エロ小説家×ウブな検事のむっつりラブ♥

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表題作愛しの官能小説家

藤沢弘信 元検事で家事能力0の官能小説家 34才
静谷幸久 現役検事で未だに藤沢のお世話をしてる

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

「俺の作品のために、一肌脱げ。いや、パンツ脱げ」
 検事の幸久は、元先輩検事で今は超売れっ子エロ小説家の藤沢に密かに恋心を抱いている。しかし、藤沢の好きな相手を知っている幸久は、自分の気持ちを悟られまいと徹底的に藤沢に無関心な振りを突き通していた。そんな幸久の気持ちにお構いなしに、藤沢は作品のために幸久のお尻にバイブを入れたいと言い出してきて!?
 一途な青年の長年の片想いの結末は…♥

作品情報

作品名
愛しの官能小説家
著者
ゆりの菜櫻 
イラスト
葛西リカコ 
媒体
小説
出版社
アスキー・メディアワークス(角川グループパブリッシング)
レーベル
B-PRINCE文庫
シリーズ
愛しの官能小説家
発売日
ISBN
9784048911139
3.5

(38)

(6)

萌々

(13)

(16)

中立

(3)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
9
得点
133
評価数
38
平均
3.5 / 5
神率
15.8%

レビュー投稿数9

不器用な2人

元検事の官能小説家・藤沢と後輩検事・幸久のお話。
藤沢に便利に使われてると感じても、離れられず尽くす幸久がいじらしい。弱い所やダメな所を見てるのも離れられない一因かな。
藤沢は思い込みが激しくて、変にポジティブ。だから幸久を振り回しすんだけど、幸久には辛い言動も多くて腹が立ったし切なすぎて泣けた。
キューピッドは桐生だな、藤沢を焚きつけてくれてありがとう。
遠回りしたけど想いが通じて安堵。藤沢の告白が本音?欲望?丸出しなんだけど、幸久を好きで好きで仕方ないのが伝わってジーンときた。対しての幸久は可愛かったなぁ。苦労した分幸久には目一杯幸せになってほしい。
言葉を操る2人だけど、恋愛に関しては言葉が足りなくて不器用なのがもどかいと同時に愛しかった。

2

やり過ぎ感

ゆりの菜櫻さん2冊目です。
スラスラ読めて面白かったです。
が、長過ぎるすれ違いにナンダカナ…。

幸久が尊敬し恋をしていた先輩検事藤沢。藤沢の親友の死に悲しみのあまり体を求められ応えた幸久。
片想いでも身代わりでも藤沢のそばにいたいって健気で…。

その後藤沢は検事を辞め官能小説家になり、いつまでも幸久はかけつけて藤沢の世話を焼いて。きっと家政夫か母親だと思われてるんだろうと…。

それがなんと!?藤沢は!

まあ読んでると藤沢の執着も見えたし、逆になぜそこまで幸久は鈍いというか逆へ思い込んで。
もうどこまで遡ってどのエピソードを正せばいいのか、こんがらがってきます。
藤沢もそんな覚悟でいたなら、なぜもっと言葉にしなかったの?
すれ違うにも程があるというか、作為があるというか、錬られたすれ違いなのですが謎が解けてもすっきりしません。すれ違いをやり過ぎ感が少々萎えます。

1

どんでんがえしで盛り下がった……

スピンオフの「愛しの腹黒弁護士」を先に読んで面白かったので、元のこちらを読んでみましたが途中まで面白かった。

攻めはやり手検事だったけど、親友の死をきっかけに検事を辞め、売れっ子官能小説家になったという異色の経歴の持ち主。
何かと締め切りにかこつけては、後輩検事である受けを呼び出し身の回りのお世話をしてもらってます。
受けは攻めから「俺の母さん」呼ばわりされながらも、大好きな攻めの為にお世話できる事が嬉しくて、何かと世話を焼いていますが、攻めは巨乳好きで趣味が高じてエロ小説家になったと思っている受けは、攻めへの気持ちがバレないようにあえてツレない事ばかり言っているんです。

