもそんな攻めが 成長痛とともに
どんどん成長して
気付いたら受けの身長を抜いて
顔も男らしく イケメンになって
女の子からもモテモテですが
攻めがいつも想っているのは受けです。
出会ったときからずっと…素敵だなあ。
遠く離れていてもずっと思い続けて すごいなあ。

攻めは成長とともにどんどん 男らしく
強引に ちょっとSになりましたね…。
あんなにちっちゃくてかわいかったのに…
でもそれもいい…むしろそれがいい…。笑

遠くに住んでる人を好きになって
その人も自分を好きで…
それだけでも十分なのに
最後には 学校終わりに 牛乳買って
40分でつくよ 待ってて って…
近いなあ〜 40分かあ すぐだあ。笑
あんなに遠くにいたのに。
もう 会いたいな と思ったら
すぐ会いに行けるんだなあ。

2人の人生はまだまだこれからって感じです。
いつまでもお幸せに。

4

男の子の成長にキュン

梶ヶ谷ミチルさんの既刊をすべて読み、いまのところ一番好きな作品です。
大きな事件もない、これと言った当て馬も登場しない、10代のシンプルな恋愛物語なのにどうしてこんなに切なく、キュンとするのか不思議・・・。
「成長痛」というタイトルが秀逸だなーと思います。身体や環境、アイデンティティがゆっくりと確実に変わっていく思春期が優しく描かれています。
主人公すばるがどんどん男らしくなっていく様子が嬉しかったです。2人が大人になってからの物語をぜひ読みたいです。

1

ほのぼののような、シリアスのような。

『放課後の不純』よりもこの作品の方が好きかもしれません。『放課後』の二人は中学生だと思ってたくらいなんだか幼く感じたのは、作家さんのかわいらしい絵柄のせいでしょうか。ちょっと発情しすぎなんじゃないのかい?と思ったのですが、十代の性に対する好奇心と後ろ暗さが妙にリアルで、購入した頃は何度も読んじゃうほど、どことなく色っぽかったです。

『成長痛』も主人公は高校生なのですが、こちらはサワヤカップル。東京の高校一年生のすばると地方の高校三年生の圭。すばるの部活の合宿先が圭の高校だったことで二人は出会います。出会った当初、すばるが圭の名前も学年も知らないのになぜか惹きつけられてしまう様子に、読んでいるこちらもザワザワ…。もしかして圭はこの世に存在していないパターン?と思わせるくらい、儚げな男の子に描かれているんです。出会った場所が図書室だったからでしょうか。学校の図書室ってだけで、萌えました。

二人が出会った頃、すばるの方が背が小さかったのに、「文通」で遠距離友情を続けるうちに、彼がだんだん圭の身長を越す勢いで成長していきます。途中から圭が女性化していくような感じがしないでもないですが、圭の高校生なりの大人な対応にギリギリBLラインは保っているかと。二人を見ていると、フツーの男の子がフツーに男の子に恋をしちゃって、そのままゲイカップルになっちゃった、みたいなパターンが実際にあるのかもしれないなぁ…みたいな妄想を抱かせてくれました。

タイトルのセンスといい、描かれる世界観がとても古風なので、そこに違和感を覚えるか、もしくは現役高校生を除く大人が青春ノスタルジーに酔えるかで評価は変わってくるかもしれません。確かに読後は爽やかです。…が、なんとなく、実は男の人ってゲイ・ノンケ関係なく、セクシュアリティーの垣根がものすごく曖昧な生き物なのではないかとふと思わせる何かがあるような気がしたのは、わたしだけでしょうか。(ありがちな結び。)

4

浮世離れしてはいる、でも何とも比較しがたい魅力があります

批判を恐れずに言うと、私にとってはジブリに近い空気です。
こんな純粋な発言する子供いないよー、こんなリアクションしないよー、とそこここで思う。でもそれを振り切る、神々しいほどのモメンタムがあると思います。

この作品は、合宿で行った田舎の年上の男子高校生に恋をしてしまった、まだまだ幼い高校一年生のお話です。時間がたつのは早く、物語が終わるころには相手は大学へ進学し、主人公は高校二年生になります。

主人公すばるは本人が自覚してないまでも明らかに、いい意味でいもくさいのに小悪魔的な魅力があふれる夏目先輩に一目ぼれをしてしまい、コケティッシュな先輩の気持ちはわかりにくいものの、たった数日の間に二人の間には不思議な絆が生まれます。この未来への期待や緊張を秘めた、でも未だ煮え切らない二人の絆を、夏目先輩の文通をしたいという浮世離れしたリクエストにより、二人は紙とペンにより深めていきます。色々な困難は途中であるものの文通が途切れることはなく、一年のうちに何度か再会を果たします。

性的な興味と愛情を夏目先輩に持っていることを自覚し、それに戸惑いどうすることもできないでいるすばるを、夏目先輩は不思議な距離感でずっと暖かく受け入れて寄り添っていきます。時には寄り添い、時には距離をおいて待ち、時には自分から働きかける。自身も戸惑っているにもかかわらず、すばるを想い、包み込むようなその様子に、こういうひとこそがステレオタイプとはいえ日本人の美徳であり、所謂灯台のような女であり、やはり生涯愛される人間なんだろうなと思わざるを得ません。

夏目先輩には本当に語りつくせない魅力があります。彼にとっては注意や興味、愛情がすべて外に向いているのでしょうか。出身地や年齢の差、同性であることなど気にするふうではなく、しかし目をそらすわけでもなく、今あること、変えられること、受け入れなければならないこと、それを自然に現実的に理解できるひとなのでしょう。
そんな夏目先輩の浮世離れしたあまりのいい漢っぷりに、比較的普通で俗物なすばる君も影響され、目を見張るほどの成長をとげます。彼にとっては距離であったり、年齢差、体格差など自分で気になるところもありましたが、最後には身長も追い越し、夏目先輩にふさわしい重みのある人間に成長します。体格というのも、作品としてわかりやすいバロメーター、メタファーにしてあるだけで、彼が小さいままだとしても、とても頼りになる魅力的な男性に成長したのではないかと思います。

