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雑誌掲載時から大反響!! 緒川千世の待望作、ついにコミックス化! 描き下ろしは二人のデート編◇
表題+短篇2作品
緒川先生の作品に出てくる高校生は男女問わず陰湿で怖いわ〜
烏童(高校生 表紙左)×三城(下半身緩め可愛い系)
もともと読み切りの予定だったのかな?1話で結構綺麗に落ちてる気が。
遊び人の三城が翻弄するはずで付き合いだした烏童が、実はとんでもない奴で、三城は逆に翻弄されるストーリーです。いや、もう一転してさらに烏童が振り回されるんですけど。王道なのに、演出がうまい。
一方でお兄ちゃんの意図が全く良く分からず。登場した時点でスピンオフ決まってたのかしら?
緒川先生の作品は、可愛くておバカな受けが圧倒的に多くて、かつビジュアルが似通いすぎてるのがちょっと苦手だったり。区別がつかない…
すごく昔に読んで、最近番外編まとめを入手したので再読しました。
緒川さんは、最近でこそ痛いイメージですが、この頃はこんなにいい恋を描かれてたんだなと思いました。
性に奔放な三城と、優等生でクールな烏童。ひょんなことから付き合うことになるが、イケメンの烏童は、ひどく優しく丁寧に三城を抱く。それにグズグズになってしまう三城を、また可愛く思う烏童。
ここに、カースト〜の梓と刈野の原型を見ました。
しかし、私はこの甘いカップルの方が好き。
モノローグ多めのある意味、詩的なラブストーリー。
「カーストゲーム」を読んでから再読すると、あら不思議。
烏童が刈野に、三城は梓に見えてしまう。何となく、パラレルワールドに思えてくる。
キャラデザインが激似ということも勿論あるけども。
今、敵対している刈野と梓が、いつかこんな風にラブラブしてくれたらなぁ、なんて。
願ってもしまうのだ。大人びて、甘やかしたがりの烏童に、躰が作り変えられてしまったかの様に、
快楽に溺れてしまう三城。そのせいで、色気がダダ漏れてしまい、男からも狙われる三城。
後ろから仰向かせるキス。(緒川先生の好きなパターン。)部屋になだれ込みながらするキス。
奪う様に、掠め取る様に。激しく求め合うさまが、甘くて堪らない‼︎
烏童の方にも全然余裕なんて無いのに、自分ばかり好きで悔しいと泣く三城がたまらなく可愛い。
お互いがお互いに溺れている。とっても甘い♡
表題作が一番好きです。同時収録は、意外にもBL未満な「ラストサマーブルース」
高校野球には付いて回るエピソードの一つ。
人一倍頑張っていた先輩が肩を壊して、野球が出来なくなる。
エースだった先輩の背中を見つめて頑張っていた後輩は…。
とても短いストーリーですが、切なくて。今年の夏も、何処かで起こっていそうな物語。
しかし、甲子園ではピッチャーの球数制限はした方がいいと、真面目に思ってしまいます。
そして、緒川先生には多分、珍しいリーマンもの。「無防備な午後」
細身で端正なスーツ姿はいい。混んだ電車の中で、大村を庇う、背の高い田町。
こんな自分の胸に寄りかからせるリーマンが居たら、きっと周りの乗客はビビる。
(そして不埒な想像をしてしまうだろう。)メガネが無くて、ぼんやりした「無防備な」状態の大村の裸の瞳にムラつく田町。この作品もとっても短いので、続きが読みたくてジレてしまう。
きっと田町が買ってくれたメロンパンのように。それはきっと甘いのだと思う。
「誤算のハート」
真面目で男前だが独占欲の強い攻め×チャラ男くんのCPです。
ひょんなことから
受けの提案で恋人の振りをする関係になった二人。
案の定、受けの方から攻めくんにぞっこんになっていく…と
見えて攻めの愛の重さが垣間見えたのにゾクゾクしました。
当て馬?として攻めの兄が登場します。
受けは任意でお兄さんについていき、
何事もありませんでしたがモブに囲まれ拘束されている描写があります。
そんな受けを見て攻めがブチ切れてお兄さんをぶん殴り、
連れて帰って話は終わりますが
最後の受けの表情がとっても魔性の受け…って感じで
正直普通のセックスシーンよりも
大変えっちであると個人的には感じました。
やや共依存と捉えられなくもないです。
「ラストサマーブルース」
野球少年たちの話。Hシーンはありません。
BLというよりブロマンスに近いかな?と感じました。
ラストシーンはうるっとしました。
「無防備な午後」
リーマン達の話。
エッチはないですが好きな距離感のお話だなぁと感じました。
余談ですが誤算のハートに出てきた攻めのお兄さんは
終わらない不幸についての話というスピンオフにも出ています。
この本を読んだのならぜひ読んで欲しいです。