町でウワサのすごいゲイ(!?)にいろいろ教わっちゃう!?

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表題作なつみちドライブ

岩井夏樹,道春の従兄弟
加賀道春,18歳,高校生

同時収録作品みちはるドライブ

岩井夏樹,高校教師,道春のいとこ
加賀道春,高校生

同時収録作品つめたい指の向こうで笑って

(仮)水沢,ネイル学校優等生
(仮)秋山,ネイル学校劣等生

その他の収録作品

  • あとがきオマケマンガ

あらすじ

高学歴の家族の中で、一人だけ落ちこぼれの道春。
そんな彼に父親は親戚の家に行って、勉強を教えてもらうように言う。
夏休みに親戚の家に行くとそこには街中で「すごいゲイ」と噂のいとこの夏樹が待ち構えていた!
夏樹はお勉強だけでなく、夜の遊びまで教えてやると言い出し……!?

作品情報

作品名
なつみちドライブ
著者
見多ほむろ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
エンターブレイン
レーベル
B's‐LOVEY COMICS
発売日
ISBN
9784047293809
3.7

(81)

(17)

萌々

(34)

(25)

中立

(3)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
13
得点
299
評価数
81
平均
3.7 / 5
神率
21%

レビュー投稿数13

それでいいの?

読み終わってもう一度表紙のタイトルを読んで、あ!なつみちって!と思いました。

高学歴一家の4男道春はお勉強ができなくて一家の恥さらしと言われて。
従兄弟の夏樹に勉強を習いに広島まで行くことに。
どうも予備校も入れないレベルのようで…。

んー、もうねー。
枯れてるからかダメね。
なんで夏樹がゲイで町で有名って聞いて意識しまくって好きになっちゃうの?
夏樹は良い人だけども。

夏樹も大人なのに高校生の従兄弟相手にいいの?

そして高校の先生なのに個人的に身内の家庭教師して大丈夫なのかな?

枯れてるのに読んで突っ込んでごめんなさい。

短編はネイリストの学校で。再会ものですね。
なぜあんなに嫌われてたの?それが急に親切になって。
頑張ってるって言ってくれたから?それでいいの?
それかその前から意識してたの?

0

夏樹と道春のドライブな恋

なつみちは夏樹×道春なんですね。
絵の爽やかさとともに、軽やかに進むわぁ〜。

コメディタッチときゅんのバランスが好きです。
道春のデフォルメ絵とか、リアクションとか。

正直なところ、別の学校とは言え夏樹は高校教師で道春は高校生だから最後まではしていないんだろうなと思っていたのですが、しっかり致していましたねw

あと、豊のやることがめちゃくちゃ。
やりすぎ、ていうか犯罪ですやん、とツッコミたくなりましたが。
コメディタッチで本人たちが深刻でないので、そういう世界観なのねと。

淡いグラデーションとか絵がきれいで、読むのが楽しかったです。

0

楽しく読める!

あっさりしてるけど、可愛くて読みやすかったです。
表題作は、いとこ同士の再会ものです。

落ちこぼれの道春は、優秀ないとこ・夏樹に勉強を教えてもらうことになる。
夏樹は地元では有名なゲイとの噂を聞き、意識してしまう道春だが…

まぁ、予想通りといえばそうなのですが、自由奔放だけど優しい夏樹に惹かれていく道春。
夏樹はおそらく、小さい頃からずっと道春のことが好きだったのだと思います。
両想いになってからも揺るがず、思っていたより夏樹が道春のことを大切にしているのが嬉しかったです。

ただ、地元で有名な「すごいゲイ」ってなに?
すごいってなに?
そこをもう少し掘り下げて欲しかった…というのが正直なところです。

同時収録作は、男性ネイリストの卵同士。
はっきり好きだとか気持ちを伝え合うわけではないのですが、まぁそうなのかな?と思える可愛らしい作品でした。
これからの2人の恋の行方が気になります。