悩みは人間に深みを与えますが、やはりいつも地に足が着いて落ち着いた夏目先輩のようなひとが、愛や幸福を他人に与え、そしてまた与えられるのだろうと思います。彼の魅力だけで、文句なく神評価です。

9

アナログ

メールではなく手紙。
このお話のテーマのようなもの。
携帯電話を持っていない田舎の高校生と恋に堕ちた、東京の高校生のお話です。

高校1年のすばるは合宿先で出会った夏目高3と文通をしている。
初めて会った時から、友人以上の・・
そういう目で夏目のことを見てしまっている。
男同士なのに、自分でもよくわからない感情に戸惑いながらも
真っ直ぐに向き合おうとする、若者の気持ちが伝わり
青春だなぁ~と思えてしまいました。

だんだん熱くなる気持ちをなんとか抑えようとするけど
ほんの些細なことで、抑えていた壁がもろくも崩れてしまうことって
若いときには、ありがちなことだけど
すばるは真面目で夏目のことを本当に大切に想ってるから
自分のしたことに、罪悪感を感じてしまったのかな。
あふれてくる感情がなんなのか、よくわからないけど
相手に触れたい、キスしたいと思う気持ち・・決して悪いことではないのに
夏目の気持ちに気づいてないから、自分だけが悪いと思い込んでしまって。

自分の知らない友達や、知らない一面を見聞きすると
不安になったり、イライラしたり、悲しくなったり・・・
読んでいて、気持ちがわかる気がするとともに
懐かしい、甘酸っぱい感情を思い出させてくれました。

最初に会った時の身長から、少しづつ伸びていく数字を
1話ごとのタイトルにしているところが素敵でした。
高校生ってこんなに短期間に伸びるっけ?
少しの間に、心も体も成長し大人になっていく二人を
暖かく見守りたいと思ってしまうお話でした。

1

ちょっと読んでて照れくさい♪

文通って久しく聞いてない言葉でした。
しかも男の子同士って!なんて甘酸っぱい!
また、便箋がCampusのレポート用紙ってのがいい。

読んでいると男子高校生可愛いなあって改めて思いました。

実際の高校生はこんなにピュアとは思わないけど、
高校生をとっくの昔に終わらせた者としては、このくらいのファンタジーさが男子高校生のお話を楽しませてくれるものだと思います!

始めの方で自転車の二人乗りで、すばるが急ブレーキをかけたために、後ろの夏目が前のめりになりすばるに抱きつくんですが、それをまだ恋に無自覚なすばるがホワって喜んで、2回目わざと急ブレーキかけるシーンが目立たないけど、好きです。

最後の星空での二人のシーンも、成長したすばるを実感できるので嬉しい 。
一冊まるまる1カプって、感情移入しちゃうから萌えますね。

3

神評価に近い

あまりにもピュアなストーリー。

セリフが自然な話し言葉で、年相応な感じが良かった。
二人ともタイプは違うけど本当に普通の男の子で
なんだろう、もう純粋って言葉しか出てこない。
それくらい透明感があります。
夏祭りに相手の友達が合流してしまって
自分だけ知らない人間で知らない土地にいる疎外感とか、
読んでいてちょっと苦しくなった。

どちらからともなくキスするところが一番好きなシーンでした。
心理描写がとてもナチュラルで上手いです。

1

文通っていうのが良い。

賛否両論あれど、この話は「文通」というタイムラグのある伝達手段を取っているからこそ成り立つ話だなあ、と思いました。

内容は皆さま書いてくださっているので感想を。

今時の高校生で携帯(スマホか?)を持っていない子がいるのか、と思ってしまうけれど、「ああ、彼なら持ってなさそうだなあ」と感じてしまう夏目くん。田舎くさい訳ではないけれど、素朴そうな純情そうな清潔感のあるキャラで、とっても好感が持てました。

対して攻めのすばるくんは高校生らしい葛藤を持っていて、これもまた可愛いなあと思ってしまった。
自転車に二人乗りで乗っていて夏目くんに後ろからぶつかってほしいがためにわざと自転車に急ブレーキをかけるとか。
自分の知らない友達と仲良くする夏目さんにやきもち焼いてふてくされちゃうとか。
夏目くんに欲情した自分を持て余し逃げ帰っちゃうところとか。

とりあえず逃げずに手紙を出し続ける夏目くんに対して逃げるすばるくん。年の差らしい二人の感情の違いに、思わず母の気持ちになって見守ってしまった。

文通というすぐに連絡が取れない関係だからこそ、手紙を待っている間に気持ちが育ち、その時間差ゆえにもどかしい気持ちの擦れ違いが出来て、でも会うことでお互いの気持ちに気付く、というね。いいね、文通!なんか爽やかで良かった。

タイトルの「成長痛」がまた素晴らしい。思春期ならではの感情とうまくリンクしたタイトルだなと思いました。

しかし!
高校生の息子を持つ母親として一言言いたい。

2~3か月で5cmも身長が伸びる子ってあんまりいなくない…?短期間で伸びすぎだろ~。そりゃ足も痛いよねえ、とリアルに心配してしまいました。

最後の制服での妄想も非常に美味しかったです。

2

男の子の文通っていいよね!!

身長という時間軸で、
手紙というアナログな手段で、
そしてナチュラルな空気感で、青春を生きる高校生のラブを描いた秀作。


東京の高校に通うバスケ部の1年生と、地方の高校に通う図書委員の3年生、
という二人の高校生の遠距離恋愛を丁寧に描いた成長ストーリーです。

各話の扉絵に「○○cmの○月」という印象的なタイトルと体の一部にトリミングされたイラストが描かれてるのが、テーマを如実に表していて、かつオシャレなアプローチの仕方で好きでしたヽ(・∀・)ノ
また、作中で彼らが文通という、いまや消えつつある情緒ある伝達文化を多様してるのもアナログですごく好きでした!文通っていいよね!!

はじめ、受けよりチビだった年下くんが、メキメキ身長伸ばして、時には子どもっぽい天の邪鬼な態度をとりながらも、受けをリードしていく成長が描かれています。
一方、受けは田舎育ち特有の大らかさと、いざとなれば自分は退いて相手に譲ってあげられる年長者の余裕と優しさを持っており、そっと攻めを受け入れる柔和なキャラで、
みていてほっこりするカップルでした!

