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そいつと俺と、どっちが気持ちいいんだ?
3Pって、難しいですよね。しかも取り合う形のは。
親と兄弟に、とか共有しようってやつはそもそも攻め側で愛情を認め合っているので、スムーズな展開(受けが翻弄されるけど)なのだと思うんですが、今作品のように、攻め同士が競い合っちゃうと、どうしても「選択」というシチュエーションになるわけです。
ずっと友人で心を許していた宮乃と、若くて純粋に脚本を褒めてくれる伊織と。
向井は結局どちらも選べないわけで、そうすると攻め二人が納得して共有するほかないんですよね。
個人的に萌えたのは、最初に無理やり、強引に事を進めちゃった宮乃が、向井との会話で優しい言葉やキスをする部分で、やはり彼らの共有してきた時間、過去の繋がりが大きく見えて。だから、宮乃と沿って欲しかったなと思っちゃいました。
そうするとストーリーが破綻しちゃうんですけど。
なんとなく精神的には宮乃に惹かれ、肉体的には若い伊織に惹かれてんのかなぁって思いました。もちろんそれだけじゃないんだろうけど。
ラストがああいうオチなので余計にもやっと感が残ったのかも知れません。
久しぶりにエロメインな小説を読んだー!という読後感。
切なさであるとか、プロセスを経ての恋の高まり、という筋立てはありません。
始まりは思ってもみない相手から仕掛けられる性的な戯れ、それを知ったもう一人の男が嫉妬に駆られて無理矢理に関係する…
普通に女性と結婚したが俳優として売れなかったから離婚され、佗しい独り身の生活が始まった矢先にいきなり異なった美しさを持つ2人の男に翻弄される展開です。
だからこれは「BL」の形を取った女性たちの性的ファンタジーの話にも思える。
タイプの違う男2人に奪い合いをされてみたい。それも主人公も男の、男だけの恋愛世界の中で…そんな願望が大いに満たされます。
受け・向井は外見的に特に目立つ所のない男。そんな向井が、ずっと親友だった大人気俳優・宮乃から執着愛をぶつけられ、同時に知り合ったばかりの新進美形俳優・伊織からは献身的な愛を捧げられる。
どちらの相手も選べない向井。2人から翻弄され尽くして、いざ思いつめた宮乃が心中をちらつかせた時、向井の中にこの2人の役者の自分しか知らない素顔の一面を引き出してみたい、という欲求が燃え上がる。
続く舞台の設定が非常に面白い。
私は演劇とか詳しくないのですが、舞台を良く観る方、自分も関わってる方なら、この舞台という板の上の demonish な熱が一層伝わっているのでは?エロシーンよりもこの二人舞台、彼らを一人の心の表裏と捉え、溶け合い入れ替わりまた裏返る様を毎日変わるセリフで描くこの舞台をもっと描いて欲しかった。
この舞台の脚本を書くことで、向井は宮乃と伊織の2人ともを支配し尽くす受けに変貌したのだと思う。面白かった!
エロいと聞きまして(´艸`*)くふv
バツイチ、元売れない役者で駆け出しの脚本家。
見目は悪くないが目立たない。
そんな受が親友で人気俳優な男と
知り合ったばかりの実力派若手俳優に
めちゃんこに犯されるというお話。
まったく真逆の性格な男二人に手籠めにされていく感じがエロスですね。
じっくりじっくり描かれる濡れ場がイイ!!
最初からハメてこないのがドキドキする。
鬼気迫る描き方が上手い!