攻めは俺様で独占欲ばりばりのくせに、受けの気持ちを確かめるのが怖いヘタレだと思っていたのでそのつもりで途中まで楽しんでました。
きっと受け様が気持ちを隠すのが上手すぎて、攻めにはその気持ちが伝わっていないんだろうなぁ。
受けは攻めのことが好きなのに鈍いなぁ……早く気づきなよとすら思ってた。

そしたら、散々すれ違って受けを傷つけた末に「2年前から付き合ってるつもりだった」と言い出したのには、ヘッ?!となった。

なんなの……………。
………なんなの。
てっきり両片思いによるすれ違いかと思ってたので、これには思わず目が点。

おまけに「俺が検事のときから、俺のことをずっと愛してくれてると思ってた。」とのたまう。

それなら、何故いつもエロ方面に持っていこうとするのか受けに聞かれて「先輩としてだな…後輩の…」みたいな言い訳してたけど、恋人だと思ってるなら「付き合ってるんだから、エロいことしたくなるのも当然だろ?」と普通に言えばいいだけ。
気持ちがバレたく無い受けからあえて「僕は男の恋人を持つ気はありません。」と釘をさされた時も「お前、とっくに俺の恋人だろ。今更何言ってるんだ?」と言えばいい。
それなら、あの時……というのがあまりも多すぎて、ないわーとなりました。
弁がたつ元検事でありながら二年間も言葉足らずっていうのも、ない。

両片思いだと思っていたけど、攻めは実は付き合ってるつもりでしたー!とドンデン返しされましたが、してやられた感は皆無で細部の辻褄が合わなすぎてがっくりしました。
両片思いだと思って読んでいた時には萌えたり楽しく読めたあれこれが、一気にないわ……となってしまった。

そして官能小説家になった理由とか、防音バッチリな新居を買った理由とかは受けのためなんだけど、気づかないお前が悪い、おまえは冷血人間だ!と自分には非がないような言いっぷりにも腹が立つ!
今までの受けの悲しみや傷は、全て無駄なことだったのか…と思ったらこの攻めに制裁を加えたくなった。

ゆりの菜櫻さんの「妖狐上司の意地悪こんこん」を先日読んだばかりで、受けのことを溺愛執着してるにも関わらず攻めが好きな気持ちをずーっと伝えなかったために、健気な受けが傷つく……という話で、私はそこが物凄く嫌だなぁと思ったんです。
この「愛しの官能小説家」の攻めともそういうところが見事重なることに気づいたのですが、作家さんにそういう萌えツボがあるんではないか?とようやく気づきました。
早く気付けば良かった……。

「俺の作品のために、一肌脱げ。いや、パンツ脱げ」には吹いたし、やりたい放題かのように見えて「嫌いっ」と言われたら「嫌われたら大変だ」と手を止めちゃうところとかはすっごく好きですが、ごめんなさい、中立で。

6

ワイルドタラシ系攻めが最高

表紙の攻め、無精髭に筋肉質な二の腕……最高!
ありがとうございます、葛西さん!
完全に表紙買いでした。
そしてゆりのさん、多分初読みではないかなぁ。
いつもどういう作品を書かれているのか存じ上げないのですが、今回のこのタイトルは、表紙の肌色率が低めなのに反してひじょうに書店買いし辛いのではー(苦笑
帯は購入時もうついていなかったのですが、まさか攻めの名台詞「俺の作品のために、一肌脱げ。いや、パンツ脱げ」だったのではないかと邪推しております…

**********************
受けは、現役検事の幸久。
藤沢の下で働いているうちに恋心を抱き始め、彼が辞職してからもまめまめしく世話を焼いています。

攻めの藤沢は、元は幸久の先輩検事。
親友の死をきっかけに辞職し、今は官能小説家として成功している、34歳。
**********************

藤沢が検事を辞することとなった原因は、親友検事が殺害されその犯人を極刑に出来なかったことの無念でした。
そんな二年前、幸久は失意の藤沢と一度だけ寝ています。
お互いがその時の行為に誤解し、ラスト近くまでそれを引きずったまま進んでいく感じでした。