年下くんの方が気張ったとこがあって、最初に恋愛感情を自覚したにも関わらず、カッコ悪いところみせたくなかったり、自分が傷つくのを恐れてキョリをおいたりします。
でも、受けは丁寧に相手の心意を図ろうと歩み寄ったり、自分を飾らずにときには情けない姿を見せたり、攻めを頼ったりが素直にできるんですよね。
そういうところが逆に年上らしくて『歳の差』をうまく描いてるな~と感じました。

身長伸びるにつれて、女子に騒がれる機会が増えた年下くんが、受け以外まったく眼中にないために、他意なく彼女らをスルーしてく姿がちょっとカッコイイです。

二人の大学生編がみてみたい!!ぜひ続編を!!ヾ(´∀`○)ノ

《個人的 好感度》
★★★★・ :ストーリー
★★★・・ :エロス
★★★・・ :キャラ
★★★・・ :設定/シチュ
★★★★・ :構成

2

年下攻め~すばるの成長記録

部活の合宿のために出向いた先は田舎の高校。
たまたま早く起きてしまい校内散策し図書室へはいったらそこには夏目がいてなんとなく気になる存在に。
夏目の人懐っこさに流されるすばるとすばるの年下らしさを可愛いと思う夏目にきゅんとします。
夏目が携帯をもっていないことから始まる文通がすごくいいです。

途中二人の間にすれ違いで溝ができそうになるけど(すばるの暴走によって)夏目の抱擁力によりすばるが少し大人になります。
年下に翻弄される夏目が可愛い!!!!!すばるは振り回してないつもりでもしっかりと振り回しております。悪い男だよね~。
田舎から一人ででてきて迷子になる夏目がすばるがお迎えにきた瞬間泣いてしまうんですがここがたまらんーー。
夏目と離れ離れの間に、すばるの節々は成長痛でいたむ、それがまるで二人の存在をたしかめあうようで。

背が伸びるごとに男前度がアップすばるがまたよい~。夏目の抱擁力の高さがはんぱないです。
めっちゃすばるのこと好きじゃん!超ラブラブじゃん!
ふたりのHには萌えさせていただきました。ごちそうさまでした。

3

淡く、甘酸っぱい

すばるが夏目を思っていた間、恋をしていた期間、彼は成長痛も味わっていたのだからなるほどいいタイトルだと思いました。成長+痛、この痛みは別に成長痛の痛みでも淡い恋心に対する痛みでもいいですよね。
梶ヶ谷先生、前作の放課後~もそうでしたが「分かりやすくて、可愛い話」をきれいにかつストレートに描かれますよね。一読目は「すっきりしている…」と思うのですが、数回読むとこの可愛らしさがいいなぁと思うんです。(一読だけして、もう二度と読まない! とは思わないのだから、梶ヶ谷先生の作品はどこか引っかかるんです)殺伐としていない、青々としたみずみずしさに溢れるボーイズラブ。

文通をするのも、もし相手が夏目の友人の高村みたいなタイプだったら有り得ないのだけれども、文通をしようと言いだしちゃうそんな夏目のことを、すばるがいいなぁと思うから物語がはじまるんですよね。だからはじめっからすばるは夏目に惹かれてる。そこがキーだと思います。
成長するに従って、痛みを感じる日々を越えるごとに、夏目に近づき追い越して…深い関係になれる。
途中、夏目に対する罪悪感で文通を途切れさせるのもまたいいと思いました。文通なのだからすれ違いってそれくらいだろうというのはあるのですが、顔の見えない相手に対して文字だけで伝えること、文字だけで伝わること、それらを考えると悶々とする気持ちがわかるんです。メールでも、そうですよね。返事を書きたい、なにか返したい、でも怖いから書けない、返せない、遂には手紙の中身も読みたくない…。気持ちが分かるんです、後ろめたさがあるだけにそういう判断と対応になっちゃうのですよね。

危なげなく読んでいられます。紆余曲折はありますが、ちゃんとお互いの心の先がお互いに向いていることが分かるので、見守る気持ちでページを捲れます。
話数を進めるごとに、どんどん成長し顔つきも体型も変わるすばる、と同時に育まれる淡い恋心。恋が実ったあとに発揮されるすばるの妄想もまた、かわいいです。

3

俺の女子力が上がる日はいつくるのか

友達に薦められて読んでみたら、存外に少女漫画な内容でしまったー!と思った。
男の子同士で文通はねーわ。と。ドリーム過ぎるだろと。
知り合いのオネェなんか「男の子同士で文通!?ノンケ?ノンケ同士なの!?そりゃあんた!潜在的ホモよ!」みたいなことを言われてあー、やっぱり?みたいな。そのあとオネェは「でもかわいいじゃない!あたしはそういうの好きよ~!」と言っていた。
自分の周りの人って「漢」って感じの人が多くて。
現役高校生(ノンケ)の子にも聞いてみたけど「文通?ないわー(笑)切手と便箋用意してくれたら考えなくもない」とか「相手が(可愛い)女子ならアリ。男同士はない。文通する意味ない」と言っていた。
もしすごく仲のいい友達が遠くに離れて、電話やメールが出来ない場合どうするか?と聞いたら、「文通っていうか、年賀状に用件だけ書いて送る」とかね。
お前らほんと乙女の夢を砕くよね。そもそもこいつら手紙なんて高尚なこと出来る人たちじゃなかったから聞く人を間違えた気もするが。
でもこのノーマル思考こそが好きなのね。
だから男同士で手紙のやり取りを躊躇なく要求する夏目にノンケらしさを感じなかった。薔薇族のペンパルのお誘いじゃないかとさえ思えるよね。
しかもノーマル同士なのにどーして簡単に一線越えられるのか謎過ぎる。
色々簡単に進みすぎるのがノンケ同士としては不自然極まりない。
夏祭りなら女の子と行きたいと思うのがノンケでしょう!必死こいて男に会いに行くノンケの意味が分からない。どこをどう、お互いそんなに好きになったのか全く分からない。
もうノンケじゃないやんかー!と思ったわけですよ。
要はノンケ同士の描き方が自分の好きなパターンじゃなかったってことですね。
現実にノンケ同士で文通している人もいるだろうけど、それはまた別ですよ。そんなの人それぞれのことですからね。好きにすればいい。私の趣味どうこうなんてはさむ余地ありません。

