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社内一のモテ男の俺が勃たないなんて…嘘だ――!!
3作品収録の短編集。
「愚か者ども、愛を知れ」
「愚か者ども、愛を知る」
リバと聞いていたのでそれはもう楽しみに。
一読して「思ってたのと違う」…
別につまらない、とかではありません。逆に妙にあっさりというか気負いなくというか。だから「自然にリバってる」という意味ではコッチの方が上級なのかも⁉︎という気にもなってる。
ただし、受け体験は酔ってたしEDの時だったからだし、攻めの方は元々ネコの方が好きということなのでこれからは固定になりそうなのが残念。
「轟木の春」
「二ノ宮の空」
ただの好奇心でチャラいと噂のクラスメートとヤってみようと考える堅物高校生・轟木。
…ってどんな設定よ⁉︎
果たして、チャラいという噂は嘘で、逆に轟木に押し倒されて涙するくらい純情。
でもこれが元で本当に付き合うことになる2人のしっかり順序を辿るアオハル恋愛。かわいい。
「猫やサオダケと僕」
「僕とサオダケの恋」
寂れたやしろで猫と遊ぶ日課の高校生・リョウ。ある日猫の代わりに「おじさん」がいて…
…と始まります。
はじめはホントに猫イコールおじのファンタジーかと思ってしまったよ。
結局おじさんは猫の飼い主で小説家でした。
読んでいけば悪い人じゃないけど、猫みたいに振る舞ってキスするって…出だしはヤバい。
リョウは彼の家にしょっちゅう行くようになって。年の差だけど自然に恋人っぽくなっていくお話。
ドロドロもエロエロもない可愛めに描かれてるけど、大人の小説家にしては欲があっさりかも?
大好きで何度も読み返しています。
三作とも良いですが、表題のみリバです。
リバは頻繁に地雷案件として話題に昇りますが、私は初期にこれを読んだからリバに関して特記無しとなったのかもしれないなって急に思いつきました。
それ程自然な流れのリバです。話のその後は恐らく固定となり、リバに戻ることはない二人でしょうし。
他の二作も面白いですよ。特に三番目は続編も出てますし。
リバにチャレンジしてみたい〜とか少しでも迷いの有る方はこの作品から始めてみてはいかがでしょうか?
◆愚か者ども、愛を知れ(表題作)
ここで終わるの!?というところで終わっていて、なんとも消化不良な印象だった表題作でした。木野が岩倉のことを、ただ自分を勃たせてくれる都合のいい男から恋人に昇格させていた流れが読めないのはもちろん、木野に怒っているけれど岩倉の方こそ最初のナンパが軽過ぎるし動機も大したことないので、木野に対して怒る資格があるのか疑問でした。そして、やっと互いの気持ちが通じたかも?というところで終わったので、何を楽しめばいいのか分からない作品となってしまいました。
◆轟の春 / 二ノ宮の空
刺激が欲しいと同性愛に手を出す主人公、という導入は面白かったです。ただ、こちらも轟木が思考が読めないタイプなので、二ノ宮と同じく戸惑ってしまいました。二ノ宮の方も自分に近づいてきた他の男女と轟木がどう違ったのか、一応語ってはいましたがそんなに変わる?と思うような動機で、いまいちこの2人から恋の感情を感じられず、あまり萌えられませんでした。
会川先生、初読み。
短編3本。どのお話もおもしろい。
脱力系?(と言ったら失礼かな)な絵と雰囲気とストーリーとキャラが合っていて。
テンポ良く、ボケツッコミ、笑いのツボも好き。
ピュアなところと、妙に色っぽいパランスも良いと思う。
「僕とサオダケの恋」のシンジがリョウを初めて見た時、そのまましなっとしたポーズで固まったところが特にツボw
そしてすぐのリアクション
「どこで拾ってきたのよ!?」と、かわいいっと食いついくところも。
ムロ(猫)が飼い主のサオダケよりリョウが大好きなのも萌え〜。
こちらは単行本化「僕とサオダケの日々」しているようで、購入済みなので楽しみに読みたいと思います。
作者さん買いです。
3カップルの短編集でした。
①EDになっちゃったノンケモテリーマン×関西弁ゲイリーマン
木野がEDになっちゃってヤケ酒してる所を関西弁リーマンの岩倉にナンパされ、勃たないから受ける側でヤられてムスコ復活!(岩倉はホントはネコ希望)女性相手に再チャレンジも撃沈で、また岩倉にお相手お願い→今度はタチ役も成功!→再チャレンジしようとするも…てなお話。
身体から始まるコメディです。愛を知るって言うところまでは到達してはいないけどラブが始まるまでのストーリーでした。
②同性とのアレコレに興味が湧いて、バイの噂のある二ノ宮に告白した轟木×モテるが相手を取っ替え引っ替えし、男もイケると噂の二ノ宮
不純な動機で付き合い始めたけど、一見チャラそうな二ノ宮の意外な一面にドキッとしちゃって…。
二ノ宮も二ノ宮で、轟木を利用しようと思ってたんだけど…。
なんだこの可愛いDKラブは。お互いの照れ顔に萌えちゃうとか…いつまでもそのままでいろくださいっ。
③突然現れたおっさんサオダケ×DKリョウ
神社によく居るクロネコを可愛がっていたリョウ。クロネコが見当たらず、代わりにおっさんが現れてリョウに「撫でて」と…。
リョウ逃げてーーーーーって思ったけど膝枕して撫でてるんよね、おっさんの頭を。
良い子はくれぐれもマネしないように!笑
謎めいたおっさんとDKのほのぼのラブ。
受け攻めは逆が希望だったけど、このカップルは続編で単行本があるようなので、読む楽しみができました!