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表題作ハンサムは嫌い。 榎田尤利作品集

真壁英生,30歳,美容室店長
由比若葉,27歳,業界トップクラスの人気美容師

同時収録作品無作法な紳士

克郎,28歳,炭焼き職人
九重桜彦,17歳,九重財閥の御曹司

同時収録作品秘書と苺

九重七曜,57歳,九重財閥会長
百井,40歳,七曜の秘書

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

ハンサム嫌いなゲイの男と、
ハンサムでゲイ嫌いの男が出会ったらーー⁉︎

ハンサムな男ほど大嫌いなトップスタイリストの由比若葉は、新しい仕事場を訪ねた朝、見た目のよさが最大の取り柄の男・真壁英生と出会った。
互いに相手に不快感を抱き、第一印象は最悪なふたりだったが、知り合ううちに好意を抱くようになり……!?
『ハンサムは嫌い。』『無作法な紳士』に書き下ろし『秘書と苺』を収録。

(出版社より)

作品情報

作品名
ハンサムは嫌い。 榎田尤利作品集
著者
榎田尤利 
イラスト
小椋ムク 
媒体
小説
出版社
大洋図書
レーベル
SHYノベルス
発売日
ISBN
9784813012603
3.7

(48)

(13)

萌々

(17)

(15)

中立

(1)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
8
得点
179
評価数
48
平均
3.7 / 5
神率
27.1%

レビュー投稿数8

まあ、幸せなんだから

仕事にプライドを持つ売れっ子美容師の由比と、親の七光りで適当に店長をこなしているハンサム、の二人。
後者の攻めにあまり魅力がないのが難点ですが、文章力で最後まで読ませました。

攻め、真壁の成長物語ともいえるでしょうか。美人の姉に彼女を取られてきた真壁は恋愛にトラウマがあるようで、適当に遊んでばかりいる。仕事もまじめじゃない。この辺が今一つで、ハンサム以外に取り柄がない。

一方由比は、仕事ができて、びしばしできない店長の真壁をしごく。ゲイで野暮ったい人が好きなので真壁はまったく眼中にない、はずだったのだが。

どうしたわけか意識し合う二人。そのあたりお互い純情になってしまうので、この辺までくると面白くなってきますが、やはり由比が真壁を好きになる理由がピンと来ないかなー。
でも、由比は育て系だと思えば、めきめき成長していっぱしの店長になったいい男を好きになることもあるのかもしれない。
まあ、二人が幸せならそれでよし。

1

個人的には攻めの性格が無理

買ったものの購入後に読むのが苦手な二段組という事に気付き大分寝かせていました。
同じように二段組が苦手な方は購入にご注意ください。

ハンサム嫌いなゲイとハンサムなゲイが出会ったらという煽り文句、美容師、ノンケ×ゲイ。絶対に好きだろう!と思って購入したものの、攻めが最初あまりにも女をバカにしており仕事にプライドが無さすぎて魅力がわかりませんでした。
個人的にはいくらハンサムだからと言って許せる度合いを越えていて嫌悪感が勝ります。
女性嫌いでゲイを侮蔑の目で見ているのも理由があるんだろうなとわかりつつも全く魅力を感じず読むのが前半苦痛でした。

後半大分性格が変わりますが、前半の暴言を許せません。ここからよく恋になったなぁと思います。

BL作品においてキャラクターが魅力的であるかどうか、自分がそのキャラクターを好きになれるかどうかがとても大事だと感じた作品です。

1

榎田尤利先生の初期作品集

大御所・榎田尤利先生の初期作品集の新装版です。
2作品プラス書き下ろし作です。

「ハンサムは嫌い」
女たらしでゲイ嫌いのノンケxゲイのカップリング。
美容室が舞台となっていまして、主人公はヤリ手の女性美容家の息子で店長の真壁。
真壁は片っ端から(と言っても一定のレベル以上の女性)を喰いまくる女好き。と言ってもヤルだけで心の事なんか何も考えていないクズ男。
この真壁が、まあイヤな男で。ブスは何やってもブスとか言っちゃって。女の敵だわ。
一方、受けは女性の美しさを引き出してあげたい、いくつになっても女性は美しい、と考えている根っからの美容師さん。女性の味方!
こんな相容れない2人が恋人になるんだから、途中色々と波乱があります。ケンカのはずが気になるようになって…
2人の初めてのHシーンはなかなかエロティック。一度想いが通じたら後はすんなり甘くなり、真壁も仕事熱心なイイ男になります。