で、ここまで言っといてなんだけど、このさわやかな感じ自体は好印象だったんですよね。
これって現実に起きそうで起きない、BL!!って感じのお話だと思う。
でもさ、そーいうドリームな話もまた良いと思うわけよ。
こういうの、カワイー萌えるー!とか言うかわいい女子になりたい。
(ところがどっこい胸毛が生えるんじゃないかって心配になるくらい漢らしくて困っている)

10

木原梨乃

めいてるさん、こんばんは。
笑いの糧にしていただいて光栄です!素敵と言われて喜んじゃってます(笑)
周りの人に男らしい・男勝りとよく言われます。なので繊細な表現をお持ちの方や女性らしい人に憧れます。もう今更どうにも修正がきかないので(笑)いっそギャランドゥ目指そうかと思います。
コメントありがとうございました!

青春

梶ヶ谷ミチルさん2冊目。
今回も高校生もので1冊まるっとひとつのお話。
今回は、前回以上に丁寧に描かれています。

東京から田舎の高校に合宿で来たすばると
その高校で出会った夏目先輩のカップリング。
特別なにもなく普通の恋愛なんだけど
そこがまたイイ!!!
この方の絵がとても合っています!!

なんだか気になる、から好きになっていき通じ合う。
その過程が緩やかで、滑らかで嫌味がなくとてもよかったです(^^)

また、ケータイがなく文通って感じとかも
2人の恋愛の過程にあっていると思った。
成長痛ってタイトルも身長だけじゃなく、
心の成長も感じられてよかったなー(^^)

今回も爽やかでステキなお話でした!!

5

少女マンガっぽい、「見守り萌え」作品。

前作レビューでも書いたけど、
梶ヶ谷さんの作品タイトルセンス、私のツボです。
「成長痛」。
これだけでもなんだか伝わってくるものがある。
タイトルにリンクして、チャプターには身長。
創り込まれてる。こにくい演出だ。

あとがきのところ?かどっかで
担当さんから、攻の身長を受より低くしましょう!的提案を
受けたと書いてあったのを見て、
担当さん超GJと思ったのはきっと私だけではないだろう。
ああ、こうやって素敵な物語は生まれていくのね…VIVA共同作業。

ただ、成長・身長をキーにしている割には
縦割のコマが少なくて、
もっと多用したら効果的だったんじゃないかなーとも思いました。


…で内容は、すばる×夏目の遠距離文通BL。
私は文通と言う手段を取ったこの流れにさほど違和感は感じず。
確かに現代の学生さんはほとんどケータイ持ってるんだろうけど、
学生時代の自分が、よく友人(♂)と手紙のやり取りしてたし、
ポケベル→PHS→ケータイの変遷を学生時代に通って来たこともあって、
比較的自然に受け入れられた。
でも逆に現代の実際の高校生ならあり得ないのかなぁ~。
う〜む…。

どんどん成長していくすばる。
体の成長と共に感じる心の痛みに、
一読者である自分は、なんだか萌えと言うより見守っちゃう心境に。
最終的に体を繋げるけども、夏目の純粋な性格故なのかなぁ、
受け手としてあまりエロスは感じない。
「恋愛漫画」、という印象だった。
作中、夏目が「少女漫画みたいだよ」と言うけど、
本当にNL少女漫画的なBLでした。

物語全体に漂う清潔感は、
梶ヶ谷さんの絵柄によるものでもあるんだろうな。
極端なデフォルメのない、すっきりしてるけどちゃんとした、正統派な絵。
これもBLっぽさをあまり感じない理由だと思う。

個人的には、
市川けいさんの『スロースターター』、
三田織さんの『白のころ』 を思い出しました。
この2作が好きな人はきっと好きなテイストなんじゃないかと思います。

ただ、自分としては上記2作と同じく、
キュン萌えというより、見守り萌え。
母的な萌えを感じる作品でした。
癒し度は高いと思います。

4

さわやかさ満載

丸ごと一冊が一つのストーリーでした。

合宿先という知らない場所で遭遇した人。
なんとなく印象に残ってしまい、練習中に時々その人のことを考える。
そうやって忘れられない人になっちゃうんだけど・・・これはある意味
「ひと目惚れ」なんでしょうね。

そこから古風な文通が始まって行く様は、
くすぐったいような・・・・感覚に読んでいてなりました^^
大きな起伏はストーリーの中に見られなかったと感じました。
が、ゆるやかなゆるやかなゆるやかな起伏でストーリーが作られています。

ザ★青春ストーリー!と言う感じの、とにかく爽やかなカワイイお話でした~。

6

きゅんきゅん

【答えて姐さん】にてトピたてさせて頂き、巡り合った作品。

この作品で始めて知った作家さん。
失礼ですが、この絵柄からは自分で買うことのなかったです。

読んでみて、タイトルの痛の部分、攻めくんの心と身体の成長過程が絶妙で、青春て良いな。ちょっとした出逢いに胸が弾けて、淡い感情が確かになって行く感じ。互いが少しずつ距離を縮めて行くのがキュンと来ました。

なんだか全てがうまく行き過ぎてますね。
この先の2人の関係が気になります。

6

癒された。

ストーリーは普通にどってことない学生同士の爽やか・恋愛モノ。
展開も、これまたすっごい山あり谷ありってわけではなく、何があるわけでもなく血もでなけりゃすっごい嫌な奴がいるわけでもない。
サラッと読める。

なのにすごくいい!

