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表題作花のみやこで

辻村基晴,同じ学部に入った医師の息子
蓮見晶,幼馴染で親友の大学生

同時収録作品花のみごろに 前・後編

有川洋一,法律事務所勤務
御崎詔太,大学院生

その他の収録作品

  • 描き下ろし:「練習」「プレゼント」「甘党」

あらすじ

(ihr HertZ Series)

辻村医院の次男として生まれた辻村基晴は、
幼い頃に出会った友人・蓮見晶にずっと想いを寄せている。
一度告白したものの受け入れられず、距離を置かれてしまう。
それでも晶と同じ大学に進み、同じ研究室に入る。
基晴は葛藤しながらも、すべてを忘れようと芸妓遊びの日々を送っていた。
そんなある日、晶に一緒に帰らないかと誘われ、
昔に戻ったような感覚になる。
友人としてでも隣に居られるのなら──
そう思っていた基晴だったが…

(出版社より)

作品情報

作品名
花のみやこで
著者
宝井理人 
媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics ihr HertZシリーズ
シリーズ
花のみぞ知る
発売日
ISBN
9784813030171
4.4

(429)

(278)

萌々

(83)

(44)

中立

(10)

趣味じゃない

(14)

レビュー数
55
得点
1864
評価数
429
平均
4.4 / 5
神率
64.8%

レビュー投稿数55

辻村先生と蓮見晶…蓮見…蓮見…

皆さんのレビューに書かれている通りの尊さです。

ラスト数ページの、
正装
「…間に合わないよ」
(「僕は今まで大吉以外を引いた事がないんだよ」)
大凶
(古い縁が切れて)
あなたと出会えたこの喜びを
で嗚咽しました。

待人 来る
は、悲しみと明るさと…、もう言葉で表現できない感情になりました。

こんなに号泣する作品はなかなか無いのではないでしょうか。

たくさん色んな作品を読んできましたがこんなに泣いた作品は滅多にありません。本当に美しく、尊いです。

0

美しく切ない…

『花のみやこで』のスピンオフという事のみ知ってる状態で読みました。
すっかりお爺さんな風貌の辻村先生ですが、美男子だったのですね。
それと御崎の祖父、蓮見が大学生時代のお話でした。

想いあっているのに通じ合えないもどかしさと、やっとお互いの気持ちを確かめ合えたのに一緒に生きていけない悲しさに涙が出ました。

こういう悲恋モノはしばらく後を引いてしまうのであまり得意ではないのですが、悲恋だけどバッドエンドとは言い切れない、ほんのり温かさの残る余韻と、同録の御崎と有川のその後のストーリーのお陰で、辛い気分が後を引かないのが良かったです。

御崎好きな人とずっと一緒にいられる、お爺さんの分まで幸せのある未来を生きられるというエンディングが素晴らしかったです。

切ない作品のオススメとして、本作がよく挙げられていますが、納得いたしました。

0

第十二番

テンカウントも最近読み返しました。こう比べてみると宝井先生、絵がお上手になりましたね。最初の頃も受けそうな絵柄ではありますけど、断然テンカウントの方が身体がしっかりしてます。

◾️花のみやこで
人間が続いていくためには、誰かは子を産まねばならないわけで。青年期の同性との恋を経て、異性と結婚し子を成す話は商業BLには多くはありませんが、とても好きです。たった一度の四日間…一生残る消えない思い出…
あんなに穏やかそうに見える教授も放蕩の時期があったのだと思うと人間味〜〜味わい深い〜〜〜

◾️花のみごろに
あれ?年下が年上の養子にしか入れないはずじゃ…義兄さんってことは親の養子に入って兄弟になったのか…?なんか…それもなんか…
でも、彼らが彼らの幸せを見つけたなら何よりです。

1

待人 来る

宝井先生作品読み返し月間をしていて(個人的)こちらの作品を読んだことがないのに気付き驚愕。「花のみぞ知る」スピンオフ作品初読みでした。
とっても儚くて美しい、素晴らしい作品でした。
辻村教授のキャラはちょいちょい気になっていましたが、こんな過去があったとは。

想い合う者同士でもどうにもならないこと、動かすことの出来ない現実。そして、自分の思い通りに出来ない時代、という…。切ない。
一緒に生きていくことが叶わないことをお互いに知って、せめてその想いを忘れないよう確かめあって体を重ねるふたり。晶に明かされることのない基晴の心の内に涙がでました。
「もう間に合わないんだ」と言った基晴はどんな表情を浮かべていたんだろう。
大吉が出るまで引いたおみくじをそっと、でもちゃんと晶の目に入るところへ届けるという細かな演出が本当に素晴らしかったです。
そして現代に話が戻ってきて御崎と繋がったところはめちゃくちゃゾワゾワしちゃいました。

こんなに素敵なお話に出会えて幸せだなと思える作品でした。

1

Notitle

美しい、悲しの物語はいつまでも覚える

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