0

卒業まで待ちなよ

爽やかに描かれてるけど、実際はいとこ同士の高校教師x高校生(受験生)。
高校生の道春は、高学歴ばっかりの家系の中で「我が家の恥」と言われる成績不振の高3で、勉強を教えてもらいなさい〜っと広島のいとこの元へ送り込まれる…
こういうのキツいですよね…確かに道春は偏差値的には低いんだろうけど、決して悪い子でもどうしようもない子でもないのに。
さて、広島のいとこ・夏樹は男もイケる男で、それを意識しながらの勉強やアウトドア遊び、色々一緒に過ごし、結局道春は夏樹が好きになって。
…はいいんだけど、肉体関係まで行ってしまうのはやはり唐突感が否めず。
あとね。夏樹は道春に対してとっても対等で、教えてやってるとか、なんでわかんないんだよ、みたいな態度は一切取らない。成績が悪いことで萎縮している道春の心を伸びやかにする。そこはとってもいい。でも、高校教師と高校生の間柄、プラスいとこというのがかなり気になってしまう。
せめて卒業までHは待ったらいいんじゃないか?
「みちはるドライブ」でも多分卒業前のような感じですね。

「つめたい指の向こうで笑って」
ネイル学校でただ2人の男子生徒の水沢と秋山。
水沢はクラスでトップ、秋山は最下位で、差は歴然なのに水沢は秋山に凄く冷たい態度。
水沢がちゃんと陰で努力を重ねていることをよく見ている秋山に、心を開いていく水沢です。BL未満のお話。


絵柄もストーリーも読みやすかったです。

0

結局、豊はなんだったのか

「恋咲くポタジェ」でハマって過去作品を購入しました。
読むのはこちらが最後。
まだ「好みじゃなかと 2nd」を読んでいないので言い切れませんが、見多さんの作品はわりと出だしから引き込むのではなくて徐々に気付いたらはまり込んでいた!というものが多い気がします。
「恋咲くポタジェ」のように4ページ目にはもうどハマりという作品は「ダメ犬の彼氏になる方法」以外はなかったので、じわりじわりと波状攻撃を仕掛けてくる作家さんだなあと。

この「なつみちドライブ」も波状攻撃タイプでした。

成績優秀なのがデフォという家庭に育ったにも関わらず、3人の兄に対して道春だけが成績不振。
そこで夏休みを利用して広島の従兄弟のもとへ勉強を教えてもらいにいくことになったのだが…。

従兄弟、遊んでばっかりで勉強教えてくれないというやつです。
道春については優秀家族の落ちこぼれだけど、そんなにいじけた子じゃないなという印象でしたが、従兄弟の夏樹の方が…。妹から最初に提示された「ゲイで街じゃすごい噂になってる」という情報がもう特大のラベルで貼られてしまって、受け入れられない状態に。
優しいお兄さんだけど街じゃすごい噂…。勉強も教えてくれて、教えるのうまいけど街じゃすごい噂…。何か新しい発見があるごとについて回る「街じゃすごい噂」。
結局妹情報の真偽が分からないまま、舞台は東京へ。ここで夏樹の広島時代からの友人・豊が登場します。
「おれも夏樹とやったことあるよ」
と道春に言う豊。夏樹のマンションの合鍵を持っている豊。拗らせているらしい豊。
豊のことは何となく分かった。夏樹もことが本気で好きだけど、本気と言ったら今の関係が終わってしまうから言えない。切ないひとなのだと。
しかし、あの台詞は?道春を動揺させようとして言った冗談なのか、本当なのか。BL研究中のわたしには見極められませんでした。
見極めなくてもいいのかもしれないし、そこはさらっと流すべきところなのまもしれないのですが、そこの真偽いかんによって、うちの大切な道春を任せていいひとなのかどうかが変わってくるのです。そのくらいには道春に肩入れ完了しているので気になって気になって。
年齢的に「道春がオレの初めてだよ」なんて言うのは気持ち悪いけれど、無関係なところで遊ぶのと、友達ともできるというのは人格が全く違ってくるわけで。ああ、また細かいことを気にしすぎだ。

同時収録は「あ、その先生がそうだったの?」という発見が最後にある話でした。こちらは軽くさらっと読める感じでした。

結局、どうなんでしょうね?あー、「平気で誰とでもできるのかよ!」「まあ、わりと」っていう会話があったじゃないか、自分!クロだったか。でも道春と出会って変わったのですね!
長々と失礼しました。

0

はじまりは夏休み・・・

「たかが復縁」が良かったので、作者様の他の作品も読んでみたいと思い、今既刊本を読んでいます。

この作品は、夏休みから物語が始まっていくということもあって、なんだかちょっとわくわく感もある楽しい一冊でした。
個人的には、攻め様(いとこ)が実は高校(受け様の通っている高校ではありません)で教師をしているという設定がすごくツボでした。途中でそれが分かるのですが、受け様にそれを明かす時の感じも好きでした。攻め様が眼鏡というのも個人的には嬉しいポイントでした。

