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お上品受けを探して辿り着きました。
お話がどうであれ、もう素敵表紙だけでお金払う甲斐があると思いました。
光る薔薇を生み出そうとする攻めとお花を主食とする受けのお話。
薔薇がコマを彩り華やかで、受けの容姿とも非常にマッチしていて眼福でした。
薔薇を食す姿もそうなのですが、やはり普通の感覚からすると異常なことであり、スパイス成分にも感じました。
一緒にお風呂入ったり添い寝求めたり大胆な誘い受け全開そうで、寂しさやいじらしさを感じる一面もあり魅力的だった。
攻めの誤解によって関係が駆け足で進展しますが、これゆっくり一冊まるごとで見たかったよ…。
他作品は正直ビジュアルの好み的にはお金出してまで読まない系だったのですが、なんだろう…。
この作者だからこそあらわせる関係性…独特な描きを感じて面白かったです。
BLでよく見る…な金太郎飴ではなく、攻め受けそれぞれに個性があって、この二人だからこそのワンシーンを短編でよく表現していたと思います。
刺さる人には刺さりそうな面々だったと思います。
「朝とミーチャ」を先に買い、数ページ読んだらすっかり出来上がっていた2人で(そういうお話ももちろんありだし好きだけど)本作に「朝とミーチャ」の話があると知り、購入しました。
「朝とミーチャ」は巻末に収録されていて、なれそめは触り程度。でも短い中にも濃い2人の関係性を感じられて本編2作を読むのが楽しみです(朝ちゃんがもしかしたらじゃっかん苦手なタイプかもで少し不安だけどw)
さて、本作は先生の初単行本なんですね。私も先生作品初読みです。
短編4本。
表題作が美麗な少女漫画風ながらお耽美な雰囲気で心地よく進み、見せ場もぐっときておもしろかった。
「先天性WILD」「so happy?」はまたガラッと変わった世界観で、少々強引な展開かなと思わなくもないけど、それよりもツボを押さえた見せ方でぐいぐい読めて楽しめた。好き。
4本とも、全編通して絵が好みだし、絡みの場面は色っぽいし、デビュー作からクオリティ高くて、この先の作品を読むのが楽しみです。
「朝とミーチャ」「FANGS」を読む予定です。
ビリー・バリバリー先生のデビューコミックス。
それぞれトーンの違う短編が詰まった短編集となっています。
タイトルとカバーイラストの美しさに惹かれて購入したのですが、作家様のこだわりが随所に見られるというか、さりげない装飾や小物、植物が本当に綺麗。
中でも、表題作「ばら色の研究と花喰らふきみ」のメイン2人の靴と手の描写がとても好きでした。
ウィングチップシューズを向け合う2人が好き。
どのお話も面白かった。
●ばら色の研究と花喰らふきみ
薔薇の芳香がふわりと薫って来そうな、まるで御伽噺のような不思議な作品。
なぜ彼は花を喰らうのか?花を喰らふ者とは?何故老いないのか?
全てが謎に包まれたままなのです。蜂須川の年齢すら分からない。
あえて謎のままにする事で、この不思議な雰囲気が作品全体に広がっているのかも。
うーん、好きですねえ。
花しか食さないという蜂須川。生活の全てが薔薇です。
ちょっと異様なのですが、この食事シーンがとても美しいのです。
愛が込めて薔薇を作る彼と、彼が咲かせた薔薇を喰らふ彼。
初恋の花を見事に咲かせた2人の、どことなく耽美で、穏やかな美しいお話でした。
しかし、本当に薔薇が美味しそうに見えて来るのがすごい。
●先天性WILD!
ガラッと雰囲気が変わって、これぞBL!といった感じ。
経験豊富で、来るもの拒まず無節操に本能で生きているような後輩・瀬賀に、文字通り尻を狙われる先輩・小波の高校生同士のお話。
興味本位から少しずつ変化する関係…と、よくある流れではあります。
よくあるよねなんて思いつつ、コミカルさとエロス、そして小波のいじめたくなってしまう可愛さゆえにするっと楽しく読めてしまう。
口に指を入れるシーンがすごくエロティックなのですが、その後の右フックをかますシーンで、1カメ・2カメ・3カメとカメラが切り替わる辺りで笑ってしまった(笑)
●so happy?
すごく面白かった!こんなにコミカルな作品も描かれるの…?!と驚き。
"メイジ"に幸せにして貰うから!と、妻から別れを告げられ、1ヶ月前に離婚。
身も心もぼろぼろになったバツイチのサラリーマンの雨宮は、ホストクラブに在籍する"メイジ"の存在と居場所を突き止め、天誅を下してやろうと2週間張り込み…というお話。
まさかの勘違いからの押せ押せ襲い受けなメイジくんが面白くて可愛い。
もしかしたら、ここまで勢い良くどっぷりと愛してくれそうな人との方が幸せになれるのかも?
もちろんこれはハッピーエンドでしょう。
●朝とミーチャ
コミックス未読です。
ですが、こちらだけでも十分楽しめました。
付き合い始めてから長いカップルの甘くてほのぼのとしたお話かと思いきや、なんだか過去のエピソードに複雑そうなものが垣間見える。
受け攻め両視点から語られる、互いに依存し合う2人だけの小さな世界。
ううん、これは気になってしまうな。
抱いているのに抱かれているような攻めがお好きな方にグサッと刺さりそう。
朝ちゃんに夢中なロシアンハーフのミーちゃんがすっごく可愛い!
先生の描かれる金髪キャラクターは本当に美しい。
ビリー・バリバリー先生は、短編漫画の導入がすごくお上手だなと思います。
どの作品も設定やトーンが異なるというのに、1ページ目から気になってしまう始まり方なのですよね。
終わり方も非常に綺麗。
少ないページ数ですっきりとまとまっていて読みやすいです。
好みの作品が1作は見つかりそうな、おせちのような作品集かも。
まだ読んだ事がないという方におすすめの1冊。
デビューコミックスとのこと。とてもキレイで完成度が高いですね!
みんななんだか不思議でラブラブで良かったです。一瞬で恋に落ちたり、ジワジワ恋に落ちたり、全身全霊で求めて与えたり。
朝とミーチャも入ってましたね。すごい絆です。
どれもとっても良かったです。バスケット部の後輩先輩の話とか、ホストの話とか。
そう!ホストに新妻を取られ、ホストのストーカーをしてたらなんと!
可愛い勘違いした美形のホストが!
いいお嫁さんになりそうですね。
恐ろしく美麗な作画と、時々挟まれる愛らしいデフォルメで見ていて飽きません。
お話としては、ホスト受けと怒れるヤケクソリーマン(バツイチ)攻めが好きです。全体的にコミカルで、攻めのいちいち疲れ気味なツッコミにクスリとさせられます。受けも楽しそうでとても良い。
ホストとリーマンだけで一冊読みたいくらい好きです。
表題作の薔薇を食う受けと、そんな受けに一目惚れした攻めもまた可愛らしかったです。特に子供時代が死ぬほど愛らしいし美しい。
変人で、少し古めかしい言葉遣いの美貌受けが、不思議ちゃんだったりウブだったりで攻めを振り回すのも可愛らしかったです。攻めも攻めで、真っ直ぐで真面目な感じが好感が持てて、幸せにおなりよ…とついつい応援したくなります。
他にも「朝とミーチャ」の番外編で受け視点と攻め視点があり、どちらもほのぼの系で和みます。
高校生同士のお話もありますが、個人的にはモブの女の子が清々しくて良いです。