藤沢はワイルド系でひじょうに好みです。
女好きに見える、雄臭ぷんぷんなところが堪りません。
反面、幸久は特に特徴がないのが特徴という感じでしょうかね。
藤沢と張るほどのインパクトだとダメでしょうし、ちゃらんぽらんと真面目くんの組み合わせというのは王道かと。
この真面目さは当て馬弁護士・桐生とのやりとりに如実に表されていて、何度か出てくるこの二人のシーンはやりとりが面白くて好きですね。
しかもこの桐生、次作では受けなんだそう。
幸久にこなかけてるから、攻めとして出るのかと思っていたので驚きました。
そういえばゆりのさんご自身があとがきでも、受けにしたいと書かれてらして。
個人的には攻めが良かったんですが、まだそちらは未読なので読んだら彼に対しての感想が変わるかもしれませんね。

面白く読めましたので評価悩みましたが、ラスト近くのお互いが誤解を解くシーン。
あれだけ今まで幸久との関係をハッキリ口にしないでいた藤沢が、その時怒涛のように喋り出したのがちょっと尺合わせに感じてしまいました。
幸久の気持ちは、わかります。
寝た時にした誤解は最もでしょうし、嫌われたくなくて気持ちを隠していたというのも。
ただ、検事時代から幸久は自分を好きだと思っていたという藤沢にはちょっと『??』。
その未確認の気持ちに何年も乗っかっていたというのが、後半までの藤沢と印象がどうも違ってしまったというかガッカリしたというか…
普段から無口なタイプならばともかく。
それが無ければ(せめて気持ちに最近気づいたとかなら)萌×2でした。

7

ココナッツ

roseーlilyさま

こんにちは〜、コメントありがとうございます(*^▽^*)
おぉ!帯はまさかのですか?ヤッター!見たかったわー。
だってものすごいインパクトある台詞で吹きましたもの。
物足りなさについては私見ですのでなんとも言えませんが、キャラが立っていたのでその辺りが残念でしたね。
でも、ああいう攻めは大好物です。

ばくちち出るんですね(笑
そう言われると気になってきますわあ。
それにroseーlilyさまのレビュー読みまして、ラテン??ですと?こ、これは…とポチりそうなお手てを止めるのが大変ですよー。罪作りなレビューをありがとうございます(苦笑

roseーlily

ココナッツさま

さっそくレビュー読みました~。
帯の話、まさにドンピシャですよ!
たしか「一肌脱げ。いや、パンツ脱げ。」だったと思います。
すご~い、鋭いw

面白くて好きなキャラで。
でも何かが引っかかっていて、私の中でも萌止まりでした。
なるほどそうか、ラストの駆け足が違和感なんですね~。
まだBL小説は数冊しか読んでいない頃で、何が引っかかったのかもわからずでしたが、納得いたしました。
ありがとうです(^o^)/

腹黒弁護士の方ですけど。
私はリバ好きなので、桐生が受攻どっちでもアリですが。
ココナッツさん的にはどうだろう?
「ばくちち」小説が面白い形で出てくるので、個人的にはオススメです♪

rose-lilyでした(^^)

愛しの検事ですよね(w*

「愛しの腹黒弁護士」の関連作品ということで、こちらから読んでみました。
すれ違いすぎてもう途中泣きそうでした。
特に幸久の思い込みがすぎてて、ちょっと待って、藤沢、幸久の事好きじゃないの?って。
いやいや、話し合おうよ!って。
終盤、ふたりのすれ違い、思い込みが解決していく所は笑わせてもらいました。
察しろよじゃないよ、ちゃんと言ったげてよ、藤沢!などと思いつつ。
これは「愛しの腹黒弁護士」に出てくる桐生のおかげもあってのハッピーエンドだよねぇ。
検事のお仕事の事からめつつ、楽しく読みました。
次作も楽しみです。

5

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