同時収録作品はネイリスト学校でのお話。付き合うとかもちろんHまでは至らないまま終わりますが、今後この2人がどうなるかな~と想像するのが楽しかったです。

3

2人とも好印象でした

初読み作家さんです。
表題作シリーズの他に短編が1作品収録されています。
今どきのスッキリ綺麗な絵柄で中身も読みやすかったです。
東京に住む成績の悪い高校生の道春が広島の従兄弟の夏樹の元にひと夏勉強を教えてもらいにやって来るお話。
向かったところは田舎なのですが、この従兄弟はゲイで「色々凄いらしい」という噂まであってやけに垢抜けています。
何かされるんじゃないかと警戒する道春ですが、意外に面倒見のいい夏樹に徐々に懐いていきます。
遊び慣れてそうな夏樹が意外に誠実で男前な所があるのに好感を持ちました。
道春は平凡な高校生なのですが、純粋で自然な感じが可愛いです。

同時収録作品は同じネイルスクールに通う男の子たちのお話。
こちらも可愛くてよかったのですが、これから!というところで終わっています。
クールな水沢君が可愛くなった所だったので、え~!もっと見たい!と思ってしまいました。

1

なつみち

けっこう頑張ってて、けっこう努力してて
一生懸命に見えるのにあほ。。。。悲しい( ノД`)シクシク…
家族はみんなエリート。
「え?なんでそんなこともわからんの?」
そんな家庭に育った受。
このままではいかんと親戚のお兄さんに勉強を教えてもらうことになるのだが~からのお話しですな。
ただのあほかと思いきや、頑張ってても報われていないところが
なんだかちょっと切なくなった。
こりゃ家族も悪いわなというところ。

夏のひととき。
最初の印象はマイナス。
でも日がたつにつれ心を許ししまいには体まで~。
実は実家から徒歩圏内に住んでるのに~な種明かしまでの
部分がすごく好きです。
あの別れ際はなんだったのというww

ほか、ほのぼの短編集。
見多作品は癒されるから好きだ。

2

可愛さに身悶える

最近個人的に集めている見多ほむろさんの本です。
これで既刊1冊を残すのみになりましたが、いまだハズレなし。この本もとても可愛らしく、楽しく読めました。

優等生ばかりの家の中で、身の置き場のない劣等高校生・道春(受け)は、家族から広島の親戚宅の夏樹(攻め)という従兄に勉強を教わるよう命じられる。
着いてみると攻めは町でうわさのすごいゲイ? らしく、受けは戦々恐々。しかし相対した攻めは、受けを川遊びに引っ張り出したり、わかりやすく勉強を教えてくれたり、俺様ながらもとても優しい。そんなとき、攻めに手を出されそうになり、それ以来攻めを意識してしまって勉強も手につかない。どうしようもなくて、受けは東京へ帰ると言い出すが…。


ひたすら受けの道春が可愛かったです。家庭環境のせいでひねくれてるのかと思いきや、全然そんなことはなく、純情で素直。とても好感の持てる受けです。
攻めはすごいゲイなのかどうかは不明ですが、まあ少なくとも普通には遊んでいたゲイで、やんちゃしてた過去もあるみたいです。そんな攻めが一瞬にしてハマるような質の受けの可愛らしさ。顔が可愛いとか、そういう特別な可愛さではなく、普通のまっとうな高校生の、一見平凡そうに見えるけど実は非凡な可愛さ。あざとさはまったくない、100%天然の可愛さ。
いかにも主導権を握りそうな世慣れた攻めが、天然の可愛らしさに振り回されるさまは見ていてキュンキュンしました。

短い同時収録作が1本。
ネイリスト志望の男子同士の話で、エロどころかキスシーンさえないのでどちらが受けか攻めかはまったくわかりません。ワンコな秋山くんと、ツンデレ優秀な水沢くんの話です。
恋愛前夜、みたいなかんじで、この先が読みたいんじゃ! とは思いましたが、ほのぼの可愛くてこちらの話もよかったです。
評価は限りなく神に近い萌×2。