「無作法な紳士」
のっけからパーティ服のまま雪山遭難する17才のセレブ少年の描写から始まります。
彼は九重財閥の長男で、父が倒れた今、腹違いの姉と胤違いの兄との後継者争いに巻き込まれている。この遭難も姉から仕組まれたもので…
助けてくれたワイルドなイケメン炭焼き職人を利用して、逆に姉をたぶらかして追い落そうという計画を立てるが…というお話。
17才の高校生が野生児のような年上の炭焼き職人をスマートな青年実業家に変身させる、という面白さもありますが、元はと言えば家庭を顧みず愛人を作ったり、正妻が産んだ他の男の子供を籍に入れたりした父親への反発があったりで、実は可哀想な背景があるのですね…
17才の桜彦(おうひこ)はゲイ設定ではないのですが、ワイルドで男臭い山男で炭焼き職人の克郎に惹かれるのです。
姉の鈴香はやり方を選ばない悪女だし、桜彦がモブ姦寸前まで行くし、結構ゲンナリする筋立てですが、克郎と桜彦のHシーンはなかなか…!

「苺と秘書」
桜彦の父親・九重財閥の会長は、今まで色々な女性と関係し家庭を顧みなかったが、ずっと続いているのは秘書の百井(♂)…というSSです。


初期作品という事のせいか、展開は正直スムーズではない部分もあるように思えますが、結末は甘いハッピーエンドで読みやすいと感じました。

1

実にかわいらしいw

面白かった(´艸`*)
ぶ厚いのでどーかとおもっていたのですが
読み終えてみればあっという間でした。
そうそう、こういう攻が好きなのだww

◇ハンサムは嫌い
舞台はとある美容室。女にだらしなく、もろもろだらしなく
そんな攻ときっちりな美人受。
ハンサムな男は嫌いだ。そんな受だったのだが・・・
という展開。蓋をあけれみれば、どちらも妙なこだわりというか
苦手意識を持っていただけでいったん気持ちが向いてしまえばw
というやつですね。
受が妙にエロいのもまた美味しいのですが
ホモなんて嫌いだと言っていた攻の変わりようが可愛くていい。
本当は真面目で一途。好きになったら一直線
そんなところが可愛いと思ってしまうのです。
どーしようもない二人のその後がまた気にはなりますが、きっと仲良くやっていくんだろうなーと思うと思わずにやけてしまう。

◇無作法な紳士
壮絶な家督争い
姉には雪山に放置され、兄には媚薬を盛られww
ドタバタ感ありな作品ですが
終わりよければすべてよし。
エロもラブも可愛い作品でした。

4

やっぱり面白い!

初期作品ということでやっぱり展開に荒削りな部分があったりしますが
ダントツおもしろいいいっぃぃぃ。
ハンサムは嫌いってなんだろ・・・B専なのかなぁと思っておりました。
読み始めたら止まらない~。

(イケメン)ハンサムだけど女にだらしないというか女が嫌いな女好き美容室店長(真壁)と
こちらも美人なカリスマ美容師だけど・・・。ゲイでしかも男の趣味がどうも猫背で頼りなげで保護よくをかきたてられるようなやつがタイプというちょっと変わった人(由比)。
この二人の出会いは最悪で絶対絶対ぜーーーったいないだろ?と読んでて思うのですが
それじゃぁ話になんないよね(笑)
二人のケンカにツキホシや井上さんと同じようにドキドキしながら読みすすめておりました。

真壁の女嫌いだけど女たらしの謎がこのお話のキーになります。
真壁が唯一声を聞いただけで顔を青くする人物真壁姉!ん~男女たらしの女版ってなんかすごそう・・・。由比ですらくらっとくるとかどんなけー?
真壁姉の若かりし頃の行いにより真壁に同情するしそれじゃぁ女嫌いになるのもわかるかも・・・どんでんがえしというかちょっと想像つかない理由にさすがえださん!!
二人のHはちょっと恥ずかしかったです・・・。なんでだろ・・・あんなにケンカしてたのに急にラブラブなんだもん・・・・。勝手にやっててよ!!とノロケを聞かされてるようでした。
ムクさんの絵がとってもまっちしてましたー。