まず絵が綺麗。
キラキラしているわけではないのに、デッサンの狂いがほぼ無く線が細やかで繊細なのである。
ストーリーも絵に倣い繊細に練られていて、若者の心の起伏がその物語を彩るように魅せるのである。
なので物語に流れる空気がとても綺麗で安心するのだ。

主人公の二人の周りには彼らを貶めるような人間も出て来ず、私の偏見もあるだろうが、いわゆる男を好きなことがバレると次の日には皆に広まってしまうなんて展開もなく、よき理解者たちに囲まれて非常にほのぼの時は過ぎるのである。

こんな学生時代が送れるのなら、思わず昔にタイムスリップしてもいいかもと思ってしまった。
あと、こんな学生時代が送れるのなら成長するのも怖くないと、もし私が若き頃にこの本を読んでいれば思ったかもしれない。

何はともあれ、私は癒されたのである。

7

私はコレあんまり好きじゃなかった

みんなこの作品の文通するトコロとかに新しさを感じてると思うんだけど
別に新しくも何ともない。

人間が意思疎通するのにメールも手紙も電話も関係ない。
実際私は文通もメールも電話もする。

一番大事なのは、どうやって近付いてそこにどんなドラマがあって
それが面白いかどうかだと思うんだ。
文通?浴衣にドキドキ?
少女マンガじゃないんです。BLなんでしょ?

男の子同士の葛藤とか、高校生男子故の浅はかさとかね!
こんな純粋な男の子が想像できなくて
夢物語過ぎて私は完璧萎えちゃった感じです。

もっと失敗したり挫折したり絶望したりして
男の子にはかっこよく成長して欲しい……

逢えない時間が愛育てるのには
純粋ばかりじゃいられないよ。

6

絵・良し、タイトル・良し。でも違和感…。

タイトルに惹かれて購入しました。
成長痛と青春の痛みを掛けているんだろうか、などと思いながら読んでみたところ…

お?文通なんて今時女子でもしないレトロな二人に驚きました。
今時の子はなんたって便利・簡単な方向に流れる子が多いので、文通は懐古趣味に感じなくもなかったです。
そういうレトロさは好きなテイストなのですが、現代っ子のそれも男の子同士でとなるとやはり違和感が先に来てしまいました。

でも困ったことにこういうネタは好きなんですよね…。
田舎に遊びに来る都会っ子。文通。二人でお祭りに遊びに行く。田舎っ子が都会に出る。
全部好きな展開でした。
あっさりとした絵柄が爽やかで、内容ともマッチしていると思いました。

だけれどやっぱり違和感が拭えません。
先ほど言った男の子同士で文通というのがちょっと非現実的なのと、
それから攻めが受けを襲いかけるシーンも、受けのほうが怒っていなくて、それが不自然に感じられました。
あの年の男の子同士であんな事が起きたら普通はグーパンチですよ!それか金蹴りです。
あそこで夏目君には怒って欲しかったと思いました。
と言いつつも、全体的にはとても好きな雰囲気の作品ではありました。

あとがきに夏目をお姫様だっこするすばるが描いてありましたが、男同士のお姫様抱っこもいいもんですね(笑)タイバニみたいだ。
女の子っぽい受けがお姫様だっこされても全然萌えませんが、男の子同士って感じの絵でのお姫様だっこはなぜか萌えられました。最後の一ページで新たな萌えを発見してしまいました。

6

タイトル最高

成長痛なんて素敵な響き
表紙からも学生とわかったため
即購入しました

部活の合宿で田舎へ行く
地元の男子学生と出会う
成長痛と恋の痛みを感じながら
二人は気持ちを通わせて行く
話です

甘酸っぱい
とても好きなテンポの物語でした

がっつきすぎず、悩みすぎず
学生の普通と田舎と都会の距離と感覚
非常によい感じでした

合宿先の田舎でコンビニがなかったと
いいながら山の上にラブホがあったと
盛り上がる学生の話題かわいいです

確かに地方にいくとコンビニ基準判定してしまう
ことは老若男女問わずあるきがします

田舎の高校を卒業して東京の大学に進学をする
のですが、その後の2人も見てみたいです

田舎の少年の苗字が夏目というのですが
雰囲気ぴったりでした

あまり名前とか気にして読まないのですが
今回の作品については不思議と名前が
あってるなと気になりました

文通のやりとりをする所は
一番ぐっときました
メールではなく手紙の交換
ナイスです

前作もよんでみたくなりました

9

先入観さえなければ・・・

BLアワードノミネート作品で既読のものは、せっかくだからレビューしよう♪
ということで、こちらもさせていただきます。

正直、『放課後の不純』の方がすきです。
タイトルの『成長痛』の「痛」という音から、切ないお話なんだろうなぁという、
勝手な先入観があったのです。
そのせいもあって、
ふつうのお話を、思春期の身体の成長に絡ませただけかぁ~というのが一番の印象でした。
(すみません!!)
いや、切ない部分ももちろんあったのですけれど、
自分的にはもっとグッと来るのを期待してしまっていまして・・・。
要は単に自分の思い込みなだけで、なんともこの作品に失礼な話なのですが・・・。
(というか、勿体ない!)

よくないところなんてないです、この本。
すごく丁寧に物語が進んでいって、とても純朴であたたかい気持ちになれます。
男の子が文通をすることに不自然さを感じない方なら、楽しめる作品だと思います。
すきな相手より大きくなりたいと願う、攻めの子に萌えました♡

変な先入観さえなければ、萌×2だったかも。
ああ、勿体ない・・・

3

思春期の青春

設定がものすごく好みでした。
都会っ子×田舎っ子
年下×年上
ノンケ×ノンケ
っていうカップリング自体も萌え要素がかなりありますし、
身長、身の回りの環境、受験など、
高校生にしか味わえない青春っぽい感じや、
一目惚れの描写や相手のことを思っている心境の表し方も素敵でした。

それに文通という手段。
今の時代に文通をしてお互いのことを知っていくのは
なかなか無いパターンだからこそのキュンポイントだと思います。

たまにしか会えないからこそ、
たまに会った時にお互いの変化に気がつくのも切なくて良いと思いました。

あと、すばるがエロいこと考えてるところも若さがいいですね。
暴走ぎみで夏目のことをすごく大事に思ってるのが伝わってきて
好感が持てるいいキャラでした。

青春っていいな!と思える作品でした。

8

読めば読むほど心が締め付けられる

正直、最初に読んだ時、「好みじゃないなー」と思いました。
高校生の、淡くも濃い初恋のお話。
田舎の年上高校生と、都会の年下高校生が出会い、文通で心を繋げていく。

今時の高校生が、手紙をやり取りするなんて可愛過ぎて、夢の又夢のお話じゃないかと思った。
携帯でやり取りだって出来るし、PCのメールでやり取りだって出来る。
けれど、年上高校生・夏目が携帯を持っていないが為に始まった文通。