正直ストーリー的にはザックリした感じなのですが
エロを重点に置けばこの上なくオイシイ作品でした。
バリエーションとかシチュとか思っていたもの頭一つ越えてたかな。
最後攻二人でキスを~な下りがちょっと好きです。
いがみあってるからこそな受の仕掛けがうまい。
親友君の執着はちょっと狂気の沙汰。
やりすぎでは・・とは思うのですが、終わりよければすべてよし。
ストーリーも踏まえて楽しみたいという方にはあまりお勧めしませんが
濃い目のエロが読みたい時にはおすすめかな。
えろかった…と息をつきたくなる作品でしたが、サクッとえろえろを楽しむという感じではなくて、大人の濃厚でしっとりしたえろさ、という感じでした。
設定はシンプルでわかりやすかったです。
脚本家の向井が、ベテラン俳優・宮乃と若手俳優・伊織から求愛されるという三角関係ものです。
向井もそれなりに魅力的な男性なのでしょうが、やはり人気俳優二人に比べれば地味な印象なので、有名人二人の狂気的な愛を向けられるごく普通の男性という構図には惹かれ、最後まで面白く読めました。
二人は抜けがけ禁止で、向井を抱くときはホテルで三人で、という取り決めをします。
向井の意思はないように思えるけど、本気で死ぬほどの抵抗をあまりしていないように見えるし、伊織に対しては自分からついていったようなふしもあります。
なぜこの関係をあっさり受け入れ、嫌だといいながらにいいようにされているのか…まともに考えるとおそらく矛盾だらけ。
なので、濃厚なえろを読みたい、とえろメインに割りきったほうがすっきり読めるかもしれません。
三角関係だからドロドロしたお話かというとそうでなく、でも三人が抱える心理は複雑だと思います。
それでも読みやすく、一応は愛もあると思います。
とにかく濃厚な大人のえろさが好みでした。言葉責めも多いですが、単にえろい台詞をずらずら書き連ねているのではなく、効果的な台詞を最小限に、という感じでした。
道具や媚薬を使うシーンもありますが、ハードプレイというほどではないと思います。
えろシーンがとてもよかったので、もう少し厚くしてプレイ回数が多いと嬉しかったです。ページ数が少なく薄めの本だったのがちょっと残念でした。
新刊チェックで粗筋を読み、3Pモノに興味を惹かれて、
特典ペーパー付きということで、いつもの書店で予約して購入しました。
攻め二人の想いも、濡れ場も濃厚で、受けは大変だなと思いました。
読後は、何故か体力を消耗して肉体疲労を感じ、
おなか一杯で、もう食べられないっていう感覚になりました。
宮乃さんも伊織さんも向井さんも、三者三様に魅力的で好印象でした。
読んでいて、3Pモノは設定や描写のバランスを取るのが難しいなと思いました。
攻め二人は、どちらも色んな意味で受けに対して想いを募らせていっていて、
受けは、二人に対して恋愛感情を抱くよりも、二人の熱すぎる想いに
飲み込まれてしまった印象を受けました。
三人それぞれの設定は良かったのですが、限られたページ数に対して
色んなものを詰め込みすぎて、気持ちの移り変わりが唐突に書かれて、
ついて行けなかったという感じでした。
向井さんを取られたりして長年に渡って積もり積もった想いが伊織さんを
きっかけに暴徒化してしまった宮乃さんですが、最初の豹変ぶりにゾッとなって、
その後もストーカー化して大量の刃物まで持ち出したりして怖かったです。
93ページの11~14行目で、「俺を受け入れてくれ、はねつけるな。俺を愛してくれ」
と必死に縋るように切実に訴える宮乃さんの想いがとても伝わってきて、
印象に残っています。
最後まで、向井さんは宮乃さんの気持ちを理解しても、恋愛感情としての好き
というより、強い同情や友情が恋愛感情と摩り替わったような印象を受けたので、
宮乃さんの想いが成就したわけではなく、心の底から相思相愛になったわけでは
ないように感じてしまって、結局は宮乃さんの想いが報われたわけではないのでは
ないかと思うと、何だか残念に思いました。
最初から最後まで、向井さんの恋愛感情は伊織さんに軍配が上がっていたように
感じたので、宮乃さんのことを思うと、何とも居た堪れない気持ちになりました。
今回の評価は、あまり迷うことなく「萌」です。
物語の内容や展開、人物設定など、適度に萌えました。
濃厚な3Pも良かったのですが、今回は3Pモノにするよりも、
宮乃さんと向井さんの話、伊織さんと向井さんの話を、
それぞれ全く別の物語にしたほうがもっと萌えられたのにな、
と思いました。