5

前作が…

なんとも評価が割れる作品のまとめだったので。
またも、同人誌はお気に入りもあるし!ってことで、エイヤー!!と購入。

こちらは好みでした♪

勉強のため、田舎の親戚を訪れることになった主人公。
そこには、得体のしれないゲイという噂のある従兄弟がいた。
その男に、勉強と称して子供のような遊びに連れまわされたりして、最初は怪しんでいた主人公が、だんだんと従兄弟に心を開き、コンプレックスもどうでもいいや、みたいな感じになっていくのが良かったです。
そして、やはり、従兄弟の正体が!
個人的には凄くツボでした。

という感じで、BLとしてのノリとシチュエーションはとても好みだったのですが、残念だったのは設定というか現実味が薄いとこですかね。
親戚と疎遠というわけでもなさそうなのに、従兄弟の正体を知らなかったり、正体が「それ」だとしても、夏休みそんな長期間取れないよ!とか。

前作でも感じましたが、設定力が課題の作家さんかも知れませんね。
って、ちょっと偉そうなこと言ってみたり(^^;

2

さわやか~

さわやかそうだったので手に取った一冊でした。
まぁ、さわやかではありました。

■【なつみちドライブ】
高学歴一家の中で一人落ちこぼれの道春(受け)が勉強を教えてもらうために田舎の親せきの家に行かされることになり…
という話なんですが。
絵が奇麗&白すぎて「田舎にやってきた」という空気感が全く感じられない^^;;
別にわざわざ泥臭く描く必要はないんですが、もっと田舎感を出して欲しいというか。
マンガだからこそやりすぎなぐらいに演出してもいいと思うんです。
例えば攻めさんの実家は「わらぶき」で「囲炉裏」があって「五右衛門風呂」があって…とかでも良いと思うんですよ、マンガだからw
攻めさんの登場シーンも、攻めがカッコイイスポーツカーで登場するわけなんですが、
これも軽トラや、いっそチャリアカーwや耕耘機で登場でもいいんじゃないかと思うんですよね。
そうすると受けさんの「マジでこんな田舎に来たちゃったよ帰りてぇよ!!」感が伝わるじゃないですか。

それから、まずは緊張している受けさんの気持ちをほぐすために攻めさんが遊びに誘うんですが、その展開自体はまぁ良いとしても。
川に網を持ってエビを取りに行くとかどこの小学生だよとw
普通に考えて「お前一人で行け」と言ってしまうお誘いだよ^^;;;
せめて魚釣りにしませんか!?釣り道具持って行くとか。
そして川でびしょぬれになって「水も滴るいい男」「透けチクビ」「なんだこの色気はぁぁぁ」っていうイベントあってもいいんじゃないですかどうせお約束なら。

そういえば夏樹(攻め)がなんかドリフトwwwしてましたが、なんでいきなり速度上げたし???みたいな意味不明さが残ってしまいました。
例えばその昔はやんちゃしてました的なオチがあったら納得するんですが。
地元では頭文字N(夏樹のN)と呼ばれる伝説の走り屋とか。
峠になると目つきが変わってついつい昔のクセでぶちかましたくなるとかそんな感じはどうですか(提案)。

あ、でもキスの絵が良かったです。
寝転んでる道春に上からキスする夏樹の図。あの角度好きでした。(P78参照)
都会に戻ってからの二人は当たり障りなく、という感じでした。
あと描き下ろしの二人が温泉に行く話もお約束ですが甘甘で良かったです。

導入部となるところの見せ方が端的で色々空気感が感じられなかったのが残念でした。
受けさん攻めさんの見た目は苦手要素もなく、お話の展開によってはもっと萌えれた気がしています。

■【つめたい指の向こうで笑って】
ネイル学校に通う生徒同士のお話。
ネイルを志す男性という設定は現実にも少ないでしょうし、面白そうだと興味ひかれました。
優秀な水沢と最下位の秋山のコンビで作品を作るという展開。
男同士でお互いの爪に練習をするわけですが、絵的に何とも倒錯的でイイいなと思いました。
と言っても、いかんせん絵がさわやか系のため、今一つ艶っぽさが足らないのが残念でしたが。
でも私的には良いところついて来てる感じでした。
私も趣味でネイルアートをやっているので、分かるだけにもっとつっこんだ小ネタを仕込んでくれてもいいのにと思いました。
ちなみに男性用のネイルアートっていうのもあるのでそういうお話を絡ませても良かったのに~と思ったり。

もしかして、アパレル、メイク、美容師など、少しスタイリッシュなお話のほうが絵的にはハマる作家さんなのかもしれないと感じました。

1

夏樹と道春の、恋のドライブはまだまだ続く!