いやー…懐かしい気持ちがよみがえりました。
文通や交換日記って、自分の当時の心情や相手を想う気持ちが詰まっていたりして、絶対今読み返せないし。
もう自爆装置ボタンみたいな物で。

お話は、5月、8月、11月、そして3月と続いていきます。
10ヶ月で身長が12センチも伸びるすばる。
身長だけじゃなく、心も大人になっていくすばるの細かな描写がじんと来ました。
すれ違う事もあるけれど、夏目が大学進学を機に上京して、すばるとの距離が縮まる。
「朝、牛乳を飲む」って言うのも何だか可愛らしくてほっこり。
ただそれだけなのに、梶ヶ谷さんの描く空気感がそれを特別な物にしている気がします。

ラストのbonus track。
すばるもいよいよ高校を卒業。
そしておばかな妄想。
それまでの純粋清らかな流れが、すばるのおかげで「オイ!!」と突っ込みたくなる物に変わります(笑)
いや、いいよ、10代の男の子ならそういうのもアリかもね。

本当、最初の印象から変わった作品です。
絵柄もストーリーも、純粋できゅんとなる清潔感は素晴らしい。

3

文通

田舎の高校って感じがよく分かる。
なんにも無いもんねえ。
若い子には辛いよね。
この話 携帯電話を持ってない所がミソなのです。
昔 昭和もそうだった。
(あ~~私 高校時代昭和だよ~ひいいいいいい)
文通ですか。
待ってる間のドキドキ感 手紙を読むときの嬉しさ 何書こうかなあって書く楽しさ。
そんな感じがよく描けていた。
男子だから ノートちぎって書くんだもん。
気づかなかったらそのままっていう事もありえるわ。
すばるはちゃんと気づいて 便箋買ったけど。 えらい!
いいなあ。思春期だなあ。
背追い越すところもいいよね。 男子って感じ!

5

展開を期待するのは、大人の都合

 単行本初作品である『放課後の不純』が気に入って読み出しました。

 梶ヶ谷先生は、恋愛の導入部分の気持ちの描き方が本当に上手。「気になる」から「好き」と自覚するまでの時間が短い。しかも受けが年上で攻めが年下というのも、2冊目だからあえてひねってきたのかな?と思う設定です。

 受けが年上で攻めのことを「頑張ったじゃん」なんてほめるシーンはちょっと萌えました。最後になると、いよいよ関係を結ぶ展開になるのですが、その最中にすばるが、「会えない間…」なんて言うもんだから、さすがに攻めっぷりを発揮しております。一年前は小さくて、どこか頼りないところがあったのに、あっという間に大人になっていくんだなーと萌えました。

自然の時間がなすままに、愛をはぐくんでいく二人が微笑ましい作品です。

4

距離と時間

会えない時間が、愛そだてるのさ

昔の歌にそんなフレーズがありましたね。

この作品内の二人の距離を結ぶものは手紙での文通。
ケータイのメールのように瞬時にレスポンスを強要したりしない。
手紙は、自分が書く時にも時間がかかるし、それを投函して、返事を待つのにも時間がかかる。
そんな焦れったいような時間の流れの中で、すばるの身長はぐんぐん伸びていく。
すばるの夏目への恋心とともに。

前作でも感じたけど、梶ヶ谷さんの作品には、BLの中でしかありえないようなピュアでファンタジックなラブがゆっくりと流れている。
そこが魅力、

5

なんと奥深いタイトル!

バスケ部の柏野すばるは、合宿先で他校の生徒、夏目圭と偶然出会う。
二人が会って言葉を交わしたのはトータル2時間にも満たないかもしれないけど、恋に堕ちるのって時間数じゃないのよね。
雨に濡れた夏目の半裸体に動揺したり、密着した体にときめいたりしてるのに、同性相手なので、それが恋だとは気づいてないってとこも、読んでるこっちが妙にドキドキしてしまうのです。
旅先で偶然出会った地元の人。それきり二度と会うことはなく思い出の一部になってしまうものなのに、その縁をつなぎとめておきたくてメアドを訊いてしまう…こんな始まり方が妙に新鮮でした。携帯持ってなくて文通ってのも。
最初の内はノートを破って手紙を書いてるすばるに、ちょと笑っちゃった。次にコンビニで買ってたのはレポート用紙!女子とは違って、どれにしよ~♪なんて、ちゃんとしたレターセットを選んだりしないですよね(^ω^)
最近の高校生って年賀状さえも書かないってコいると思うんですよ。うちにも実際いるし。何円切手を貼ればいいとか、住所ってどの位置に書くんだっけ?とか平気で言いそうです。
学校帰りに郵便受けを覗くのが日課になったり、あのソワソワ感ってメールでは味わえないよなあ。メールってすぐ来るもんね返事が。その日のうちに来ないと「遅い!」って思うけど、手紙は数日待つのが当たり前。焦れったくて、それがまた楽しかったりしたものです。

しかし甘酸っぱすぎる!たどたどしくもゆったり進む恋模様に胸がキューンとなりました。
チビだった年下の相手に久しぶりに会ったら、自分を追い越している。背だけじゃなくて、いつの間にか夏目がすばるにイニシアチブを取られていたりと、すばるの成長ぶりにもドキドキさせられました。
10ヶ月で12cm伸びか。ラストのコマでは矢野君よりも大きくなってるもんね。そりゃ成長痛にもなるわ。心情をも物語るタイトル、すごくいいです。
高校生特有の未熟さや身勝手さにリアリティがある梶ヶ谷さんの作品、今後も期待大です。

18

アナグロが新鮮

高評価作品だとばらつきがあるけれど、この作品は概ね高評価で、全て萌え以上
自分で読んで見て、アナグロな設定だけど、それがかえって新鮮に感じさせる
とても素敵な作品になっていました。

高校生同士の恋物語なんですが、遠距離恋愛でもあるし、今どきのツールを使って
いない交流なんかが、余計マッチしている感じでとても良かったです。

高校1年生でバスケ部の攻め様は、夏の合宿で田舎の高校で練習をすることになり、
偶然、覗いた図書室で受け様と出会います。
ゲイだと認識もしていない二人、ただ、攻め様は理由も解らずに受け様が気になる。
きっと性別が女の子なら迷わず一目ぼれ状態な雰囲気でした。