もうひとつのお話~。

不作法な紳士
それなりの苦労をしているおぼっちゃま桜彦と炭職人の克郎。
桜彦がかなりの可愛い顔ってことと克郎がかなりのイケメン・・・・。BLフラグたちまくり(笑)
桜彦目線で話が進むのですが克郎がワイルドでひげや煤をはらうとイケメンとかもううらやましい~。
桜彦は姉にパーティーだとだまされ途中ワインを飲んでいたら意識を失い気づいたら雪の中にほうりだされていた・・・。
そこを克郎に助けられ克郎と短い同居生活をはじめます。
ぼっちゃま生活をしていた桜彦にとって山小屋で炭作りをしている克郎はなんだかすごいように感じ自分がなにもできないことで克郎を見返そうと手伝いを切望します。
最初はただの気の強いボンボンに思えた桜彦にたいして根性があり可愛い顔して純粋なところに魅かれたであろう克郎(私の勝手な妄想です)

家督相続のため姉をハメるのでその手伝いを克郎に切望します。
イケメンだけど無骨な克郎を立派な紳士にしたてようと「プリティーウーマン」気どりではりきります。
家督のためとはいえやりすぎに思える克郎は桜彦とケンカしてしまいます。
そんな時、桜彦の兄が桜彦を強姦しようとし克郎が助けます。桜彦の兄弟をハメようとする意味に気づいた克郎とその作戦を実行することに躊躇する桜彦・・・。
姉に雪山で捨てられ、兄には強姦されそうになり(ほぼやってしまってる)それでも家督にこだわる理由に桜彦の真の強さがみえました。
克郎目線のこのドタバタが見たかったなぁという印象でした。
完全に可愛い桜彦にふりまわされてる克郎です。ん~。
克郎の「マイフェアレディの野郎版だな」で二人の年の差を感じました(笑)

6

面白かったけど!

やっぱり、面白かった。
旧版を読んだことが無かったので、どれも初読みでした。
ただ、短編集だから仕方ないのですが、
ダンデライオンのその後を読みたかったな・・・。
1冊に数話が入っていると知ると、どれかのカプのその後を
読めるのかな?なんて、期待してしまうんですよね。

3話、3カプのストーリーが入っていますが、
個人的には、1話目のダンデライオンでの2人が好きです。

美容室の馬鹿息子店長、真壁と、立て直しにやってきた
カリスマ(死語?)美容師、由比のお話。
真壁、本当に馬鹿息子。
女ったらしで、ちゃんと美容室のことを考えない男。

榎田さんの面白いところは、
そんな男にも、そうなったルーツがあって、それを見せてくれるところです。
なので、全然憎めない。
由比も美容師としてプライドを持った働き方で、ステキなのですが、
その反面、結構尻軽だったり・・・ぐれた過去があったり。
ただ、まっすぐな人ってわけではなく、ちゃんと過去があり、
考えがある人たちが登場するのが、面白い。

4

無題・・・

02年のゲンキノベルス「ハンサムは嫌い」と05年のゲンキノベルス「無作法な紳士」の再録と、描き下ろしが「無作法な紳士」の主人公父親編になる『秘書と苺』の合計3本が収録された分厚い一冊。

いつも榎田作品を読んで思うのは、”仲間”とか”家族”が登場して、恋人という存在は恋人にとどまらず、まさに「パートナー」として(それは人生のという意味で男夫夫とも違う)出来上がる過程を描かれるなーということです。
根底に流れるキーワードは「家族をつくる」のような感じを受けております。
必ずしもそうでないかもしれないのですが、大半はそうだと思います。
同性同士って、そうなのかも?と、そういう点に非常に共感を呼ぶ素因になっているのではないかしら?
ここに収録された作品もそんな”家族”がキーワード・・・ズバリ!でした。

【ハンサムは嫌い】
母親が社長を勤める大手美容チェーンの一店舗を任されている美容師でもなんでもないただの店長の眞壁。
かれはイケメンなのですが、女性が嫌いなくせに女性にだらしなく、それで前職もやめているし、今いる美容院でも女性関係で売上低迷の原因を作っている。
そこへ、社長直々にスカウトしてきた有名ヘアースタイリストの由比が来る。
彼はゲイであることをカミングアウトし、だらしない真壁にはっきりとキツイ物言いをして、この美容院をもり立てようと頑張る。
女性嫌いでもありゲイを嫌う発言もする、どう見ても馬があわなそうな真壁と由比が一体どうやってくっつくのか?