見多さんの絵柄はさっぱりして読みやすいですし
タイトルの“なつみち”って、夏の爽やかな風が吹き抜ける印象を受けたのですが
読んでキャラ名を見て一人でガッテンガッテンしましたw

出来の悪い四男の道春は兄3人が皆眼鏡で頭が良すぎる為、眼鏡が嫌いw
大学受験をひかえているというのにまるでダメ。
親の言いつけで広島の従兄弟のもとを訪れ
勉強を教えてもらうことになるのですが、
駅についても誰もいない、何もない、スマホも圏外…。
途方にくれそうになっていると荒いどころじゃない運転の車が現れ
それが夏樹なのでした。

家につくと、夏樹の妹から「うちのお兄ちゃん男の人が好きなんよ。
町でも噂になっとるけん、ようわからんけどいろいろすごいんじゃって」と
こっそり耳打ちされます!
そんな事聞いてしまったら意識しないでいられない道春ですが
突然川遊びに誘われて呆気にとられます。
遊んでいる場合ではないと断りますが
きっと夏樹なりの思いやりでリラックスさせたかったんでしょう。
獲れた川エビを食べると言われ、「かわいそうだろ…」と
飼ってもらえることになり安心した後は
ちゃんと夏樹に勉強を教えてもらいます。
それがすごくわかりやすいのですが
夏樹のあれやこれやが気になって(DT的妄想w)集中できません。
「今度は夜のお遊び」と誘いかけられますがなんとか回避。

眠れず部屋から出ると風呂上りの夏樹と廊下で会ってしまって
押し倒されてしまいます。
「こういうこと、平気で誰にでもやれんのかよ…!!」と責める道春に
悪びれもせず夏樹は「まぁ、わりと」。
枕を思い切り投げつけ「そういうのは特別なやつとだけやれ!!」
道春は部屋へ帰ろうとしますが
夏樹に引きとめられ、結局何もせず眠ってしまいます。

その後も毎日遊んでしまうのですが
どうしても「勉強しないと」という気持ちが残る道春は
自分の家は学歴重視だと夏樹に吐露します。
でも夏樹は、道春の川エビがかわいそうとか
Hは特別な人とって思う感覚が一番大事だと手を繋ぎます。
一度離れたその手を握る道春は、
誰からも呆れられていた為、自分を肯定してくれた夏樹を
もうただの従兄弟として見られず、恋に落ちてしまったわけです。

どうしたらいいかわからないまま、戯れに抱きつかれると
テンパってしまい、東京に帰ると意地になり
荷物もまとめないまま夏樹に送ってもらうのですが…。

今までわりと奔放な恋愛だったと思われる夏樹と
恋に慣れていないウブな高校生の恋、
きっとお互い何もかもが新鮮で眩しいものだと思います☆

実は東京で高校教師をしている夏樹と夏以降も一緒にいられて
夏樹の的確なアドバイスのお陰もあり、
勿論道春の努力にほかならないのですが頑張ってて偉かったです。

夏樹の幼馴染という豊が道春をひっかきまわしてくれますが
そこは道春の気持ちも揺るがないし
最後には言いたい事もちゃんと伝えられなくて
嫌いだと突っぱねる豊が気の毒だとまで思うお人好しっぷり。
優しいんだなぁ…。

入試前夜にドタバタとハプニングがありましたが
夏樹から欲しかった言葉もちゃんともらえて
道春、お疲れ様!w

『みちはるドライブ』
免許取りたての道春の運転で温泉へ向かう二人ですが
のっけから「ギアをP」「Dね」って言う時点で怖いww
せっかくの個室露天風呂付きの豪華な宿なのに
ぐったりして到着…。
夏樹を労って誘った温泉だからと、一緒に入らず
背中を流そうと思っていたのですが
襲われて抗えなくなってしまいます。
でも隣で他のお客さんの声が聞こえてきたにもかかわらず続行する夏樹!
なんでこんな意地悪するのかと不思議に思った道春に
一か月前、「教習とバイト始める」とメールして来たきり
連絡が無かったことに腹を立てていたと暴露します。
大人で余裕があるのかと思いきや、
そんな面も知って嬉しいやらおかしいやらの道春でした。