それから数日間にほんの少しの時間を共有した二人なのですが、これで逢えなくなる事が
嫌だと思ってしまい、携帯を持っていない受け様と文通をするようになります。
今の時代だからこそ、手紙のやり取りが新鮮に感じたりするんです。
そしてもう一つは、成長痛!出会った時の攻め様は164cm、受け様が172cm
攻め様の目線はいつも上だったのですが、次第に文通をし、時間の流れと共に
攻め様の精神的にも大人に向かって行く過程が、肉体的な成長に付いてくる成長痛で
余計にリアルな感じがするんです、自分でも経験があるので余計に感じました。

思春期の悩める少年が青年になって行く過程と、二人の交流が次第に深くなっていき
恋する男の迷いや、離れている事への不安だったり、暴走してしまう欲望だったりと
10代の二人だからこその青春が感じられる作品でした。
かなり堪能して、満足の作品でしたね。

5

よし、デビュー作も買ってみよう

萌萌。(MAX:萌萌萌:神に近い)
田園と山と海に囲まれた長閑な田舎の高校に、バスケ部の合宿にやってきた高校2年の柏野すばる。少しだけ早起きしたすばるが偶然出会ったのは、寝泊りしている地元の高校で図書委員をしている夏目圭という一つ年上の少年だった。
部活の練習が始まるまでのほんの短い時間を、数日間だけ一緒に過ごした二人。

そんな出会いから始まる彼らの遠距離恋愛を、素朴で素直な感性で綴った、とても爽やかな青春漫画でした。

まず、二人の立ち位置が対照的なところが素敵なんですね。
「ちびだし、年下だし、離れてるし…有利な所が何一つないし…」これはすばるの言ですが、その通り(笑)
田舎と東京、文学少年とスポーツ少年、年上と年下、身長差(攻めの方がおチビちゃん)、おまけに田舎少年夏目は携帯持たず。というわけで、住んでる場所から始まり連絡手段に至るまで、何から何まで対照的なわけです。
かといって、そういった違いを前面的に押し出しているわけでもなく、その(精神的物理的な)距離感が生むもどかしさや、反対にその距離を埋めていく努力や喜びがさりげなく大事に描かれています。
その過程が読んでいてとっても微笑ましい。

多くの方もそうなんじゃないかなと思うのですが、自分の学生の頃を思い出すと、家族と学校っていう狭い人間関係がそのまま自分の世界でした。
すばるも夏目も、タイプが違うだけでかつての私と同じく至ってフツーの高校生です。でも、お互いがその自分の世界とは違う非日常の人という意味で、特別な相手。
だから、ほんの短い時間でも二人きりで過ごす時間は(ちょっと大げさに言えば)何だか秘密めいていて、その秘密を共有しあっているという不思議な連帯感のようなものが二人を惹きつけ合っている様子が伺えて、甘酸っぱいです。

特にじんわり染みたのは、仲直りするエピソードかな。
遠くに住んでる相手と仲違いをしたときなんか、物理的な距離がそのまま二人の距離になります。自然消滅は簡単。何もしなきゃいいんだから。
街中でばったりなん偶然も期待できないんだから、連絡とりたいなら連絡しなきゃだめだし、会うためには会いに行かなきゃならない。おまけいつでもつながる携帯も使えないとくると、行動だけがこの距離を埋められるわけです。
とどのつまりは、行動する勇気だけが、最後はものを言う。
そういう基本的な視点がものすごく自然に描かれていて、好感が持てました。

キラキラBLでも、すごくドラマ性があるってわけでもないんですが、何だかほっとする作風の方ですね。
よし、デビュー作も買ってみよう♪

4

1年間で12cmも成長する物語。

つい最近BLの身長についてコラム書いたばっかりなのでこの本には注目してました。
伸び盛りとしてはちょっと遅いんですよね、高2は。

同級生の中でもどちらかと言えば小柄でやはり幼さが目立つすばるは一つ年上の夏目と出会って彼と手紙でつながる(ここも大事だね・・・)中で一目見るたびに夏目への思いとともに体もどんどん大きくなって男になって行き、最後には後ろ上から抱え込めるほどの包容力を身に着けていくのです。

身長の話だけでてますが、じつはすばるは身長に合わせて肩幅などもちゃんと成長して男の体になってるんですよね。いやぁ、1年の力って凄いよね・・・。

電車にうまく乗れなかったり、携帯を持たず文通しちゃったり公衆電話から電話かけたり、と少しだけアナクロな恋愛障害に便利過ぎない良さに対してしみじみするとともに
やっぱり、身長が伸びることは男として存在感を増すことなのかなぁ・・・とも思わされます。

でも、80年代っぽい空気をどっかに感じるなあ・・・。

3

一目惚れ!?

なぜか胸がきゅーんっとなりました!
出会いからいきなり相手のことが気になるなんて
そんなそんな( ´△`)と前半思いましたが、
絵がきれいなんですよね…読みやすかった

二人のやりとりが文通っていうのも、微笑ましかったです!

あと攻めが背が伸びて、後半女の子にもててるのに
受けにしか興味がない姿勢がとてもNiceでしたw

3

恋の成長記録

東京からある田舎の学校に合宿に来ていたすばる(攻)は何気なく立ち寄った図書室で2つ年上の圭(受)と出会う。少し会話しただけでなんとなく気になったすばるは、それ以降合宿が終わるまで圭と顔を合わせる度自分の想いが“恋心”だということに気付きます。すばるが東京に帰ってからも2人は“文通”という手段で交流していったり、互いの家を行き来したり。。。そのなかでも高校生らしい子供じみた嫉妬やすれ違いが丁寧に描かれており、また梶ヶ谷さんのやわらかなタッチと相俟って読み手の中にしみじみと浸透していく切なさが堪らなかったです。

なんと言ってもすばるの成長過程が一番の見所ですね。「夏目さんよりでかくなりたい」「もっと大人になりたい」というすばるの葛藤が読み手にじわじわと伝わってくるんですよ。
時を重ね、想いを重ねるたびに少しずつ身長も大きくなって、そして言動や思考も大人になっていく。実は1つ1つのエピソードごとに攻の顔つきも男らしく変貌していくところも見どころです。
あとは文通とかもツボッたな。確かに私も遠くにいる友人との文通は毎日待ち遠しくてタイムログを楽しんでたなぁと。こういうのも青春ですよね。

とにかくお勧めです。久しぶりにこんなに優しくて心がほっこりなれる作品読みました。この作品買って本当に良かったです。

2

期待を裏切らない!・・・と思いますよ

前作「放課後の不純」から待ちに待った梶ヶ谷ミチルさんの2冊目です。
表紙からも良さそうな感じがぷんぷんしてましたが・・・

今回も文句なしのオススメです!