題名が「ハンサムは嫌い」というのは、由比がとくにB専というわけではないのですが、好みのタイプがくたびれた冴えない感じの男性というくらいで、そうなった理由は特には語られていません。
多分、外見にはこだわらない人を見るということを言いたかった設定なのでしょうか。
真壁が色男だけに、それには惑わされないぞ、という設定でもあるような気がします。
真壁が女性嫌いな理由、家族の特に姉に対する嫌悪が中盤からの核心になっていきますが、そこまで・・・とも思わなくもなく、シスコンがもっとわかるといいかな?と思わなくもない。
キャラクターとしては、真壁は案外いい人だった。そしてやればできる子www
ちょっと印象は薄いかもしれない。
由比は、ゲイであることから家族が崩壊してグレてしまって昔特攻服に身を包み。。。などとかなり面白い設定があります。
なので、見た目中性的で綺麗な外見なのに、男前な言葉遣いをしたりと思いっきり男だったり、でも繊細な部分を持ち合わせていたり、しかし、仕事に対する情熱は、とても好感の持てる上昇志向のよい設定でありました。
この二人がくっつく過程も、なかなかに愉快でよかったのですが・・・
そして、周囲に女性がたくさん登場しますが、強烈だったのは何をしたというわけではないですが、真壁の姉がかっさらった気がします(笑)
他にも美容室だけあって女性スタッフが3人登場しますが、嫌な感じを与える関与の仕方ではなく、特にスタッフ井上の視点もあったりして、彼等の様子を楽しめることができます。

【無作法な紳士】
大財閥の息子である桜彦は、姉に騙されて東北の雪深い山奥に置き去りにされます。
それを助けてくれたのが、炭焼きをしている克郎。
温泉で桜彦の自慰を手伝ったのを逆手にとられ、桜彦の姉への仕返しに脅して加担させることになります。
真っ黒でモサっとした男が、風呂場で見せた男らしい身体、そして綺麗な身なりをするととても素晴らしい見た目に変身をし、
男性版プリティウーマンをやってしまうのだが、そこに待っていたものは・・・

桜彦の過程がかなり複雑です。
実子の長女、父親の妾腹の桜彦、本妻の愛人の子供の瞬也。
この三人がそれぞれに思うことがあり、父親にもしものことがあった場合の家督争いをっしているわけです。
かなり長女がしたたかで、強い女性に描かれており、嫌いなタイプであります。
でも彼女の抱えるモノも知れば、仕方ないかな~と思わなくもない。
桜彦はお坊ちゃんだけど、いい子だと思うのです。
優しいから、やはり厳しい競争は難しいかな?
このお話、恋愛もあるけれど、大きなウエイトは克郎も絡みながらの家族の物語の側面が大きかったような気がします。

【秘書と苺】
桜彦と秘書の百井のお話。
あんな冷酷で鬼のような父親ですが・・・やはりこういう人には同性の方があうのかもしれません。
自分的に、本編2本のカプより、こちらのほうがすごく、すごく、興味があります!!
主従を超えた愛ですね。

全体として、軽めのコメディタッチなお話だとは思います。
ただ、キャラクターに萌えるというよりは、人間の関係性に興味を惹かれるといった話ばかりだったような気がして、このような評価です。
榎田ラインに置いての萌え評価ですからw

7

書き下ろしに釣られる(一本釣り)

旧本のほうで1個レビュー書いちゃってたので
書き下ろしの『苺と秘書』だけの感想です。
「新装版」って書き下ろしというテクニックがあるので
釣られて買ってしまいましたよ。
『ハンサムは嫌い』『無作法な紳士』
どっちの話も面白いですよ!
「美人な美容師の話」と「炭焼き職人の方言がナイスな話」です。
コメディタッチの笑える話なので 結構厚い本ですが
あっという間に読めますよ。
『苺と秘書』は
『無作法な紳士』をまず読んでください。
この書き下ろしだけでは意味不明ですから。
わがままな主がとにかくかわいい!!
主と召使いのお話です。
入院している主(おじさま)が召使いに甘えきっています。
おじさまラブにはたまりません。
短い話ですが 萌えまくりです!
召使いが主に口づける場面で身悶えてください!

7

この作品が収納されている本棚

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