……露天風呂でH、非常にスリリングではありますが、
肘とか膝とか痛くしないかな!?と妙な所を心配してしまいましたww


『つめたい指の向こうで笑って』
ネイル学校に通うセンスが無く最下位の秋山と
愛想の無いトップの水沢。
その二人が校内コンテストでペアを組めと先生に言われて…。
キスもHUGも無いのですが、
お姉さんの披露宴で欠けたネイルをすぐ直してくれた
見ず知らずの男に憧れて入った学校で
それが水沢だったとわかった嬉しさと
なかなか仲良くなれないもどかしさが可愛らしかったです。
あの時見た笑顔をもう一度見たくて…。

水沢の隠していた努力をちゃんと見ていた秋山に
心を開きつつある秋山がツンデレっぽくて良かったです♪
どっちがどっちだろう…。
個人的に秋山が攻め、水沢が受けでお願いしたいです。


ライトな感覚でさくさく読めるので
あまり好き嫌いが別れない作風だと思います!

5

さわやかな読み応え

見多ほむろ先生の作品、前作『キミの傍でやみくもな夢を見る』、表紙は見覚えがありましたが、果たして読んだかどうか・・・あらすじを読んでも思い出せません。でも、今回の作品は、ちゃんとこれからも覚えていると思います。

試し読みを読んだときに受けた、さわやかな印象を裏切りませんでした。少女漫画のような構成とタッチが特徴ともいえる作家さんです。ほぼ一冊表題でとても読み易い上、ストーリーも王道をいっているので、間違いなく初心者でも読めるBLです。

あらすじには、『夏休みに親戚の家に行くとそこには街中で「すごいゲイ」と噂のいとこの夏樹が待ち構えていた!夏樹はお勉強だけでなく、夜の遊びまで教えてやると言い出し…!?』とありますが、どちらかといえば、「夏休みに従兄弟の家に着くと、その妹に「お兄ちゃんは町で噂の男好きで色々とすごいらしい」と告げられる!夏樹は、怯える通春に「言うことを聞かないと犯すぞ」と脅し!?」の方が内容に近いと思います。


表題作についてですが、脅しはするけれど、通春を遊びに連れ出し、彼のコンプレックスを克服、尚且つ勉強も丁寧に教えてくれて着実に実力を伸ばす夏樹。そんな夏樹に通春は惹かれていくのです。そのコンプレックスの克服から通春との関係、そして勉強の教え方の上手さには、ちゃんと隠された理由があり、互いに惹かれ合う根拠があるので、共感が持てます。その後の、『みちはるドライブ』の浴衣エッチで☆を増やしました。特に鮮明な描写はないのですが、なかなかエロティックでした・・・が、欲を言えば、是非とも『その日通春は「声をこらえる」の技を身につけました』の内容を披露して欲しかったです笑 テンポ良く、コミカルな要素を加え、主人公の表情がコロコロと代わり、少女漫画のように攻の魅力・トキメキをクローズアップしたのはいいのですが、もうちょっと夏樹(攻)の感情/表情の変化もみせて欲しかったです。あと、当て馬君の言動と感情に少し不明瞭な点があったと思います。


短編は『つめたい指の向こうで笑って』ですが、これはネイリストを目指す(専門学校には珍しい)男子生徒2人のお話です。あらすじ:

姉の結婚式で助けてくれた高校生に憧れ、ネイリストを目指す秋山は、いまいちセンスがない成績最下位。ところが成績も性格も正反対の、無口な水沢とコンテストのペアを組まされることに!嫌そうな水沢に、なんとか近づきたいと思う秋山だが。。。

という感じでしょうか。ネイルアーティストという分野を当てはめてきたのは新鮮で良かったと思いますし、短編ながらも、なるほどという驚きの事実も発覚します。好きな人に後ろから寄りかかられるドキドキも、共感が持てました。うまくまとまっていたと思います。


見多ほむろ先生には、その少女漫画的な要素を活かした上で、ストーリーもラブシーンも少し長めに描いて、攻と受の両方の感情を丁寧に描いてみて頂きたいです。当て馬ストーリーやふたりの関係の障害も、(山田ユギ先生のような感じに)主人公達を、そして我々読者の心をウ〜ントと揺さぶっていって欲しいと思いました笑

7

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