今時、文通って!!って思ったけどそれがいい感じになってます。
すばるの身長が伸びると共に2人の関係が進んでいくのが良かったなぁ。

梶ヶ谷さんって絵は決して上手いというわけではないのでしょうが
表情とか目線がいいんですよね。

書き下ろしは思わずクスッとしてしまいます。

3

心も身体も痛みを覚えて成長していく青春は素敵だ!

初めての出会いからチャプターごとに身長が記されています。
そっか、成長痛って、背が伸びる時に足が痛くなるんだけどそれの事なんだと、この題名に納得して読み始めたのですが、
それが実は成長する体の痛みと共に心も痛みを覚えて成長していくという、二重の意味の痛みと成長も意味していたんではないかな?って
それを考えた時に、この青春のキュン萌えが一杯つまったお話にとてもとてもふさわしい題名だと何度もうなづいてしまったのです!

そして、彼等は出会ってからのやりとりに電話やメールを一切使っていません。
手紙による文通というこのアナログな交流方法は、声と違って相手に関する期待や想像や、気持ちを高めて行くにはうってつけの手段だと思います。
面倒になってしまえば、それで終わってしまうけど、本物だったら続くはず。
そして次を期待するはず。
そんな確実性も含んだ交流手段だと思うのですよ。
それが、すごく物語に効果的に働いていました!

GW中、高校バスケ部の合宿で田舎の高校に来たすばるは、早朝の図書館でその学校の3年生・圭と出会う。
当番で来ているという彼に翌朝も合えることを期待していると、姿を見ずがっかりするすばるは、翌日雨に濡れた圭の体を見てドキっとし、その晩彼とのいかがわしい夢を見てしまい、気まずさを感じるのだが、東京に帰る朝もう一度圭と会う約束をして、そこで携帯をもっていないと言う圭の提案により、文通しようということになるのです。

便せんを持っていないすばるが、ノートを破って便せん代わりにしたり、きちんとしたのにしなくちゃと、レポート用紙を購入するという、そんな些細な場面に高校一年の男の子を感じてほほえましくなりますv

夏祭りに呼ばれて喜んで圭の家へ出かけるすばるが、そこで自分の知らない圭の学校生活や友人関係を見て、自覚のない嫉妬にかられて焦ってしまう。
そして、その後大学受験の下見に東京に出てきた圭が、すばるにもすばるの友人関係と学校生活があって、すばるは夏休みにきっとこんな気持ちだったんだと、わかる。
このタイムラグ的互いの気持ちの共感で相手の気持ちを知るというシチュは、定番なんだけど、はずさないキュンを呼ぶ一つの要素だな~って思うのです。
しかし、それも連絡手段が手紙であるからこそ!
もし彼等が携帯電話でやりとりしていたら、こんな切なさは襲って来なかったと思うのです。

ラスト、春休みに圭の家に行ったすばると、夜二人で海を見に行くのですが、そこで圭が妹の読んでいる少女漫画みたいだよ、と恥ずかしがるのですが、、、ある意味少女漫画の主人公ですから、あなたたちwwwと思わず突っ込んでしまったwww
しかし、1年を通して遠距離の差がありながらも、育まれる二人の愛情が萌えなのは間違いありません♪

bonus truckで、女性とが制服エッチの話をしてそれに圭で妄想するすばるに性少年を見て、思わずニヤリとするのでありました♪

こうしたゆっくりきちんと育って成長していく気持ちの青春ものって本当に素敵です!
もし、この「成長痛」が好きになったら是非、未読でしたら市川けいさんの「スロースターター」もオススメしたいと思います!キュンな青春が詰まっています。

4

「すばる、会いたいのに会うのが少し怖いよ」

<あらすじ>
 田舎の高校に合宿でやってきた柏野すばる(高校2年、攻め、東京在住)は、合宿中、ふとしたきっかけで、ひとつ年上の図書委員・夏目圭(高校3年、受け、田舎在住)に出会う。
 一目見た瞬間から、すばるは圭の色素の薄い目や、雨にぬれた肌が気になってしまう。自分より背の高い、同性の年上相手に、不埒な夢を見て動揺するなか、合宿がおわり、圭から
「手紙を欠いてよ」と文通を持ちかけられる。
 互いに手紙を送りあうふたりだったが、とあることをきっかけに、すばるは返事を書けなくなり・・・

<感想:ネタばれあり>
 梶ヶ谷さんの前作「放課後の不純」を読んで、やわらかい絵柄とお話に惹かれて、本作を買ったのですが、結果・・・・・・・大正解!!
 俺こういうの大好きなんすよ!!
 受けが携帯を持っていないので、合宿終了後の二人の連絡手段が文通なんですが、そのレトロな感じがお話全体をすごくやわらかくしていて、胸がきゅんきゅんします!!エッチシーンはほぼないですが、だからこそ、二人の文通を通じた穏やかな恋愛模様に、一人萌え死んでおりました。
 特に攻めが第1話では164センチで。受けより身長が低いのですが、「成長痛」というタイトル通り、だんだんと背が伸びていき、最終的に176センチのイケメンに成長し、受けより背が高くなります。それに伴い、はじめは可愛い攻めが、どんどん男らしく成長していくんですが、その描写がすごく丁寧で、見ているこっちもどきどきしました笑
 個人的に好きなシーンは、書き下ろしで、受けが攻めの大きな制服を着て、「これ大きいよ…」と恥ずかしがっているシーンです!!
 か、かわいすぎる・・・

9

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